【香川県】昭和レトロな「二十四の瞳映画村」で小豆島の絶景デート|映画の世界を体験

今だからこそ"ゆっくり"楽しめるテーマパークデート。今回は、香川県小豆島にある映画『二十四の瞳』のロケセットを改築したテーマパーク「二十四の瞳映画村」を紹介します。昭和初期の風景が再現された村で、タイムスリップしたかのような雰囲気を味わえます。

※臨時休業の場合があります。ご来村の際は事前に公式サイトで営業状況をご確認ください。

二十四の瞳映画村
基本情報

二十四の瞳映画村の1950年代ギャラリー

二十四の瞳映画村のフォトスポットである教室

二十四の瞳映画村の汐江海岸

二十四の瞳映画村でレンタルできる絣の着物

二十四の瞳映画村のキネマの庵

二十四の瞳映画村にある「二十四の瞳天満宮」

二十四の瞳映画村の「八日目の蝉」コーナー

二十四の瞳映画村のおすすめポイント
  • 映画『二十四の瞳』のロケセットを改築したテーマパーク
  • 昭和初期のノスタルジックな雰囲気が楽しめる
  • 写真映えするスポットとしても人気
  • 目の前に広がる播磨灘(瀬戸内海)の絶景が魅力的
  • 周辺に宿泊施設が多く、一泊二日のデートにも最適
所要時間 約60分
食事処 Cafeシネマ倶楽部
レンタル 絣着物(500円)
※要予約
アクセス ■小豆島オリーブ路線バス
・土庄港から約70分
・池田港から約50分
・坂手港から約15分
■オリーブナビ(オリーブビーチ)から直行の渡し舟の運航あり(冬季を除く)
予算目安 〜3,000円程度

関西・四国・岡山の各港からアクセスが便利な二十四の瞳映画村。その魅力や特徴について、営業企画課長の高岡さんにお話を伺いました。

昭和の雰囲気漂う二十四の瞳映画村の魅力

二十四の瞳映画村の映画看板路地

このテーマパークの題材となっている二十四の瞳は、壺井栄の小説『二十四の瞳』を原作とする1952年公開の映画(木下惠介監督・脚本、高峰秀子主演)です。

昭和3年に小豆島の分教場に赴任した大石先生と教え子の物語で小豆島の自然と貧困、古い家族制度、戦争がもたらす悲劇が描かれています。1987年には、朝間義隆監督、田中裕子主演によるリメイク版が制作されました。

二十四の瞳映画村は、映画『二十四の瞳』のロケセットを改築したテーマパークです。

木造校舎や昭和初期の村が再現された風景から、ノスタルジックな雰囲気を楽しむことができます。分教場の前に広がる美しい瀬戸内の海の景色は圧巻です。

近年はフォトジェニックスポットとして、アートやブックカフェなどの観点からも注目を集めています。

また、四季の花畑では春は菜の花、夏はひまわり、秋はコスモス畑とのどかな風景を楽しむことができます。

それでは、営業企画課長の高岡さんに二十四の瞳映画村の魅力について詳しくお聞きしましょう。

映画と文学の世界に浸れる二十四の瞳映画村

二十四の瞳映画村の1950年ギャラリー

編集部

美しい瀬戸内海の風景が目の前に広がるロケーションとノスタルジックな雰囲気が魅力的ですね。高岡さんの視点から、二十四の瞳映画村の魅力について教えていただけますか。

高岡さん

二十四の瞳映画村は、映画『二十四の瞳』のオープンセットを活用した文学と映画のテーマパークです。

原作は小豆島出身の作家壺井栄の小説『二十四の瞳』で、1954年と1987年に映画化され、計10回も映像化されました。

1954年版の映画『二十四の瞳』は、黒澤明監督の『七人の侍』を抑えてキネマ旬報一位に輝きました。反戦と思いやりの心を描いた不朽の名作として、今も語り継がれています。

私たちは、この素晴らしさを後世に伝え、世代を超えて楽しめる施設を目指しています。

施設内の主なスポットは、次の通りです。

  • 壺井栄文学館
  • 1950年代日本映画黄金期ギャラリー(東宝・松竹・東映・日活・大映(KADOKAWA))
  • ノスタルジックな雰囲気の村や建物
  • アルマイト食器で食べられる給食
  • 四季の花畑
  • ミニシアターギャラリー松竹座映画館(女優高峰秀子ギャラリーとブックカフェ書肆海風堂を併設)
  • フィギュアギャラリー海洋堂(海洋堂公認)
  • 瀬戸内国際芸術祭2作品(常設)

二十四の瞳映画村のギャラリー松竹座

二十四の瞳映画村のフィギュアギャラリー海洋堂

スクロールで主なスポットの写真が見られます→

ノスタルジックな雰囲気の中、瀬戸内の離島ならではの風光明媚な海・山・空との絶妙な景観は、訪れた人に感動や癒しをもたらします。特に木造校舎からの瀬戸内海を見渡す景色は必見です。

村内には大正・昭和初期の町並みが残っており、映画看板路地では昭和初期にタイムスリップしたような気分を味わえます。

1950年代の娯楽映画全盛期を思わせる「旗本退屈男」「明日は明日の風が吹く」「ゴジラ」「眠狂四郎」などの懐かしい手描き映画看板が並ぶ小道もあります。

村内のあちこちに昔懐かしのホーロー看板もありますので、散策しながら看板探しもお楽しみください。

さらに、大女優高峰秀子と当時貧乏だった助監督の松山善三が「二十四の瞳」をきっかけに交際を始め、生涯おしどり夫婦として添い遂げたことは、格差婚として有名な話です。

映画好き・写真好き・島好き・旅好きの方はもちろん、カップルの皆さんもこのご夫婦にあやかり、この地を訪れるご利益があるかもしれませんよ。

編集部

映画・写真・島・旅・昭和レトロと、デートを楽しめる要素がたくさんありますね。女優さんと監督さんの素敵な恋愛エピソードもあり、恋愛成就のご利益も期待できそうです。

カメラ好きカップル必見!映画村内のフォトジェニックスポット

二十四の瞳映画村の教室内観

編集部

二十四の瞳映画村は、フォトジェニックスポットとしてもとても人気が高く、また周辺にはさまざまなスポットがあります。

  • チチリン屋(お土産やさん)
  • ギャラリー浪萬屋
  • 大正屋(お土産やさん)
  • 壺井栄文学館
  • フィギュアギャラリー海洋堂
  • シネマアートウォール

などなど・・・。少し離れたところになりますが、学校を再現した岬の分教場もあります。

小豆島に詳しい高岡さんにもおすすめスポットを教えていただきました。

絶景が広がる岬の分教場

高岡さん

まずは、岬の分教場です。

二十四の瞳映画村の岬の分教場

岬の分教場は、明治時代に田浦尋常小学校として開校し、昭和46年に廃校となった木造校舎です。

1987年の映画撮影用にロケセットとして映画村に建築されたため、当時を偲ばせる数々の小道具や写真が展示されています。

教室で出席をとったり、バケツとぞうきんでお掃除したりと、小学生に戻ったような楽しい写真を撮ることができます。

また、教室からの瀬戸内海播磨灘を一望する景色は、小豆島でも特に心癒される景観として一押しです。

二十四の瞳映画村のレトロな教室

二十四の瞳映画村の教室から見る瀬戸内海

スクロールで岬の分教場の写真が見られます→

瀬戸内国際芸術祭作品「愛のボラード」や壁画「恋のダンスパーティー」など、愛が詰まったスポットでも写真を撮るのをお忘れなく。

二十四の瞳映画村にある「愛のボラード」

小豆島の醤油作りに実際に使用された樽をバス停に改築した「醤油のバス停」も、フォトジェニックなスポットとして人気です。

二十四の瞳映画村のフォトスポット「醤油のバス停」

樽の中に入ると、醤油の原料である諸味(もろみ)の香りが漂います。

編集部

村内には様々な写真スポットがあり、思い出作りに最適ですね。

定期開催のアート企画展

編集部

写真撮影以外の楽しみ方も、教えてください!

高岡さん

近年では壁面アートや海洋堂ギャラリー、瀬戸内国際芸術祭作品などがオープンし、話題も豊富です。村内にあるGallery KUROgOでは定期的にアート企画展を開催しています。

また、絣着物を着て大正・昭和初期の町並みを散策したり、学校前のグラウンドで昔懐かしの竹馬などの体験をしたりするのもおすすめです。

二十四の瞳映画村では絣の着物をレンタルできる

編集部

どれも魅力的な楽しみ方ですね。2019年7月にオープンした海洋堂公認のギャラリーでは、約90点の作品が展示・販売されているそうです。フィギュアや繊細な小物が好きな方には特におすすめですね。

Gallery KUROgOの興味深い企画展や、絣着物のレンタル、昔の遊び体験など、様々な楽しみ方があるようですね。

たくさん遊んだら、お腹も空いてきそうです。おすすめのグルメについても教えていただけますか?

ノスタルジックな給食セットが楽しめるCafeシネマ倶楽部

高岡さん

Cafeシネマ倶楽部では、アルマイトの食器で食べる昔懐かしい給食セットがおすすめです。これが1番の人気メニューとなっています。

他にも小豆島のご当地グルメ「ひしお丼」や、小豆島ヤマロク醤油の「鶴醤」を使用した極上醤油ソフトクリームもあります。これらはここでしか味わえない特別なメニューですので、ぜひお試しください。

これらのご当地メニューは、リピーターのお客様も多いんですよ。

昔懐かしい給食セット(910円) あつあつの揚げパン・シャバシャバのスープカレー・冷凍みかん・オリジナル瓶牛乳
カリカリ豚のひしお丼(890円) 小豆島のご当地グルメであるひしお丼の映画村オリジナルメニュー
※小豆島の地産地消食材を使用

編集部

ひしお丼は、小豆島の特産品を使った特別なご当地グルメ丼なんですね。懐かしい給食セット、ひしお丼、極上醤油ソフトクリームと、どれも魅力的なメニューばかりです。カップルで相談しながら選ぶのも楽しそうですね。

絣の着物レンタルで昭和レトロな雰囲気を満喫

二十四の瞳映画村の四季の花畑

おすすめのデートコース

絣の着物レンタル着替え(500円)
→大正・昭和初期の町並み散策
→アート鑑賞→食事(給食セット)
→極上醤油ソフトクリーム
→渡し舟で対岸へ移動(500円)

編集部

カップルにおすすめのデートスポットを教えてください。

高岡さん

二人で訪れるのにおすすめのスポットは、次の通りです。

  • 木造校舎教室の小さな机
  • 汐江海岸前のベンチ
  • 四季の花畑の中
  • 壁画「恋のダンスパーティー」前
  • 瀬戸内国際芸術祭作品「愛のボラード」前

二十四の瞳映画村で撮れる「恋のダンスパーティー」の写真

穏やかな瀬戸内の海を一望できる汐江海岸に置かれているベンチに座り、2人で心癒される風景を眺めることで、ゆったりとした気持ちになれます。また、壁画「恋のダンスパーティー」前では、映画のワンシーンのように写真を撮ることができます。

二十四の瞳映画村の汐江海岸

編集部

イベントについても教えてください。

高岡さん

二十四の瞳映画村では、定期的にイベントを開催しています。

季節の花畑・アート特別企画展・ゲキ×シネRepeat瀬戸内小豆島など、詳細は二十四の瞳映画村公式サイトのイベントページをご参照ください。

編集部

イベントの種類も豊富ですね。デートの予定が決まったら、開催中のイベントをチェックするといいでしょう。

周辺の温泉付きホテルでお泊まりデートも可能

編集部

映画村付近に温泉やホテルなどの宿泊施設はありますか?

高岡さん

魔女の宅急便の実写版のロケ地にもなり、魔法のほうきで人気を博している施設、道の駅「オリーブ公園」まで車で約20分です。

敷地内に併設された小豆島温泉「サン・オリーブ温泉」やロッジ「オリベックスうちのみもおすすめです。小豆島島内には多数の温泉付きホテルや宿泊施設があります。

編集部

二十四の瞳映画村を訪れたカップルにおすすめのデートプランを教えてください。

高岡さん

次のようなデートプランはいかがでしょうか。

小豆島の文化、産業を学ぶプラン

二十四の瞳映画村→マルキン醤油記念館(ひしおの郷)→オリーブ公園迷路のまち→温泉・ホテル

小豆島の自然フォトジェニックスポット

二十四の瞳映画村→寒霞渓→オリーブ公園→エンジェルロード→温泉・ホテル

編集部

文化・産業を学びたいカップルも、豊かな自然の中で魅力的な写真を撮りたいカップルも、楽しめる充実したプランですね。

来村者の声:二十四の瞳映画村の評判

二十四の瞳映画村の書肆海風堂

編集部

来村された方々からの感想をお聞かせください。

高岡さん

多くの方から、次のような感想をいただいています。

  • 行ってよかった
  • 想像以上に楽しかった
  • 写真を撮るのに最高の場所。映画を見てから行くとより楽しめる

トリップアドバイザーでのお客様の口コミ評価で小豆島の人気一位を継続中です(2021年8月時点)。

さらに、プロが選ぶ観光地100選にも2020年・2021年と連続で認定されています。

女子旅・カップル・家族旅行・ひとり旅など、幅広い層のお客様にご来村いただいています。

編集部

「子ども時代にタイムスリップしたかのようで楽しかった」という声や、平成生まれの方の「祖父母や両親の子どもの頃を思い浮かべてみた」などの感想も見られますね。映画を見ていなくても十分楽しめる施設だと感じました。

二十四の瞳映画村の料金について

二十四の瞳映画村に展示されている瀬戸内国際芸術祭作品「漁師の夢」

二十四の瞳映画村入村料 大人:790円
小人:380円
岬の分教場 大人:240円
小人:120円
二十四の瞳映画村+岬の分教場セット券 大人:880円
小人:440円

高岡さん

二十四の瞳映画村公式サイトのクーポン画面呈示で、入村料10%オフになります。お得に楽しんでいただけますよ。

編集部

岬の分教場は、明治35年(1902年)に田浦尋常小学校として建築された実際の校舎だそうですね。映画村から近い距離にあるため、セット券を購入して両方を訪れるのがおすすめです。公式サイトの画面を見せると10%オフになるのも魅力的ですね。

二十四の瞳映画村さんからのメッセージ

二十四の瞳映画村のシネマ・アートウォール

編集部

最後に、二十四の瞳映画村デートを検討中のカップルにメッセージをお願いします。

高岡さん

瀬戸内小豆島には美しい景色が多く、毎年たくさんの映像作品が撮影されています。その先駆けとなった『二十四の瞳』は、1952年に小豆島出身の作家、壺井栄によって書かれました。1954年に映画化され大ヒットし、現在まで10回も映像化されています。

『二十四の瞳』の舞台は、「教育の聖地」として多くの人に親しまれています。しかし、若い世代の方の多くはこの作品をご存じありません。

この12人の子供と1人の先生の人間愛の物語は、今日のSDGsの理念にも通じるものがあります。

また、二十四の瞳映画村では、世界的に有名な瀬戸内国際芸術祭の作品も展示しています。

この旅を通じて、映画の世界観に触れ、大切な人との絆を深めていただければ幸いです。

編集部

若い世代の方も、映画村を訪れることで『二十四の瞳』の魅力を知るきっかけになりそうですね。瀬戸内海の美しい自然とノスタルジックな村内の雰囲気が印象的でした。本日は貴重なお話をありがとうございました。

二十四の瞳映画村の詳細

住所 〒761-4424
香川県小豆郡小豆島町田浦甲931
電話番号 0879-82-2455
営業時間 9:00~17:00
※夜間貸し切り予約は別途相談可能
休村日 なし(年中無休)
公式サイト https://www.24hitomi.or.jp/
駐車場 ・大型車両10台
・乗用車150台
・クルーザー・ヨット用専用桟橋あり
※映画村入村者は駐車場・係船料無料
安全対策 村内の定期的な巡回を実施
撮影・挙式 ・前撮りなどの衣装撮影可能(入村料必要)
・人前結婚式や二十四の瞳天満宮での宮司による結婚式は要相談(別途費用)
比較的空いている日 平日