寒霞渓ロープウェイで絶景空中散歩!小豆島の渓谷と瀬戸内海を楽しむデートプラン|香川県
この記事でご紹介するのは、香川県小豆郡小豆島町で運行される「寒霞渓(かんかけい)ロープウェイ」に乗って、小豆島の人気観光スポット「寒霞渓」の自然美を堪能するデートプランです。
寒霞渓は、「瀬戸内海国立公園」に指定されたことで知られる、大渓谷と海を一望する圧巻の迫力を誇る景勝地です。ロープウェイに乗っての空中散歩は、忘れられない二人の思い出になるでしょう。大人カップルのデートにも最適な観光スポットです。
今回は、「寒霞渓ロープウェイ」の魅力や、デートでの楽しみ方について、ロープウェイを運行する小豆島総合開発株式会社の営業部・工藤さんにお話を伺いました。
寒霞渓ロープウェイで楽しむ360度の絶景パノラマ
▲神秘的な奇岩群を眺めながら寒霞渓を進むロープウェイ。小豆島のダイナミックな魅力を堪能できる沿線風景
編集部
今回初めて「寒霞渓ロープウェイ」に乗車させていただきましたが、迫力ある絶景の連続に圧倒されました。まず、このロープウェイを初めて利用する方に向けて、簡単にご紹介をお願いします。
工藤さん
小豆島が世界に誇る「瀬戸内海国立公園」内の景勝地と言えば、「寒霞渓」です。私どもは「空・海・渓谷」を全周360度の大パノラマで一度に楽しめる国内唯一の「寒霞渓ロープウェイ」を運行しています。
▲紅葉の大渓谷と瀬戸内海のパノラマの中を進む「寒霞渓ロープウェイ」。圧倒的なスケールで絶景を堪能できる
ロープウェイに乗車し、寒霞渓の四季折々の自然美を空中散歩しながらお楽しみください。40人乗りのゴンドラで、山麓こううん駅(紅雲亭駅)から山頂駅までのルートを結んでいます。
編集部
ロープウェイから見える風景や、乗車中に感じられる雰囲気についてお話しいただけますか?
工藤さん
小豆島は約1,300万年前の瀬戸内海最大の火山噴火により、瀬戸内海諸島で最も標高が高い島となりました。
その火山帯のほぼ中心に位置する「寒霞渓」は、島の最高峰「星ヶ城山(ほしがじょうさん・817m)」と「四方指(しほうざし・777m)」をつなぐ渓谷で、日本三大渓谷美(※1)の一つとされています。
(※1)大分県の耶馬渓、群馬県の妙義山、そして小豆島の寒霞渓を指す。
▲日本三大渓谷美のひとつに称される寒霞渓。噴火口の中を通る沿線からは圧巻の自然美が堪能できる
「寒霞渓ロープウェイ」は、その最大の噴火口の真ん中を空中散歩することができます。長年の地殻変動や風雨による浸食で形成された奇岩群と、そこに自生する植物が織りなす景観は圧巻の美しさで、思わず息を呑むような絶景が広がっています。
寒霞渓二十景の奇岩群を間近に体感するスリリングな空中散歩
編集部
ロープウェイから眺める景色の中で、特に素晴らしいポイントがありましたら教えてください。
工藤さん
「寒霞渓」の代表的な奇岩群には、表神懸十二景(おもてかんかけじゅうにけい)と、裏神懸八景(うらかんかけはっけい)からなる「寒霞渓二十景」があり、ロープウェイの車窓からも代表的な奇岩が観賞できます。
▲車窓から眺める「表神懸八景 層雲壇」で迫力とスリルを満喫!
▲天に刺さるようにそそり立つ「表神懸六景 玉筍峰(ぎょくじゅんぽう)」も圧巻!
特に寒霞渓二十景で最大となる表神懸の第八景「層雲壇(そううんだん)」は、山麓からの上りでは巨大な雲に吸い込まれるような迫力が、山頂からの下りでは岩波を潜り抜けるようなスリル感を楽しめ、多くの方に絶賛されています。
また、ロープウェイ第三支柱では、上り・下りのゴンドラが交差するため、お互いに手を振り合うポイントとして人気があります。
四季折々の絶景を楽しむ寒霞渓ロープウェイの魅力
編集部
季節によって、ロープウェイの車窓から眺める風景や雰囲気が大きく変わると思います。四季折々の楽しみ方をご紹介いただけますか?
工藤さん
長い年月をかけて形成された奇岩群の趣と、四季折々に表情を変える美しい渓谷をお楽しみいただけます。
春には山桜や若葉の生命力あふれる新緑、夏は爽やかな風と深い緑の山々、秋には錦絵のように広がる紅葉、冬は水墨画のような岩肌と雪景色のコントラストと、季節ごとに変化する素晴らしい風景を車窓から満喫いただけます。
▲車窓から眺める新緑の風景。秋の紅葉と並び、心を惹きつける緑の美しさが広がります
▲第一展望台から見る沿線の紅葉。絵葉書のような美しい風景に出会えます
天候が良ければ、往路はロープウェイで、復路は散策路を徒歩で下るのがおすすめです。空中と地上から2度景色を楽しむことができます。下山時の散策路には表神懸十二景と裏神懸八景の2コースがあり、小豆島特有の珍しい植物や野生のニホンザル群に出会える可能性もあります。
▲山頂の散策路「表神懸十二景 四望頂(しぼうちょう)」では、運が良ければ野生のニホンザルに遭遇することもあります
▲5月には、寒霞渓にのみ自生する固有種「ショウドシマレンギョウ」が黄色い花を咲かせ、春の訪れを告げます
カップルで楽しむ寒霞渓ロープウェイのデートプラン
▲ロープウェイ山頂駅周辺の観光スポット「空の玉/寒霞渓」。写真映えするスポットが多い印象
ここまでは、一般的な観光客の目線で「寒霞渓ロープウェイ」の特徴や、車窓からの眺めの見どころについてお話を伺ってきました。これからは、カップルでのデートでの利用に焦点を当てて、お話を聞いていきましょう。
ロープウェイから眺める絶景で二人の思い出づくり
▲美しく色付いた渓谷を進むロープウェイ。秋の紅葉シーズンは、1年で最も沿線が賑わう季節
編集部
工藤さんがカップルにおすすめしたいロープウェイ旅の季節や、楽しみ方などがありましたら、ぜひご紹介をお願いします。
工藤さん
絶景を巡る離島の空旅「寒霞渓」では、雄大な自然美をお二人で体感いただけます。「寒霞渓ロープウェイ」が最も混み合う時期は、例年11月の3・4週目です。寒霞渓の紅葉は11月初旬に山頂から色づき始め、約1ヵ月かけて麓まで広がります。この期間中は、息を呑むほど美しい景色を存分に楽しめますよ。
▲山頂の散策路でも色とりどりの紅葉が満喫できる
また、4月中旬から6月頃にかけての新緑の時期もおすすめです。
渓谷の樹々に若葉が芽吹き、爽やかな春の風を感じながら、生命の力強さをカップルで体感できます。
▲「表神懸三景 錦屏風」の上にある、落ちそうで落ちない「ひよこ岩」
ロープウェイの客車からは、落ちそうで落ちない奇岩にお二人の幸せを祈願したり、様々な奇岩にオリジナル名を付けたりすることで、会話も弾むでしょう。これらの体験を通じて、カップルの絆がより深まることでしょう。
インスタ映えスポットで記念撮影!ハート形の松とフォトジェニックな絶景
編集部
記念撮影におすすめのポイントや、インスタ映えするスポットなどがありましたら、お話しいただけますか?
工藤さん
ロープウェイからの絶景を楽しんだ後は、山頂駅で下車して、噴火口となる山頂付近を散策してみてください。「第二展望台」では、お二人で「かわらけ(土器)投げ(※2)」の運試し(有料)ができるので、記念撮影にもぴったりのスポットです。
(※2)厄除けなどの願掛けをして、高所から素焼きの土器(かわらけ)の酒杯や、皿を投げる遊び。戦国時代の武将たちが始めたとの説がある。
▲山頂駅周辺の観光スポットでの「かわらけ投げ」の様子
この第二展望台には、松の木の前に白いベンチがあります。カメラ台から撮影すると、背景の松がハート型に見えるんです。デート中のカップルには、絶好の撮影ポイントでしょう。
▲「第二展望台」付近の「ハート待つベンチ」。これはカップル向き!
そのまま樹々のトンネルを抜けると、神が宿る由緒ある場所「鷹取展望台」に到着します。鷹取展望台に立つと、まるで天と地の境目にいるかのような、神秘的でフォトジェニックな光景を目の当たりにするでしょう。カップルでインスタ映えする一枚を撮影してみてはいかがでしょうか。
▲「鷹取展望台」からの雄大な眺望。古来、天に向かい天皇が願を懸けたと云われる
さらに、山頂駅で「絶景キリトリフレーム」を無料レンタルして、「第一展望台」にも立ち寄ってみてください。海と里と渓谷が広がるパノラマの世界から、お気に入りの絶景をフレームで切り取って、思い出の一枚をお持ち帰りください。
▲「絶景キリトリフレーム」を無料レンタルして、「第一展望台」で二人のお気に入りの絶景を持ち帰ろう!
山頂で楽しむご当地グルメ「オリーブ豚バーガー」のランチタイム
編集部
ロープウェイの駅付近には、デート中のカップルにおすすめのグルメはありますか?例えば、ランチで気軽にいただけるものなど。
工藤さん
山頂駅前には、直営のフードコートや、絶景を堪能できるオープンデッキがあります。こちらでのおすすめご当地グルメは、「オリーブ豚バーガー」です。
▲山頂駅の直営フードコートでいただけるご当地グルメ「オリーブ豚バーガー」。肉本来の旨味を感じる逸品!
香川県産ブランド豚「オリーブ豚」のさっぱりした赤身と脂身の旨味を100%凝縮したパティを使用しています。濃厚なチーズとオニオンスライス、トマトを組み合わせ、寒霞渓特製のもろみソースで仕上げています。オリーブ豚の旨味が存分に味わえるジューシーなご当地バーガーを楽しめます。
合わせるドリンクは、「絶景もみじサイダー&フロート」がおすすめです。もみじ葉エキス100%のサイダーで、アントシアニン(※3)たっぷりのご当地ドリンクです。紅茶のような味わいが特徴で、大人カップルにも人気があります。
(※3)植物が紫外線などの有害な太陽光から自らを防御するため、蓄えている青紫色の天然色素。ポリフェノールの一種であり、ブルーベリーや茄子(なす)、紫芋などに多く含まれる。
▲直営フードコートのご当地ドリンク「絶景もみじサイダー&フロート」。紅茶好きの二人にぴったりのテイスト
小豆島の特産品をお土産に!オリーブ商品とオリジナルグッズ
編集部
「寒霞渓ロープウェイ」では、お土産品の販売などはありますでしょうか?人気のアイテムや、購入場所についても教えていただけるとありがたいです。
工藤さん
はい、山頂駅前に直営のお土産店があります。人気No.1のアイテムは、寒霞渓オリジナルの「オリーブナッツチョコレート」です。小豆島のオリーブチョコレートでピーカンナッツをコーティングした商品で、ティータイムはもちろん、赤ワインやウィスキーとの相性も抜群です。
▲山頂駅の直営お土産店で販売されるオリジナルの「オリーブナッツチョコレート」。大人カップルにぴったり!
次に人気なのは、リピーター続出の「オリーブ美肌水」です。オリーブの果実とオイル、ハーブの天然うるおい成分を凝縮した化粧水で、さっぱりとした使用感が特徴です。老若男女問わず人気があり、化粧水としてだけでなく、ボディローションとしても使えます。
▲直営お土産店で販売中の「オリーブ美肌水」。視覚的にもオブジェのようで美しい!
また、アウトドア総合メーカー「モンベル」と「寒霞渓ロープウェイ」のコラボ商品「オリジナルサーモタンブラー」もデート記念におすすめです。寒霞渓を走るロープウェイのイラストがアクセントで、4色から選べます。容量は300mlと400mlの2種類があります。
▲直営お土産店で取扱中の限定コラボアイテム「オリジナルサーモタンブラー(300ml)」。これは持っていると自慢できそう!
これらのアイテムは、山頂駅前の直営お土産店でのみ販売していますので、ぜひお立ち寄りください。また、公式サイトの「グルメ・ショッピング」ページでもお土産品の紹介をしております。
アクティブカップル向け!山頂へのサイクリングとハイキングプラン
編集部
「寒霞渓ロープウェイ」の乗車を絡めて、デート中のカップルにもおすすめの観光スタイルなどがあれば、併せて教えていただけますか?
工藤さん
寒霞渓の絶景を楽しむロープウェイは、山頂駅からの往復乗車も可能です。また、4つある県道を使って、寒霞渓の山頂まで車やロードバイクで登ることもできます。山頂までのルートは、サイクリングやツーリングを楽しむのに最適で、ロードバイク愛好家の間では4ルートを制覇する「十文字切り」が話題になっています。
▲4ルートの1つ県道29号ブルーラインルート。秋には、もみじのトンネルが楽しめる!
寒霞渓の山頂から、小豆島最高峰の「星ヶ城山」までのハイキングコースも人気です。アウトドア好きのカップルにとっては、絶景を楽しみながらのハイキングが魅力的な体験になるでしょう。
▲星ヶ城山西峰の山頂。天気の良い日はハイキングが気持ちいい!
寒霞渓と瀬戸内海の絶景で作る二人の思い出
編集部
これから「寒霞渓ロープウェイ」を利用するカップルへのメッセージや、今回のインタビュー取材で伝えきれなかった想いがありましたら、ぜひお話しください。
工藤さん
小豆島には5つの主要な港があり、兵庫県・岡山県・香川県とフェリーで結ばれています。寒霞渓は小豆島のほぼ中央に位置し、各港から車で約30分ほどでアクセスできます。
雄大な渓谷と美しい瀬戸内海、そして大地のパワーに満ちた寒霞渓で、五感を存分に満たす素敵な時間をお過ごしください。
▲「鷹取展望台」から紅葉の「第二展望台」方向を望む。大渓谷と海のコントラストを目の当たりにして、大地のパワーを実感!
編集部
寒霞渓を初めて訪れ、「寒霞渓ロープウェイ」にも初乗車しましたが、予想を遥かに上回る絶景に圧倒されました。ロープウェイならではの光景も多く、吊り橋効果(※4)も相まって、忘れられないデートになりそうです。
(※4)心理学の用語。吊り橋の上のようなドキドキ感を覚える場所で会う相手に対し、恋愛感情を抱きやすくなる現象を指す。
工藤さん、年始のお忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
利用者の声:寒霞渓ロープウェイの魅力と評判
「寒霞渓ロープウェイ」を実際に利用した方々の口コミや感想をいくつかご紹介します。これらの声は、デートプランを考える上で参考になるでしょう。
- 寒霞渓の素晴らしさは、ロープウェイに乗ってこそ楽しめます。往復利用で正解でした。
- 寒霞渓ロープウェイは秋の紅葉の時期が最高ですが、夏や冬も違った絶景が楽しめて、これまたおすすめです。
- ロープウェイのスピード感も心地よく、迫力ある車窓に圧倒されました。カップルで乗れば、盛り上がれると思います。
全般的に評判の良いロープウェイという印象です。多くの方が、寒霞渓の絶景はロープウェイに乗ってこそ満喫できると述べています。カップルでの利用なら、満足度の高い空中散歩が楽しめそうです。
世界的に有名な旅行サイト「トリップアドバイザー」では、「寒霞渓」と「寒霞渓ロープウェイ」がエクセレンス認証を受けたこともあり、観光客から継続して高評価を得ています。
>>公式サイト「寒霞渓が"trip advisor"でエクセレンス認証の評価に」
寒霞渓ロープウェイの利用案内と基本情報
料金プランと割引情報、おすすめの利用時期
運賃(1人分) | 【往復】 ・大人(中学生以上):1,970円 ・小人(小学生):990円 ※山麓紅雲駅または山頂駅のどちらを起点にしても可 【片道】 ・大人(中学生以上):1,100円 ・小人(小学生):550円 【1日乗車券】 ・大人(中学生以上):2,700円 ・小人(小学生):1,400円 ※毎年11月は販売適用外 |
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割引 | 【障がい者向け割引制度】 窓口でチケット購入時、以下の各種手帳を提示すると運賃が半額になります ・身体障害者手帳:一種の方は本人および介護者1名、二種の方は本人のみ割引対象 ・療育手帳:一種の方は本人および介護者1名、二種の方は本人のみ割引対象 ・精神障害者保健福祉手帳:一級の方は本人および介護者1名、二級以降の方は本人のみ割引対象 【その他の割引制度】 ・JAFやmont-bell(モンベル)の会員証提示、島内フリーペーパーの割引券などで往復運賃1割引 ※割引内容は変更される場合があります |
混雑しない時期 | 12月21日~3月20日頃 |
※表示価格はすべて税込みです
営業時間、運行区間、アクセス情報
運行区間 | 山麓こううん駅(紅雲亭駅)~山頂駅 ※所要時間は片道約5分 |
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連絡先 | 電話:0879-82-2171(山頂駅代表番号) Web:公式サイト「お問い合わせ」ページ |
運行時間 | 【3月21日~10月20日】 8:36~17:00 【10月21日~11月30日】 8:00~17:00 【12月1日~12月20日】 8:36~17:00 【12月21日~3月20日】 8:36~16:30 |
運休日 | なし ※年中無休で運行しています |
公式URL | https://www.kankakei.co.jp/ |
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