【千葉県白子町への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報
この記事では、地方への移住を検討している方のために、千葉県白子町(しらこまち)の魅力を紹介していきます。
白子町は千葉県の中央部、九十九里浜沿いに位置する人口約10,000人のまちです。温暖な気候と豊かな自然に恵まれた白子町は、海沿いにある「テニスのまち」としても有名で、毎年6月に行われる「白子町フェスティバル」には全国各地からテニスプレーヤーが訪れます。
そんな白子町での暮らしの特徴やその魅力について、白子町役場の方に伺ったお話とあわせて、詳しく解説していきます。
千葉県白子町の暮らし、3つの特徴
白子町は、海沿いに面していることから海水浴シーズンは大勢の観光客で賑わいます。また、町内には340面ものテニスコートがあるほか、九十九里浜沿いでは唯一町内に温泉を有しており、一年を通じてリゾート地のような暮らしを楽しむことができます。
そんな白子町は以下のような方におすすめです。
- スポーツをした後に、ゆったり温泉を楽しめるような環境下で暮らしたい方
- 光熱費(ガス代)が安い地域で、腰を据えて生活をしたい方
- スポーツをはじめとして、健康を意識した暮らしを送りたい方
それではここから、白子町の魅力や特色について更に掘り下げていきたいと思います。
特徴1:空と海と温泉とテニスの町
▲毎年6月には「白子テニスフェスティバル」が行われ、全国からテニスプレーヤーが集まる
白子町は「テニスの町」としても知られており、町内には300面以上ものテニスコートがあります。毎年6月に行われる「白子テニスフェスティバル」では、軟式と硬式の両方の試合が開催され、大いに賑わいを見せます。
もちろん、大会以外の時でも日頃からテニスコートを活用することができるので、大空の下、趣味のテニスで存分に汗をかきたいという方にはぴったりの環境が整っています。
また、町内には温泉があります。
▲ライトアップされた白子温泉は趣もたっぷり
白子温泉の泉質はナトリウム・塩化物強塩泉で、19の温泉施設があります。日帰り温泉を楽しめる施設もあるので、テニスで汗をかいた後に温泉で汗を流す、という贅沢なこともできます。
特徴2:安価な地価とガス代が家計をサポート
▲南白亀川河口から太平洋へと続く景色から土地の広さがうかがえる
白子町には、他の地域と比べて安価なものが2つあります。それは、地価とガス代です。
地価に関していえば、千葉市と比べると白子町の坪単価は13分の1の安さというデータもあります。(2023年7月縁結び大学調べ)
地価がとても安いので、二拠点居住地として家を建てる方もいます。
また、白子町は南関東ガス田に位置していることから、ガス代が安いという特徴もあります。生活をする上で欠かせないガスの料金が安く済むのは、家計にとっても大きなメリットです。
特徴3:町をあげて「健康なまちづくり」に取り組んでいる
▲テニスはもちろんのこと、海ではサーフィンも楽しめ、子どもの頃から体力づくりができる
白子町では住民の健康的な暮らしをサポートするため、「健幸ポイント事業」を実施しています。これは、専用の万歩計、又はスマホのアプリで歩数や体重などの変化を記録し、変動によってポイントを付与して、1ポイント=1円でクオ・カードや商品券に交換することができる事業です。
テニスやサーフィンなどをするにはちょっと運動神経に自信がないという方も、歩くだけでお得に健康を維持することができますよ。対象者は40歳以上の住民となりますが、「健康」に着目した白子町ならではのユニークな取り組みと言えますね。
白子町の暮らしに関する情報
▲真っ青な空の下に佇む白子神社は白蛇様に所縁がある
ここからは白子町での生活に関する基本情報を、データとともに紹介します。
気候 | ・夏(8月):平均気温26.8℃ ・冬(1月):平均気温5.2℃ ※参考:気象庁ホームページ(茂原地点) |
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人口 | 約10,000人(約5,000世帯) ※令和5年6月1日時点 |
病院 | 町内にはクリニックも含め8件の医療機関がある |
学校 | 保育所3園、小学校3校、中学校1校 |
交通 | 【路線バス】小湊鉄道 茂原駅〜白子車庫 大網駅〜白子車庫 等 【高速バス】小湊鉄道 白子中里~バスターミナル東京八重洲または東雲車庫 白子中里〜千葉駅 |
近隣都市 | 茂原市、大網白里市、長生郡長生村 |
東京からのアクセス | 【高速バス】バスターミナル東京八重洲または東雲車庫から白子中里まで約2時間半 【電車と路線バス】東京駅からJR外房線「特急わかしお号」で茂原駅まで約50分、そこから路線バスで中央公民館前まで約20分 【車】京葉道路または首都高速湾岸線で白子ICまで約1時間半 |
白子町は太平洋からの潮風の影響で夏も涼しく、冬に雪が降ることは滅多にありません。町内にスーパーはありませんが、茂原市や大網白里市、長生村など5km圏内の近隣市町村にはスーパーがあり、またネット通販なども活用できるため、生活に不便することはありません。
駅がないため、白子町での生活は基本的に車がベースとなります。海沿いに白子ICがあるため、高速道路には乗りやすく、首都圏まで約1時間~1時間半ほどで行くことができます。
【仕事】仕事は近隣市村も含めれば選択肢は多い。創業支援もあり
大手求人サイトで「白子町×正社員」で検索したところ、約400件の求人情報が見つかりました。車で30分以内の通勤圏内(町内から25km以内)で検索したところ、求人情報は約23,000件まで広がりました(2024年11月時点)
※参考:求人情報の一例(白子町のみ)
※参考:求人情報の一例(白子町から25km以内)
また、白子町では、創業に対しての支援を行っています。
制度名 | 概要 |
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創業支援補助金交付制度 | ・対象者:町内で事業を開始する法人または個人事業者 ・助成内容:創業に必要な経費の一部を助成 ・金額:補助交付対象経費の2分の1(上限100万円) |
中小企業運転資金利子補給制度 | ・対象者:千葉県中小企業振興資金、国民生活事業資金(株式会社日本政策金融公庫)または中小企業事業資金(株式会社日本政策金融公庫)を活用している者 ・助成内容:運転資金に利子補給金を交付 ・金額:年利率4%を上限とし、その2分の1の範囲内(上限2,000万円) |
移住者の中には白子町に来て工房やサーフショップを立ち上げた人もいます。首都圏で仕事をしている場合、仕事を変えずに白子町に移住することももちろん可能ですが、新たな挑戦をしたいと考えた場合にも、町のサポートがあるのは心強いです。
【住まい】賃貸物件は多くはない。新築住宅に対する奨励金制度あり
大手住宅情報サイトで白子町の物件を探したところ、賃貸が可能なアパート・マンションは16件見つかりました。(2023年7月現在)
参考:物件情報の一例
広さは1Kから4LDKまでとまちまちですが、広いほど家賃が高くなるわけではないので、築年数や場所などもしっかり確認するようにしてください。
町としては空き家バンク制度も導入していますが、現状は物件の登録数は多くありません。
なお、「若者マイホーム取得奨励金交付制度」として町内に新築住宅を建築または購入した方に対しての奨励金を交付しています。金額は1件あたり20万円です。
なお、町外から転入した場合や町内建設業者を利用した場合、満18歳未満のお子さんがいる方には、それぞれ10万円の加算があります。
白子町の地価は首都圏に比べても安いため、マイホームを建てる移住者の方も多いようです。思い切って、白子町で理想の住まいを手に入れることを考えてみるのはいかがでしょうか。
【子育て】サポート体制が充実!教育にも特色あり
▲白子町の海岸で元気に遊ぶ子どもたち。のびのびとした子育てができる環境がある
白子町では、町として子育てをどのように考えているのでしょうか。ここでは子育てに関する支援制度や教育、遊び場についてご紹介します。
新生児の給付金から医療費の助成まで幅広くサポート
白子町では、子育て世帯を支援するためのいくつかの制度が整備されています。
制度 | 概要 |
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白子町新生児支援給付金 | 新生児1人につき3万円を給付 |
子ども医療費の助成 | 0歳から中学校3年生までの子どもの医療費を一部助成 |
高校生等の医療費助成 | 15歳から18歳の高校生等に対し、医療費の全部または一部を助成 |
子どものインフルエンザ予防接種費用 | 生後6か月以上中学3年生以下のインフルエンザワクチンの接種費用の一部を助成 |
子育て応援(乳幼児おむつ用ごみ袋無料配布) | 町内在住の0歳~2歳未満の子どものいる家庭に対し、子ども1人につき、20リットルごみ袋を年間50枚配布 |
また、小学校1年生から6年生までを対象に「学童保育」を実施しているほか、生後6ヶ月~就学前の児童を対象に「一時預かり事業」を行っています。
加えて、妊娠・出産・育児に関する相談ができるように「白子町子育て世代包括支援センター」を設置しているので、悩みごとができても一人で抱え込む必要はありません。
町として子育てに関するサポート体制をしっかり整えていることがわかりますね。
公式:白子町(子育て)
郷土愛を育てる「ふるさと白子教育」の実施
白子町では「ふるさと白子教育」として小・中学校で郷土教育を実施しています。これまでに行われてきた取り組みは以下のようなものです。
- レッツゴー町探検:春と秋に学区内を探検し、気づいたことを伝え合う
- ぼくらのじまんの白子町:ウナギの稚魚放流などを体験
- 町の良さを伝えるパンフレットづくり:保育所、町役場、農家やホテルでの職場見学を実施し、白子町観光大使としてパンフレットを作成
- 白子町の未来を考える:白子町の更なる発展について考え、その姿を提案する
また、zoomを使った「白子町小中学校プレゼンテーション発表会」なども行い、表現力の向上やICT教育への関心意欲を高めています。
ただ教科書にのっとった授業を行うだけでなく、見聞を広め、子どもたち一人一人の可能性を広げる教育を行っています。
公式:白子町(教育長あいさつ)
海沿いに11.3haの広大な敷地を有する自然公園がある
▲自然公園の中にあるウミガメの丘は、元旦の初日の出スポットとしても人気が高い
白子町の中央を流れる南白亀川(なばきがわ)を挟み込むようにして広がっているのが「白子自然公園」です。野球場や芝生広場、遊具などがあり、グランドゴルフやジョギングなど、大人から子どもまで楽しむことができます。
公式:白子町(白子自然公園)
ちなみに、町内の小・中学校のグラウンドも全面芝生です。他の地域にはあまりない特徴かもしれませんね。
白子町に暮らす先輩移住者の声
実際に白子町で暮らし始めた移住者の皆さんは、その暮らしをどのように感じているのでしょうか。ここではそんな先輩移住者たちのリアルな声を紹介します。
- 海が近く、空は広く、明るくて開放感がある
- 海産物はもちろんのこと、特産品のトマトや玉ねぎが美味しい
- 移住者を受け入れてくれる体制ができていると感じる
- 子どもたちが外でのびのびと遊べる
- 早寝早起きをするようになり、野菜も美味しく、健康的な生活を送れていると思う
- 近隣の家が離れているため、互いに騒音で困ることがない。プライベートが守られていて、のどかで静かで住みやすい
土地が広いため住宅は密集していないようですが、自治会などがあるため、近所同士で交流が全くないというわけではありません。適度な距離を保ちつつ、互いの暮らしを尊重しながら生活することができているようです。
白子町長からのメッセージ
▲白子町の石井町長
白子町のページをご覧いただきありがとうございます。 白子町長の石井でございます。
私は令和3年に就任し、第5次総合計画の目標である「笑顔 元気 ずっと暮らしたい町 しらこ」の実現を目指し、志高く、果敢に挑戦を続けております。
皆さんにとりまして、白子町への移住という新しい環境へのチャレンジは、様々な不安を取り除く必要があり、熟慮が必要なこととは存じますが、皆さんの人生にとって素晴らしい経験になると信じておりますので、ぜひ、本町への移住をご検討ください。
皆さんの移住を心待ちにしております。
白子町への移住
白子町への移住後の生活について具体的にイメージするには、まず現地に行ってみるのが一番です。年間を通じて温暖な気候ではありますが、訪問する時期としておすすめなのは、海風があって涼しい夏ごろです。避暑や海遊びを兼ねて白子町を訪れてみるのもよいかもしれません。
GW頃は特産品の玉ねぎが収穫の時期を迎えているので、道路脇で売っているところを見ることができ、面白いですよ。本格的に移住を考えるならば、ぜひ春夏秋冬全シーズン来て頂き、雰囲気を知って欲しいですね。
白子町への移住に関するお問い合わせ
▲とっても仲睦まじい様子の白子町の住民。白子町で笑顔溢れる生活を手に入れてみませんか?
白子町に興味を持った方は、まずは企画財政課に問い合わせてみてください。移住について、担当者が親身に相談に乗ってくれます。
担当 | 企画財政課 |
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住所 | 〒299-4292 千葉県長生郡白子町関5074-2 |
電話 | 0475-33-2180(企画財政課財政係) |
公式サイト | https://www.town.shirako.lg.jp/ |
移住サイト | https://shirako-lifestyle.jp/ |