沖縄県の離島【渡名喜村】への移住!子育て・買い物・仕事・住まいなどをご紹介

この記事では、沖縄県で移住地を探している方に向けて、人口300人ほどの小さな村「渡名喜村」をピックアップしてご紹介します。

渡名喜村は、沖縄本島からフェリーで約2時間の場所に位置する村です。手つかずの自然が多く残っており、コンビニや商業施設などもないため、「本気の田舎暮らしがしたい」「都会の喧騒を忘れて暮らしたい」という方にぴったり

村内には、釣りや家庭菜園のほか、自然環境を生かしたアクティビティを楽しむ方がたくさんいます。

子育て支援が充実している点や、月額15,000円の「多用途住宅」も整備されていることから、移住希望者からの注目も熱いです。

今回は、渡名喜村役場の経済課・比嘉さんに、渡名喜村の暮らしの特徴や買い物・教育環境、移住にまつわる情報をお伺いしました!

本日お話を伺った方
渡名喜村役場・経済課の比嘉さん

渡名喜村役場・経済課

比嘉さん

渡名喜村の暮らしの特徴3つ

沖縄県渡名喜村の暮らしの特徴

渡名喜村への移住を考えている方に向けて、とくにご紹介したい特徴は下記の3つです。

それではこれらの特徴について詳しく見ていきましょう。

特徴1:ゆったりとした島暮らしが実現!手つかずの自然と沖縄の原風景が魅力

渡名喜村のまちなみ

渡名喜村は面積3.84㎢、人口300名ほどの小さな村です。沖縄本島と周辺離島の中心にあり、美しい海はもちろん、手つかずの自然が多く残されています。夜には、空いっぱいに広がる星が見られる点もおすすめのポイント!

島全体が県立自然公園に指定されており、村の花「カワラナデシコ」をはじめとしためずらしい植物たちも保全されています。

1年を通してウミガメが生息していることでも有名で、満潮時に海岸通りを歩けば、ウミガメに出会えることもあるそうです。冬時期には、クジラの海遊、陸では大きなヤシガニも見られます。

また、渡名喜村には沖縄の原風景とされる「赤瓦」「白砂」「ふくぎ並木」などが数多く残っており、そのまちなみは、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。

渡名喜村にある赤瓦の住宅

渡名喜村の夜のまちなみ

渡名喜村の夕暮れ時の空

▲赤瓦の住宅やフットライトで美しくライトアップされる村道、幻想的な夕暮れの空など、癒しの風景を毎日見られる

渡名喜村は、都会では味わえない、豊かな自然環境だからこその暮らしが満喫できます。渡名喜村への移住は、「自然に囲まれて癒されたい」「本格的な島暮らしを楽しみたい」と考えている方にぴったりです。

特徴2:趣味に没頭できる村!マリンスポーツのほか農業やパークゴルフなど多彩

渡名喜村で釣りを楽しむ人々

渡名喜村には、さまざまな趣味をお持ちの方が多くいます。釣りやSUPのほか、シュノーケリングなど、美しい海を活かした趣味を謳歌する方ばかり。また、海だけでなく、家庭菜園やパークゴルフ、料理など、多彩な趣味をお持ちの方が自由に生活しています。

渡名喜村は「新しく何かを始めたい」「何かに没頭したい」という方にとって、趣味を見つけやすい環境とも言えるでしょう。趣味を通した仲間づくりにも期待できます。

渡名喜村役場・経済課の比嘉さん
比嘉さん

30~40代の移住者が多く、実際に仲間と釣りをしたり、BBQをしたり、一緒に居酒屋で飲んだりと思い出をたくさんつくっています!

仕事に追われ、情報にまみれた生活を送っている方は、自分のペースで、趣味を満喫できる渡名喜村に移住することで、自分自身と向きあえるきっかけになるのではないでしょうか。

特徴3:村の人々との交流が盛ん!伝統行事は村みんなで参加

渡名喜村のイベントで村民とふくぎのフーちゃんがテープカットしている様子

渡名喜村は約300人ほどの小さなコミュニティであるため、村の人との交流も盛んです。

100年近い伝統を持つ海での運動会「水上運動会」のほか、大人も子ども無礼講で楽しめる網引き「カシキー」など、ユニークな地域活動が頻繁に行われています。

渡名喜村の海神祭で船を漕いでいる様子
▲海神祭

渡名喜村のカシキーで綱を引いている様子
▲カシキー

地域イベントの際には村民から移住者の方に声をかけることも多いそうなので、気軽に参加しやすいでしょう。積極的に参加することで、村のコミュニティにも馴染みやすいです。

渡名喜村は、「人との交流が好き」「お祭りごとが好き」という方にも適した移住地です。

渡名喜村の暮らしに関する情報

渡名喜村で見られる夜空の星

つづいては、離島である渡名喜村での暮らしに関するデータを見ていきましょう。

気候 1月:平均気温:19.5
8月:平均気温:31.8
※参考:気象庁(直近の久米島)
人口 303人
(2024年8月末時点)
病院 一般診療所:1、歯科:1
学校 小中学校:1
交通 【フェリー琉球(定期便)】
那覇まで約1時間55分
久米島まで約1時間20分
※フェリーは毎日午前中に2便が運航中

渡名喜村にはコンビニやスーパーはありませんが、午前9:00〜午後8:00まで営業している商店がふたつあり、生活に必要なアイテムは問題なく手に入ります。

また、Amazonや楽天市場など、ネットショップで購入したものも1週間前後で届くため、さほど不便さは感じないでしょう。

村内には診療所が一箇所、歯科医院が一箇所あり、風邪や怪我など、不調を感じたときにも治療が可能です。大きな病気の際は、紹介状をもらい本島へ行く必要がありますが、緊急時にはドクターヘリが動きます。

渡名喜村から運航しているフェリー「琉球」

沖縄本島まではフェリーで約2時間で、往復料金は5,230円です。アクセスの詳細は下記をご確認ください。

公式:渡名喜島へのアクセス

渡名喜村役場・経済課の比嘉さん
比嘉さん

台風の際は、空き家を巡回して戸締りしたり、道路のガードミラーを取り外して対策を取っています。台風の経験値や知識もあるので、不安なことはなんでも相談してくださいね。

【子育て】経済的サポートが充実!伝統行事や自然を生かした授業がたくさん

渡名喜村の子育て施設で先生が絵本を読んでいるようす

渡名喜村では、自然そのものが遊び場で、車通りも少ないため、子どもたちがのびのびと遊びまわる姿が見られます。村全体に、子どもたちを見守ってくれる雰囲気があるのも、子育て世帯にとって、大きな安心材料となるでしょう。

また子育て世帯に向けた経済的サポートが充実しています。

18歳までの医療費の助成や、入園料・保育料、給食費、修学旅行費も免除されます。さらに、小学校と中学校の入学時には、お子様1人につき30,000円を支給する制度も実施中。

高校生になり、離島へと通学するお子さんの船舶運賃は一部補助を行っているので、選択肢も広がります。

また、渡名喜村の小・中学校では、上記でも紹介した「水上運動会」や「カシキー」のほか、大正時代から続く「朝起き会」などの伝統行事を、積極的に授業に取り入れています。

渡名喜村の水上運動会で子どもたちが騎馬戦をしている様子

手つかずの自然と共存しながら、渡名喜村の一員として、子どもたちも一生懸命行事に取り組み、地域の方々と交流します。

渡名喜村では、都会の生活では味わえない島暮らしならではの贅沢な体験ができます。

【仕事】リモートワークも可能!移住するなら地域おこし協力隊がおすすめ

渡名喜村の仕事を大手求人情報サイトで検索すると、調べた時点では1件でした。雇用形態を絞らずに検索しても4件と少なめだったため、仕事探しには苦労する可能性があります。(2024年9月時点)

参考:求人情報の一例(渡名喜村のみ

しかし、渡名喜村は島暮らしとはいえ、ネット環境は整っており、リモートワークが可能なため、普段は在宅で働き、月に数回出社するという方にもおすすめです。

渡名喜村では、地域おこし協力隊の募集を予定しており、村ホームページ等をご確認のうえ、「移住地を探している」プラス「新しい仕事をはじめたい」という方はぜひ活用してみてください。

渡名喜村の地域おこし協力隊とイメージキャラクターのふくぎのフーちゃん
▲地域おこし協力隊と渡名喜村のイメージキャラクター「ふくぎのフーちゃん」

住居は渡名喜村が提供、住居費も活動費から全額負担されるので、住まい探しの手間や生活にかかる費用も軽減されます。地域おこし協力隊となり、渡名喜村の魅力を全国にPRしてください!

公式:渡名喜村地域おこし協力隊員の募集について

【住まい】移住者向け月額15,000円の「多用途住宅」あり!

渡名喜村の賃貸物件は、大手住宅情報サイトではヒットしませんでしたが、空き家の売買物件が一件見つかりました。(2024年9月時点)

参考:物件情報の一例

また、渡名喜村では移住希望者の住居を確保するため、沖縄らしい赤瓦の外観が素敵な「多用途住宅」を建設しています。10年間月額15,000円で暮らせる大助かりな住宅支援です。

渡名喜村の多用途住宅外観
▲多用途住宅

下記サイトには、間取りや内観写真がたくさん掲載されています。インタビュー時(2024年9月時点)に、空きが2件あるとのことでしたので、気になる方はぜひ早めにお問い合わせください。

公式:渡名喜村多用途住宅の入居者を募集します

渡名喜村へ移住した人の口コミ

沖縄県渡名喜村に移住した人の声

ここでは、実際に渡名喜村へ移住した方のメリット、デメリットについての口コミをご紹介します。

  • 海の魅力に夢中
  • 釣りやシュノーケリングなど、楽しみ方がたくさん
  • 村のみなさんが子どもたちを見守っていることに感動した
  • とてもあたたかい村。子どもが産まれたら、村のみなさんが大喜びしてくれた
  • 手つかずの自然が残るすっきりとした景色の中に発見と学びがある
  • 沖縄らしいまちなみが魅力
  • 島の伝統行事では、子どもたちにも役割を与えてくれていて、楽しく参加している
  • 都会では得ることのできない体験ができる

渡名喜村の移住者からは、村の人たちとの交流に魅力を感じている方が多くいました。そしてそのつながりから想像できるのは、村の人々に見守られて、子どもたちがのびのびと遊んでいる風景です。

デメリットとしてあがったのは、「虫が大きい」という声。島暮らしらしい口コミだと感じます。

東京都・渋谷から移住した方は、田舎ならではの不便さを感じながらも、それ以上に得られるものが大きいと感じているようです。

渡名喜村役場・経済課の比嘉さん
比嘉さん

移住前の下見に来る際は、渡名喜村内にある民宿をご利用ください。また、渡名喜村観光協会では体験ツアーも実施中です。みなさまのお越しをお待ちしております。

公式:泊まる
公式:渡名喜村観光協会

渡名喜村の移住に関するお問い合わせ

渡名喜村への移住については、下記の担当課へお問い合わせください。

担当課 渡名喜村役場
総務課
住所 〒901-3692
沖縄県島尻郡渡名喜村1917番地の3
電話番号 098-989-2002
公式サイト http://www.vill.tonaki.okinawa.jp/