了美ヴィンヤード&ワイナリーのワインでブドウの魅力を堪能おうちデート|宮城県

本記事では「おうちデートでワインを楽しむ」をテーマに、了美(りょうみ)ヴィンヤード&ワイナリーの多彩なワインをご紹介します。

了美ヴィンヤード&ワイナリーは、宮城県黒川郡大和町の広大な丘の中腹に佇むワイナリーです。敷地内には自社のブドウ畑をはじめ醸造所やレストラン、ショップを構えており、大和町の魅力あふれる絶品ワインを製造・販売しています。

今回は了美ヴィンヤード&ワイナリーの誕生秘話やワイン造りへのこだわり、人気商品について詳しくまとめました。おうちデートに華を添えてくれるような上質なラインナップが揃っているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

飲酒は二十歳になってから

飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や乳児期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく適量を。飲んだ後はリサイクル。

大和町らしい銘柄が揃う了美ヴィンヤード&ワイナリー

了美ヴィンヤード&ワイナリーの醸造家である樫原さん
▲了美ヴィンヤード&ワイナリーのワインメーカー・樫原さん

了美ヴィンヤード&ワイナリーが位置するのは、宮城県黒川郡大和町。北に加美・志田丘陵、西に船形連峰、南に黒川丘陵を望む緑豊かなエリアで、標高330mの丘の中腹にブドウ畑や醸造所、レストランなどを構えています。

目指しているのは、ぶどうの特性・品種特性を活かしたワイン造り。発酵から熟成のプロセスに時間をかけず、熟成期間を長く置くというスタイルにこだわり、ブドウのポテンシャルを最大限に活かした多彩なワインを製造しています。

大和町の気候風土を活かしたワインが揃っており、なかには自社畑で栽培したブドウを用いた限定銘柄も。また、シャンパーニュの伝統的な製法によって仕立てられたオリジナルのスパークリングワインも人気です。

今回はそんな了美ヴィンヤード&ワイナリーでワインメーカーを務める樫原さんにインタビュー取材を行い、ワイナリー誕生秘話やワイン造りへのこだわり、看板商品などをお伺いしました。

地方創生に向けて立ち上がった若きワイナリー

編集部

了美ヴィンヤード&ワイナリーは、2017年に設立されたそうですね。創業者はそれまでワインとは異なる事業を行っていたと伺いましたが、どのようなきっかけでワイン造りをスタートされたのか教えてください。

樫原さん

代表取締役である早坂了悦が、生まれ故郷の宮城県黒川郡大和町にて土地を紹介されたことがきっかけです。

山間部の緩やかな斜面にあり、かつては牧草地として活用されてはいたものの、放棄されたまま数十年経過しておりました。その状態を見て「日当たりや水はけの良い土壌がブドウ栽培には適しているのではないか」と思い立ち、ワイナリー立ち上げに至った次第です。

了美ヴィンヤード&ワイナリーの外観
▲広大な敷地内に醸造所やブドウ畑を構える了美ヴィンヤード&ワイナリー

早坂は、これまで仙台市を中心に設備関係から不動産、福祉関係まで様々な事業の成功を収めた経験をもとに、耕作放棄地の広がる地元への貢献事業の一環として農業生産法人を立ち上げました。ワインをはじめ、魅力あふれる地場産品の生産をもとに大和町を活性化し、人の集積地の中心部になりうる存在のようなワイナリーを目指すことが、創業時からの大きな目標です。

なお、ワイナリーのすぐそばにはレストランを併設しています。「ブドウ畑に囲まれながら、ワインと共に地場産の食材を楽しめる場所」として、ゆったりと過ごせる心地良い環境づくりに取り組んでいます。

編集部

大和町は人口3万人ほどの小さな町で、年々人口が減少傾向にあると伺いました。そんな危機のなかワイナリーに地方創生の可能性を見出し、ワイナリー経営へと踏み切った早坂氏からは故郷への熱い想いを感じます。

了美ヴィンヤード&ワイナリーでは自社のブドウ畑も所有しているそうですが、原料のブドウへのこだわりについてお聞かせいただけますか?

樫原さん

弊社のブドウ畑は標高330mの日当たりの良い緩やかな斜面にあり、土壌の水はけが良く、凝縮感のある熟度の高いブドウ栽培が可能です。東北という冷涼な気候に適した品種を選択することで、すっきり感と酸味のバランスに優れた高品質なワインに仕上がります。

また、自社の畑にはない品種でのワイン生産も行っており、キズや傷み、熟度のばらつきのない質の高いブドウを県外にある信頼のおける農家さんから毎年仕入れています。

編集部

自社畑では、赤ワイン用品種が6種類、白ワイン用品種が5種類と多彩な種類のブドウを栽培されているそうですね。今後は土壌との相性を見ながら厳選していく予定とのことで、まさに手探りで慎重にワイン造りと向き合っている様子がうかがえます。

ブドウのポテンシャルを活かしたワイン造り

了美ヴィンヤード&ワイナリーの醸造所

編集部

ブドウ栽培から手がける了美ヴィンヤード&ワイナリーでは、ワイン造りに対しても独自のこだわりがあるのではないかと思います。どのようなこだわりがあるのかぜひ教えてください。

樫原さん

ブドウのポテンシャルを最大限引き出すために、極力負荷をかけずに圧搾などを行い、品種の個性を活かした醸造を意識しています。

また、フランスで学んだ醸造技術をもとにして、ブドウの果汁をそのままワインとして表現するのではなく、醸造という工程を経て仕立てていることも大きなこだわりです。ブドウからワインへの変化により、さらに高付加価値への創造につながるように意識しています。

編集部

発酵から熟成に時間をかけず、その代わりに熟成期間を長く置くスタイルで醸造されているそうですね。ブドウの一番良い状態をすぐにワインにする製法だそうで、口コミで「ブドウの素材感を味わえる」といった声が多くみられることに納得です。

ブドウの香りと味わいを大切にした銘柄が揃っている印象ですが、どのような想いでワイン造りをされていますか?

樫原さん

ヨーロッパではワインは主に食中酒として飲用されるのが一般的で、食卓にワインがあることで会話が進み、場が盛り上がって人間関係が豊かになる様子をたびたび目にしてきました。

それゆえ、人間関係を密にする過程において、ワインは欠かせない存在だと思っています。そして、あらゆる局面において、ワインが活躍する場がまだまだあるようにも思います。

また、ワインはほかのお酒よりも製造工程がシンプルです。だからこそ原料の個性が表現されやすく、その結果としてバリエーション豊かなワインが生まれることにもつながります。

ブドウの味わいの違いが分かりにくくても、ワインに仕立てると品種の違いが分かりやすくなることもよくあります。ブドウの状態では閉ざされていた個性を上手に引き出してあげることも、ワイン造りにおいて重要なことだと考えます。

編集部

なるほど、ワインは製造工程がシンプルであるからこそ、素材の持つ豊かな個性を感じられる奥深いお酒なのですね。「日常のちょっと特別なシーンで楽しんでほしい」という想いも込められた了美ヴィンヤード&ワイナリーのワインは、いつもとは違ったおうちデートを楽しみたいカップルにぴったりだと感じました。

ちなみに、ワイン造りをするうえでの苦労や喜びがあれば教えてください。

樫原さん

欧米に比べて気候条件が恵まれているとは言えない日本では、ブドウ栽培は苦難の連続です。降水量の面や台風の影響、さらには山間部では強風が吹くこともあるなど、作業性をより困難にしているのは間違いありません。

しかし、「欧州種の栽培は不可能」と言われていたことがもはや昔の話といえるほど、日本でのブドウ栽培は広がりを見せています。努力は必要ですが、収穫が可能となって実際にブドウを手にしたときの喜びは格別です

了美ヴィンヤード&ワイナリーのブドウ畑で収穫している様子
▲まさに血と汗と涙のブドウ栽培は、収穫時の喜びもひとしお

編集部

そのように難易度の高いブドウ栽培を畑づくりから始めて、気候風土に合う品種を探し求めて研究を続ける真摯な姿勢に感動しました。試行錯誤のうえで大切に育てられたブドウを使用した了美ヴィンヤード&ワイナリーのワイン、ぜひ味わってみたいです。

了美ヴィンヤード&ワイナリーで人気のラインナップ

了美ヴィンヤード&ワイナリーでの看板商品は、自社畑の商品としてリリースされている「ラセリー了 メルロー」と「ラセリー美 シャルドネ」の2点です。醸造所に併設の畑で収穫された「メルロー」と「シャルドネ」をそれぞれ仕込んだワインで、冷涼な気候を反映するすっきりとした酸味、さらには自然豊かな大和町産の凝縮感のあるブドウが生み出す厚みのあるボディを堪能できます。

ただし、ブドウの収穫量が限られており、通年の販売がされていないので注意しましょう。

そのほかにも了美ヴィンヤード&ワイナリーには多彩なラインナップが揃っており、名誉あるコンクールで数々の功績を残しています。

過去の受賞歴

サクラアワード2023
金賞 ゼフィール マスカットベーリーA2021
銀賞 ゼフィール 甲州プライベートリザーヴ2021

デキャンタワールドワインアワード2023
銅賞 ゼフィール マスカットベーリーA2021
銅賞 ラセリー美 レ カトル セパージュ ブラン2021

フェミナリーズ世界ワインコンクール2022
日本ワイン 赤ワイン部門 金賞 
マスカットベーリーA 2020
ルージュ 2020
メルロープライベートリザーヴ 2020

・デキャンタワールドワインアワード2022
銅賞 ゼフィール甲州2020
銅賞 ゼファーシャルドネ2020

・サクラアワード2021
金賞 甲州シュールリー2019
金賞 マスカットベーリーA スーペリアール2019
金賞 ルージュ スタンダール2019
金賞 シャルドネ2019
金賞 甲州プライベートリザーヴ2019

・フェミナリーズ世界ワインコンクール2021
トップオブザベスト ナイアガラ2019
金賞 マスカットベーリーAスーペリアール2019
金賞 甲州プライベートリザーヴ2019

・デキャンタワールドワインアワード2021
銀賞 シャルドネ2019
銅賞 甲州シュールリー2019
銅賞 マスカットベーリーAスーペリアール2019
銅賞 甲州プライベートリザーヴ2019

・サクラアワード2020
金賞 甲州プライベートリザーヴ 2018
金賞 ロゼアサンブレ 2018
金賞 ルージュアサンブレ 2018


ジャパンワインチャレンジ 2020
銀賞 シャルドネ 2019
銀賞 甲州シュールリー 2019
銅賞 甲州プライベートリザーヴ 2018
銅賞 スチューベン 2018


・ジャパンワインチャレンジ 2019

銀賞 マスカットベーリーA 2018
銅賞 甲州シュールリー 2018

など

ここでは、数ある了美ヴィンヤード&ワイナリーの銘柄のなかでも特に人気の高い商品をピックアップしました。

人気No.1は「ゼフィール甲州プライベートリザーヴ2019」

「ゼフィール甲州プライベートリザーヴ2019」は、樽発酵・樽熟成によって仕立てられた甲州種ブドウのワインです。きりっとしたスタイルの甲州ワインに樽の風味が絶妙にマッチし、香りの多彩さとコクのある味わいが満足感を高めてくれます

了美ヴィンヤード&ワイナリーの甲州プライベートリザーヴ2019 内容量 750ml
価格 3,300円

赤ワインで人気の「ゼフィール マスカットベーリーA2020」

「ゼフィール マスカットベーリーA2020」は、日本オリジナルの品種・マスカットベーリーAを使用した赤ワインです。まろやかでコクのある味わいが特徴で、果実味が豊かでバランスの良いテイストに仕上がっています。

了美ヴィンヤード&ワイナリーのゼフィール マスカットベーリーA2020 内容量 750ml
価格 2,750円

白ワインのおすすめは「甲州シュールリー2019」

「甲州シュールリー2019」は、日本古来の品種である甲州種ブドウを100%使用した白ワインです。すっきりとさわやかな口当たりなので、和食を中心とした繊細な食事の味わいを上手に引き立ててくれます。

了美ヴィンヤード&ワイナリーの甲州シュールリー2019 内容量 750ml
価格 3,300円

ワイン以外で人気の高い「シードル スーペリアール2018」

「シードル スーペリアール2018」は、宮城産リンゴを瓶内二次発酵によって仕立てた上品な印象のシードルです。繊細できめ細かな泡が心地良く、アルコールが低めなのでお酒に強くない方や食前酒としても向いています

了美ヴィンヤード&ワイナリーのシードル スーペリアール2018 内容量 750ml
価格 3,300円

ワイン好きにぴったりな銘柄

ワイン好きのカップルは、ブドウの持つ風味や素材感をしっかりと感じられるタイプのワインを選んではいかがでしょうか。お気に入りのおつまみを用意したり、グラスやテーブルコーディネートにこだわったりすれば、上質なおうちデートを満喫できます。

了美ヴィンヤード&ワイナリーの樫原さんに「ワイン好きにぴったりな銘柄」を伺ったところ、「シャルドネ2019」をご紹介いただきました。「シャルドネ2019」は、樽発酵・樽熟成したワインとステンレスのなかで仕立てたワインをブレンドしており、香り豊かですっきりとしたテイストに仕上がっています。

了美ヴィンヤード&ワイナリーのシャルドネ2019 内容量 750ml
価格 3,520

ワイン初心者にぴったりな銘柄

普段ワインを飲み慣れていない初心者カップルなら、ワインの渋味や雑味の少ないすっきりとしたテイストのワインを選ぶとよいでしょう。味わう際はいろいろな種類の料理を用意すると、ワインと料理とのペアリングによってさらに飲みやすくなりますよ。

了美ヴィンヤード&ワイナリーの樫原さんに「ワイン初心者にぴったりな銘柄」もお聞きしたところ、「ゼフィール ロゼ2020」をご紹介いただきました。「ゼフィール ロゼ2020」は国産赤品種4種をブレンドして仕立てたロゼワインで、それぞれの品種の特性がひとつにまとまっており、香り豊かですっきりとした味わいを堪能できます。

了美ヴィンヤード&ワイナリーのゼフィール ロゼ2020 内容量 750ml
価格 2,200円

了美ヴィンヤード&ワイナリーの銘柄を購入する方法

了美ヴィンヤード&ワイナリーのワインは、県内の酒販店はもちろん、ワイナリー内にあるレストラン内にある直営ショップやオンラインストアにて購入可能です。

>>了美ヴィンヤード&ワイナリーのオンラインストアはこちら

ちなみに、敷地内のレストランには宿泊施設「リトリート了美七ツ森」も完備されており、一棟貸し切りで最大7名まで宿泊可能です。葡萄畑を望む非日常的な空間の中でリラックスしたひとときを過ごせるので、宿泊デートを検討中のカップルはぜひチェックしてみてくださいね。

>>了美ヴィンヤード&ワイナリーの宿泊施設はこちら

まとめ:ワインを通じて大和町の魅力を満喫するデート

最後に、了美ヴィンヤード&ワイナリーの樫原さんからメッセージをいただきました。

樫原さんからのコメント

ワインはとにかく種類が豊富で、味わいや香りも様々です。世界においてワインの種類は何万種類とあり、お酒に興味のある方であればきっと好みのワインが見つかるはずだと確信しております。

ぜひたくさんのワインを試していただき、お好みの味わい、スタイルのものを見つけていただけると幸いです。

緑豊かな大和町の風土を活かし、ブドウの持つ魅力を引き出すワイン造りを追求する了美ヴィンヤード&ワイナリー。ブドウ畑を開墾してブドウ造りから手がけていること、さらには手間や時間のかかるこだわりの製法によって丁寧に醸造していることから、美味しいワイン造りへの熱い想いを感じました。

すっきりとシャープな味わいの王道ワインだけでなく、渋味の少ない甘めのワインも揃っているので、お気に入りのワインがきっと見つかります。

ぜひおうちデートに向けて了美ヴィンヤード&ワイナリーの銘柄を用意して、上質なワインとともに過ごす素敵なひとときをお楽しみください。

了美ヴィンヤード&ワイナリーの基本情報

住所 〒981-3625
宮城県黒川郡大和町吉田字旦ノ原36-15
お問合せ 022-725-2106
営業時間 【ショップ営業時間】
10:00~17:00

【レストラン営業時間】
ランチ:11:00~15:00
ディナー(貸切プラン):17:30〜21:00

【定休日】
火曜日
公式サイト 【ワイナリーホームページ】
https://ryomi-wine.jp/

【レストランホームページ】
https://ryomi-winevalley.com/

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