埼玉県杉戸町の魅力!移住に役立つ暮らし・仕事・住まい情報を徹底解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「埼玉県杉戸町」をご紹介します。

杉戸町は、東京まで40km圏内、電車で約40分という、いわば“都市部と田舎の境目”に位置するまち。都心へのアクセスが便利で、かつ、緑あふれる風景やゆったりとした雰囲気といった田舎の魅力も味わえます。

「仕事やレジャーには東京へ出る選択肢を残しつつ、生活拠点としてはのんびりとした場所を選びたい」という方には、特におすすめの移住先です。

また杉戸町には、まちづくり活動や起業などを後押しする制度が整っています。移住を機に新しい挑戦をしたい方にとっては追い風となるでしょう。そのほか、就農支援も充実しています。

今回は埼玉県杉戸町役場・総合政策課の間中智寛さんと丸林美穂さんにお話を伺いながら、杉戸町での暮らしの特徴や仕事・住まいの状況など、移住を検討するために役立つ情報をたっぷりとお届けします。

杉戸町の暮らし、3つの特徴

埼玉県杉戸町の暮らしの特徴

杉戸町は、次のような特徴のあるまちです。

  • 東京へのアクセスが便利。かつ、町内は自然豊かでのんびりと暮らすことができる
  • 住民主導でまちづくりをする体制が整っている。また創業支援もあり、新しい挑戦を後押ししている
  • 就農支援を利用して実際に新規就農する人が多く、その取り組みも多彩

ここからは、これらの特徴について、詳しく紹介していきます。

特徴1:東京へのアクセス良好。都市部と田舎の“いいとこ取り”

杉戸町は、東京へのアクセスが良いまちです。

町内にある、東武鉄道日光線の「杉戸高野台」駅から、東京の「北千住」駅までは、直通で約40分。また、隣接する宮代町の「東武動物公園」駅も近いためこちらを利用する方も多く、この場合「上野」駅まで約50分です。

東京にお住まいの方にとっては、暮らしのすべてを大きく変える移住というより、仕事や行きつけのお店はそのままに住環境だけを変える、やや気軽な“お引っ越し”ができる距離感です。

その一方、杉戸町は面積の約半分が農地というまちでもあります。町内は、豊かな緑や川などの自然環境に囲まれ、夜は静けさに包まれます。

埼玉県杉戸町の丸林さん

杉戸町は、いわば都市部と田舎の境目ですね。最寄り駅に近くなるあたりに急に緑が開けるようなところがあり、東京からの帰りにはその景色にホッとするという声も頂きます。

“ほどよく田舎”なのは、自然環境だけでなく、地域の雰囲気の良さや人間関係にも共通しています。杉戸町へ移住してきた方からは「人と人の適度な距離感が心地よい」「周囲に顔見知りや、気軽に挨拶を交わせる人がたくさんできて、孤独感がない」という声がよく聞かれるそうです。

杉戸町は、都市部と田舎の“いいとこ取り”が叶うまちなのです。

特徴2:まちづくりも小さなビジネスも。新しい挑戦をサポート

古民家をリノベーションしたカフェ
▲「リノベーションスクール」から生まれた取り組みの一例。空き住宅を活用したカフェ

杉戸町には、地域の人々の「やってみたい」という気持ちをサポートする制度が整っています。

誰もが主役になれるまちづくりを目指し、「東武動物公園駅東口通り線周辺まちづくり構想」に基づく「リノベーションまちづくり」に取り組むことで、町内にある古民家や空き家などをリノベーションしたお店やコミュニティカフェも誕生したと伺いました。

また、「Cleanup & Coffee Club」は、休日の朝に町のゴミ拾いをして、その後にコーヒーを飲みながらみんなでお喋りをするというイベントです。参加者同士、いつの間にか会話が生まれ、地域に友達も増えるという仕掛けが喜ばれています。

「Cleanup & Coffee Club」でゴミ拾いをする人々
▲「Cleanup & Coffee Club」では、さまざまな世代の人と交流できる

その他、女性向けの起業創業支援講座「わたしたちの月3万円ビジネス」も開催されています。これは、自分の得意なことや好きなことを、地域にとって良いことと掛け合わせ“小さなビジネス”に育てる取り組みです。この講座のサポートによって多くの方が、等身大で楽しみながらビジネスを運営しています。

このように、地域の人達の中から行動が起こる機運があり、かつ、それを後押しする制度のある杉戸町。移住を機に新しい挑戦がしたい方には、ピッタリではないでしょうか。

特徴3:充実の就農支援制度&新規就農者の取り組み

杉戸町は、農業の盛んなまちであり、新規就農を希望する方への支援も行っています。

「明日の農業担い手育成杉戸塾」では、2年程度の実地研修を通し、農家としての技術習得とともに、農業経営者としての自立・定着をサポートします。

埼玉県全体で行われているこの塾の中でも、特に杉戸町は、実際に新規就農される方が多かったり、先輩新規就農者とのつながりが密だったりという特徴があります。

また、主な栽培品目であるお米のほかにも多品目の野菜・果物を育てる方や、まちの中心部の空き店舗で育てた野菜を販売して、お客さんとのコミュニケーションを楽しむ方もいらっしゃるそう。

杉戸町の暮らしに関する情報

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、杉戸町の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。

気候 1月:平均気温3.6°C
8月:平均気温26.7°C
(久喜地点を参照)※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:43,703人
世帯数:20,293世帯
(2024年9月1日現在)
病院 病院:1ケ所、診療所:18ケ所、歯科:15ケ所
学校 小学校:6、中学校:4、高校:4
名所・観光 アグリパークゆめすぎと、杉戸宿
公共交通 鉄道:東武鉄道
路線バス:朝日自動車、杉戸町内巡回バス
大都市へのアクセス 東京へ:電車で約40分
近隣都市 春日部市、久喜市、幸手市、南埼玉郡宮代町
千葉県野田市

杉戸町は江戸時代に日光街道の宿場町として栄えた歴史をもつまちです。旧日光街道沿いには古民家や古いまち並みの面影が残り、日々の散策も楽しめます。

参考:杉戸宿まち歩きマップ

町内にはスーパーが多数あるので、日常のお買い物には困らないでしょう。一方で、近隣の春日部市や久喜市までも車で15~20分と近く、両市は生活圏内。週末に大きなお買い物をする際などにもすぐに出かけることができます。

こういったこともあり、車はあった方がよいと考えた方が良さそうです。

杉戸町からは、茨城県や栃木県へのアクセスも良好です。つくば市方面や、佐野アウトレットなど、北関東のエリアに遊びに行く方も多く、お出かけの選択肢は多彩。杉戸町は、日々アクティブに暮らしたい方の生活拠点としてもおすすめといえる移住先です。

【仕事】近隣地域に豊富な求人。東京へ通勤の選択肢も

2024年9月現在、大手求人情報サイトで杉戸町の正社員求人を検索すると、約1,300件がヒットしました。さらに、この範囲を通勤約30分(25km圏内)まで広げると、約188,000件と大幅に増加。

杉戸町では、近隣で十分に仕事を探せる状況と言えるでしょう。

参考:正社員求人情報の一例(杉戸町内)
参考:正社員求人情報の一例(杉戸町から25km圏内)

また、東京へのアクセスの良さを活かし、都内へ通勤されてる方も多くいらっしゃいます。

【住まい】子育て移住世帯に支援制度あり

2024年9月現在、大手住宅情報サイトで杉戸町の賃貸物件を検索すると、約120件がヒットしました。家賃相場は大まかに以下の通りです。

~1LDK ~5.5万円
2K~3LDK 5~10万円

参考:賃貸物件情報の一例

そのほか、杉戸町では空き家バンクも用意しているので、一戸建ての購入を検討している方はこちらも定期的にチェックしてみてください。

参考:空き家バンク物件情報の一例

住まいに関する支援としては「子育て世帯移住・定住促進奨励金」があります。既にお子様がいる世帯のほか、出産予定の場合も対象になるのが、嬉しいところです。

子育て世帯移住・定住促進奨励金 18歳未満のお子様を養育する世帯、もしくは出産予定の方がいる世帯が住宅を購入した場合、以下の金額を支給

〇1世帯あたり20万円
※子どもの数に応じた加算あり

【育児・教育】親子に優しい育児環境。誰一人取り残されない学校づくりにも注力

「ココティすぎと」の外観
▲広々として開放的な「ココティすぎと」

杉戸町は、子育て世帯に優しいまち。子育てについて相談をしたり、親子がのびのびと過ごし遊べる場所がたくさんあります。

例えば、2024年4月にオープンした「ココティすぎと」は子育て支援センターや図書室・学習室、またシェアキッチンとして利用もできる調理室、多目的室などが入った複合施設。町内のいろいろな世代の人々が集うので、子連れで遊びに通ううちに、自然と顔見知りが増えるでしょう。

その中の、子育て支援センター「たんぽぽ」には、埼玉県産の木材を使った遊具が多数設置されています。木でできた大きなすべり台やボルダリングもあり、町内だけでなく、町外からも利用者が訪れる人気ぶりです。

子育て支援センター「たんぽぽ」にある、木でできたすべり台(左)、木でできたボルダリング遊具(右)
▲温かみのある木の遊具を目当てに、町外から遊びに来る親子も

「まちの駅・道の駅アグリパークゆめすぎと」では、季節野菜の収穫体験やバーベキューができ、畑に親しみながら、ファミリーで丸一日楽しめます。広々とした公園スペースもあり、飛び跳ねて遊べる「ふわふわドーム」や、水遊びのできる「じゃぶじゃぶ池」では、子ども達のにぎやかな声が響きます。

季節の花が咲き誇る「まちの駅・道の駅アグリパークゆめすぎと」入口
▲「アグリパークゆめすぎと」は、東京ドーム2個分という、広大な農業公園型施設

「まちの駅・道の駅アグリパークゆめすぎと」の広場で遊ぶ子ども達

教育面では特色として、自立して学ぶ力を育む「学力向上プロジェクト」と全ての児童・生徒が安心して自分を伸ばせる「誰一人取り残されない学校」づくりのために、児童・生徒の居場所づくりとして町内の小・中学校3校に「少人数支援室」を設置しています。

埼玉県杉戸町の丸林さん

少人数支援室では、学校生活について、様々な困り感を抱いている子に寄り添っています。心の安定と一人ひとりに適した支援・指導を行うことで、困り感の軽減、解消につなげています。

杉戸町へ移住した人の体験談・感想

埼玉県杉戸町 移住者の声

ここでは、実際に移住して杉戸町に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • 都心に出るのに便利、しかも自然が豊かで落ち着けるまち。町内のあちこちを歩くのが楽しいので、買い物に出たついでに、散歩して帰ってくることも多い。
  • 町内にさまざまなイベントやコミュニティなど、ワクワクすることがたくさんある。色々なアイデアを持っていたり挑戦している面白い人も多く、活気のあるところが気に入っている。
  • ゆったりとした環境で、子育てには最適だと思う。子育て支援センターや地域のイベントを通して、親子ともども友達がたくさんできた。

都会すぎず田舎過ぎない“バランスの良さ”が評判の杉戸町。また、地域の人達やコミュニティの魅力を挙げる声も多く見つかりました。

杉戸町への移住に関するお問い合わせ

担当課 総合政策課
住所 埼玉県北葛飾郡杉戸町清地2丁目9番29号
電話番号 0480-33-1111
対応時間 午前8時30分から午後5時15分
土曜・日曜・祝日・年末年始(12月29日から1月3日)を除く
公式サイト 杉戸町公式シティプロモーションサイト「スギトゴト」:https://www.town.sugito.lg.jp/site/sugitogoto/
杉戸町公式サイト:https://www.town.sugito.lg.jp/