富士市の暮らしの魅力は?移住を成功させるための情報を徹底解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「静岡県富士市」をご紹介します。

富士市は、市内のどこからでも富士山を眺めることができる絶景のまち。さらに駿河湾にも面するなど、豊かな自然に囲まれています。

市内のJR新富士駅からは、品川まで新幹線で54分と、東京へのアクセスが抜群です。現在の仕事を続けつつ、ゆったりとした環境に住まいを移したい方は、富士市でのテレワークを検討してみてはいかがでしょうか。

自然の中でのびのびと子育てができることに加え、育児支援や環境が充実している点も、富士市の魅力。子育て世帯の方にとっては、特に暮らしやすさを実感できる環境と言えそうです。

そんな富士市について、暮らしの特徴や、仕事・住まい探しなど、移住を検討するために役立つ情報をたっぷりとお届けします。

本日お話を伺った方
富士市 シティプロモーション課の齋藤さん

富士市 総務部 シティプロモーション課
移住定住推進室

齋藤 綾菜さん

富士市の暮らし、3つの特徴

富士市の暮らしの特徴

地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には富士市がおすすめです。

  • 富士山が大好き。富士山を毎日眺められる環境に憧れる。
  • 海が大好き。海に近いまちで、おおらかな気持ちで暮らしたい。
  • 現在東京周辺で仕事をしていて、移住後も続けたいと思っている。
  • 子育て世帯に優しい支援制度や環境が整ったまちを希望している。

なぜこのような方富士市が向いているのか、その理由を踏まえつつ、富士市の暮らしの特徴を紹介していきます。

特徴1:富士山があって海もある、絶景のまち

富士山と田子の浦港

富士市は、北に富士山をのぞみ、南は駿河湾に面するまち。

市の面積の中に、海抜0mから富士山までを含むこの自然環境は、日本中ほかのどこにもない、富士市だけの大きな特徴であり魅力です。

市内のどこにいても、風景の中には富士山があります。春夏秋冬、また一日の中でも時間帯ごとに、富士山は表情を変えていきます。

そして、その富士山と雄大なコントラストを成すのが駿河湾。海のそばならではの大らかな気持ちを味わいながら、散歩や写真撮影も楽しめる環境です。

四季の自然やまち並みとのコラボレーションなど、まずは富士市ご自慢の“富士山と海のある風景”を、スライドでご覧ください。

富士市の航空写真

川沿いの桜並木と富士山

茶畑と富士山

富士市の海岸沿いの風景

すすきと富士山

富士市のまち並みと富士山

富士山の前を新幹線が走っている

富士市内の道路と、遠くに見える富士山

富士山と駿河湾の夜景

スクロールで写真が見られます→

特徴2:品川まで54分!アクセス抜群でテレワークにも最適

富士市は東海道新幹線が停車する「新富士駅」を有します。この新富士駅から東京の品川駅までは54分。また名古屋駅までも約1時間30分で到着します。

この、大都市へのアクセスの良さも富士市の大きな特徴です。現在、東京や名古屋でお仕事をしていてテレワークが多めの方なら、たまの通勤は十分可能な範囲。

新幹線には大体座れるので、乗車中はPC作業などもでき、満員電車で日々通勤するより、よほど快適と感じる方も多いそうです。

実際に、富士市への移住者の中には東京圏の職場に勤め続ける方も多数。市でも「テレワーク先進都市」を目指し、テレワークを応援する仕組みや支援を用意しています。

市内には、市が補助をして設置し、民間で運営するコワーキングスペースも多くあります。スペースによって、異業種交流会を開催していたり、キャリア相談に対応していたりと、単に仕事をするだけではない利用の仕方も可能です。

詳細:富士市内のコワーキングスペース

富士市は、都心部での仕事は続けつつ、ゆったりと暮らせるまちへ生活の拠点を移したい方に、ピッタリと言える移住先なのです。

特徴3:子育て世帯に優しい、充実の環境と制度

富士山の見える「みなと公園」
▲「ふじのくに田子の浦みなと公園」は海のすぐそばにあり、ファミリーで1日ゆったり過ごせると人気

富士市は子育て世帯の方にとっても“暮らしやすさ”がいっぱいのまちです。

都心部に比べ土地の値段が安いので「憧れの一軒家を手に入れたい」「広い子ども部屋を設けたい」「ペットを飼いたい」といった希望も叶いやすいでしょう。

市内には大小さまざまな公園、絵本や児童書が充実した図書館、子育て支援センターなど、親子で楽しめる施設も数多く立地。小さなお子様のいる方にとっては特に、子連れでのお出かけの選択肢が多いのは嬉しいポイントですよね。

「ふじのくに田子の浦みなと公園」の「はじまりの鐘」
▲「ふじのくに田子の浦みなと公園」の「はじまりの鐘」。海が近いことにちなみ“海抜0m”の「0」の形をしている

市役所の保育幼稚園課には「保育コンシェルジュ」が在籍し、園探しのサポートや、各園で実施している保育サービスについての情報提供を実施しています。慣れない移住先での園探しに、心強い味方になってくれそうです。

また、市内のほとんどの小・中学校で、校内で調理する「直営自校式給食」を実施している点も、富士市の特徴です。学校毎にメニューが違い、子ども達は毎日、できたての温かい昼食を食べることができます。

トレイに乗った給食
▲子ども達の大好きなカレーライス給食。緑色の「サイダーかん」は、サイダーのシュワシュワ感がたまらない、富士市給食のオリジナルメニュー

富士市の暮らしに関する情報

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、富士市の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。

気候 1月:平均気温5.8°C
8月:平均気温27.0°C
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:248,072人(浜松市・静岡市に次いで県内3位)
世帯数:110,605世帯
(令和5年10月1日現在)
近隣都市 静岡市、富士宮市、沼津市、裾野市、御殿場市、駿東郡長泉町
公共交通 鉄道:JR東海、岳南電車
路線バス:富士急静岡バス、富士急シティバス、富士急バス、山梨交通
大都市へのアクセス 東京へ:新幹線で約1時間(品川まで54分)
名古屋へ:新幹線で約1時間30分
病院 診療所179、病院12、歯科124
学校 小学校26、中学校17、高校6
名所・観光 富士山こどもの国、道の駅富士川楽座、岩本山公園、富士マリンプール等
行事・イベント 富士まつり、吉原祇園祭、富士山女子駅伝、クリテリウムチャンピオンシップ等

富士市は年間を通して温暖で、冬でも雪が降ることはほとんどありません。過ごしやすい冬の気候の中、富士山の頂上に積もった雪を眺められるのは、富士市ならではです。

富士山は、富士市に“水”の恵みももたらしています。富士山に降った雨や雪は森林にしみ込んで自然にろ過されます。市内ではその豊富な地下水を、各家庭の水道に使用。自然のミネラルが溶け込んでいるため、水道水がおいしいと評判です。

市の特産品「田子の浦しらす」も、富士山から流れくる栄養豊富な水と、駿河湾の恵みです。ぷりぷりの生しらすと、ふっくらとした釜揚げしらす、どちらも負けず劣らずのおいしさ。富士市に暮らしたら、ぜひ存分に味わってください。

田子の浦の生しらす

市内を走る「岳南電車」は、10の駅を有し、その全駅から富士山を見ることができる、日本で唯一の鉄道路線です。レトロな車両や駅舎、工場夜景電車としても魅力的で、多くのファンから愛されています。

線路を走る岳南鉄道の電車

まちのどこからでも富士山を眺められる富士市ですが、道の駅「富士川楽座」にある「フジスカイビュー」では、観覧車の中から眺めるという特別な体験もできます。他地域から遊びに来た家族や友達を連れていったら喜ばれそうですね。

富士川楽座の観覧車

富士市には、伝統のお祭りやスポーツイベントなど、年間を通してさまざまな催し事があります。

「吉原祇園祭」は、6つの神社が連合して行う、伝統のお祭りです。21台もの山車が引き回されたり、神輿を担いだ子どもや若者が練り歩いたりと、活気と迫力にあふれています。

吉原祇園祭

【仕事】求人は豊富。テレワーク、起業など働き方も多彩

2023年11月現在、大手求人情報サイトで富士市の正社員求人を検索すると、約5,000件がヒットしました。

富士市は工業のまちとして栄えてきた歴史があり、製紙工場や食品工場をはじめ、働き口は多数。仕事が見つからなくて困るということはないでしょう。

参考:正社員求人情報の一例

東京へのアクセスの良さからテレワークの方が多いことも、前述の通りです。

東京圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)から、富士市に転入してテレワークを行う場合、住宅費用や通勤費用などの補助を受けることもできるので、テレワークを検討している方は参考にしてください。

詳細:テレワーク移住アシスト(富士市先導的テレワーク移住者支援補助金)

富士市には、そのほか、起業をする方や個人事業主の方も多くいらっしゃいます。

市では「創業支援等事業計画」として、起業を目指している方向けのセミナーやビジネスマッチング交流会も開催。「移住を機に起業したいけれど、何から始めたらいいか分からない」という方にもおすすめです。

詳細:創業支援等事業計画

【住まい】結婚やテレワークに補助金制度あり

2023年11月現在、大手住宅情報サイトで富士市の賃貸物件を検索すると、約2,700件が見つかりました。家賃の目安は、大まかに次の通りです。

~1LDK ~6万円
2K~3LDK 4.5~8万円

参考:賃貸物件の一例

一戸建ての物件をお探しの方には、空き家バンクの利用もおすすめです。富士山が大きく見える家や海のすぐそばの家、広々とした敷地で家庭菜園が楽しめる家など、魅力的な物件が多数紹介されています。

参考:空き家バンク物件一覧

住まい関連の支援は以下の通りです。テレワークのためのリフォームに補助金が交付されるのは、富士市ならでは。ほかにも、結婚にともなう新生活や空き家バンクの利用などに対し、さまざまな支援を用意しています。

はぐくむFUJI富士市結婚新生活支援補助金 いずれかの年齢が39歳以下の夫婦等に対し、結婚またはパートナーシップ宣誓に伴う<住宅取得費用><改修費用><賃借費用><引越し費用>を補助

詳細:はぐくむFUJI富士市結婚新生活支援補助金
富士市空き家リフォーム支援補助金 空き家バンクに掲載されている物件に住居するためのリフォーム工事に対し、補助金を交付

詳細:富士市空き家リフォーム支援補助金(空き家バンク利活用支援)
富士市在宅テレワーク対応リフォーム支援補助金 本人または同居の家族が自宅でテレワークを行うためにリフォーム工事を行う場合、補助金を交付

詳細:富士市在宅テレワーク対応リフォーム支援補助金
富士地域材使用住宅取得費補助金 「富士地域材」を使用した木造住宅を取得する方に対し、補助金を交付

詳細:富士地域材使用住宅取得費補助金(富士ヒノキの家)

富士市へ移住した人の体験談・感想

富士市へ移住した人の体験談

ここでは、実際に移住して富士市に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • 憧れだった、富士山の見えるまちでの生活が叶って感動。温暖な気候も過ごしやすくて気に入っている。
  • テレワークで時々東京へ出ているけれど、新幹線ではゆったり座って移動できるので快適。
  • 自然豊かな環境の中、のびのびと子育てができるまち。富士市に暮らし始めてから、子ども達の表情も豊かになった気がする。
  • 幼稚園探しでは、保育コンシェルジュさんがとても親身に対応してくれた。子育て支援センターなども整っていて心強い。

富士山と海に囲まれた、日本中でここだけの富士市の環境を満喫している方が多いようです。

テレワークの方や子育て世帯の方からは「制度や環境が充実していて暮らしやすい」という声も多数見つかりました。

富士市への移住に向けた行動

「このみ会」メンバーが掲載されたチラシ
▲「このみ会」では、ウェブデザインや軽作業など、参加者それぞれが自分のスキルを活かして活躍できる

ここでは、富士市への移住に向けて、実際に起こせる行動をご案内します。

富士市では、移住を検討している方に向け、移住相談会やバスツアーなどさまざまなイベントを開催しています。

なんといっても都心部からのアクセスが抜群な富士市。現在東京にお住まいの方であれば、日帰りで参加できる現地イベントもあるので、気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。

詳細:移住定住イベント情報|富士市の移住定住応援サイト「富士市移住コトハジメ」

また、富士市へ移住後、はじめの1歩を踏み出す強い味方となるのが、移住定住応援企画「富士このみスタイル」です。

移住者が富士市で希望する生活を実現できるよう、情報交換のできる交流会やセミナーなどを開催しているので、ぜひ覗いてみてください。

さらに、「富士このみスタイル」から誕生した「このみ会」では、1つの仕事を複数人のチームで請け負う「ワークシェア」を実践。家事や育児の合間といったスキマ時間に取り組むことができ、知り合いのいない移住先での仲間づくりにもピッタリと評判です。

詳細:富士このみスタイル

富士市への移住に関するお問い合わせ

担当課 富士市役所 総務部 シティプロモーション課 移住定住推進室
住所 静岡県富士市永田町1丁目100番地
電話番号 0545-55-2930
対応時間 平日 9:00~17:00
公式サイト https://iju.fujicity.jp/