【新潟県魚沼市】秘境路線・只見線周辺の絶景を楽しむ”映え”スポット巡りデート

この記事で紹介するデートプランは、新潟県魚沼市観光協会のスタッフさんにお聞きした情報を元に作成した、魚沼市の撮影スポットをめぐる"映え"デートプランです。

全国有数の米どころとして知られる魚沼市は、山・川・田畑などが市内各所に点在する自然豊かな地域です。初めてなのに懐かしい「日本の原風景」が広がる光景は、訪れる人に特別な感動や癒しを与えてくれますよ。

清流や温泉など見どころ満載の魚沼市を、今回は秘境路線・只見線に並行して走る国道252号ルートをメインに紹介します

国道沿いには自然、文化施設、グルメなどの多彩な"映え"スポットがあり、思い出深いデートになること請け合いです。魚沼市でドライブデートを楽しみたいカップルはぜひ、本記事を参考に、素敵な1日を楽しんでくださいね。

魚沼市の映えスポット巡りおすすめルート

今回紹介するのは、魚沼市の小出駅から福島県会津若松市の会津若松駅を結ぶ、路線全長約135kmの路線・JR只見線と並行して走る、国道252号線を車で走るルートです。

全国屈指の秘境路線として知られる只見線は、2011年に発生した新潟福島豪雨によって甚大な被害を受けました。以来、一部不通区間がありましたが、2022年10月1日には11年ぶりに全線再開通となりました。

国道252号線は通称、六十里越峠(ろくじゅうりごえとうげ)とも呼ばれ、春には新緑と県境の山桜、秋には紅葉を楽しめる絶好のドライブルートになっています。

ルートは魚沼市の中心地にある只見線・小出駅を起点に、国重要文化財「目黒邸」、雪室貯蔵庫を有する「玉川酒造 越後ゆきくら館」を見学します。

次に、魚沼山間地の隠れ家的観光スポット「越後ハーブ香園入広瀬」でハーブや草花を堪能したら、「道の駅いりひろせ」で山菜グルメやスイーツを味わう盛りだくさんな内容になっています。

また、少しルートをそれますが、遊覧船や異世界にトリップしたような不思議な雰囲気のトンネルなどがある「奥只見湖エリア」は、足をのばしてでも行く価値のあるとても素敵なスポットです。記事ではこちらも紹介しているので、時間に余裕がある人はぜひ、訪れてみてくださいね。

それではさっそく、各スポットの見どころや"映え"スポットを詳しく見ていきましょう。

おすすめ"映え"スポット1「目黒邸」

目黒邸の椽亭から見た中庭
▲邸内から望む中庭は、四季折々の表情を見せてくれる

目黒邸とは、寛政9年(1797年)に11代五郎助が建てた、割元庄屋の役宅をかねた豪農住宅です。1955年(昭和30年)に新潟県の指定文化財に指定、1974年(昭和49年)には国の重要文化財として指定を受けました。

邸宅は茅葺屋根の寄棟造りとなっており、桁行16間、梁間6間、さらに野面石の塀や冠木門が設けられるなど、農家でありながら武士の館を思わせる屋敷構えになっています

併設された目黒邸資料館では、目黒家の歴史や当時の生活用具などを展示しています。こちらも見応えがあるのでぜひ、立ち寄ってみましょう。

スタッフさんからのおすすめポイント

女性スタッフのアイコン

邸内から見える池泉回遊式庭園は新緑、紅葉、雪景色と風情あるさまざま表情を見せてくれますよ。

まるで昔話。日本の原風景を撮影しよう

インスタグラムに投稿された目黒邸の画像▲昔の暮らしを体感した"映え"写真がおすすめ(引用:インスタグラム

目黒邸の風情ある外観や当時の暮らしを垣間見れる囲炉裏のある風景が多くアップされています。昔話のような雰囲気の中でツーショット写真にトライしてみるのも乙ですね

「目黒邸」の基本情報(アクセス)

住所 〒946-0216
新潟県魚沼市須原892
営業時間 9:00~16:00
アクセス ・JR「須原駅」から徒歩5分
・関越自動車道「小出IC」から車で25分
問い合わせ 025-797-3220
公式サイト https://www.city.uonuma.lg.jp/site/megurotei/

おすすめ"映え"スポット2「玉川酒造  越後ゆきくら館」

玉川酒造の雪中貯蔵庫「ゆきくら」

目黒邸から約10分ほど歩くと「玉川酒造 越後ゆきくら館」が見えてきます。玉川酒造は目黒邸の当主が延宝元年(1673年)創業した酒蔵で、“日本酒を通して健康に楽しく”をテーマに酒造りを行っています。

玉川酒造を訪れたらぜひ、見学したいのが雪中貯蔵庫「ゆきくら」です。特殊なシートで雪を覆うことで、年中溶けない雪での貯蔵を実現しています

雪に覆われた真冬の玉川酒造の雪中貯蔵庫「ゆきくら」
▲冬に積もった雪を大切に保管して作る天然の冷蔵庫「ゆきくら」。年間を通して日本酒を低温熟成させている

天然の冷蔵庫・ゆきくらは温度が常に2~3度に保たれています。湿度が高く冷蔵庫のような振動が少ないため、日本酒を美味しく低温熟成することができます。

ゆきくらは無料で見学ができます。訪問の際は、ひんやりとした雪の世界を、ぜひ体感してみましょう。

スタッフさんからのおすすめポイント

女性スタッフのアイコン

ゆきくらのほか、冬場は午前中であれば、酒米を蒸すところが見られるかも!?電車で訪問された方は季節ごとのお酒が味わえる試飲サービスもあるので、こちらもぜひお試しください。

「ゆきくら」と、酒造りの様子を撮影しよう!

インスタグラムにアップ投稿された「玉川酒造 越後ゆきくら館」の画像▲「ゆきくら」や酒蔵の雰囲気、玉川酒造の銘酒の数々が魅力的(引用:インスタグラム

全国で唯一見学ができる玉川酒造のゆきくらは、"映え"写真にぴったりなスポットです。酒蔵の雰囲気や、玉川酒造自慢の日本酒の数々を写真に収めるのもおすすめです

ドライバー以外の人、または電車、タクシーで来場した人への試飲サービスもあるので、その様子もぜひ撮影してみましょう。

「玉川酒造 越後ゆきくら館」基本情報(アクセス)

住所 〒946-0216
新潟県魚沼市須原1643
営業時間 9:00~16:00(見学最終受付15:30まで)
アクセス ・JR「浦佐駅」から車で30分
・JR「越後須原駅」から徒歩で5分
・関越自動車道「小出IC」から車で20分
・関越自動車道「堀之内IC」から車で23分
問い合わせ 025-797-2017(代表)
025-797-2777(酒蔵見学)
公式サイト http://www.yukikura.com/

おすすめ"映え"スポット3「越後ハーブ香園入広瀬」

入広瀬ハーブ香園内に自生するハーブの中を散策する女性グループ

「玉川酒造 越後ゆきくら館」から車を約15分ほど走らせると、見えてくるのが魚沼の山間地に佇む隠れ家的観光スポット「越後ハーブ香園入広瀬」です。約700種類ものハーブが香りを放ち、思わず深呼吸をしたくなる爽快感です。

園内にはハーブガーデン、ラベンダーガーデン、ローズガーデン、ロックガーデンの4つのエリアがあり、ハーブの他にも季節の草花を見ることができます。

おすすめ"映え"スポットは、園内を一望できる「見晴らし展望台」からの撮影です。遠くの山々を望む絶好のロケーションは、ウエディングフォトスポットとしても人気です。

「見晴らし展望台」から眺める山々
▲「見晴らし展望台」からは遠くの山々を眺めることができる他、BBQも楽しめる

越後ハーブ香園入広瀬では、敷地内で採れたハーブなどを活用した手作り体験ができます。オリジナルの石けんや入浴剤などの他、木板の上にドライフラワーや木の実などをグルーガンでとめてアート作品を作るネイチャークラフト体験も人気です。デートの思い出にトライしてみてはいかがでしょう。

スタッフさんからのおすすめポイント

女性スタッフのアイコン

ハーブの香りと目の前に広がる「見晴らし展望台」からの景色はSNSでも人気の"映え"スポットです。ここではBBQを楽しむこともできますよ。

園内全体を使った"映え"写真にトライ!

インスタグラムに投稿された越後ハーブ香園入広瀬の画像
▲「見晴らし展望台」からの眺めや、園内に咲き誇るハーブや草花の可憐な画像は、見ているだけで癒される(引用:インスタグラム

インスタグラムには、見晴らし展望台からの爽快感あふれる風景や、園内の可憐な姿のハーブや草花がたくさんアップされていました。ベンチやハンモックなどもあるので、カップルでのんびりくつろいだ写真を撮影し、デートの思い出にしてはいかがでしょう

「越後ハーブ香園入広瀬」の基本情報(アクセス)

住所 〒946-0307
新潟県魚沼市横根3118-1
営業時間 9:30~17:00
開園期間 5月~10月
※雪解けの状況により変動あり
アクセス ・関越自動車道「小出IC」から車で約37分
・北陸自動車道「中之島見附IC」から車で約50分
・北陸自動車道「長岡IC」から栃尾経由・車で約57分
問い合わせ 025-796-2120
公式サイト https://echigoherb.jp/

おすすめ"映え"スポット4 「奥只見湖エリア」

奥只見湖を周遊する遊覧船

国道252号線からは少しそれますが、足をのばしてでも行く価値があるのが「奥只見湖エリア」です。日本有数の人造湖・奥只見湖の周辺は、日本紅葉の名所100選に選ばれている新潟屈指の紅葉スポットとして知られています。

紅葉シーズンになるとブナの原生林やカエデ系の木々が色鮮やかに染まり、春夏は山々の新緑と残雪のコントラストが美しく、まるでフィヨルドのような景色を見ることができます。

この絶景を湖上から眺められるのが「奥只見湖遊覧船」です。奥只見湖の見どころを余さず巡る周遊コースは、四季折々で変化する湖の表情を楽しむことができますよ。

300名乗りの大きな外輪船「ファンタジア号」
▲300名乗りの大きな外輪船「ファンタジア号」

スタッフさんからのおすすめポイント

女性スタッフのアイコン

遊覧船にはいくつか種類がありますが、300名乗りの大きな外輪船「ファンタジア号」への乗船がおすすめです。デッキから臨む連なる山々の美しさに癒されますよ。

なお、ファンタジア号は時期によって運行するコースが異なります。

  • 5月の営業開始日から9月末頃まで:周遊コース
  • 10月頃から11月の営業終了日まで:銀山平コース

※変更になる場合もあります。

船上や全景など、いろいろなアングルの絶景を撮影しよう

インスタグラムに投稿された奥只見湖の画像
▲四季折々の美しい奥只見湖の風景。訪れる季節に合わせてとっておきの1枚を撮影しよう(引用:インスタグラム

春夏秋冬、それぞれ趣の異なる表情を見せてくれる奥只見湖は、どの季節もフォトジェニックです。

遊覧船からの眺めや、湖全体をフレームに収める画角など、ベストショットにぜひ挑戦してみてくださいね。景色を背景に、遊覧船のデッキからの2ショットも素敵です

「奥只見湖エリア」周辺の観光スポット

奥只見湖周辺には、異世界へトリップしたかのようなトンネルや、古くから山の神様として信仰されている神社、魚沼市湯之谷地域に伝わるはかない恋物語をイメージして作られたスイーツが味わえる飲食店など、魅力的なスポットが点在しています。

異世界に迷い込んだような不思議な雰囲気の「奥只見シルバーライン」

「奥只見シルバーライン」の異世界に迷い込んだようなトンネル
▲「奥只見シルバーライン」には全19のトンネルがあり、異世界を車で走行しているような不思議な感覚を楽しめる

「奥只見シルバーライン」は、全長22kmのうち18kmがトンネルというルートです。どこまでも続くトンネルでは、まるで異世界へトリップしたかのような不思議な感覚になりますよ

全部で19あるトンネルを抜けると、雄大な奥只見湖が目の前に広がります。この爽快感は格別ですよ。

参照:奥只見の見所(奥只見観光株式会社)

奥只見湖の守り神「十二山神社」

奥只見ダムの上流1kmほどの湖畔に佇む「十二山神社」
▲奥只見ダムの上流1kmほどの湖畔に佇む「十二山神社」

奥只見ダムの上流1kmほどの湖畔にある「十二山神社(じゅうにやまじんじゃ)」は、尾瀬ノ三郎房利から譲り受けたとされている虚空蔵菩薩が祀られている神社です。

遊覧船乗り場の奥にある絵馬掛所へは陸路では行くことができませんが、地元神職が記入した絵馬を十二山神社に届けてくれます。

参照:十二山神社 開運絵馬奉納(奥只見観光株式会社)

ピュアな恋心のようなスイーツが味わえる「奥只見レイクハウス」

「奥只見レイクハウス」の恋するスイーツ「36ソフト」
▲一人の女性を一途に愛し続けた三郎にちなみ、ちょっぴり甘酸っぱい山葡萄味の「36ソフト」

奥只見遊覧船駐車場横にある「奥只見レイクハウス」では、食事をしたりお土産を購入したりできます。中でもおすすめは、魚沼市湯之谷地域に伝わるはかない恋物語・尾瀬三郎物語をイメージして作られた「恋するスイーツ」です

ピュアな恋心を表した淡いピンク色の「36ソフト」や「36シェイク」など、心浮き立つ華やかなスイーツは、"映え"写真にぴったりなキュートさです。

公式:奥只見レイクハウス

食べる"映え"スポット5「ウオヌマコーヒーロースターズ」

「ウオヌマコーヒーロースターズ」の店内
▲整体師(休業中)の店主の“気まぐれ”でその日のメニューが決まる「ウオヌマコーヒーロースターズ」

魚沼市内に戻ったらぜひ立ち寄りたいのが「ウオヌマコーヒーロースターズ」です。特徴はなんと言っても、新潟県で唯一の“水洗い式コーヒー”と“自家焙煎コーヒー”の両方が飲めることです

水洗いとはコーヒー豆の精製方法のひとつで、収穫したコーヒーの実から果肉、粘液質を除去し、乾燥させた豆です。水洗いをすることで豆が芯までふっくらし、雑味が少なくなると言われています。

ウオヌマコーヒーロースターズでは、世界各国の珈琲豆を常時15~20種類取り扱っているので、カップルでそれぞれ別のコーヒーを飲み比べるのも面白そうです。

店主の気まぐれで作られるスイーツは、行ってからのお楽しみです。ドキドキ&ワクワクする気持ちごと、美味しいコーヒーとスイーツを味わいましょう。

「ウオヌマコーヒーロースターズ」で提供されるエスプレッソ
▲世界各国の珈琲豆を常時15~20種類取り扱っている「ウオヌマコーヒーロースターズ」

なお、整体師(休業中)の店主は同じ場所で整体院を営んでいたため、Googleマップで検索をすると「小出整体」と表示されますが、間違いではないので訪ねてみてくださいね。

「ウオヌマコーヒーロースターズ」の外観

その場でクリームを詰める「マリトッツォ」が"映え"る!

"映え"メニューでおすすめは、注文を受けてからクリームを詰める「マリトッツォ」です。ボリューミーなスイーツはコーヒーとの相性抜群です。

クリームたっぷりの「マリトッツォ」
▲注文を受けてからたっぷりのクリームを詰める「ウオヌマコーヒーロースターズ」の"映え"スイーツ「マリトッツォ」

また、魚沼産コシヒカリを食べて育った鶏卵を使用した「珈琲屋が造ったとっとこ村の卵プリン」や自家製パンも美味しいと評判です。

魚沼産コシヒカリを食べて育った鶏卵を使用した「珈琲屋が造ったとっとこ村の卵プリン」
▲魚沼産コシヒカリを食べて育った鶏卵を使用した「珈琲屋が造ったとっとこ村の卵プリン」

「ウオヌマコーヒーロースターズ」の基本情報(アクセス)

住所 〒946-0024
新潟県魚沼市中原169-2
営業時間 9:00~16:00
定休日 不定
電話番号 025-793-2611
アクセス JR「小出駅」から徒歩28分
公式サイト https://www.u-cr.jp/

食べる"映え"スポット6「道の駅いりひろせ」

「道の駅いりひろせ」の外観

お腹が空いたら魚沼グルメを味わいに出かけましょう。国道252号線沿いにある「道の駅いりひろせ」では山菜の宝庫として知られる入広瀬で採れた山菜やキノコをふんだんに使ったそばや定食などが味わえます。

店内には魚沼の特産品や地場産野菜、手工芸品などを販売しているので、お土産探しにもおすすめです。

近くには女神の伝説が残る「鏡ヶ池」があります。池の周辺には桜並木やブナ林があり、風がない日は池に映り込む景色のリフレクションによる"映え"ショットが狙えます。

隣接する「湖上レストラン鏡ヶ池」でも、春は山菜、秋はきのこメインの料理が楽しめるので、道の駅ひろせと一緒に訪れるのも楽しそうです。

女神の伝説が残る「鏡ヶ池」
▲桜の名所としても知られる「鏡ヶ池」。鏡のように池に映り込む風景は"映え"スポットとしても人気

スタッフさんからのおすすめポイント

女性スタッフのアイコン

時間に余裕がある方は須原地区・入広瀬地区の民宿に1泊するのがおすすめです。田舎に帰ってきたようなアットホームな雰囲気の中で、山菜やきのこを使用した郷土料理でもてなしてくれますよ。

縁結び大学では、「道の駅いりひろせ」をメインにしたデートプランも紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

名物・笹団子の限定盤「雪笹だるま」で食べる"映え"写真に挑戦

桜を背景にした「笹雪だるま」
▲白とピンクの紅白セットの笹団子「笹雪だるま」は道の駅いりひろせの限定商品

魚沼の定番のお土産といえば、餡を包んだ香り高いヨモギ団子を笹で包んで蒸した「笹団子」が有名ですが、道の駅いりひろせでは「雪笹だるま」というネーミングのアレンジ笹団子を購入することができます。

白とピンクの紅白セットは道の駅いりひろせの限定商品です。ドライブのお供にぴったりなサイズ感は、お土産にも喜ばれますよ。

「道の駅いりひろせ」の基本情報(アクセス)

住所 〒946-0305
新潟県魚沼市大栃山356-2
営業時間 ・道の駅:9:00~17:00
・食事処:10:00~16:00(営業期間:11月下旬~4月中旬)
定休日 12月31日、1月1日
電話番号 025-796-2500
アクセス ・JR「入広瀬駅」から車で2分
・関越自動車道「小出IC」から30分

取材協力:魚沼市観光協会(https://www.iine-uonuma.jp/