伊賀の大田酒造で日本酒を楽しむ!おうち居酒屋デートプラン|三重県の銘酒
今回は、おうち居酒屋デートを計画しているカップルへ向けて三重県の酒蔵「大田酒造」のおすすめの日本酒をご紹介します。
大田酒造は、高品質な酒米が育つ気候風土豊かな三重県伊賀市でお酒造りに取り組んでいる酒蔵です。これまで日本酒に関するさまざまな賞を受賞してきたほか、2016年にはG7伊勢志摩サミットに「半蔵 純米大吟醸 磨き40」が乾杯酒に採用されるなど、三重県を代表する酒蔵として知られています。
この記事では、大田酒造が作るお酒の魅力や相性のよいお料理、日本酒初心者におすすめの銘柄などを紹介しています。おうちディナーを彩るお酒として、ぜひ大田酒造の日本酒を選んでみてください。きっと素敵な時間を過ごせるはずです。
※記事中の金額はすべて税込表示です。
飲酒は二十歳になってから
飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や乳児期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく適量を。飲んだ後はリサイクル。
伝統と革新が融合する大田酒造の130年の歴史
忍者・服部半蔵ゆかりの地として知られる伊賀上野。伊賀盆地は古琵琶湖層が隆起してできた土地で、豊かな土壌と清らかな水に恵まれています。
この地で創業した大田酒造では、三重県を代表する酒米「神の穂」「山田錦」「うこん錦」を使用し、上質な日本酒を製造しています。
▲「神の穂」刈入れの様子
服部半蔵にちなんだ「半蔵シリーズ」は、大田酒造の代名詞として親しまれています。良質な酒米と水で醸造された日本酒は、多くの愛飲家から高い評価を得ています。
現在、七代目蔵元杜氏の大田有輝さんを中心とした若手蔵人たちが、情熱を持ってお酒造りに取り組んでいます。彼らの新鮮な感性から生まれた「半蔵&シリーズ」などの新銘柄が、次々と世に送り出されています。
今回のインタビューでは、大田酒造の専務取締役である大田さんに、酒蔵の歴史や特におすすめの銘柄について詳しくお話を伺いました。
伊賀の豊かな自然を活かした地域密着の酒造り
編集部
半蔵シリーズなどで知られる大田酒造ですが、お酒造りに対する思いや酒蔵の歴史について教えていただけますか?
専務取締役の大田さん
大田酒造は、1892年に伊賀の地で創業いたしました。伊賀盆地は、およそ400万年前は琵琶湖の底であったと言われ、古琵琶湖層が隆起してできた栄養素豊富な土壌です。さらに四方の山々から流れ出た清水が地下水となって、軟水の伏流水として豊富に湧き出ています。
また、昼と夜の気温差が大きいため米の栄養が逃げにくく、高品質な酒米が育つ気候です。この米づくりに最適な環境のもと、地元に根ざしたテロワールを生かした酒造りを行っております。
2019年より七代目蔵元杜氏・大田有輝が中心となり、若手蔵人とともに手間暇惜しまず丁寧な酒造りに取り組んでいます。
▲大田酒造の七代目蔵元杜氏である大田有輝さん
編集部
大田酒造は130年以上の歴史を持ち、伊賀の地の特性を活かした酒造りを行っているのですね。伊賀産の「神の穂」「山田錦」「うこん錦」といった酒米を使用し、若手の力を取り入れた酒造りが特徴的です。
今年の製造メンバーは私が居なかったら、平均年齢20代‼️ 1人で平均を30代に吊り上げてますが、日々今年の造りに向けて準備中です。 pic.twitter.com/0oDTtVlquQ
— 大田酒造 (@Ota_Hanzo) September 24, 2021
SNSを見ると、若手蔵人たちが新しいアイデアを出しながら熱心に酒造りに取り組んでいる様子が伝わってきます。これからも新商品の登場が期待できそうですね。
世界が認めた大田酒造の日本酒:G7伊勢志摩サミットでの採用
編集部
過去の受賞歴について教えていただけますか?
専務取締役の大田さん
2016年に地元三重県で開催された「G7伊勢志摩サミット」のワーキングディナーで「半蔵 純米大吟醸 磨き40」が採用され、各国首脳に振る舞われました。また、主な受賞歴は以下の通りです。
- 全国新酒鑑評会にて通算4回の金賞
- IWC2020年ゴールドメダル
- Kura Master2021年金賞受賞
- 名古屋国税局酒類鑑評会7年連続優等賞
- ワイングラスでおいしい日本酒アワード10年金賞を受賞
伝統を継承しながらも、毎年試行錯誤を重ね、さらなる酒質向上を目指しています。
▲2016年のG7伊勢志摩サミットで振舞われた「半蔵 純米大吟醸 磨き40」
編集部
G7伊勢志摩サミットに採用されたのは素晴らしい快挙ですね。大田酒造が三重県を代表する酒蔵であることがよくわかります。
受賞歴も非常に印象的です。近年、海外でも日本酒の人気が高まっており、ワイングラスで日本酒を楽しむ方も増えていると聞きます。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」10年金賞受賞は、ワイングラスで日本酒を味わってみたい方にとって魅力的でしょう。普段とは少し違った雰囲気で楽しむおうちデートにもぴったりかもしれません。
▲日本酒造りに欠かせない「麹づくり」
大田酒造自慢の日本酒ラインナップ
大田酒造では、三重県産酒米「山田錦」「神の穂」「うこん錦」を主に使用し、三重県酵母で仕込む伝統を活かした「半蔵シリーズ」を展開しています。また、他県の酒米「雄町」「八反錦」「愛山」「吟風」と県外酵母を使用し、若者にも人気の「半蔵&シリーズ」なども製造しています。
辛口から甘口まで、多様な味わいが楽しめる日本酒が揃っています。さらに、お酒が苦手な方や飲めない方向けの商品も取り揃えていますので、カップルでのお酒選びの参考にしてみてください。
大田酒造の看板商品:「半蔵 純米大吟醸 神の穂」の魅力
大田酒造で一番人気のある銘柄は、「半蔵 純米大吟醸 神の穂」です。地元伊賀で12年かけて開発された酒米「神の穂」と三重県酵母MK-3を使用した、三重県産原料100%で醸される純米大吟醸です。リンゴのような華やかな香りと心地よい酸味、米の甘みが絶妙なバランスで調和しています。
原料米 | 神の穂 | |
---|---|---|
日本酒度 | +2 | |
アルコール分 | 15度 | |
酸度 | 1.6 | |
価格 | 1.8L 3,520円 720ml 1,760円 300ml 748円 |
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飲み方 | 冷やして |
大田さんのコメント
和食はもちろん、カルパッチョやエビ・カニのパスタ、チーズ、クリーム系の料理との相性も抜群です。香りと味わいを十分に楽しむため、大きめのワイングラスで冷やしてお召し上がりください。
辛口愛好家におすすめ:「半蔵 特別純米酒 神の穂」
辛口がお好みの方には、「半蔵 特別純米酒 神の穂」がおすすめです。2020年IWC(インターナショナルワインチャレンジ)でゴールドメダルを受賞した、三重県産の酒米「神の穂」を三重県酵母MK-1で仕込んだ純米酒です。
優しい米の香りと膨らむ旨味、そしてキレの良い辛口の後味が特徴です。焼き魚やおでん、筑前煮などの定番和食との相性が抜群で、料理の味わいをより一層引き立てます。
原料米 | 神の穂 | |
---|---|---|
日本酒度 | +4 | |
アルコール分 | 15度 | |
酸度 | 1.5 | |
価格 | 1.8L 2,750円 720ml 1,430円 300ml 616円 |
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味わい | 辛口 | |
飲み方 | 冷からお燗まで色々な飲み方ができる |
大田さんのコメント
この日本酒は冷やから常温、お燗まで幅広い温度帯で楽しめます。中庸のグラスか猪口を使って、ぜひ味わってみてください。
フルーティーな香りが魅力:「半蔵&純米大吟醸 愛山」
甘口の日本酒では、「半蔵&純米大吟醸 愛山」が人気です。「半蔵&シリーズ」の1本で、兵庫県産愛山を原料米として使用しています。上品でバランスのよいメロンのような吟醸香が特徴的で、なめらかで愛山ならではの繊細で上品な甘味があり、ワイン感覚で楽しんでいただけます。
野菜のマリネやトマトパスタとの相性も抜群です。冷やして、大きめのワイングラスでいただくのがおすすめです。香りや味わいをより楽しむことができるでしょう。
原料米 | 兵庫県産愛山 | |
---|---|---|
日本酒度 | -4 | |
アルコール分 | 16度 | |
酸度 | 1.6 | |
価格 | 1.8L 4,400円 720ml 2,200円 |
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味わい | 甘口 | |
飲み方 | 冷やして |
大田さんのコメント
半蔵&シリーズは、三重県内最年少杜氏の七代目大田有輝が、新しく立ち上げたブランドです。「人と人」、「料理と人」を繋ぐ、架け橋となるような酒を目指しています。「現在から次世代へ」酒造りの伝統を継承していく想いから「&(アンド)」という名前が生まれました。このお酒をきっかけに、普段以上に会話が弾んだり、食事がより一層美味しく感じられたりする、心温まる時間を過ごしていただけると嬉しいです。ぜひ、この特別な日本酒との出会いをお楽しみください。
日本酒の風味を生かした「半蔵の梅酒」
「半蔵の梅酒」は、半蔵の原酒と完熟の南高梅で仕込む日本酒ベースの梅酒です。甘さ控えめで、唐揚げや酢豚、ポテトチップスなどの食事とも相性抜群!オンザロックか冷やして飲むのがおすすめです。爽やかな梅の香りと日本酒の深みが楽しめる一品です。
アルコール分 | 12度 | |
---|---|---|
価格 | 1.8L 2,970円 720ml 1,430円 300ml 770円 |
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味わい | 甘さ控えめ | |
飲み方 |
オンザロックか冷やし |
ノンアルコール派に:大田酒造の「忍ジャーエール」
お酒の飲めない方には、仕込み水で作られた「忍ジャーエール(350ml)」が人気です。爽やかな甘みと生姜の風味が特徴で、お酒が苦手な方でも楽しめる飲み物です。
日本酒通が唸る大田酒造の逸品
ここからは、大田酒造の専務取締役である大田さん厳選の、日本酒愛好家におすすめの銘柄をご紹介します。日本酒の魅力をさらに深く知ることができる、特別なラインナップをお楽しみください。
燗酒の魅力を堪能:「半蔵 特別純米酒 うこん錦」
契約栽培米の「うこん錦」は昭和時代に流通していた米でしたが、現在では大田酒造だけが使用し特別純米酒を醸造しています。「半蔵 特別純米酒 うこん錦」は、三重県新酒品評会2020年純米の部首位、名古屋国税局酒類鑑評会2020年燗酒の部首位を獲得するなど、受賞歴も豊富な日本酒です。
原料米 | 伊賀産うこん錦 | |
---|---|---|
日本酒度 | +5 | |
アルコール分 | 15度 | |
酸度 | 1.6 | |
価格 | 1.8L 2,860円 720ml 1,430円 300ml 616円 |
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味わい | 辛口 | |
飲み方 | 燗でも冷やでも |
大田さんのコメント
昔ながらの日本酒らしい味わいで、米の優しい旨味とキレの良い辛口が特徴です。冷やでももちろん美味しく楽しめますが、燗にするとより一層味わいがまろやかになり、深みのある香りと共に広がります。
日本酒デビューにぴったりの大田酒造銘柄
普段日本酒になじみがないカップルや、日本酒にチャレンジしてみたいふたりにおすすめの銘柄をご紹介します。日本酒初心者でも楽しめる、飲みやすくて香り豊かな銘柄を厳選しました。甘口から辛口まで、さまざまな味わいの日本酒を取り上げていますので、きっとお二人の好みに合う一本が見つかるはずです。
ワイングラスで楽しむ:「半蔵&純米吟醸 吟風」
「半蔵&純米吟醸 吟風」は、北海道産の吟風という品種の米を原料に使用しています。この日本酒は、ライチを思わせる華やかな香りと、キラキラと輝くような爽やかな酸味が特徴です。さらに、優しい甘みとジャスミンのような清々しい香りが楽しめます。グラタンや天ぷら、海老のアメリケーヌソースなど、様々な料理と相性が良く、特に冷やして小ぶりのワイングラスで飲むのがおすすめです。
原料米 | 北海道産吟風 | |
---|---|---|
日本酒度 | ±0 | |
アルコール分 | 15度 | |
酸度 | 2.0 | |
価格 | 1.8L 3,300円 720ml 1,650円 |
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飲み方 | 冷やして |
大田酒造の日本酒をお取り寄せする方法
大田酒造のお酒は、公式サイトから購入することができます。公式ネットショップでは、通常のお酒に加えて、数量限定の特別なお酒や贈り物に最適な半蔵ギフト、他のブランドとのコラボレーション商品なども取り扱っています。カップルでお気に入りのお酒を選んでみるのも楽しいかもしれません。
まとめ:若手蔵人が活躍している大田酒造
大田酒造では、地元伊賀の豊かな自然に育まれた多様な日本酒を提供しています。若手蔵人たちの活躍も目覚ましく、非常に活気のある酒蔵として知られています。
ワイングラスでいただくのにぴったりな銘柄も豊富に取り揃えており、和食だけでなく洋食とも相性が良く、幅広い料理に合わせやすいでしょう。特別な記念日はもちろん、何気ない普段の食卓に大田酒造の日本酒を添えれば、それだけで食事の雰囲気が華やかになります。
おうち居酒屋デートを計画している方は、ぜひ大田酒造の日本酒を選んでみてください。二人で楽しむ時間がより特別なものになるはずです。
大田酒造の基本情報
住所 |
〒518-0121 <直営店 酒蔵りかこ> |
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問合せ先 |
0595-21-4709 <直営店 酒蔵りかこ> |
営業時間 |
9:00~17:00 <直営店 酒蔵りかこ> |
公式サイト | https://www.hanzo-sake.com/ |