崎山酒造廠の120年の伝統が息づく泡盛で楽しむ贅沢おうちデート
「おうちデートで泡盛を楽しみたい」とお考えのカップルに向けて、今回は沖縄県国頭郡金武町にある「崎山酒造廠(さきやましゅぞうしょう)」の泡盛を多彩にご紹介します。
崎山酒造廠は1905年創業の手造りによる泡盛製造を主力とする蔵元です。
代表銘柄は現在の社名にもなっている「松藤(まつふじ)」で、深みのある甘さとコクが特徴的な銘酒です。泡盛のほか、梅酒やもろみ酢も製造販売しています。
この記事では、崎山酒造廠の歴史や酒造りへのこだわりを解説しながら、注目の人気商品をご紹介します。また、泡盛愛好家と初心者それぞれにおすすめの銘柄ベスト3もご覧ください。
泡盛好きのカップルはもちろん、「泡盛に興味はあるけれど飲む機会が少ない」というカップルも、ぜひ自宅デートでリラックスしながら崎山酒造廠こだわりの泡盛をお楽しみください。
飲酒は二十歳になってから
飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や乳児期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく適量を。飲んだ後はリサイクル。
崎山酒造廠の120年にわたる泡盛づくりの歴史と伝統
崎山酒造廠は、沖縄本島のほぼ中央に位置する金武町にある老舗蔵です。金武町には、沖縄では珍しい軟水質の自然水が流れており、美味しい水と米の産地として知られています。
崎山酒造廠では、金武町の良質な水や米を活かし、約120年にわたって受け継がれてきた醸造技術を用いて泡盛を製造しています。通常の2倍以上の時間をかける独自の製法により、他では味わえない個性豊かな銘酒が生み出されています。
代表銘柄である「松藤」は、身体に染み入るまろやかな甘みと深いコクが特徴の、崎山酒造廠自慢の泡盛です。その奥深い味わいは、国内のコンクールだけでなく、世界の権威あるコンテストでも高く評価されています。
▲こだわりの素材、こだわりの製法によって丹念に製造されている「松藤」
今回は崎山酒造廠の工場長・山里さんにインタビューを行い、崎山酒造廠の歴史や酒造りへのこだわり、人気銘柄について詳しくお話を伺いました。
創業からの想いを受け継ぐ「旨い泡盛づくり」へのこだわり
編集部
まずは、崎山酒造廠の歴史やお酒づくりへの想いについて教えてください。
山里さん
崎山酒造廠は、「旨い泡盛をつくりたい。」という想いのもとで明治38年(1905年)に創業し、約120年の歴史を誇ります。代表銘柄である「松藤」は二代目・崎山起松とその妻・藤子による純粋な想いの集大成で、首里で受け継がれてきた伝統的な醸造技術と、恩納岳の清らかな伏流水から生まれた泡盛です。
時代を超えて今に伝わる二人の熱い想いを、ぜひ味わってみてください。
編集部
「松藤」は、起松さんと藤子さんのお名前から1字ずつ取って命名されたそうですね。夫婦二人三脚で開発し、今もなおその味が受け継がれているとは素晴らしいです。
「松藤を飲んでいれば夫婦仲は円満」という言い伝えもあるそうですね。崎山酒造廠の泡盛を味わえば、美味しさを堪能できるだけでなく、良縁のお守りにもなりそうです。
「松藤」に息づく崎山酒造廠のこだわりの製法
編集部
代表銘柄である「松藤」へのこだわりや特徴について教えていただけますか?
山里さん
「松藤」を製造する際には、仕上がりを左右する「麹(こうじ)」にこだわり、じっくりと熟成させる「三日麹」を採用しています。コウジサーと呼ばれる職人が嗅覚・視覚・触覚を駆使しながら、丹念に3日かけて造ることで、酵素力の強いしっかりとした麹が生まれます。これにより、長期貯蔵にも耐えうる深みとコクのある原酒ができるのです。
また、丹念に仕上がった泡盛の旨味成分を最大限に残すために濾過を少なくすることで、米本来の芳醇な香りとまろやかな味を引き立てています。精製を抑え、旨味の源となる油性成分をほどよく残すこの手法は、自然な風味の酒に仕上げるためのとっておきの技です。
編集部
丁寧に仕立てられた三日麹や恩納岳の美味しい水、蔵に住み着いた酵母などを丁寧に混ぜながら、30日~40日ほどかけてまろやかなもろみを仕立てていくそうですね。各工程において崎山酒造廠のこだわりがみられ、長年受け継がれてきた伝統的な泡盛づくりへの信念や深い志を感じました。
時間をかけて丹念に熟成させた「松藤」ならではの味わい、ぜひゆっくりと堪能したいです。
国内外の品評会で高評価を得る崎山酒造廠の泡盛
編集部
「松藤」はお酒の品評会で常連の銘柄だそうですね。過去の受賞歴について教えていただけますか?
山里さん
「松藤」は、以下のようなコンクールで多数の賞をいただいております。
【泡盛鑑評会】
・沖縄県知事賞:5回
・沖縄国税事務所長賞:33回
・優等賞:多数
【全国酒類コンクール】
・泡盛部門特賞・第1位:7回(2006年~2021年まで)
・2006年~2021年度にかけて、春季・秋季の限定古酒部門で多数の第1位や特賞を受賞
【インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ】
銀賞2回
【インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション】
銀賞1回
【モンドセレクション】
・2008年~2012年にかけて、限定古酒43度と粗濾過が毎年金賞を受賞
・その他、梅酒や「夏美の夢」も受賞
【東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2021(焼酎部門)】
・複数の商品が金賞や銀賞を受賞
編集部
これほど多くの賞を受賞されているとは驚きです。国内外の専門家から高く評価されていることから、崎山酒造廠の泡盛がもつ品質の高さや魅力がうかがえます。
このように評価の高い泡盛なら、「クセが強そう」と敬遠していた方でも挑戦しやすいのではないでしょうか。普段泡盛を飲む機会が少ない方でも、崎山酒造廠の「松藤」はぜひ味わってみる価値があると思います。
崎山酒造廠の人気銘柄を詳しく紹介
崎山酒造廠では、「松藤」をはじめとする泡盛や梅酒、もろみ酢を製造・販売しています。ここでは特に人気の高い2つの銘柄をピックアップしました。
看板商品「松藤ブレンド酒」の魅力
「松藤ブレンド酒 25度」は、フレッシュで活発な新酒に、豊かな香りとまろやかなコクのある古酒をブレンドした銘柄です。香りと味わいの伸びに優れており、若い世代からご年配の方まで幅広い年齢層に、さらには女性にも人気を集めています。
じっくり寝かせた古酒の円熟した旨味と、つくりたての新酒ならではの爽やかな風味がほどよく調和した極上の味わいは、最高の美味しさを追求する崎山酒造廠の伝統を体現しています。
長年の経験と技術を結集し、試行錯誤を重ねて完成させた自慢のブレンド酒は、泡盛ファンならずとも、ぜひ一度は味わっていただきたい逸品です。
販売価格 | 2,420円 | |
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内容量 | 1,800ml | |
アルコール度数 | 25度 |
泡盛以外の逸品「生しぼり沖縄タンカン梅酒」
「生しぼり沖縄タンカン梅酒」は、日本一の梅酒を決める「天満天神梅酒大会2011」で約300銘柄中、一般人気投票ベスト10にランクインした人気商品です。
この梅酒は、沖縄タンカン100%のジュースを使用しています。沖縄タンカンは、ポンカンとネーブルオレンジの自然交配種です。さらに、泡盛原酒「粗濾過・松藤」、国産南高梅、沖縄の地釜炊き黒糖で仕込んだ梅酒をブレンドし、贅沢な味わいに仕上げています。
生搾りタンカンのさわやかな風味と、黒糖梅酒の深いコクが絶妙なバランスを生み出しています。
販売価格 | 1,210円 | |
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内容量 | 360ml | |
アルコール度数 | 10度 |
泡盛通が絶賛する崎山酒造廠の銘柄BEST3
泡盛好きのカップルには、泡盛本来の奥深い味わいを楽しめる銘柄をお選びいただくのがおすすめです。崎山酒造廠では多様な種類の泡盛を取り揃えていますので、数種類を用意して飲み比べを楽しむのも良いでしょう。
また、泡盛に合わせるおつまみにもこだわると、おうちでの居酒屋デートがより一層楽しくなります。沖縄の郷土料理や泡盛に合う和食などを用意すると良いでしょう。
ここでは崎山酒造廠の山里さんが泡盛愛好家におすすめする銘柄ベスト3をご紹介します。ぜひ参考にしながら、お二人のお好みのタイプを見つけてみてください。
第1位:「松藤 粗濾過」
「琉球泡盛 松藤 粗濾過 44度」は、ほとんど濾過をせず、水・麹・米の個性をしっかりと残した濃厚な泡盛です。古酒づくり用として人気No.1の商品で、国際的な品評会「モンドセレクション」では5年連続で金賞・ハイクオリティートロフィーを受賞しています。
手間と時間をかけた泡盛造りが特徴の「松藤」らしい味わいを最も感じられる銘酒です。古酒づくりに適した甕(かめ)でじっくりと熟成させることで、深みのある味わいが楽しめます。カップルで一緒にオリジナルの泡盛を熟成させ、特別な思い出を作るのもおすすめです。
販売価格 |
3,740円(1,800ml) 2,420円(720ml) |
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内容量 |
1,800ml 720ml |
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アルコール度数 | 44度 |
第2位:「松藤ブレンド酒」
一番人気商品としてもご紹介した「松藤ブレンド酒 25度」は、飲みやすい泡盛をお探しの方にぜひおすすめしたい銘柄です。新酒のフレッシュな味わいと古酒のまろやかさと香りをブレンドすることで、バランスのとれた泡盛に仕上がっています。新酒と古酒それぞれの特徴を活かし、飲みやすさと深みを両立させています。
二日酔いもしにくいと評判なので、アルコール度数が高いお酒に抵抗がある方もぜひお気軽にお試しください。泡盛初心者の方や、普段あまりお酒を飲まない方にも適しています。
第3位:「赤の松藤」黒糖酵母仕込み
「赤の松藤(黒糖酵母仕込み) 30度」は、サトウキビから抽出した「黒糖酵母」と、崎山酒造廠のこだわりである「三日麹」を掛け合わせた香り豊かな泡盛です。まろやかな風味と甘めの味わいが特徴的で、軽いのど越しの泡盛を好む方に向いています。
販売価格 | 2,420円(1,800ml) 1,320円(720ml) |
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内容量 | 1,800ml 720ml |
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アルコール度数 | 30度 |
泡盛と相性抜群のおつまみ
度数が高い泡盛には、ウイスキーにも合うようなチョコレートやチーズなどのコクの強いおつまみがぴったりです。沖縄の特産品である「豆腐よう」もおすすめです。豆腐ようは、泡盛に漬け込んだ独特の風味と塩味が特徴の発酵食品です。
また、度数が25~30%程度の泡盛は食事の邪魔をしないため、食中酒として「和食」「中華」「洋食」といったどの料理にもよく合います。特に炭酸割りは「唐揚げ」や「ピザ」「餃子」などと相性抜群です。さっぱりとした飲み口が、これらの料理の油っぽさを和らげてくれます。
山里さんからのコメント
泡盛も焼酎の仲間ですので、ぜひ普段の飲み方(ロック・水割り・炭酸割りなど)で味わってみてください。
飲み応えや味わいをじっくりと満喫したい方は「ストレート」や「ロック」がおすすめです。一方、量を楽しみたい方・飲みやすいほうがお好みの方は「水割り」や「炭酸割り」がよいでしょう。
ちなみに泡盛専用の酒器もございますが、基本的にはご家庭にあるグラスでご堪能いただければと思います。
泡盛デビューにぴったり!初心者向け銘柄BEST3
崎山酒造廠には本格的な泡盛だけでなく、泡盛初心者にも親しみやすい飲みやすい銘柄も豊富に取り揃えています。
泡盛をベースにした「黒糖梅酒」や沖縄産みかんの生ジュースを使った甘味たっぷりの「タンカン梅酒」、さらに炭酸を加えた爽やかな「スパークリングリキュール」などがあり、泡盛が初めての方でも気軽に楽しむことができます。
泡盛専用の酒器や沖縄料理を用意すれば、より本格的な雰囲気を演出できます。以下でご紹介する山里さんおすすめの泡盛初心者向け商品を参考に、おうち居酒屋デートの準備を進めてみてはいかがでしょうか。きっと特別な時間を過ごせるはずです。
第1位:「生しぼり沖縄タンカン梅酒」
先ほど「泡盛以外のおすすめ」でもご紹介した「生しぼり沖縄タンカン梅酒」が、初心者向け銘柄のおすすめNo.1です。沖縄タンカンのフルーティーな風味が、泡盛独特のコクや黒糖梅酒の深い旨みを存分に引き立てています。甘酸っぱい柑橘系の香りと、泡盛のまろやかさが絶妙なバランスで調和しています。
360mlの小さな瓶入りなので、気軽に購入できるのもうれしいポイントですね。初めて泡盛梅酒を試す方にとって、手頃な量で楽しめる点も魅力的です。
第2位:「沖縄黒糖梅酒」
「沖縄黒糖梅酒12度」は、崎山酒造廠が誇る特製の梅酒です。紀州みなべ産の高品質な南高梅を、濃厚な泡盛と沖縄産の地釜炊き黒糖で丁寧に漬け込んでいます。黒糖の深い甘みと梅の爽やかな酸味のバランスが絶妙で、一日の疲れを癒すのにぴったりの一杯です。
販売価格 |
1,804円(900ml) 3,080円(1800ml) |
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内容量 |
900ml 1800ml |
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アルコール度数 | 12度 |
第3位:「赤の松藤」
泡盛初心者におすすめの銘柄第3位は、先程もご紹介した「赤の松藤」です。甘くてコクがあるので泡盛初心者にも飲みやすい特徴があります。アルコール度数は30度と高めですが、それを感じさせないまろやかな味わいが特徴です。飲みやすさゆえに飲みすぎてしまう可能性があるので、適量を心がけましょう。
おつまみや飲み方はぜひお好みで
「生しぼり沖縄タンカン梅酒」「沖縄黒糖梅酒12度」「赤の松藤」は、どのような料理にもマッチします。その日の気分やお好みに合わせておつまみを用意して、ペアリングをお楽しみください。
飲み方としては、「生しぼり沖縄タンカン梅酒」「沖縄黒糖梅酒12度」はロックや炭酸割りで味わうのがおすすめです。
崎山酒造廠の銘柄を手に入れる!購入方法ガイド
崎山酒造廠の銘柄は、公式サイトのオンラインショップで購入できます。限定商品も販売されているので、ぜひ確認してみてください。
また、崎山酒造廠では酒蔵見学を実施しています。参加すると泡盛や古酒の飲み比べができる、商品を蔵元特価で購入できるなどの特典があります。見学を希望される場合は、以下のページから事前に予約をしてください。
上記以外にも、インターネット通販サイトや、取り扱いのある酒専門店、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどでも購入可能です。
崎山酒造廠の泡盛で広がる新たな味わいの世界
最後に、今回インタビューに回答してくださった山里さんからいただいたメッセージをご紹介します。
山里さんからのコメント
泡盛と聞くと「キツイお酒」「クセが強いお酒」のイメージがあるかもしれません。確かに昔はそのような個性的な泡盛が多くみられましたが、今の泡盛は焼酎とさほど変わりなく、むしろ焼酎よりも飲みやすく、二日酔いもしにくいと評判です。
ウイスキーにも引けを取らないような深みのある味わいも魅力で、度数の高さもお楽しみいただけます。
また、泡盛のなかでも「古酒(3年以上寝かせたもの)」はチョコレートのような甘い香りに変化していきますので、時間とともに風味の変化を楽しめることもほかの蒸留酒にない特徴です。年を重ねるごとに変化していく様子は、まるで子どもを育てるような感覚で面白いですよ。
ちなみに、沖縄では子どもが生まれたときや新築祝いなどに古酒を用意し、数年後に開けて「ちゃんと育っている!美味しくなっている!」と楽しむ風習があります。ぜひカップルで記念日などに購入して数年間寝かせ、一緒に歩んだ日々を思い出しながら味わってはいかがでしょうか。
1905年の創業以来、時間をかけた丁寧な泡盛づくりにこだわる崎山酒造廠。素材を厳選し、3日かけて丹念に造る麹によって仕立てる丁寧な製法だからこそ、数々の品評会に名を連ねる銘酒が生み出されているのだと感じました。
崎山酒造廠には本格的な味わいの「松藤」をはじめ、泡盛デビューにもぴったりな梅酒やスパークリングリキュールなど、種類豊富な商品が揃っています。泡盛に抵抗がある方は、最初はリキュールから試してみて、次に飲みやすい「松藤ブレンド」に挑戦してみるのもおすすめです。
崎山酒造廠の泡盛と美味しいおつまみを用意して、素敵なおうちデートをお楽しみください。
崎山酒造廠・社長のお酒造りへの想いをお話されている動画もございます。ぜひご覧ください。
崎山酒造廠へのアクセスと基本情報
住所 | 〒904-1202 沖縄県国頭郡金武町伊芸751番地 |
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お問合せ |
電話:098-968-2417 ファックス:098-968-2463 メール:sakiyama-shuzo@proof.ocn.ne.jp |
営業時間 |
平日:8時30分~16時40分 土曜日:9時00分~16時30分 休業日:日曜日・祝日・年末年始 |
公式サイト | https://sakiyamashuzo.jp/ |