日本酒ファンにも初心者にもおすすめ!「河武醸造」の日本酒でおうち居酒屋デートを満喫

「おうち居酒屋デート」がテーマの本記事では、三重県多気郡多気町にある「河武醸造(かわぶじょうぞう)」の魅力をご紹介します。

河武醸造は創業1857年、「鉾杉(ほこすぎ)」を代表銘柄にもつ老舗蔵です。醤油や味噌なども製造しており、日本酒においては香り高い「大吟醸酒」や贅沢な仕込みの「本醸造酒」、なめらかな酒質の「純米吟醸酒」など多彩なラインナップがあります。

今回はそんな河武醸造の歴史や酒造りへのこだわり、人気商品について詳しくまとめました。さらには、日本酒好きの方・日本酒初心者の方それぞれにおすすめしたい銘酒も厳選してご紹介します。

「おうちデートでどんなお酒を用意しよう?」と迷った際は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。

飲酒は二十歳になってから

飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や乳児期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく適量を。飲んだ後はリサイクル。

1857年創業、伊勢近くの老舗蔵「河武醸造」

河武醸造の外壁に描かれた鉾杉の文字

河武醸造は、安政4年(西暦1857年)創業、160年以上の歴史を誇る老舗の蔵元です。場所は三重県中部の多気郡多気町、櫛田川と宮川に挟まれた紀州街道沿いの山里に蔵を構えています。

代表銘柄は「鉾杉」で、仕込み水には宮川水系の名水を使用しています。また米には腕利きの杜氏が厳選した酒米を使用し、創業以来受け継がれてきた伝統技術によって丁寧に仕立てられています。

上質な味わいや香り、心地良いのど越しは格別で、地元で「鉾杉」を知らない方はいないほどの人気です。その名は権威ある品評会でも広く知られており、海外のコンクールでも高い評価を得ています

今回はそんな河武醸造の店主・河合英彦さんにインタビュー取材を行い、河武醸造の歴史や酒造りへのこだわり、人気銘柄について教えていただきました。

「米・水・技」にこだわった酒造り

河武醸造の酒造りの工程

編集部

はじめに、河武醸造の歴史や日本酒づくりにおけるこだわりについて教えてください。

河合さん

河武醸造は、安政4年(西暦1857年)に三重県多気郡多気町で創業いたしました。日本酒以外にも味噌や醤油を製造していることから、「酒造」ではなく「醸造」です。

日本酒づくりにおいて特にこだわっているのは、「良い米・良い水・蔵の姿勢」です。

米は山田錦、五百万石、神の穂といった良質の酒米を使用しており、取り扱っているすべての酒米が地元・三重県産です。なかには三重大学生物資源学部で固定された新しい酒米「弓形穂(ゆみなりほ)河武醸造専用酒米」を使用した商品もあり、河武醸造でしか扱えない貴重な米から生まれた日本酒として人気があります。

また、この地には弘法大師が掘ったと伝えられる「二つ井」と名付けられた湧水があり、美味しい伏流水を汲み上げて酒造りに使用しております。

伊勢神宮に流れる川と同系の宮川水系で、その名水と高品質な地場産の酒米、さらには杜氏による繊細な技術を活かして「お客様の期待を超える酒造り」を追求しております。

ちなみに、河武醸造の杜氏は26歳から日本酒造りに興味を持ち転職後、弊社に来ていた岩手南部流杜氏の元で学び、46歳に製造責任者となった熟練の技の持ち主です。そんな日本酒造りのスペシャリストを筆頭に、社員が一丸となって以下の工程ひとつひとつを心を込めて行っております。

  1. 日本酒・リキュールの原料となる酒米作り、果汁の選択
  2. 仕込み等の醸造及び製造
  3. 製品の商品化(ラベル貼り・商品開発)
  4. 販売および人づくり(ネット販売・展覧会への出展)
  5. すべてに通ずる環境作り(整理整頓・草刈り・清掃)

編集部

河合さんは8代目だそうですね。創業当初から受け継がれた伝統を守りつつ、新しい酒米の採用といった新たなチャレンジにも尽力していらっしゃることから、酒造りへの強い想いや志を感じます。

河武醸造の日本酒にはさまざまな酒米が用いられているので、選ぶ商品によって異なる味わいを楽しめるのもいいですね。

私が特に気になったのは、『酒米の王』とも呼び声高い「山田錦」を用いた銘柄と、河武醸造限定で扱われている「弓形穂」を使用した銘柄です。

酒米の種類によってどのような違いがあるのか、「カップルで飲み比べをしたら楽しそう!」と思いました。

日本でも世界でも高く評価される看板銘柄「鉾杉」

編集部

河武醸造の看板商品である「鉾杉」は、三重県内を中心として絶大な人気を誇る銘酒と伺いました。過去の受賞歴などあれば教えていただけますか?

河合さん

「鉾杉」は、以下のような各種コンテストにおいて数々の賞を受賞しております。

ちなみに「鉾杉」という名前は、伊勢神宮のご神木である杉の木の別名「鉾杉」にあやかって名付けられました。また、酒造りは杉を使った道具と非常に縁が深いことも、蔵元を代表する酒銘に選ばれた大きな理由です。

編集部

国内のみならず、海外の各種コンテストでもさまざまな賞を受賞されていて驚きました。

たとえば世界中の女性ワイン専門家が厳選する「フェミナリーズ世界ワインコンクール2020」では、純米大吟醸部門・純米酒部門・リキュール部門の3部門において金賞を受賞されていらっしゃいますね。

女性ならではの五感も魅了する河武醸造の「鉾杉」なら、日本酒が苦手な女性もチャレンジしやすいのではと感じました。

河武醸造の日本酒における種類と特徴

河武醸造の鉾杉のラインナップ

河武醸造の代表銘柄である「鉾杉」には、大きく分けると大吟醸酒・純米大吟醸酒・純米吟醸酒・純米酒・本醸造酒・一般醸造酒・リキュールの7種類があります。それぞれの違いは以下をご確認ください。

大吟醸酒

大吟醸酒は原料に醸造アルコールを使用していることから、フルーティーな香りを楽しめるお酒です。口当たりやのど越しはスッキリと爽やかで、味わいは辛口です。

純米大吟醸酒

純米大吟醸酒には極限まで磨かれたお米が使用されており、お米の甘みを存分に味わえます。華やかな香りとさらりとした飲み口も大きな特徴です。

純米吟醸酒

純米吟醸酒は純米大吟醸酒よりは精米歩合が低いものの、純米吟醸ならではの華やかな香りを楽しめます。雑味の少ないクリアなテイストなので、飲みやすい日本酒を探している方におすすめです。

純米酒

純米酒は米・麹・水のみでつくられた日本酒で、お米本来のふくよかな香りや旨みを満喫できるお酒です。コクが強く、どっしりとした日本酒を好む方に向いています。

本醸造酒

本醸造酒とは、醸造アルコールの使用量が白米重量の10%を超えないようにつくられた日本酒です。クセのない辛口タイプで、常温、冷酒、熱燗など飲み方を選ばずに楽しめます。

一般醸造酒

一般醸造酒は、「鉾杉」のなかでは最もスタンダードな日本酒です。世間では「経済酒」「普通酒」と言われる種類ではありますが、河武醸造では味わい豊かな美味しい一般醸造酒を揃えています。

リキュール

リキュールとは、蒸留酒(醸造酒を蒸留してつくったお酒)に果実などでフレーバーをつけたものです。甘口で飲みやすいため、日本酒初心者の方、デザート感覚で日本酒を楽しみたい方にぴったりです。

日本酒好きにおすすめの銘柄BEST3

日本酒好きのカップルには、日本酒ならではの香りを堪能できる「大吟醸」や「純米大吟醸」がおすすめです。また、お米の旨みやコクを満喫できる「純米酒」も、本格派のカップルにぴったりですよ。

ここでは河武醸造の多彩なラインナップのなかから、日本酒好きの方向きの銘柄BEST3をご紹介します。ぜひ「日本酒パーティー」と題して、異なる種類を用意して飲み比べをしてみてはいかがでしょうか。

第1位:大吟醸「斗瓶取り しずく酒」

「酒袋」と呼ばれる大きな布袋にもろみをいれ、それを吊るして自然に滴り落ちるしずくを集めるという製法でつくられた限定酒です。大吟醸酒ならではの華やかな香りと、爽やかで心地良い口当たりをお楽しみください。

河武醸造の大吟醸「斗瓶取り しずく酒」 特定名称 大吟醸
ボトルサイズ 720ml
1,800ml

第2位:純米大吟醸「山田錦」

三重県産の山田錦を100%使用し、磨きに磨いて丹念に仕立てた純米大吟醸酒です。吟醸香のフルーティー感やさらりと澄んだ酒質が特徴的で、山田錦の魅力をじっくりと味わいたい日本酒通におすすめしたい銘酒です。

河武醸造の純米大吟醸「山田錦」 特定名称 純米大吟醸
ボトルサイズ 720ml
1,800ml

第3位:純米吟醸「弓形穂しずく」

しずく酒には「弓形穂(ゆみなりほ)」という酒米を使用しています「弓形穂(ゆみなりほ)」は山田錦の祖先にあたる「伊勢錦」が突然変異してできた酒造好適米です。弓形穂を使用して酒造りをしているのは全国で河武醸造だけ。優しい柔らかな香りに、丸味とキレを同時に楽しめる純米吟醸です。

河武醸造の純米吟醸「弓形穂しずく」 特定名称 純米吟醸
ボトルサイズ 720ml
1,800ml

日本酒初心者におすすめの銘柄BEST3

河武醸造では「日本酒に馴染みのない方も美味しく楽しんでほしい」という想いから、日本酒を飲みやすくアレンジしたタイプも充実しています。たとえばフレッシュな果汁を合わせたリキュールやワイン風味のタイプなどがあるので、日本酒初心者のカップルはぜひ注目してみてください。

また、日本酒らしさを堪能したい場合は、日本酒特有の風味がそれほど強くなく、まろやかな味わいの「純米吟醸酒」がおすすめです。クセがないためさまざまな料理との相性も良く、おうちディナーのお供としてもぴったりですよ。

それでは、日本酒初心者の方におすすめの銘柄BEST3をご紹介します。

第1位:リキュール「柚子 にごり酒」

河武醸造自慢の日本酒に、香り高いゆず果汁とゆず皮を掛け合わせたリキュールです。爽やかな風味となめらかなのど越しが魅力の甘口タイプなので、ぜひ食前酒や食後酒として味わってみてはいかがでしょうか。

河武醸造のリキュール「柚子 にごり酒」 特定名称 リキュール
ボトルサイズ 300ml
720ml

第2位:純米酒「ワインタイプ KH改」

お米の旨みやコクを活かしながらも、ワインのような酸味や甘みを味わえる純米酒です。和食はもちろん、イタリアンなど洋食系メニューとのペアリングもおすすめですよ。

河武醸造の純米酒「ワインタイプ KH改」 特定名称 純米酒
ボトルサイズ 200ml
500ml
720ml
1,800ml

第3位:純米吟醸酒「特撰 純米吟醸」

自社開発の酵母を使用し、常温熟成で仕上げた純米吟醸酒です。なめらかな酒質とまろやかなコクが特徴的な飲みやすい逸品で、日本酒に馴染みのない方も抵抗なく杯が進むでしょう。

河武醸造の純米吟醸酒「特撰 純米吟醸」
ボトルサイズ 1,800ml

河武醸造の「鉾杉」を購入する方法

河武醸造の代表銘柄である「鉾杉」は、楽天市場のショップで購入できます。

また、河武醸造では酒蔵見学も可能なので、ご希望の場合はぜひ以下のお問い合わせフォームにてご予約ください。

>>お問い合わせフォームはこちら

なお、以下の公式ページでも、河武醸造の酒蔵の様子が詳しく紹介されています。直接現地に出向くことが難しい場合は、ぜひチェックしてみてくださいね。

>>オンライン酒蔵見学のページはこちら

まとめ:飲み比べて味わいたい河武醸造の日本酒

1857年の創業以来、「米・水・技」にこだわった日本酒づくりを追求する「河武醸造」。代々受け継がれてきた伝統を守りながらも、新しい素材、新しいテイストにもチャレンジする真摯な姿勢によって、日本でも世界でも認められる銘酒が数多く生み出されているのだと感じました。

代表銘柄である「鉾杉」には、すっきりと爽やかな辛口タイプやデザート感覚で味わえる甘口タイプなどさまざまな種類があります。ぜひカップルで飲み比べをして、風味の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。

「おうちデートでゆっくりと2人の時間を過ごしたい」という気分のときは、ぜひ河武醸造の日本酒を堪能してくださいね。

河武醸造の基本情報

住所 〒519-2174
三重県多気郡多気町五桂234番地
お問合せ 0598-37-2037
営業時間 8:00~17:00
※日曜・祝日休み
公式サイト http://www.hokosugi.com/