
わらべ館で懐かしい童謡とおもちゃの世界が広がるデート|鳥取市の博物館
今回は、鳥取県鳥取市で過ごすデートプランを紹介します。
メインとなるのは童謡・唱歌とおもちゃをテーマにした体験型のミュージアム「わらべ館」です。わらべ館は、昔から親しまれているこどもの歌と世界中のおもちゃであふれる魅力的なスポットです。大人になってからは思い出すことが少ない、懐かしいものにたくさん出会えますよ。
そんな素敵な空間でノスタルジックなひと時を過ごしたら、周辺にある見晴らしの良い公園やカフェでのんびり過ごしましょう。
懐かしい気分とともにワクワクとした気持ちが込み上げてくるので、きっと自然と会話が弾むはず。付き合う前のカップルや、まだ緊張感の残る付き合いたてのカップルにもぴったりだと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。
おすすめカップル:付き合いたてのカップル
どんなデート?:レトロ、学び、節約デート
目安時間:半日
目安予算:2人で3,000円
概要:わらべ館でノスタルジックな気分に浸るデートプラン
昔から親しまれている童謡やおもちゃがたくさん集まるわらべ館は、幼少期の記憶が呼び起こされるようなものでいっぱい。「これ、よく歌ってた!」「欲しかったけど、なかなか買ってもらえなかったおもちゃだ!」など、きっと様々な思い出が蘇るはずです。
記憶の引き出しが自然と開いていくたびに、幼かった頃の自分についてパートナーに打ち明けたくなることと思います。
今回のデートのメイン |
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わらべ館 |
周辺のデートスポット |
・久松公園 ・鳥取県立博物館 ・鳥取砂丘 |
ランチにおすすめのお店 |
・カフェ・ダール ミュゼ ・カフェ・ラ・カフェ |
昔懐かしい気分がこみ上げると、きっと二人の会話は止まらないはず。なので、わらべ館の後には、心置きなくおしゃべりできる「久松公園」や「鳥取砂丘」など、開放的な場所へと向かいましょう。
また、童謡とおもちゃの奥深さに魅せられて、知的好奇心が満たされる場所に行きたくなったという場合は、鳥取県立博物館へ赴くのも良いと思います。
ほかにも、周辺には鳥取育ちの食材を生かした食事やスイーツがいただけるカフェ・ダール ミュゼや、30種類以上のオムライスがあるカフェ・ラ・カフェなど、こだわりのお店もいっぱいです。1日の最後には「良い日だったね」と言いたくなるような、嬉しい気持ちが自然と湧き上がってくることと思います。
まずはメインとなる「わらべ館」から解説していきます。
わらべ館で童謡とおもちゃに魅了されるひと時を
わらべ館は、童謡・唱歌とおもちゃのミュージアムです。そう聞くと、「子ども向けの施設なのかな?」と思う方もいるかもしれませんが、大人も夢中になるような展示であふれているのがポイントなんです!
1階に進むと童謡の部屋が迎えてくれます。こちらでは昔聞いたことのあるようなわらべうたから現代のアニメソングまで、多種多様な歌に親しむことができます。影絵を見ながら「花いちもんめ」や「かごめかごめ」「あんたがたどこさ」など懐かしい歌も聴けます。思わず一緒に口ずさんでしまいそうですよね。
「この曲、好きだったんだ」なんて会話から、幼少期の話が盛り上がりそうですよね。よりお互いを深く知ることができるので、デートの序盤から良いムードで過ごせるのではないでしょうか。
2階と3階はおもちゃの部屋になっていて、日本はもとより世界中のおもちゃが集結しています。感覚・知覚・認識おもちゃ、創造性開発おもちゃなど特性ごとにグループに分かれて展示されていて、実際に手にして遊ぶこともできるんですよ。
各展示に歴史や意味などが添えられているのも、わらべ館ならではです。おもちゃの背景を知ることができ、知的好奇心も満たされることだと思います。
それでは、わらべ館でイベント企画員を務める高橋さんに、施設の魅力について詳しく教えていただきましょう。
童謡・唱歌とおもちゃをテーマにした体験型のミュージアム
編集部
わらべ館は子どもから大人まで夢中になって遊べる施設だと聞きました。まず、施設のテーマや誕生の背景について教えていただけますか?
高橋さん
わらべ館は童謡とおもちゃがテーマの体験型ミュージアムです。子どもの歌の成り立ちを時代を追って紹介するほか、国内外のおもちゃ約2,000点を常設展示しています。完全屋内施設なので、暑い時期・寒い時期、雨の日・雪の日など、外遊びの難しい日でも気兼ねなく過ごせます。
鳥取では、文部省唱歌「故郷」の作曲で知られる岡野貞一など著名な音楽家が生まれています。童謡・唱歌のふるさとである鳥取をPRするとともに、1989年に鳥取市制100周年を記念して開かれた「‘89 鳥取・世界おもちゃ博覧会」の成功を顕彰するため1995(平成7)年7月7日に開館しました。
編集部
わらべ館は、子どもの歌の成り立ちを展示する「鳥取県立童謡館」と、国内外のおもちゃを展示する「鳥取市立鳥取世界おもちゃ館」の2つの館からなる複合文化施設なのだとお聞きしました。
施設のレトロな佇まいも素敵だなと思ったのですが、鳥取県立図書館の外観を復元されたそうですね。「わらべ館」という名称は、公募によって名付けられたそうですし、地域との繋がりが感じられて胸が熱くなります。
来館者の方にはどんなことを感じて欲しいとお考えでしょうか?
高橋さん
「ふるさと」や「おぼろ月夜」、「春の小川」や「金太郎」など童謡唱歌は100年以上歌い継がれる名曲が沢山あります。おもちゃは世代や言語の壁を超えてコミュニケーションを図れます。
童謡・唱歌とおもちゃをテーマにした博物館は、おそらく当館だけです。当館の展示を通して童謡とおもちゃの素晴らしさを再発見し、多くの方に楽しんでいただきたいです。
編集部
童謡やおもちゃには、昔の記憶を呼び起こし、心を温めてくれるような魅力があるように思います。カップルで親しむとお互いをより深く知ることができそうですね。
こまやけん玉など多種多様なおもちゃで遊べる
編集部
館内は3フロアにまたがり、展示の内容も多彩ですね。具体的にどのような展示があるか教えてください。
高橋さん
わらべうたから現代のアニソンまで子どもの歌の移り変わりを時代を追って体験できるほか、館内に展示された様々なおもちゃを見たり遊んだりすることができます。
▲鳥取の郷土玩具として知られるお面の展示も
よちよち歩きの幼児から年配の方まで、三世代同時に楽しめる数少ない施設だと自負しています。どこかレトロな雰囲気の漂う館内では、子どもには新鮮さを、大人の方には懐かしさを感じていただけますよ。
編集部
明治以前から歌われているわらべうた・明治時代につくられた唱歌・大正以降に生まれた童謡・戦後生まれのアニソンと、時系列で歌の変遷を学べるのは大きなポイントですね。
私個人としては、3階にあるゆうやけ広場が特に印象的でした。昭和30年代のとある路地を再現されているそうですが、おばあちゃんの家を訪れたような気分になりますね。こままわし・お手玉・まりつき・けん玉など懐かしいおもちゃがいっぱいで、体を使って遊んでいるとあっという間に時間が経っていました。
体力やパワーではなく、ちょっとしたコツを要する遊びばかりなので、カップルで一緒に楽しめますね。
▲3階には縁側を再現したレトロな場所も
ちなみに、高橋さんが特に好きな展示はどちらですか?
高橋さん
約100年前の小学校の教室を再現した木造教室です。足踏みオルガンを使った唱歌教室を週1回開催しています。写真スポットとしても人気ですよ。
▲昔の学校を再現した教室では実際に椅子に座ることもできる
編集部
木造教室というのは、1階にある唱歌コーナーの場所ですね!聞き覚えのある唱歌が流れていて素敵な場所だなと思いました。黒板には歌詞が映し出されて、思わず引き込まれてしまいますね。
木の床の上に並べられた机には、小刀で刻んだ落書きのような傷まで付けられていて、細部までこだわっているなと感じました。本物の教室にいるようで、まるで昭和初期にタイムスリップしたような気分になります。
童謡とおもちゃの企画展の時期に訪れるとさらに楽しめる
編集部
わらべ館は季節を問わず楽しめる施設だと思いますが、期間限定の催しやイベントなどはありますか?
高橋さん
童謡の企画展を年3回、おもちゃの企画展を年5回開催しています。全国各地の干支の郷土玩具を集めたおもちゃの企画展は、人気投票とともに恒例行事となっていますよ。
また、紙芝居やコンサート、おもちゃづくり体験など年間を通してさまざまなイベントを行っています。詳しくは公式サイトをご覧ください。
編集部
企画展にも、専門員さんの強い思い入れが込められていそうですね。童謡もおもちゃも、企画展ならではの切り口で触れることで、新たな気づきが得られそうです。
イベントもカップルで参加すると盛り上がりそうなものが、いっぱいあるようですね。特におもちゃづくり体験は、ものづくりが好きな方にはぴったりではないでしょうか。デートの思い出として持ち帰ることができますし、一石二鳥だと思います。
1時間に1度のチャンス!からくり時計も必見
編集部
主要な展示以外に、注目すると良いものがあれば教えてください。
高橋さん
いべんとほーるの外壁に設置された、からくり時計は必見です。わらべ館オリジナルの童謡メドレーとともに、大黒様や白兎が1時間に1回時を告げます。
▲鳥取県出身の作曲家・田村虎蔵が作曲した「だいこくさま」「金太郎」「一寸法師」「はなさかじじい」が流れる
また、受付横では逆立ちコマやオリジナル唱歌集を販売していますのでぜひご覧ください。
編集部
からくり時計はにぎやかな音楽にのって登場する人形たちが愛らしく、目が釘付けになってしまいました。二人で肩を並べて眺めたら、きっと良い思い出になりますね。
受付の横には、デートの記念になるようなオリジナルグッズが色々と揃っているようですね。忘れずに立ち寄りたいところです。
わらべ館の口コミ評価
編集部
わらべ館へ来館された方からは、どのようなご感想がありますか?
高橋さん
休日は大学生のカップルが、平日は高校生のカップルがしばしば来館します。施設内はピカピカで、開館から25年以上経過していることをお伝えするとよくビックリされます。
また、「わらべ」という名前のため子どもだけが対象と思われがちなのですが、大人も童心に帰って楽しめたという声が多く寄せられます。
▲電気仕掛けのからくり「ステーションヴィーナス」はじっくり見入りたくなるほどに魅力たっぷり
編集部
確かに施設内のすみずみまで清潔ですよね。レトロな雰囲気でありながら快適さが感じられるのは、スタッフのみなさんが日々きれいに保っていらっしゃるからこそだと思います。
大人も大絶賛!わらべ館はデートにもぴったり
編集部でWebの口コミをチェックしてみたところ、高評価ばかりが並んでいました。参考になりそうなものを、いくつかピックアップして紹介します。
- 夢中になって楽しんでいる大人がたくさんいる
- 昔懐かしい人形やおもちゃが多数あって感動した
- ノスタルジーを感じさせる素敵な場所
- きれいでお財布に優しいのもポイント
- 唱歌について学べるのが良い
ノスタルジックな気持ちを喚起する童謡とおもちゃがたくさんあり、「1日中いられる」といった声もありましたよ。ただ楽しいだけでなく学びや奥深さもあり、カップルで訪れたら心豊かなひと時が過ごせそうだと感じました。
わらべ館からカップルへメッセージ
編集部
最後に、わらべ館でのデートを検討しているカップルへ、メッセージをお願いします。
高橋さん
「このおもちゃで遊んだ」「小さい時によく聞いていた歌だ」と、展示を観ながら会話がはずみます。ボードゲームのコーナーもあり、一緒に遊んで盛り上がれますよ。
編集部
懐かしいという気持ちが、二人の心の距離を近づけてくれそうな素敵な施設だと思いました。本日は貴重なお話をありがとうございました。
わらべ館の基本情報
住所 | 〒680-0022 鳥取県鳥取市西町3-202 |
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アクセス | 「鳥取駅」より徒歩で約20分、タクシー・バスで約5分 |
営業時間 | 9:00〜17:00(最終入館16:30) |
休館日 | ・毎月第3水曜日(祝日の場合は翌日休) ・年末年始(12月29日〜1月1日) ※8月は無休 |
駐車場 | ・半地下駐車場20台 ・屋外駐車場65台 ・ハートフル駐車場3台 ※すべて無料 |
入館料 | 大人500円 ※外国人は250円 ※高校生以下の方、障がい者とその介護者は無料 |
比較的空いている日 | 平日 |
平均的な滞在時間 | 1時間〜2時間 |
公式サイト | https://warabe.or.jp/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です
わらべ館の前後に立ち寄りたい周辺スポット
わらべ館の滞在時間の目安は1〜2時間です。まだまだ一緒に過ごしたい二人におすすめの場所をいくつか紹介します。
おすすめのデートスポット
桜と紅葉の名所「久松公園」
久松(きゅうしょう)公園は、わらべ館から徒歩10分で行ける公園です。春は約240本もの桜が咲き誇り、秋には美しい紅葉を眺めることができます。
そして久松公園の最大の魅力は、鳥取市街地を一望できる見晴らしの良さです。清々しい絶景を眺めながら、二人でおしゃべりを楽しむも良し、肩を寄せ合ってのんびりと過ごすも良し、思い思いの時間を過ごしてくださいね。
鳥取市観光サイト:https://www.torican.jp/spot/detail_1001.html
絶品スイーツで小休止「カフェ・ダール ミュゼ」
大きく取られたガラス窓から久松公園の豊かな緑を眺めることができる、くつろぎのカフェです。美味しいだけでなく、身体によい地元の食材にこだわっているのがポイントなんです。丁寧に作られた絶品の食事とスイーツがいただけますよ。
特におすすめなのは米粉のシフォンケーキです。鳥取にある大江ノ郷自然牧場の天美卵を使った贅沢なスイーツでありながら、500円というリーズナブルな価格設定も魅力的。わらべ館での幸せなひと時を振り返りながら、二人でゆっくりするにはうってつけの場所だと思います。
カフェ・ダール ミュゼ:http://www.tottori-musee.jp/
その他のおすすめスポット
まとめ:幼少期の記憶を共有して二人の仲を深めよう
今回紹介したメインスポット・わらべ館は、童謡とおもちゃを通じて懐かしい気分に浸れるスポットです。館内を見て回り、気になったおもちゃで一緒に遊ぶうちに、自然と笑顔が溢れるような幸せな時間を過ごすことができると思います。
自然と思い起こされた懐かしい記憶には、きっとお互いの素の表情が眠っているはずです。
小さな頃にどんな遊びをしたか、どんな幼少期を過ごしたかといったエピソードを交換しあって、お互いの理解を深めてくださいね。