「万松寺」で御朱印をいただき、大須商店街を街ブラするデートプラン|名古屋のお寺

この記事では、愛知県名古屋市にある「万松寺(ばんしょうじ)」へ参拝して御朱印を頂き、周辺の観光スポットを巡るデートプランを紹介します。

「万松寺」は、名古屋の活気あふれる大須商店街にあり、ショッピングや観光がてら訪れやすいのが魅力です。

御朱印の種類も豊富で、月替わりや季節・行事限定など、様々なタイプのものから選ぶことができますよ。

今回は万松寺の広報・伊藤さんに詳しく話を伺いました。

活気あふれる大須商店街に佇む「万松寺」

万松寺の入り口

「万松寺」は、大須商店街の新天地通に面しており、地下鉄「上前津駅」徒歩3分の場所にあります。駅からはアーケードで繋がっているため、雨の日でも濡れずに行くことができますよ。

大須商店街は、話題のグルメや流行りのお店が立ち並ぶ活気のある場所なので、万松寺への参拝前後に美味しいランチやカフェタイムを楽しめます。

近年は全長8mの大きな白龍の像が「パワースポット」として注目され、大須商店街の撮影スポットとして人気になっています。

それでは、万松寺について詳しく聞いていきましょう。

織田家の菩提寺である「万松寺」と大須商店街誕生の歴史

編集部

はじめに、万松寺の歴史・由緒などについて教えていただけますか。

伊藤さん

万松寺は、織田信長の父、信秀公が1540年に建立した織田家の菩提寺です。「うつけ者」として名高い信長公が信秀公の葬儀の際に、抹香を投げつけた現場としても知られています。

創建当時は別の場所にありましたが、1610年の名古屋城築城にあたり、徳川家康公の命によって現在の場所に移転されました。

その後、1912年に当時の住職が約22,300坪の寺域の大部分を民衆に開放したことで、大須の東側が名古屋の大繁華街となり、それが現在の大須商店街になりました。

ご本尊は十一面観世音菩薩ですが、お参りが多いのは身代不動明王です。当寺でお祀りしている身代不動明王は、信長公と深い関わりがあるためです。

万松寺の身代不動明王
▲信長公とゆかりのある身代不動明王

1570年、信長公は金ヶ崎の戦いの帰路で、鉄砲の名手である杉谷善住坊に狙撃されました。しかしながら、信長公は万松寺の住職からもらい受けた干し餅を懐中に入れていたため、かすり傷で済んだと言い伝えられています。

この話を聞いた加藤清正が、万松寺の不動明王を「身代不動明王」、干し餅を「身代わり餅」と命名しました。信長公の命を救った「身代わり餅」は、お土産として札処にてお求めいただけます。

万松寺の身代わり餅
▲身代わり餅はぜひお土産に買って帰ろう

月替わりや行事限定など豊富な種類の御朱印

万松寺の御朱印通常色和紙6種
▲御朱印:御本尊の十一面観音をはじめとした通常色和紙6種

編集部

万松寺で受けることのできる御朱印には、どのようなものがありますか?

伊藤さん

御朱印はご本尊の十一面観音をはじめとした6種類と、見開き御朱印4種類の計10種類です。

万松寺の御朱印白雪稲荷見開き
▲御朱印:白雪稲荷見開きタイプ(書置き、切り絵)

なお、毎月各仏様の縁日限定で、金墨での御朱印を授与しています。十一面観音は毎月18日、身代不動明王は毎月28日が授与日です。

万松寺の御朱印身代不動明王(金)_はんこ有
▲御朱印:身代不動明王(金墨)

限定御朱印としては、毎月1日に願目が変わる月詣限定御朱印のほか、季節や行事毎にクリア(透かし)タイプの御朱印や、切り絵タイプの御朱印など、流行りの御朱印も授与しております。

万松寺の七夕限定クリア御朱印
▲御朱印:七夕限定クリアタイプ

御朱印を頂くのは仏様に参拝してから。受付は10時~18時

編集部

御朱印はどこで頂けますか?また、御朱印をいただく際の料金や受付時間を教えてください。

伊藤さん

万松寺では、ご希望する御朱印の仏様にご参拝いただいたのちに、祈祷受処にお越しいただいております。通常御朱印は1枚500円、見開き御朱印は1,000円で授与しております。

受付時間は平日・土日祝ともに10時~18時で、御朱印帳への記帳受付は17時45分まで承っております。受付は年中無休です。

御朱印帳はオリジナル柄を用意。WEB授与所もある

編集部

御朱印帳は持参した方が良いでしょうか?

伊藤さん

御朱印帳をお持ちいただければ、御朱印帳に授与いたします。御朱印帳をお持ちでない場合は、カラフルな和紙に墨書して押印した書置きの御朱印を授与いたしますよ。

また、当寺ではオリジナル御朱印帳もご用意しております。

万松寺のオリジナル御朱印帳
▲オリジナル御朱印帳:織田信秀(虎)

編集部

最近は郵送で御朱印を頂きたいと希望する方も多いようですが、対応は可能でしょうか?

伊藤さん

はい、可能です。当寺ホームページのWEB授与所にて承っております。こちらでは御朱印だけではなく、御守やお賽銭代わりにご利用いただける「Banshoji Coin」もお求めいただけますよ。

授与品はご祈祷入魂を行った後に発送しております。

公式:万松寺ホームページ(WEB授与所)

パワースポットとしても人気!万松寺の見どころ

万松寺の白龍のモニュメント
▲ひときわ目をひく白龍のモニュメント

編集部

デートや観光で訪れた際の見どころを教えてください。

伊藤さん

万松寺の見どころはやはり「身代不動明王」です。ご参拝いただき、信長公の命をお護りしたご加護にあやかってみてはいかがでしょうか。

そして、境内に鎮座しているパワースポットとして人気の「白龍」です。古来より龍はお釈迦様の教えを守り、邪悪な存在から守る「守護神」とされてきました。

2017年に完成した白龍は、全長8メートルほどの大きな像で、今では大須商店街の撮影スポットの一つとなっております。

8mもある全体像をカメラに収めるのはなかなか挑戦し甲斐があり、良いスポットを探したり、その迫力に驚きの眼差しを向けたりする方をお見かけします。

毎日11時・13時・15時・17時・19時・20時の計6回、映像・音・水・光からなる演出をお楽しみいただけます。

演出の最後には白龍が持つ宝珠に大吉・吉・凶の文字が浮かび上がり、皆様の吉凶を占います。

また、本堂3階には織田信長をテーマにしたからくり人形があり、能を舞うシーンが見られますよ。

万松寺の本堂3階にある織田信長のからくり人形
▲からくり人形は等身大くらいの大きさで見ごたえあり

写経会・写仏会は現役の僧侶が指導してくれる

編集部

万松寺では、お寺ならではの体験ができる行事などはありますか?

伊藤さん

毎週土曜日16時に写経会、写仏会を行っています。どの講座も現役の僧侶が講師となって直に指導しておりますよ。

万松寺の写経の様子
▲写経:ゆっくり丁寧に書くことで心が落ち着いてゆく

万松寺の写仏の様子
▲写仏:仏様をより身近に感じられる

講座に参加することで、心身を整えて、清らかなひとときを体感できると思いますよ。いずれの講座も参加費は500円、当日参加も可能です。

講座に必要な道具は全てそろえておりますので、お気軽にご参加いただけます。

万松寺のデートにおける楽しみ方

Banshoji Barの内観
▲お洒落で大人のムード漂う「Banshoji Bar」

編集部

デートで訪れるとしたら、「これだけは見てほしい」という伊藤さんおすすめのものはありますか?

伊藤さん

ディナーとして「Banshoji Bar」を訪れてはいかがでしょうか。駐車場の一角にある隠れ家というコンセプトのダイニングバーで、フードも充実しており、デートのお店選びとして一押しの場所となっております。

カップルシートからは名古屋の夜景を眺めつつ、おしゃれなカクテルをご堪能いただけますよ。

Banshoji Barから見た夜景
▲カクテルを傾けながらロマンティックな夜を♪

Banshoji Barの個室スペース
▲落ち着いた個室スペースもある

おすすめは、「万松寺住職考案カクテル」「桃のシャンパンカクテル」「抹茶のカクテル(住職監修)」です。

Banshoji Barのカクテル3種
▲左から「抹茶のカクテル」「万松寺住職考案カクテル」「桃のシャンパンカクテル」

公式:Banshoji Bar

季節に合わせた装飾は「映えスポット」として楽しめる

編集部

参拝する季節によって違う楽しみ方などはありますか?

伊藤さん

万松寺では、四季にあわせて境内を装飾しております。春は桜花、夏は七夕、秋は紅葉、冬は正月飾りなどで季節感を出していますよ。

万松寺の春の桜の装飾
▲春は満開の桜を表現した装飾に

万松寺の秋の装飾
▲赤や黄色に色づいた紅葉が飾られる秋

万松寺の正月の装飾
▲正月用に飾られた本堂

特にご好評をいただいているのが七夕の装飾です。境内の笹竹に、願いを込めた短冊を結んでいただけます。

万松寺の七夕の装飾

短冊は期間中2枚1組で授与しており、願いが叶うよう、旧暦の七夕の際にご祈祷いたします。毎年テーマやモチーフが異なり、幻想的な空間をお楽しみいただけるでしょう。

万松寺の七夕の短冊
▲短冊は2枚1組だから、カップルで1枚ずつ願いを書いてみては?

ぜひ笹竹に短冊を結ぶ姿をお互いに撮影されてみてはいかがでしょうか。

白龍の前はテッパンの撮影スポット!

編集部

カップルが記念撮影するのにおすすめの撮影ポイントがあれば教えてください。

伊藤さん

やはり、境内に鎮座している白龍の前ですね。記念撮影スポットとしてとても人気です。また、季節によって変わる境内装飾を背景に撮影されてみるのもおすすめですよ。

ノスタルジックなおみくじで運だめし!

編集部

カップルでデートで訪れた場合におすすめの授与品などはありますか?

伊藤さん

カップルでご来寺された際には、おみくじを引いてみてはいかがでしょうか。

当寺のおみくじは、組子細工を施した筒を振っておみくじ棒を引き、そこに書かれた番号のおみくじを受け取る伝統的なものです。

万松寺のおみくじ
▲レトロで懐かしいおみくじをふたりで引いてみよう

年々寺社での採用が減っているこの方式ですが、万松寺では長年この伝統的な方式でおみくじを授与しております。

万松寺周辺のおすすめデートスポット

編集部

万松寺に参拝する前後に立ち寄って楽しめそうなデートスポットがあれば、ぜひご紹介ください。

伊藤さん

当寺院は、大須商店街の中に位置しているため、商店街を散策するのはいかがでしょうか。大須ごった煮ストリートと呼ばれるほど、多種多様なお店が並んでいますよ。

また、徒歩6分ほどの距離に「リアル脱出ゲーム名古屋店」がございますので、カップルで挑戦しても面白いのではないかと思います。

公式:リアル脱出ゲーム名古屋店

万松寺からのメッセージ

万松寺の本堂外観

編集部

これから万松寺へ訪れるカップルへのメッセージをお願いします。

伊藤さん

万松寺は連日、多くの観光客や若者でにぎわう大須商店街の中に位置しています。大須での散策をお楽しみいただきつつ、大須商店街にお越しの際にはぜひ当寺にお立ち寄りください。

万松寺は、故きを温ねて新しきを知る「温故知新」のお寺です。たくさんの歴史的逸話に触れながら、流行りのものを楽しむことができます。

お寺を訪れて様々な体験をしていただくことで、大切な人とより深い時間を過ごすことができると思います。

編集部

万松寺は、いわゆる伝統的なお寺の概念を覆すようなエンターテイメント性があり、普段はお寺に行かないような方にも訪れやすいと思います。

季節ごとの装飾や、行事限定の御朱印を楽しみに、何度もお参りしたくなるお寺だと感じました。

伊藤さん、本日は参考になるお話をどうもありがとうございました!

万松寺の口コミや感想

ここでは、実際に万松寺を訪れた方の口コミや感想をご紹介します。

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インスタ映えするお寺!
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豪華絢爛で名古屋らしさがあふれている
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商店街に面していて入りやすい
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見た目に反して伝統的なところもたくさんあった

商店街の中に位置する近代的なお寺なので、初めて訪れた場合は、まずその外観に驚かれる方が多いようです。

また、参拝料を電子マネーで納められた、賑やかな装飾があってほかのお寺とは違った、などの声もあり、若い方にも訪れやすい、イマドキなお寺ということが改めてよく分かりました。

基本情報(アクセス・営業時間)

住所 〒460-0011
愛知県名古屋市中区大須3丁目29−12
連絡先  052-262-0735
アクセス 地下鉄/鶴舞線・名城線「上前津駅」8番・12番出口より徒歩3分
寺務所の対応時間 10時~18時
駐車場 約700台収容可能なTimes万松寺駐車場を利用
※授与品1,000円以上購入で1時間分のサービス有
公式URL https://www.banshoji.or.jp/

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。