中埜酒造のお酒で楽しむ!日本酒・梅酒・リキュールを味わうおうちデートプラン

愛知県名古屋市の南部に位置する知多半島は、伊勢湾と三河湾に囲まれた自然の恵み豊かな土地です。今回紹介するのは、半田市にある「中埜酒造」です。知多半島は江戸時代から醸造業が盛んな地域として知られています。

中埜酒造日本酒の種類が非常に豊富で、大吟醸酒や純米吟醸酒をはじめ、にごり酒やどぶろくまで幅広くラインナップしています。さらに、お酒に馴染みのない方でも楽しめる、みかんや梨の果実酒、梅酒なども取り揃えています。

本記事では中埜酒造の魅力や酒蔵おすすめの日本酒、それぞれのお酒に合った肴をご紹介します。おうちデート用においしい1本を見つけてくださいね。

飲酒は二十歳になってから

飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や乳児期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく適量を。飲んだ後はリサイクル。

江戸後期から続く中埜酒造の魅力

知多半島は地酒造りが盛んで、酒の街として広く知られています。中埜酒造のある半田は「知多の半田は蔵の街、酒蔵・酢の蔵・木綿蔵」と唄われるほど蔵が並び、江戸時代後期には知多に200件近くの酒蔵がありました。中埜酒造も、この江戸後期の1844年に創業しました。

中埜酒造は創業者が命名した「國盛」をはじめ、さまざまな種類のお酒を製造しています。地元の名前がついた「半田郷」や、ソフトドリンクと割って飲んでもおいしい"にごり酒"も人気を集めています。

おうちデートで特におすすめなのが、人と人とを結ぶ酒「我逢人(がほうじん)」です。恋人同士で飲む日本酒にぴったりで、印象的でモダンなラベルも食卓に華を添えてくれます。

中埜酒造は1985年に日本酒の歴史や「國盛」の伝統を紹介する「酒の文化館」を設立しました。今回は館長の浜さんに、中埜酒造の歴史や酒造りへの想い、おすすめのお酒について詳しくお話を伺いました。

伝統の技と新しい技術に支えられた日本酒造り

伝統の技と新しい技術に支えられた日本酒造り

編集部

中埜酒造の歴史と酒造りに込められた想いについて教えていただけますか?

國盛・酒の文化館館長 浜さん

知多は古くから地酒造りが盛んな地域で、江戸時代初期には100軒以上の酒造家が存在していました。知多の酒には三百年以上の歴史があります。

1844年、この醸造地である半田で、創業者が「国の繁栄を願い、それとともに我が酒の盛んなることを」という想いを込めて「國盛(くにざかり)」と名付け、当社を創業しました。

1984年(昭和59年)には新國盛蔵が完成し、現在では伝統の技と最新の技術を融合させた新しい日本酒を皆様にお届けしています。

編集部

杜氏に受け継がれてきた伝統の技と近代的な設備を活かして、中埜酒造の多彩なお酒が造られているのですね。

企業理念:顧客視点のものづくり

編集部

中埜酒造のお酒づくりのこだわりや想いについて教えてください。

國盛・酒の文化館館長 浜さん

知多は温暖な気候で、年間の平均気温は15.5度です。これはちょうど醪(もろみ)の発酵に適しています。また、清冽な湧き水と良質な酒米に恵まれ、知多の酒造りは江戸時代から今日まで脈々と受け継がれてきました。

地産地消の考えに基づき、愛知県産の酒造好適米「若水」を使った製品を複数造っています。

國盛・酒の文化館館長 浜さん

中埜酒造がめざしているのは「ふくよかな香りで、味わい深いキレのよいお酒"芳醇麗酒"」です。これは、つくりにも味わいにも贅沢を尽くしたお酒という意味です。

弊社では「買う身になって、まごころこめて、良い品を」を企業理念としています。お客さまの嗜好に合った品質の高いお酒造りに日々精進しています。

海外のソムリエにも認められた日本酒

編集部

中埜酒造さんのお酒は、さまざまな賞を受賞されていますね。

國盛・酒の文化館館長 浜さん

全国新酒鑑評会では、2014年から連続6回受賞しました。これは日本酒業界での高い評価を示す重要な成果です。

「特撰國盛 純米吟醸 半田郷酵母1801」の最近の受賞歴をご紹介します。

2020年受賞

2021年受賞

編集部

KuraMasterはフランスで開催され、海外のソムリエが日本酒を審査する国際的な賞です。ワイン文化が根付くフランスでも高く評価される日本酒というのは、非常に興味深いですね。

日本酒の楽しみ方:香りと味わいを知る中埜酒造流アプローチ

編集部

酒の文化館館長さんから、日本酒の楽しみ方を教えていただきたいです。

國盛・酒の文化館館長 浜さん

日本酒には「香りの高いタイプ」「軽快でなめらかなタイプ」「熟成タイプ」「コクのあるタイプ」の4つのタイプがあります。それぞれ味の特徴が異なり、味わいは千差万別です。

酒のタイプ分類表
引用:蔵元直営kunizakarishop

各タイプの日本酒は、飲む温度や使用する酒器によって香りや味わいの感じ方が変わります。また、お料理との相性も様々です。

日本酒を楽しむ方法として、4つのタイプの日本酒を旬の食材と合わせたり、様々な温度や酒器で味わったりすることをおすすめします。このような体験を通じて、ご自身の好みの香りや味を見つけるのも日本酒の楽しみ方の一つだと思います。

中埜酒造のラインナップ:個性豊かな銘柄の数々

中埜酒造は日本酒のほかに、梅酒やリキュールも販売しています。

日本酒の種類が豊富で、主なブランドとしては「國盛」「半田郷」「我逢人」の3種類があります。どぶろくから純米大吟醸まで、さまざまな味わいのお酒から選ぶことができます。

おうち居酒屋では、お好みの料理に合う1本や、辛口や甘口など好みに合った1本を、恋人や家族と一緒に選ぶ楽しさを味わってください。日本酒選びを通じて、お互いの好みを知るきっかけにもなりますよ。

それでは、中埜酒造の代表的な3つの日本酒ブランドをご紹介します。

中埜酒造の代表銘柄:創業者の想いが込められた「國盛」

國盛は、創業者が「国の繁栄を願い、それとともに我が酒の盛んなることを」と願って命名した、中埜酒造の主力商品となる日本酒です。手軽に楽しめるワンカップののにごり酒から、純米どぶろく、大吟醸まで幅広く取り揃えています。さらに、「彩華」シリーズなど、バラエティ豊かな商品ラインナップを展開しています。

料理との相性抜群:地元の米を使用した「半田郷」

半田郷は愛知県産の酒造好適米「若水」を使用しています。キレのあるあと味が特徴で、和食から洋食まで幅広い料理と相性がよく、おうち飲みにぴったりです。

純米吟醸、純米吟醸酵母1801、純米辛口がセットになった「半田郷の飲み比べセット」で、それぞれの味の違いを楽しむのもおすすめです。日本酒初心者の方から愛好家の方まで、様々な味わいを比較できるので、デートの際の会話も弾むでしょう。

カップルにおすすめ:モダンな「我逢人」シリーズ

ワインのようなモダンなラベルが印象的な日本酒「我逢人(がほうじん)」。「出会いがすべての始まりであり、出会いこそ大切にしなくてはならない」という思いが込められた、人と人とを結ぶお酒です。特に恋人とのおうちデートでは、この日本酒を楽しむことで素敵な演出になるでしょう。その洗練されたデザインと深い意味合いは、二人の時間をより特別なものにしてくれます。

日本酒通も満足:中埜酒造の上級者向け銘柄

國盛「酒の文化館」館長である浜さんに、日本酒好きの方におすすめの銘柄を伺いました。日本酒が大好きな方はもちろん、「これから日本酒を飲んでみたい」という初心者の方にも、ぜひ試していただきたいお酒をご紹介します。國盛「酒の文化館」は、日本酒の歴史や製造過程を学べる施設で、様々な銘柄の試飲も楽しめます。カップルでの訪問も人気があり、日本酒を通じて会話が弾むことでしょう。

豊かな余韻が楽しめる「我逢人 純米大吟醸」

我逢人純米大吟醸は、精米歩合30%の純米大吟醸酒です。華やかな吟醸香と深い味わい、豊かな余韻が特徴で、贅沢な日本酒体験を楽しめます。

我逢人純米大吟醸 原材料 米(国産)、米こうじ(国産米)
日本酒度 ±0.0前後
アルコール分 15度
酸度 1.3前後
アミノ酸 1.0前後
味わい 淡麗やや甘口
希望小売価格

720ml:6,050円

1800ml:16,940円

國盛・酒の文化館館長 浜さんからのコメント

我逢人とは道元禅師の言葉で「我レ 人ト 逢フナリ」という意味です。これは「出逢いがすべての始まりであり、出逢いこそを大切にしなければならない」という教えを表しています。人と人を結ぶ酒として、また未知の味わいとの出逢いの酒として、ぜひお楽しみください。

サッパリしたおつまみに合う

我逢人にあうつまみ

「我逢人」は食前酒として最適で、お刺身などの淡白な料理とよく合います。また、お酒を楽しむ際に軽いおつまみだけを好む方にもおすすめです。料理を楽しみながら、または簡単なつまみだけで晩酌を楽しむ両方のスタイルに適しています。

日本酒デビューにぴったり:中埜酒造の初心者向け銘柄

普段日本酒になじみのない方でも楽しめる、飲みやすいお酒についても紹介していただきました。例えば、フルーティーな香りや甘みのある日本酒、あるいはすっきりとした味わいの純米酒などがおすすめです。これらは初心者の方でも親しみやすく、日本酒の魅力を感じやすいでしょう。

爽やかな旨味「國盛にごり酒」

「國盛にごり酒」は、のど越しと舌触りがとてもまろやかで、香りがフレッシュで爽やかな旨味が特徴のにごり酒です。一般的ににごり酒は濃厚でどっしりしたイメージがありますが、國盛にごり酒はさらりとした飲み口で、幅広い層に好まれる味わいとなっています。

國盛にごり酒 原材料 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール、糖類
日本酒度 -5前後
アルコール分 14度
酸度 1.3前後
アミノ酸 1.2前後
味わい 爽やかな旨味
希望小売価格 1800ml:1,929円
720ml:806円
300ml:361円
200ml:233円

國盛・酒の文化館館長 浜さんからのコメント

冷やしてお飲みいただくのがおすすめです。にごり酒を様々なソフトドリンク(オレンジジュースやサイダーなど)と割って飲むのもとてもおいしい楽しみ方です。

「國盛にごり酒」と楽しむおうちデートメニュー

味の濃いお料理との相性がとてもいいです。中華料理や味噌料理などにぴったりと合います。また、からあげやとんかつなどの揚げ物、ステーキやハンバーグなどの洋食をつまみにされる方にもおすすめです。お酒の味わいを引き立てつつ、料理の風味も楽しめる組み合わせになります。

食中酒にピッタリ!中埜酒造の看板商品

特撰國盛 純米吟醸 半田郷酵母1801

中埜酒造の人気商品の中から、特に注目を集めているお酒をご紹介します。デートの際に味わってみてはいかがでしょうか。

香り高く旨味豊か:「特撰國盛 純米吟醸 半田郷酵母1801」の魅力

特撰國盛 純米吟醸 半田郷酵母1801 原材料 米(国産)
米こうじ(国産米)
日本酒度 +2.0前後
アルコール分 15度
酸度 1.4前後
アミノ酸度 1.3前後
味わい やや濃醇やや辛口
希望小売価格 1800ml:2,640円
720ml:1,418円

半田郷は香りとうま味を堪能できる、中埜酒造でも特に人気の高いお酒です。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」で金賞を受賞したこのお酒は、和洋折衷の料理と相性が良く、繊細なワイングラスで味わうことで、おうち居酒屋の雰囲気をさらに格上げすることができます。

國盛・酒の文化館館長 浜さんからのコメント

半田郷には愛知県産の酒造好適米「若水」を使用しています。口に含むと華やかな香りが広がり、爽やかな旨味を感じていただけます。キレのある後味が特徴で、お料理の味を邪魔しない味わいのため、食中酒として最適です。

「特撰國盛 純米吟醸 半田郷酵母1801」と楽しむ季節の料理

秋冬であれば「さんまの塩焼きなどの味わい深い魚介類」「水炊きなどのあっさりした鍋物」など旨味が豊富なお料理によく合います。特に冬は鍋物の季節ですから、寄せ鍋やおでん、ちゃんこ鍋など、様々な鍋料理と一緒に楽しむのがおすすめです。これらの料理は、日本酒の繊細な風味を引き立てつつ、体も温まるので、寒い季節のデートにぴったりですね。

日本酒が苦手な方にも:國盛「知多梅酒」の魅力

國盛知多梅酒

國盛「知多梅酒」知多梅酒は、ソーダ割りにすると爽やかさが増します。日本酒に抵抗がある方にもおすすめのお酒です。甘さと酸味のバランスが絶妙で、飲みやすい味わいが特徴です。

國盛FARM

國盛・酒の文化館館長 浜さんからのコメント

自家農園「國盛FARM」で収穫した完熟紅南高梅・紅南高梅・南高青梅をベストなバランスでブレンドした梅酒です。梅の実をひとつひとつ丁寧に熟度を見極めて収穫しています。それぞれの南高梅の特徴が調和する味わいとなっており、完熟梅の甘さ、紅梅の香り、青梅の爽やかさが楽しめます。

中埜酒造のお酒を手に入れる:購入方法とおすすめショップ

中埜酒造のお酒は、全国の酒類取扱店でお求めいただけます。

お近くに取扱店がない場合や、直接購入をご希望の方は、公式オンラインショップをご利用ください。

オンラインショップ:https://www.kunizakari-onlineshop.jp/

まとめ:「わたしの1本」が見つかる中埜酒造

中埜酒造には微発泡のどぶろく、ジュースと割ってもおいしい“にごり酒”、みかんのお酒など、特色のあるお酒も揃っており、日本酒好きの方はもちろん、普段はあまりお酒を飲まない方でも、お好みの1本が見つかるのではないでしょうか。

中埜酒造は長い歴史と伝統を大切にしつつ、最新の技術や設備によって高品質のお酒を世に送り出している蔵元です。江戸時代にまでさかのぼる歴史や、世界で認められた日本酒であることなどをお酒のつまみにしながら、「おうち居酒屋」を満喫してみてください。

中埜酒造へのアクセスと基本情報

住所 〒475-0878
愛知県半田市東本町2丁目24番地
お問い合わせ 電話番号:0569-23-1231
問い合わせフォーム
営業時間 午前9時~午後5時
(土曜日・日曜日・祝日および年末年始の休業日を除く)
公式サイト https://www.nakanoshuzou.jp/