「松山文化伝承館」で江戸の作品と四季の花を楽しむデート|山形県酒田市の博物館

この記事では、山形県酒田市にある松山文化伝承館でのデートを紹介します。

松山文化伝承館は「城下町・松山」に特化している、江戸時代の作品や地元作家の作品を展示する郷土資料館です。松山歴史公園内に位置しており、園内の「大手門」や四季の花を見ながらゆっくり散策するにもぴったりなんですよ。

今回は館長の榎本さんにインタビューし、展示の見どころや魅力を聞いてきました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

江戸時代の甲冑や書画が見られる「松山文化伝承館」の展示

松山文化伝承館の庭園

松山文化伝承館では、城下町・松山について深く知ることができる作品や歴史的史料を見ることができます。これまで自分の住むまちの歴史を知らなかったという方にもおすすめですよ。

ではさっそく、松山文化伝承館の常設展示や企画展についてお尋ねしていきます。

常設展では県指定文化財や真下慶治氏の作品が鑑賞できる

松山歴史公園内にある大手門とさくら

編集部

松山文化伝承館では、どのような展示が見られるのでしょうか?おもな展示内容をご紹介ください。

榎本さん

山形県指定文化財「紺糸威大鎧(こんいとおどしおおよろい)」など、藩政時代の武具甲冑をはじめ、歴代藩主の書画軸などが収蔵されています。

また、最上川画家として知られる真下慶治画伯の作品を常設展示し、企画展も開催されています。

編集部

松山文化伝承館は、松山歴史公園の中にあるんですよね。

榎本さん

そうですね。歴史公園内には県の有形文化財に指定されている松山藩の大手門があり、地元の人々に親しまれています。大手門は、東北で唯一建築当時(江戸時代)から同じ場所・同じ材質で現存している有形文化財なんですよ。

新緑の季節の大手門
▲当時の香りを残す「大手門」。町の人から親しまれている

歴史公園内の大手門や三大藩主・酒井忠休(ただよし)が使用した県指定文化財「紺糸威大鎧」など、松山の歴史を感じられる展示館となっております。

来館される方には山形屈指の城下町・松山を知っていただきたいです。

編集部

当時のおもかげを残す城下町を感じることで、地元が好きになったり、新しい土地に関心を持ったりできそうですね。

榎本さんが特に好きな展示はありますか?

榎本さん

私のお気に入りは歴史公園内の松森胤保(たねやす)像と常設展の松森胤保の写真です。松森胤保は、学問を究めながらも出羽松山藩で活躍した人物で、多くの著述を残しています。

企画展は過去に松山ゆかりの偉人や県内在住の作家の作品展示も

編集部

先ほど企画展の話も出ましたが、過去の企画展にはどんなものがありましたか?また、今後の予定があれば教えてください。

榎本さん

企画展は年に5回開催しています。

過去には松山ゆかりの偉人・松森胤保の企画展や、山形県・庄内地方在住の作家の展示会を行いました。

>>企画展・イベントの情報はこちらから

歴史と季節の移ろいを感じられるのが松山文化伝承館の魅力

大手門を正面から見た図

編集部

松山という土地・城下町について理解が深まる松山文化伝承館ですが、どのように過ごすのがおすすめでしょうか?見どころや魅力を教えてください。

榎本さん

ゆっくりと館内と歴史公園内を散策しながら、松山藩と旧松山町の歴史を感じてもらいたいです。

また、歴史公園内にはツツジの花や桜、水蓮などさまざまな植物があります。大手門周辺の景色が見どころで、歴史だけでなく季節感も感じられますよ。

松山文化伝承館に咲くツツジの花
▲ツツジが咲き誇る園内。植栽をゆっくり楽しむのもおすすめ

水蓮や柳が涼しげな大手門周辺
▲思わず深呼吸したくなるような、緑あふれる園内風景

冬の大手門
▲雪の季節にはキリリとした頼もしさと美しさを感じられる

松山文化伝承館のデートでの楽しみ方

松山文化伝承館には、カップルやご夫婦で来館される方も多いんだそう。デートで訪れた際のおすすめの楽しみ方について伺いました。

松山文化伝承館ではワークショップも体験できる

編集部

松山文化伝承館では、思い出に残るような体験はできますか?

榎本さん

甲冑着付け体験や呈茶、各企画展ごとのワークショップを行っています。

甲冑着付け体験は5月の連休とお盆の頃、呈茶は3月初旬に開催しています。開催時期や参加料金に関してはその都度チラシやポスターに掲載しておりますので、ご覧ください。

大手門の前で記念写真を撮ろう!四季折々の花木もおすすめ

さまざまな種類の桜が咲く松山歴史公園

編集部

デートでは記念写真を撮りたいと考えるカップルも多いと思います。松山文化伝承館のおすすめフォトスポットを教えてください。

榎本さん

先ほども話題に挙げた、歴史公園内の「大手門」がフォトスポットとしてとても人気です。春には桜、夏には大手門前の水路に水蓮が開花します。

大手門と満開のさくら
▲桜と大手門の組み合わせには、思わず写真を向けてしまう方も多いはず

また、館内ロビーから広がる景色も綺麗ですよ。歴史公園内の四季折々の植物の移ろいゆく景観を楽しむことができます。

松山文化伝承館内のロビー
▲ロビーで一息つきつつ、美しい園内を眺めるのもよさそう

松山文化伝承館周辺のデートスポット

編集部

松山文化伝承館に訪れる前後、おすすめのデートスポットはありますか?

榎本さん

当館を観覧し、眺海の森までドライブしてみてください。

雄大な庄内平野が一望できる場所であり、日本海に沈む夕陽が眺められる場所です。心落ち着く景色を楽しまれてはいかがでしょうか。

>>眺海の森公式サイト

松山文化伝承館からのメッセージ

松山文化伝承館の館長である榎本さん

編集部

最後に、松山文化伝承館デートを考えている方にメッセージをお願いします。

榎本さん

松山文化伝承館は、のんびりと観覧できる施設となっております。館内には多数の椅子が配置され、ゆったり過ごすことができますので、お気軽にお越しください。

編集部

お話を聞きながら、ゆったりリラックスした時間を過ごせそうな場所だと感じました。今回は、お話を聞かせてくださりありがとうございました。

松山文化伝承館の口コミ

大手門と園内の美しい景観

松山文化伝承館に実際に訪れた方は、どのような感想をお持ちなのでしょうか。インターネット上の意見をまとめてみました。

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歴史公園の散策が気持ちよい
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館内が広く、ゆっくり観覧できてよい
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スタッフの方が親切に説明してくれて、対応が嬉しかった
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建物の中も外も美しく、印象的だった
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これまで松山の歴史のことは知らずにいたが、学ぶ機会になった

館内のきれいさや展示物の質の高さ、園内の景観の良さに言及する口コミが多かったです。また、地元の歴史を学ぶ良いきっかけになったと言っている方もいました。

松山文化伝承館の料金・混雑しない日時

松山文化伝承館の大手門

松山文化伝承館に訪れるなら、比較的混みづらい平日がおすすめです。平均滞在時間は1〜2時間なので、ある程度ゆっくりと周るつもりで訪れるとよいでしょう。

また、入館料もお手頃です。大人2人でも1,000円未満に抑えることができるので、気軽に訪れることができます。

入館料

一般・大学生・専門学生 400円
高校生 280円
小・中学生

120円

松山文化伝承館の基本情報(アクセス・営業時間)

住所 〒999-6832
山形県酒田市字新屋敷36-2
連絡先 0234-62-2632
アクセス ・JR余目駅より車で10分
・JR酒田駅より車で30分
・庄内空港より車で30分
・酒田中央I.Cより車で30分
開館時間・休館日

【開館時間】
9:00~16:30(最終入館16:00)
【休館日】
・月曜日(祝日の場合は以後の直近の平日)
・12月29日~1月3日
展示替えの期間

駐車場 あり(40台)
公式URL http://matuyama-net.com/rekishikoen/denshokan/

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