【山形県蔵王】家族経営の「花ゆらん」で味わう本格懐石料理と源泉かけ流しの温泉デートプラン

今回は山形県山形市の「蔵王つららぎの宿 花ゆらん」での宿泊を中心に、四季の景色や温泉、そして美味しいお料理を味わうデートをご紹介します。

「蔵王つららぎの宿 花ゆらん」の客室数は、全9室と離れ(コテージ)の10部屋と規模は大きくありませんが、落ち着いた雰囲気でとてもアットホームです。家族経営で専属の板前さんはいないものの、お料理は本格的で高い評価を受けています。ペットと一緒に宿泊することも可能です。

また、高台の自然豊かな場所に位置しているため、温泉からもお部屋からも眺望は抜群です!

「蔵王つららぎの宿 花ゆらん」の魅力や、四季折々の蔵王の見どころについても若女将さんにお話を伺いました。蔵王での宿泊デートを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

こんなカップルにおすすめ!
向いてる年代:全て
おすすめカップル:アットホームな温泉宿に泊まりたいカップル、ペットとお出かけしたいカップル
どんなデート?:温泉、美食、四季を感じる
目安予算:2人で20,000円~

概要:蔵王山の雄大さを感じて温泉に癒されるデート

花ゆらんは蔵王連峰の西麓に位置する蔵王温泉街にあります。ここでは、蔵王温泉街と蔵王山、そしてその周辺を巡るデートプランをご紹介します。

標高1,800mを超える蔵王連峰は、日本百名山の一つとして広く知られています。しかし、じっくりと見て回ったことがない方も多いかもしれません。この機会にぜひゆっくりと散策し、その魅力を堪能してください。

11:00 御釜と周辺を散策
12:00 蔵王温泉街へ移動
13:00 蔵王温泉街でランチと散策
15:00 チェックイン・一休み
16:00 温泉にゆっくり浸かる
17:30 お部屋から夕陽を眺める
18:00 山の恵みを存分に取り入れた食事をいただく
20:00 写真やお土産を見ながらお部屋でゆっくり過ごす
21:00 就寝
翌日
6:30
起床し身支度がてら温泉へ
8:00 朝食
10:00 チェックアウト後、宝珠山立石寺へ移動
11:00 宝珠山立石寺と門前町を散策

蔵王連峰を訪れるなら、山形県と宮城県の県境にある「御釜」は外せません。御釜は火口湖で、青や緑にも見える美しい湖面の色彩が見どころの一つです。花ゆらんから車で1時間以内で到着するので、ぜひ訪問してください。

また、山寺「宝珠山立石寺」は、花ゆらんから山形市街地方面へ車で1時間弱の場所にあります。1,015段もある石段の登山は挑戦的ですが、良縁を結ぶパワースポットとしても有名なので、カップルでのお参りをおすすめします。

山寺の門前町では、地元の名物である蕎麦やずんだ餅、ソフトクリームなども販売されています。美味しい郷土の味を楽しみながら散策してみてはいかがでしょうか。

アットホームな雰囲気が魅力の温泉宿「花ゆらん」

花ゆらんの外観

2015年に開業した花ゆらんは、ペットと一緒に宿泊できる施設として知られる蔵王温泉の新しい宿です。蔵王の高台に位置しているため、街の夜景や周囲の豊かな自然を美しく眺めることができます。

温泉宿としては珍しい洋館風の外観ですが、ロビーには和の趣が漂う空間が広がっています。一方、お食事処は洋風に仕上げられており、一つの建物内で和と洋が見事に融合した、温泉宿としては非常にユニークな構造となっています

今回は、若女将の庄司さんに、花ゆらんの魅力や周辺の観光情報についてお話を伺いました。

ペットと泊まれる和洋折衷の温泉宿「花ゆらん」の特徴

花ゆらんはペットと一緒に宿泊することができる

編集部

花ゆらんは、温泉宿のイメージを覆すような洋館で驚きました。初めて来られたお客様も驚かれるのではないでしょうか?

庄司さん

外観は洋館、館内は和を基調としているため、そのギャップをお客様にお楽しみいただいています。和洋の融合が、花ゆらんならではの魅力となっています。

編集部

もともと別の場所で旅館を経営されていたおじいさまが廃業されたのち、保養所だった場所を買い取って一緒に温泉宿を始められたそうですね。

庄司さん

はい、その通りです。保養所を買い取り、2015年にリニューアルして開業しました。ペットと泊まれる新しい温泉旅館として、多くのお客様にご利用いただいています。

編集部

ペットと泊まれる温泉宿というのも珍しいですね。一緒に泊まれるペットの種類や大きさの決まりはありますか?

庄司さん

犬は頭数制限もなく、超大型犬も泊まることができます。犬だけではなく、猫やその他の小動物も一緒にご宿泊できますよ。ペット連れのお客様には、本館の隣にドッグランも完備しております。ペットと一緒に快適に過ごせる環境を整えています。

安全性と眺望を兼ね備えた源泉かけ流しの温泉

大浴場から見える景色

編集部

温泉旅館の1番の楽しみ、温泉について教えていただけますか?

庄司さん

硫黄温泉特有の卵が腐ったような匂いがして、入浴するとぴりぴりする泉質です。宿の目の前に60℃の源泉があるので、お風呂の温度は高めです。この高温の源泉を使用することで、温泉の効能をより感じていただけます。

編集部

匂いからも温度からも「温泉に入った!」という気持ちになれる、温泉らしい温泉ですね。泉質についても教えてください。

庄司さん

酸性・含硫黄・硫酸塩・塩化物温泉のかけ流しです。白濁の色で、入浴するとつるつるすべすべする肌触りになるのが特徴です。この泉質は美肌効果が高いとされ、多くのお客様に好評です。

肌はつるつるになりますが、足元は滑らないように畳敷きの床にしており、ご年配の方でも利用しやすい工夫をしています。

畳敷きの大浴場
▲大浴場は畳敷きなので、滑る心配がありません

編集部

慣れていない泉質の温泉だと、意外と床が滑るものですよね。年配の方だけでなく、普段メガネを掛けている方にとっても、畳敷きで滑らないのは安心だと思います。

他に、温泉に関するアピールポイントはありますか?

庄司さん

露天風呂はないのですが、大浴場の内湯には浴槽には檜を使用しているので、温泉と檜の香りをお楽しみいただけます。また、選べる7種類のシャンプーもご用意しているので、お好みに合わせてお使いください。

花ゆらんは他の旅館よりも高台にあるので、浴槽の窓からは夕日や雲海を見ることができます。森の中にあるため、運がよければ天然記念物のカモシカが目の前を通ることもあります。

ロビーには暖炉があり、無料のマッサージ機やフリードリンクなどもご用意しておりますので、お風呂上りにもゆったりとお過ごしいただけます。

ロビーにある無料のマッサージ機
▲ロビーにあるマッサージ機は無料で利用できる

編集部

シャンプーがたくさんあると、何度も入って試したくなりそうです!マッサージ機が無料なのもうれしいですね。貸し切り風呂はありますか?

庄司さん

離れ(ログハウス)をご予約していただいたお客様に、平日特典として1時間の貸し切り風呂が付いています。この特別な体験で、より贅沢な温泉時間をお楽しみいただけます。

編集部

カップルで宿泊デートするからには、貸し切り風呂は欠かせませんよね。それは頑張って、貸し切りができる離れを予約したいところです。

全室から楽しめる絶景!夕陽と雲海が織りなす蔵王の風景

花ゆらんのスタンダードタイプのお部屋

編集部

先ほど離れのお話がありましたが、お部屋について詳しく教えてください。

庄司さん

離れはログハウスで1棟貸しとなっており、ペットと宿泊ができます。本館にもお部屋があり、全部で9部屋あります。本館の2階がペットと泊まれる洋室、3階はペットは泊まれない和室となっています。

花ゆらんのペットと泊まれる2階の洋室
▲2階のペットと泊まれる洋室

花ゆらんのペットと泊まれる離れ
▲離れはログハウスになっていてペットと泊まれます

編集部

9部屋と離れのみということは、館内でゆったりと過ごせそうですね。お部屋からの眺めはいかがですか?

庄司さん

はい、とても素晴らしい眺めです。晴れた日には、どのお部屋からも夕日や雲海を美しく望むことができます

宿から見える夕日
▲お部屋からゆっくりと夕日を眺めるのもロマンチックですね

地元の食材を活かした本格懐石料理の魅力

花ゆらんのスタンダードタイプのお料理
▲スタンダードタイプのお料理も豪華です

編集部

お食事について教えてください。

庄司さん

花ゆらんでは、季節ごとの山の恵みを活かした地産地消」を取り入れ、山菜の懐石料理を中心としたお食事をご提供しています。専任の板前はおりませんが、家族一人一人が心を込めて丁寧に一品ずつお料理を作っています。

花ゆらん一番人気の牛肉食べ比べコース
▲一番人気の牛肉食べ比べコースは「お肉が柔らかい」と好評です

編集部

お食事をいただく場所についても教えてください。

庄司さん

お食事は広い食事会場にご用意しています。離れ(ログハウス)にご宿泊のお客様には、特典として個室食への変更も可能です。

個室のお食事処
▲個室のお食事処ではペット同伴もOKです!

編集部

どちらを選んでも、ゆっくりとお食事がいただけそうですね。個室ならペット同伴ができる点も魅力的です。ペットと一緒に宿泊できるのは、多くの方にとって嬉しいポイントになりそうです。

四季折々のアクティビティ:温泉巡りからスキーまで

編集部

蔵王では冬は雪がたくさん降ると思いますが、近隣にスキーなどのウィンタースポーツができる場所はありますか?

庄司さん

スキー場は花ゆらんから15mのところにあり、スキーは春まで楽しめます。また冬はスキー以外にも、世界でもあまり類のない樹氷を見ることもできます。

花ゆらんの冬の外観
▲お宿からスキー場はたった15mという近さ!

編集部

スキー場までたったの15mなら、スキー宿としても利用できますね!スキーの季節以外は、どんなことが楽しめますか?

庄司さん

春は山菜採り、夏はトレッキングや避暑、秋は紅葉ときのこ狩りができます。季節ごとのアクティビティをするのも楽しいと思います。

編集部

蔵王というとスキーのイメージが強かったのですが、どの季節に訪れても見どころがあるので、何度でも足を運びたいですね。

利用者の声:花ゆらんの魅力と高評価のポイント

花ゆらんの山菜を使った懐石料理

編集部

花ゆらんを訪れたお客様からは、どういった感想をいただきますか?

庄司さん

「客室数が少ないので落ち着いて過ごせる」「アットホームな宿だね」とよく言われます。また温泉が源泉かけ流しなので「肌がつるつるになって何回も入ってしまった!」というお声も多いです。

花ゆらんの最大の特徴は、ペットと一緒に宿泊できることです。そのため、「ペットと泊まれる宿が少ないので、とても助かった!」という感想を多くいただいています。温泉地でペットと宿泊できる施設は珍しいため、ペットと一緒に旅行を楽しみたい方に特に喜ばれています。

食事や温泉の良さも高い評価を得ている

編集部でお調べした口コミをご紹介します。

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板前がいないと聞いていましたが、食事のクオリティが素晴らしかったです。
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スタッフの方々は皆さんご家族のようで、優しく接してくれました。
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ペット同伴可能で、とても助かりました。
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温泉で肌がつるつるになりました。熱いお湯が苦手でしたが、水で温度調整できたので良かったです。

家族経営ならではのアットホームな雰囲気が好評のようです。また、専任の板前がいなくても美味しい食事が楽しめる点は、お食事への期待を高めます。

ペット同伴可能な点や、温泉の温度を自分好みに調整できる点も高く評価されています。これらの特徴は、多様なニーズに対応できる宿の魅力を示しています。

花ゆらんからカップルへのメッセージ

花ゆらんで一番広い12畳の和室

編集部

花ゆらんへ行ってみようと考えているカップルへ、メッセージをお願いします。

庄司さん

日常を忘れて、時間を気にせずゆっくりとくつろいでいただきたいと思っております。当館は大自然の中にあるので、普段は感じることのできない自然に触れたり、温泉に入って日頃の疲れを癒していただけます。

カップルの方のご利用は全体の3割ほどですが、ご夫婦やペットを連れたご家族のお客様にも多くご利用いただいています。四季折々の自然を楽しんだり、近くの共同浴場などの湯めぐりをしていただくのもおすすめです。例えば、春には新緑、夏には涼やかな風、秋には紅葉、冬には雪景色と、季節ごとに異なる自然の魅力を堪能できます。

「蔵王つららぎの宿 花ゆらん」の基本情報

住所 〒990-2301
山形県山形市蔵王温泉878-12
電話番号 023-694-9200
公式サイト http://www.zao-yado.co.jp/
アクセス 【車】
・山形自動車道「蔵王IC」から西蔵王高原ライン経由で蔵王温泉まで約30分

【電車】
・JR山形駅から蔵王温泉までタクシーで約30分
・JR山形駅から山交バス「蔵王温泉行き」終点下車後、徒歩約300m
受付時間 【チェックイン】15:00から
【チェックアウト】10:00まで
入湯税 150円(宿泊費とは別途)
宿泊料金 2名1室(2食付):16,500円から
2名1室(朝食付):8,800円から
客室タイプ ・離れ(ペットと宿泊可能なログハウス)
・洋室(ツインまたはキングダブル)
・和室(12畳または8畳)

※最新の情報は公式ホームページ等でご確認ください。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

花ゆらん周辺で楽しむカップルデートスポット

花ゆらんの近くには共同浴場があり、湯めぐりを楽しむことができます。また、庄司さんによると「車で40分ほどのところに御釜や山寺といった観光地がある」とのことです。花ゆらんでの滞在の前後に、これらの観光スポットも訪れてみてはいかがでしょうか。

おすすめのデートスポット

蔵王温泉街で楽しむ外湯めぐりと郷土料理

蔵王温泉街の様子
引用:山形県ホームページ

蔵王温泉街には、日帰りでも宿泊でも利用できる3つの共同浴場と、5つの日帰り温泉施設があります。時間があまりないときでも、3カ所ある足湯を利用すれば温泉気分を味わえるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

地元で愛されている肉そばやジンギスカン鍋はもちろん、食べ歩きに適した玉こんにゃくや蔵王温泉名物のいがもち(あんこ餅を笹の上にのせて蒸したもの)も販売されています。温泉街を散策しながら、これらの名物料理をお楽しみください。

公式サイト:http://www.zao-spa.or.jp/

神秘的な景観を楽しむ「蔵王の御釜」観光

蔵王山の御釜
引用:⼀般社団法⼈東北観光推進機構「旅東北」

御釜は蔵王連峰にある火口湖で、火山活動によって形成された窪みに雨水や雪解け水、湧き水が溜まってできたものです。湖の色は周囲の環境や気象条件によって変化し、緑色や濃い青色など、日によって異なる姿を見せます。

車で簡単にアクセスできる人気の観光スポットですが、標高が高いため天候の変化が激しいのが特徴です。晴れた状態で出発しても、到着時には雨が降っていることも珍しくありません。そのため、折り畳み傘を持参することをおすすめします。また、防寒具や雨具なども用意しておくと安心です。

公式サイト:https://www.zao-machi.com/sightseeing_spot/1.html

パワースポットとしても有名な山寺「宝珠山立石寺」

立石寺の根本中堂
引用:宝珠山立石寺公式サイト

宝珠山立石寺は、登山口から奥之院まで時間をかけてゆっくり巡ると約2時間かかります。悪縁を断ち切り、良縁を結ぶパワースポットとしても知られているこの寺院には、1,015段もの石段があります。参拝の際は歩きやすい靴を履いてお越しください。

俳聖・松尾芭蕉の名句「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」は、この立石寺で詠まれたと伝えられています。境内やその周辺には、この句碑をはじめ多くの歌碑も点在しているので、探索しながら散策を楽しむことができます。

立石寺は特に秋の紅葉が美しいことで有名です。石段を登る労力を考えると、涼しくなる秋季の参拝がおすすめです。美しい紅葉と歴史ある寺院の雰囲気を同時に楽しむことができるでしょう。

公式サイト:https://rissyakuji.jp/

まとめ:アットホームな雰囲気に癒される温泉宿

花ゆらんは何といっても、ペットと一緒に宿泊できるのが魅力的なポイントです。ペットと一緒の宿泊経験がない方も、この機会に是非検討してみてください。どのお部屋からも素晴らしい眺望が楽しめるので、日頃の悩みを忘れて大自然の景色に癒されていただけます。

さらに、花ゆらんは客室数が少ないため、温泉が混雑することも少なく、ゆったりとお湯に浸かることができます。専属の板前さんはいませんが、「お料理が本格的で驚いた」という声も多く寄せられています。料理の質にも期待が持てるでしょう。