小国町の冬デートプラン!雪景色とグルメで楽しむ”映え”スポット巡り|山形県

この記事では、小国町(おぐにまち)産業振興課・白い森ブランド戦略担当係長の遠藤さんにお聞きした情報をもとに作成した、冬の小国町で"映え"スポットを巡るデートプランをご紹介します。

山形県の西南端に位置する小国町は、東京23区がすっぽり収まるほどの広大なまちです。町の約9割がブナを中心とした森で、飯豊連峰や朝日連峰などの名峰に囲まれた自然豊かなエリアです。そのため、どの季節も四季折々の彩りあふれる美しい景色に出会えます。

また、冬には2メートルほどの雪が積もる豪雪地帯でもあります。大量の雪が雪解け水となってまちを潤すことから、日本三大和牛とも称される米沢牛や生産量日本一を誇る山菜のわらび、澄んだ清流に生きるイワナといった山の幸・川の幸が充実しています。「自然の恵みを堪能できる場所でのんびりとデートを楽しみたい」とお考えのカップルにおすすめの地域です。

今回は小国町で特に人気の"映え"スポットを巡る、冬のデートコースを考えました。ウィンタースポーツと"映え"写真の撮影を楽しめる魅力的なプランに仕上がっているので、ぜひチェックしてみてください。

山形県小国町の魅力:雪国ならではの冬イベント

今回ご紹介するのは、『白い森おぐに』の魅力を存分に味わえる冬のデートプランです。

まずは横川ダムのダム湖である「白い森おぐに湖」で、一面の雪原のなかでワカサギ釣りを楽しみましょう。釣ったワカサギは、近隣の食事処で天ぷらにしてもらうと、新鮮な味わいを堪能できます。

次に、北京オリンピック・スノーボードハーフパイプ金メダリストの平野歩夢選手のホームゲレンデである「横根スキー場」へ。スノーボードやスキーを楽しむことができ、ハーフパイプも完備されています。上級者はスキルを披露する絶好の機会となるでしょう。スキー場は道の駅に併設されているため、ランチやお土産の購入も可能です。

続いて町の南部へ移動し、「民宿の越後屋」にある巨大かまくらを訪れましょう。かまくらの中には小さな雪だるまや雪雛が飾られ、音楽も流れており、幻想的な空間を楽しめます。

最後は、近くの「飯豊温泉梅花皮荘(いいでおんせんかいらぎそう)」でデートの締めくくり。温泉でゆっくり疲れを癒した後は、山菜や川魚などの郷土料理を味わいながら、心地よいひとときをお過ごしください。

以下では、各スポットの魅力や印象的な写真の撮り方について、さらに詳しくご紹介します!

おすすめ“映え”スポット1「横川ダム 白い森おぐに湖」

白い森おぐに湖に設営されたテント

白い森おぐに湖は、1967年の「羽越水害」を契機に建設された横川ダムのダム湖です。冬季には湖面全体が雪に覆われ、雪原と化した湖上でワカサギ釣りを楽しむことができます

ワカサギ釣りの様子
▲凍結した湖面で「穴釣り」を満喫!ワカサギが最も活発な早朝がおすすめの時間帯です

釣り上げたワカサギは、車で約10分の距離にある水源の郷交流館内の「御食事処ほたる」で天ぷらに調理してもらえます。自ら釣ったワカサギの味は格別な美味しさです。

水源の郷交流館の外観
▲「御食事処ほたる」がある水源の郷交流館。パークゴルフ場を併設し、さまざまなイベントも開催しています

御食事処ほたるのワカサギの天ぷら
▲揚げたてのワカサギは絶品!添えられた抹茶塩と一緒にお召し上がりください

女性スタッフのアイコン
遠藤さん

御食事処ほたるでは、手打ち蕎麦や地元小国産のわらび粉100%を使用したわらび餅も人気メニューです!

御食事処ほたるのわらび餅
▲わらび本来の香りと食感を堪能できる御食事処ほたるのわらび餅

一面の雪原や釣ったワカサギの撮影が人気!

インスタグラムに投稿されている横川ダムの写真
▲白い森おぐに湖ならではの雪景色が「映える」と話題!(引用:インスタグラム

インスタグラムで「横川ダム」や「白い森おぐに湖」と検索すると、真っ白な雪原や釣り上げたワカサギの写真が数多く投稿されています。冬のハイシーズンには50以上のテントが湖面に並び、色とりどりのテントが雪原に点在する風景は絶好の撮影スポットとなっています。

白い森おぐに湖のテントの風景
▲雪に覆われた湖面に並ぶテント群は、まるで北欧の風景のような美しさです

横川ダムの基本情報(アクセス)

住所 〒999-1321
山形県西置賜郡小国町綱木箱口736
問い合わせ先 0238-65-2363
アクセス JR「小国駅」から車で約15分
営業時間 24時間営業
※「きてくろ館」は9:00~17:00
定休日 なし
※「きてくろ館」は冬期間(12月~4月上旬)休館
公式サイト https://www.hrr.mlit.go.jp/uetsu/contents/dam/yokokawa/index.html

おすすめ“映え”スポット2「横根スキー場」

横根スキー場の風景

横根スキー場は、初心者から中級者向けの3種類のコースを備えたコンパクトなスキー場です。北京オリンピック金メダリストの平野歩夢選手のホームゲレンデとしても知られています。スノーボード用のハーフパイプを備えているため、スノーボーダーに特に人気があります。

横根スキー場のハーフパイプの風景
▲延長100m・幅員14mのスノーボード専用ハーフパイプコース

女性スタッフのアイコン
遠藤さん

日曜日と祝日以外はナイターも営業しているので、平日の夜に訪れるのもおすすめです。仕事帰りにも楽しめますよ。

横根スキー場のナイターの風景
▲幻想的な雰囲気のナイトゲレンデはデート利用にも最適です

ナイトゲレンデの幻想的な写真は映え度120%!

インスタグラムに投稿されている横根スキー場の写真
▲美しいゲレンデで記念写真を!(引用:インスタグラム

横根スキー場を訪れたら、ぜひ広大な雪景色を写真に収めましょう。リフトを降りた頂上から望む、朝日連峰の雄大な山々を撮影するのもおすすめですよ。

また、ナイターで見られる町中心部の夜景もロマンチックで素敵です。

横根スキー場周辺の観光スポット1:道の駅「白い森おぐに」

横根スキー場は、茶屋のような外観の道の駅「白い森おぐに」に隣接しています。この施設には、レストランや軽食・休憩コーナー、物産品直売所があり、地元の味覚を手軽に楽しめます。

施設内にある「お母さん食堂あいあい」の人気メニューが、小国町産の雑穀を練りこんだ「たかきびうどん」です。うどんの薄紅色の色合いが美しく、見た目も楽しめる一品となっています。

お母さん食堂あいあいのたかきびうどん
▲天ぷらも豊富に盛り付けられており、ボリューム満点です。二人で分けて食べるのもおすすめです。

横根スキー場周辺の観光スポット2:「カモスク」

カモスクの外観

横根スキー場から車で10分ほどの場所に、酒造カフェ&コワーキングスペースの「カモスク」があります。無料Wi-Fiとフリードリンク付きで1時間500円、1日1,000円(入退室自由)でスペースを利用できます。また、地元のおぐに味噌を使用した「発酵カレー」や「味噌フィナンシェ」といった独特なフードメニューも楽しめます。

カモスクの内観
▲築300年の石蔵をリノベーションした店内で、ゆったりとした時間を過ごせます

横根スキー場の基本情報(アクセス)

住所 〒999-1363
山形県小国町小国小坂町616-1
問い合わせ先 0238-62-4723
アクセス JR「小国駅」よりバスで約8分(町営バス南部線「片岩」下車)
営業時間 【日中】9:00~17:00
【ナイター】17:00~21:00
【ハーフパイプ】11:00~16:00
定休日 【ナイター】日曜日及び祝日は休業
【ハーフパイプ】木曜日休業
※冬季のみ営業(降雪・積雪状況により変動あり)
公式サイト http://www.siroimori.co.jp/yokone-ski/index.html

おすすめ“映え”スポット3「民宿の越後屋」

民宿の越後屋は、飯豊連峰のふもとに位置するアットホームな民宿です。お昼にはそばやうどんのほか、山菜・岩魚・熊肉などの郷土料理を味わえる食事処としても営業しています。

女性スタッフのアイコン
遠藤さん

冬には直径約15メートル・高さ約8メートルの巨大かまくらが出現します。2人で中に入って氷の壁面に施された繊細な飾りを眺めたり、音楽を聴いたりと、非日常の貴重な体験を楽しめます。ぜひ足を運んでみてください。

民宿の越後屋のかまくら
▲かまくらの中では雪に音が反響し、コンサートホールでライブを聴いているような臨場感で音楽を堪能できます

かまくらやそば・うどんなどの"映え"メニューをパチリ!

インスタグラムに投稿されている民宿の越後屋の写真
▲柿とくるみのシャーベット「柿くるみ」も見た目が美しい人気メニューです(引用:インスタグラム

越後屋では、冬の風物詩であるかまくらの写真や、店主自慢の料理の写真を撮影する方が多いようです。四季折々の風景と料理を楽しむことができます。

食事メニューの中で特に注目を集めているのが、1杯10万円の「熊の手そば」と「熊の手うどん」です。熊の手を丸ごと煮込んだものがトッピングされた、見た目のインパクトが強烈なメニューです。このユニークな料理は、テレビやインターネット、雑誌など様々なメディアで紹介されており、越後屋の名物として知られています。実際に食べてみる機会がなくても、その斬新さを楽しむことができるでしょう。

民宿の越後屋の基本情報(アクセス)

住所 〒999-1522
山形県西置賜郡小国町小玉川456
問い合わせ先 0238-64-2430
アクセス JR「小国駅」から車で約30分(国道113号線を通り、新潟県境付近から県道260号線に入る)
営業時間 11:00~15:00(食事処のみ)
定休日 なし
公式サイト https://yamagata-oguni-shiroimori.jp/en/tourism/minnshuku-no-echigoya/

小国町の人気"映え"デートスポット4「飯豊温泉梅花皮荘」

飯豊温泉梅花皮荘の風景

約800年前、熊が温泉で傷を癒やしていたところをマタギ(※1)が発見し、開湯したと伝わる飯豊温泉。梅花皮荘はその飯豊温泉を代表する宿で、雄大な飯豊連峰を背景に、眼下には玉川の渓流が流れる絶景のロケーションに位置しています。
(※1)伝統的な狩猟法で狩りを行う熟練の猟師

宿泊での温泉を楽しむことはもちろん、日帰り入浴も可能です。大浴場からは周囲の豊かな自然に加え、澄み切った夜空の星々も眺められます。

女性スタッフのアイコン
遠藤さん

梅花皮荘の食事処では、山菜そばや舞茸丼など、地元の特産物を贅沢に使用した料理を堪能できます。

春から秋にかけては、別館の「川入荘」で露天風呂も楽しめます。ログハウス造りの風情ある外観の施設で、玉川渓谷や飯豊連峰の景色を眺めながらゆったりと温泉に浸かることができます。

飯豊温泉川入荘の露天風呂
▲四季折々に変化する風景を眺めながら味わう温泉は格別です!

飯豊連峰×玉川の渓流の風景をお好みのアングルで!

インスタグラムに投稿されている飯豊温泉梅花皮荘の写真
▲風情ある大浴場の写真も数多くアップされています(引用:インスタグラム

飯豊温泉梅花皮荘では、玉川渓谷や飯豊連峰の絶景をお気に入りのアングルで撮影することをおすすめします。宿泊する場合や昼食で食堂を利用する際は、宿自慢の川の幸・山の幸を使った料理の写真も撮影してみてください。四季折々の自然の美しさと、地元の食材を活かした料理の魅力を、写真を通じて思い出に残すことができます。

飯豊温泉梅花皮荘の基本情報(アクセス)

住所 〒999-1522
山形県西置賜郡小国町小玉川564-1
問い合わせ先 0238-64-2111
アクセス JR「小国駅」から車で約30分(国道113号線から県道260号線を経由)
営業期間 通年営業
※例年9月頃は引湯管清掃のため数日間休業
営業時間 【宿泊利用】16:00~翌10:00
【休憩利用(お部屋利用)】10:30~15:00
【日帰り風呂入浴】10:00~16:00
【川入荘露天風呂】受付時間17:30まで
【昼の食堂営業】11:30~13:30(ラストオーダー13:00)
公式サイト http://www.siroimori.co.jp/kairagisou/

取材協力:小国町産業振興課(公式サイト:山形県小国町「白い森」