
【石川】「能美市九谷焼美術館」を中心にしたお気に入りの器を見つけるデートプラン
こちらの記事で紹介するのは、石川県能美市で過ごすデートプランです。
メインとなるのは、九谷陶芸村にある能美市九谷焼美術館です。江戸時代の古九谷から現代九谷まで多種多様な作品がみられるほか、作陶や絵付けの体験もできます。
九谷陶芸村内には九谷焼を買えるお店もあるので、ショッピングも満喫できますよ。また、能美市九谷焼美術館の前後におすすめのスポットもあわせて紹介しています。
ひとつあるだけで食卓が華やぐ器ばかりなので、食器に興味がある方はもちろんのこと、食にこだわるカップル全般におすすめのデートプランです。ぜひ最後までご覧ください。
おすすめカップル:食器をペアで揃えたいカップル
どんなデート?:九谷焼、学び、体験
概要:能美市で九谷焼を学び仲を深めるデートプラン
メインの能美市九谷焼美術館は、4つの施設で構成されています。「五彩館」と「浅蔵五十吉記念館」は九谷焼を展示する美術館で、江戸時代から現代までの九谷焼の変遷を学べます。
「体験館」では作陶や絵付け体験ができ、「職人工房」では職人の作業風景を見学できます。
さまざまな角度から九谷焼の魅力にふれられるので、九谷焼を好きにならずにはいられないはず。
今回のデートのメイン |
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能美市九谷焼美術館 |
周辺のデートスポット |
・宮本酒造店 ・辰口温泉 ・集福寺 |
ランチにおすすめのお店 |
・ソリッソ ・さとやまカフェ |
能美市九谷焼美術館をひと回りしたら、同じく九谷陶芸村にあるお店で九谷焼のショッピングを満喫してくださいね。
能美市九谷焼美術館を含め九谷陶芸村を訪れる前後にも、能美市内の各所を回りましょう。
宮本酒造店は、夢醸という日本酒を醸す老舗の酒蔵です。蔵を見学できるのもポイントです。歴史ある酒造りを学ぶと、お酒を味わう際の感動がさらに高まりますよ。九谷陶芸村でお酒に合う杯を探すというのも良いですね。
辰口温泉は開湯1,400年の歴史ある温泉街です。日帰り入浴に対応している施設もあるので、リフレッシュしたい時にはぴったりだと思います。
集福寺(しゅうふくじ)はその名の通り、「福を集める」と話題のお寺です。「二人がずっと仲良くあれますように」と願いを込めて、参拝してくださいね。
ソリッソとさとやまカフェは、丁寧に作られたランチが評判のお店です。のどかな雰囲気の佇まいも魅力で、のんびりできると思います。
まずは、能美市九谷焼美術館から解説していきます。
九谷焼の名品を眺めて作陶を体験!能美市九谷焼美術館
能美市九谷焼美術館は、九谷焼の奥深さともに、多種多様な作風を学ぶことができるスポットです。
まずは、九谷の歴史を紹介している美術館「五彩館」を訪れましょう。古九谷から現代九谷までさまざまな作品を鑑賞できるのにくわえて、九谷焼の原料や制作工程を学べるのも特徴です。
九谷焼の基礎がわかるので、予備知識なく訪れた場合でも、すんなりと展示鑑賞に移れると思います。
「浅蔵五十吉(あさくらいそきち)記念館」は、文化勲章を受章している二代浅蔵五十吉の作品に特化した美術館です。その幅広い作品群に加え、開放的な建物も魅力で、心地よいひと時を過ごせます。
そしてカップルでぜひ参加してほしいのが、「体験館」での陶芸体験です。マグカップやお皿など白磁の器に好きに絵を描く絵付け体験と、好きな形に仕上げられる作陶体験の2種類に対応しています。
二人で作った器は、これ以上ないほどに大切なペアグッズになるはずです。
「職人工房」では、新進気鋭の作家が実際に九谷焼を作っている様子を見学できます。歴史ある九谷焼ならではの風格とともに、未来を照らすような新たな可能性が感じられると思いますよ。
では、能美市九谷焼美術館で学芸員を務める宮山さんに、施設の魅力を詳しく伺いましょう。
九谷焼のお店が並ぶ「九谷陶芸村」の一角にある
編集部
1650年代に誕生したと言われる九谷焼ですが、「ひとつあるだけで食卓が華やぐ」と今なお人気ですよね。まず、能美市九谷焼美術館の特徴を教えてください。
宮山さん
能美市九谷焼美術館は九谷陶芸村の中にある施設です。九谷陶芸村には九谷焼の販売店が10軒並んでいます。このひとつの村の中で、約360年の歴史を誇る九谷焼を見て・知って・作って・買うことができます。
能美市九谷焼美術館は4つの施設で構成されています。その内、「五彩館」と「浅蔵五十吉記念館」の2施設は、九谷焼の作品を鑑賞できる場所です。
「五彩館」の常設展示室には江戸時代から明治時代までの作品が多くあり、「五彩館」の企画展示室と「浅蔵五十吉記念館」では、現代九谷の作品を展示しています。昔と今の九谷焼を見比べてみてください。
「体験館」は、作陶や絵付けの体験ができる施設です。「職人工房」では、職人の実際の作業風景を自由に見学できますよ。
編集部
これまで九谷焼は、さまざまな文化と融合することで、時代の先端となる芸術を生み出してきた歴史があるのだと聞きました。これからもきっと、心を動かす新しい九谷作品がたくさん誕生するのだと思います。
能美市九谷焼美術館を含め、九谷陶芸村は、そんな九谷焼の発展をサポートするような役割を担っているような印象を受けました。
職人さんが作っている様子まで眺められるという点も嬉しいですね。丁寧なものづくりを間近で眺めると、使う際のありがたみがぐっと増しそうです。
古九谷から現代九谷まで広く展示!九谷焼の進化に感動する
編集部
新たな発見がたくさん待ち受けていそうでワクワクしますが、宮山さんは能美市九谷焼美術館の魅力はどのような点だとお考えですか?
宮山さん
九谷焼の「伝統と新たな創造」を感じていただけるのが、この場所の魅力だと思います。
当館では江戸時代の古九谷から現代九谷まで幅広い九谷焼作品を展示していますが、特に現代九谷は、作家の数ほど技術や表現があるんです。
長い歴史の中で受け継がれてきた伝統や技術は生かされつつ、今の私たちのライフスタイルに合うように進化を遂げていることがわかると思います。
編集部
緻密に描かれた伝統的な九谷焼も華やかでうっとりしますが、動物や植物を軽いタッチで描いた今どきの九谷焼もかわいらしいですよね。
現代九谷はそのキュートな見た目に注目がいきがちですが、江戸時代から続く伝統や技術がベースにあるからこその素敵さであるということが、改めて理解できそうです。学びの多い有意義なひと時が過ごせますね。
なお、能美市九谷焼美術館は2018年にリニューアルされたのだそうですね。
宮山さん
はい。これまで九谷焼をはじめ陶芸作品の展示が中心でしたが、絵画や写真などその他の美術作品も展示できるようにリニューアルしました。さまざまな方に石川の美術に触れていただけるよう、出会いの場として会場を提供しています。
編集部
リニューアルのコンセプトは「来館者にやさしい、おもてなしのミュージアム」なのだと聞きました。
カップルはもちろんのこと、夫婦やご家族で訪れる方も多いようですし、九谷焼にとどまらず、石川で育まれる美学や感性がさらに広く知れ渡ることと思います。
世界から支持されたジャパンクタニもみられる
編集部
まず、「五彩館」から詳しく教えていただけますか?
宮山さん
「五彩館」では、今から約360年前の江戸時代前期に作られた古九谷や、明治期の貿易九谷・ジャパンクタニなどを展示しています。
▲きらびやかな美しさをたたえるジャパンクタニ
館内は伝統的な九谷五彩で壁を色分けした5つの展示室で構成されています。
常設展示室の「紺青の間」にあるのは、緑・紫・黄・紺青の和絵具を使った色絵九谷の作品で、「朱赤(あか)の間」にあるのは、赤絵具や金を使った赤絵九谷の作品です。
「黄色の間」では制作工程などの資料を展示しています。「紫の間」と「緑の間」は企画展示室です。
編集部
ジャパンクタニは、明治20年頃には日本の輸出陶磁器の中でトップに鎮座することもあったのだと聞きました。「国外の人々にはどのような点が魅力的に映ったんだろうね」と、二人で話し合いながら鑑賞を進めるのも良さそうです。
線描した後に、紺青・赤・紫・緑・黄の5色の絵の具で塗る方法をとる九谷焼ですが、展示室の名前はこの5色に由来しているのですね。
壁の色が変わると、鑑賞する側の気分も変化するように思いました。部屋ごとに気持ちのスイッチが切り替わるので、最後まで集中を途切れさせることなく見られますね。
ちなみに、黄色の間には具体的にどのようなものが置かれていますか?
宮山さん
黄色の間では、九谷焼の原料となる石や制作工程、絵の具などを展示しています。
▲九谷焼の原料や作られ方が理解できると、見どころもわかってくる
2階にあるのですが、九谷焼がはじめてという方は、まずこちらで九谷焼の基礎を学ばれてからほかの部屋へ行かれると、魅力がより理解されやすいかもしれません。
編集部
九谷焼ができあがるまでには、砕石から上絵窯まで15もの制作工程を踏むのだそうですね。材料から道具まで、それぞれの過程でどのようなものを使うのかを知ると、職人技がいかにすごいかがより痛感されそうです。
あの福島武山氏の一門に迫る!2022年の企画展は必見
編集部
企画展示室は2部屋あるので、きっと企画展も見応えたっぷりでしょうね。過去にはどのようなものを実施されましたか?
宮山さん
企画展では、この地ならではの展示を行っています。
能美市の名工・九谷庄三(くたにしょうざ)の生誕200年の時には、「九谷庄三生誕200年展」を開催しました。能美市とウルトラマンに所縁のあることから、ウルトラマンの磁製フィギュアシリーズを用いた「九谷焼ウルトラマンシリーズ十周年展」を行ったこともあります。
2022年は秋に、能美市で活動されている赤絵細描の第一人者・福島武山(ふくしまぶざん)さんの一門展を開催します。
編集部
「九谷焼とウルトラマン?」と意外に思う読者も多そうです。ウルトラマンの脚本を担当された佐々木守氏が能美市のご出身だったことから、九谷焼とウルトラマンのコラボレーションが始まったのだそうですね。
福島武山さんはウルトラマンタロウ、山田義明さんはウルトラマンティガなど、作家さんが描いたウルトラマンは、独自の表現と技法が盛り込まれていて感動ものだったと聞きました。九谷焼の新たな可能性を感じた方も多かったことと思います。
福島武山さんの一門展もきっと人気が出るでしょうね。圧倒的なオーラを放つ作品をみられるのが、私も今から楽しみです。
二代浅蔵五十吉のバイタリティあふれる作品群もお楽しみに
編集部
続いて、「浅蔵五十吉記念館」について教えてください。
宮山さん
「浅蔵五十吉記念館」では、九谷焼作家としては初となる文化勲章を受章した能美市出身の二代浅蔵五十吉の代表作を展示しています。
伝統や技術を受け継ぎながらも、現代的な感覚を生かした独自の作品世界を展開しています。
編集部
二代浅蔵五十吉は、ひとつの様式が完成するたびに、まったく新しい様式に挑戦するということを繰り返されたのだと聞き、感銘を受けました。常に新しいものへチャレンジする姿勢に、勇気付けられるカップルも多いと思います。
そんなバイタリティあふれる二代浅蔵五十吉の作風は、およそ10年ごとに変化したのだそうですね。昭和20年代の明るい黄色、30年代の渋い黄色にはじまり、平成に入ってからはプラチナを使った銀彩や白釉まで、実に多彩で見応えがありました。
ひとりの人物が生み出したとは思えないほどで、刺激的なひと時が過ごせますね。
朱赤の間にある龍花卉文農耕図盤は特にじっくり鑑賞しよう
編集部
「五彩館」・「浅蔵五十吉記念館」と、展示をみられる2施設についてご紹介いただきましたが、宮山さんが特に好きな展示はどちらですか?
宮山さん
私のお気に入りの作品は、能美市の名工・九谷庄三の『龍花卉文農耕図盤(りゅうかきもんのうこうずばん)』です。「五彩館」の「朱赤の間」で展示しています。
細密な文様や人物、農耕図が盤の裏側までびっしり描かれており、とても華やかな作品です。
この作品は、先の天皇皇后両陛下、つまり現上皇様・上皇后様もご覧になり関心を寄せられました。裏側まで見ていただけるように、鏡を使って展示していますので、ぜひ覗き込んで鑑賞していただければと思います。
▲緻密な絵柄が裏側までびっしり。まさに贅を極めた作品
編集部
龍花卉文農耕図盤には、私も思わず息を呑みました…!まさに絢爛豪華という言葉がぴったりですね。
田おこしや稲刈りなどの絵柄は、今でもひとつひとつ目に浮かびます。当時の生活を想像しながら眺めていると、あっという間に時間が経ってしまいますね。
展示を眺めた後は「体験館」で理想の九谷焼を作ろう
編集部
珠玉の九谷焼を眺め学んだ後は、オリジナルのものを作りたいという気持ちがわいてきそうです。「体験館」について詳しく教えてください。
宮山さん
「体験館」は、決められたものをただ作るのではなく、体験される方々の「どんな時に使いたいか」「どんなデザインにしたいか」といった希望を踏まえて制作する点がポイントです。
理想の九谷焼を作れるように、技術指導員がアドバイスいたします。作陶・絵付け体験を通じて、実際に九谷焼の難しさや楽しさに触れてくださいね。
なお、絵付け体験ではお皿や湯呑などの白磁の器だけでなく、星のカービィやウルトラマンシリーズなど、能美市ならではのキャラクターのフィギュアを用いることもできます。
これらフィギュアの絵付けは、子どもから大人まで大人気です。
編集部
作りたい形が具体的にイメージできている方は、作陶体験が向いていそうな印象です。
一方で、器の形状に細かくこだわりがない場合は、絵付け体験にトライするのが良さそうですね。華やかな九谷作品をみた後は特に、色鮮やかな食器が欲しくなりそうですし、絵付け体験は人気が高そうに思います。
フィギュアに絵付けをすると、インテリアとして活用できますね。お部屋に飾ってあるオリジナルのフィギュアが目に入るたびに、能美市九谷焼美術館でのデートが思い出されてハッピーな気分になりそうです。
「九谷茶碗まつり」ではさまざまな九谷焼をお手頃価格で購入できる
編集部
鑑賞から体験まで、非常に充実している能美市九谷焼美術館ですが、期間限定の催しなどは行っていらっしゃいますか?
宮山さん
春のゴールデンウイークと秋には、能美市九谷焼美術館の周辺で九谷焼のお祭りが開催されます。
全国から多くの方が訪れる能美市の一大イベントです。お祭り期間中は、九谷焼がお手頃価格で販売されます。
編集部
九谷茶碗まつりのことですね!もう100回以上続けられているイベントなのだと聞きました。
色々と買い集めたい方は、お祭りに合わせて能美市を訪れるのも良さそうです。
九谷柄がほどこされた紙皿を買って帰ろう
編集部
「五彩館」の1階にはミュージアムショップがあるようですね。主な商品や人気のものを教えていただけますか?
宮山さん
ミュージアムショップでは、九谷焼作品のほかに、九谷焼の絵柄を活用したクリアファイル・マスキングテープ・レターセット・紙皿・マスクなどユニークな商品を扱っています。
また、能美市で活動されている女性作家が作るアクセサリー「Wear KUTANI(ウェアクタニ)」は、女性に大人気です。
▲ひとつずつ柄が異なるWear KUTANIは、自分らしさを引き立ててくれるはず
編集部
伝統の九谷柄がほどこされた雑貨は、色鮮やかで日常に元気をもたらしてくれそうなものばかりですね。特に紙皿は、二人でピクニックをする際に持参するのも良いですし、友人カップルを招いてホームパーティーをする時にも重宝しそうだなと思いました。
Wear KUTANIのものは、すべて手づくりなのだそうですね。イヤリングやネックレスなど、コーディネートを華やげてくれそうなものが多く、ひとつ、ふたつと欲しくなってしまいます。
高さ13mの巨大なモニュメントの前で記念撮影をしよう
編集部
能美市九谷焼美術館での思い出を、写真におさめたいと考えるカップルも多そうです。おすすめの撮影スポットはありますか?
宮山さん
「五彩館」のエントランスホールには、九谷焼で作られた約7mの陶壁があり迫力満点です。企画展示室を除いて「五彩館」の館内は写真撮影OKですので、お気に入りの作品を写真におさめるのも良いですね。
「浅蔵五十吉記念館」も、館内撮影が可能です。エントランスホールから見える池のような大きな水盤と木々の風景はとても癒されます。窓が大きく開放的な空間ですので、記念撮影はもちろん、ゆっくり景色を眺めるのもおすすめです。
▲水盤を眺めながらのんびりと感想を語り合うのも良さそう
また「浅蔵五十吉記念館」の横には、陶板を6万枚使った高さ13mの巨大なモニュメントがあります。能美市に古墳群があることから銅鐸がモチーフになっており、とても神秘的です。
編集部
銅鐸のモニュメントは、インターネットで「圧倒された」との感想があり期待していたのですが、思っていた以上の大きさで驚きました。
4階建ての建物ぐらいの高さになりますよね。良い写真になると思います。
能美市九谷焼美術館の口コミ評価
編集部
能美市九谷焼美術館に来館された方から、よく聞くご感想を教えてください。
宮山さん
作品を鑑賞された方々からは、以下のようなお声をよくいただきます。
- 九谷焼の歴史や制作工程の説明もあり、またひとつ知識を得た
- 見応えがあった
- 多くの九谷名品を鑑賞して感激した
- 静かで、ゆっくり好きなだけ作品を見ることができた
- 見ているだけで心が癒される
体験をされた方々からは次のご感想をいただくことが多いですね。
- 絵付けできる種類が多かった
- 焼き上がりの2週間後が楽しみ
- 作ることの楽しさと創作の難しさが理解できた
- 自由な雰囲気が良い
- 先生が丁寧に教えてくれるから誰でも作れる
- 粘土を触っているとき、小学生の図工の時間を思い出した
編集部
魅せられていることが感じられる声ばかりですね。
特に体験の方は、皆さんワクワクされているのが伝わってきます。作っている間はもちろんのこと、仕上がった後も心が弾む素敵な場所なのだということが改めてわかりました。
4施設それぞれに個性があり口コミでも好評
編集部でもインターネットの口コミをチェックしてみました。
- 展示は質も量も申し分なし!大満足した
- 「五彩館」は色ごとに展示室が分かれていて見やすかった
- 「浅蔵五十吉記念館」は建物の雰囲気も素敵
- 日によるとは思うが、予約なしでも作陶体験ができた
- 「職人工房」には九谷焼の自動販売機があって面白かった
- 「浅蔵五十吉記念館」のモニュメントに目を奪われた
「五彩館」では名品の数々に圧倒されている様子が感じられ、「浅蔵五十吉記念館」では展示はもとより建物全体を満喫しているような印象を受けました。
興味深く思ったのは、「職人工房」に九谷焼の自動販売機があるということ。利用すると、しっくりくる九谷焼に意外と出会えるかもしれませんね。セレンディピティを期待して試してみるのも良さそうです。
能美市九谷焼美術館からカップルへのメッセージ
編集部
能美市九谷焼美術館でのデートを検討しているカップルへ、メッセージをお願いします。
宮山さん
美術館でゆったりとした時間を過ごした後は、「体験館」でメモリアルな作品を作ってくださいね。お揃いのものを作るのも良いですし、プレゼント用にするのも良いですよ。
また、九谷焼の販売店で一緒にお買いものするのもおすすめです。
編集部
展示を眺めて学ぶことに加えて、作ったり買ったりできる点が、やはり最大の魅力なように思いました。
家に持ち帰れるので、美術品としての九谷焼の奥深さを思い起こしながら、日々の暮らしの中で愛用できますね。日常をより豊かにしたいと考えているカップルには、うってつけのスポットだと思います。
本日はどうもありがとうございました。
能美市九谷焼美術館の基本情報
住所 | ■「五彩館」 〒923-1111 石川県能美市泉台町南56 ■「浅蔵五十吉記念館」 〒923-1111 石川県能美市泉台町南1 ■「体験館」 〒923-1111 石川県能美市泉台町南9 ■「職人工房」 〒923-1111 石川県能美市泉台町南33 |
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アクセス | 【電車】 小松駅・能美根上駅よりタクシーで各約15分 【車】 小松IC・能美根上SICより車で各約15分 |
営業時間 | 9:00~17:00 ※「五彩館」・「浅蔵五十吉記念館」は16:30まで ※「体験館」は16:00まで |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌日休) 年末年始(12月29日~1月3日) 臨時休館(展示替え等のため) |
駐車場 | ■「五彩館」・「浅蔵五十吉記念館」・「体験館」 あり ■「職人工房」 なし |
料金 |
■「五彩館」・「浅蔵五十吉記念館」共通入館券 |
比較的空いている日 | 平日 |
平均的な滞在時間 | 作品鑑賞のみ:1時間 作陶体験:1時間半 絵付け体験:1時間 |
公式サイト | http://www.kutaniyaki.or.jp/ |
公式Instagram | https://www.instagram.com/kutaniyaki1655/?r=nametag |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。
能美市九谷焼美術館の前後におすすめのスポット
能美市九谷焼美術館の前後に立ち寄りたいスポットを紹介します。いずれもデートにぴったりで、能美市を訪れたらぜひ立ち寄って欲しいおすすめのところばかりです。
周辺のおすすめデートスポット
酒蔵見学ができる「宮本酒造店」
宮本酒造店は、明治9年に創業した老舗の酒蔵です。主要銘柄は夢醸で、白山水系伏流水の軟水の井戸水を用い、伝統的な手法で醸されます。
事前に相談すれば、酒蔵の見学に対応してくれますよ。見学料はひとり500円です。当日店内で使える500円分のお買い物券がいただけるので、お土産用のお酒をお得に買えます。
買ったお酒は、ぜひ九谷焼の杯で召し上がれ。二人で乾杯すれば思い出深いひと時が過ごせるはずです。
公式サイト:宮本酒造店
こだわりの農家レストラン「ソリッソ」
ソリッソでは、能美産の無農薬・有機野菜を使ったイタリア料理がいただけます。ランチセットのメインはパスタで、6種類の中から2種類を選ぶことができますよ。パンがおかわり自由なのも嬉しいポイントです。
名物の自家製チーズケーキは、お土産として購入することも可能です。お店にいるヤギのミルクで作ったチーズが使われていて、チーズそのものの味が引き立ったケーキなのだそう。
帰宅後に二人でいただけば、お家デートがますます盛り上がりそうです。
公式サイト:ソリッソ
その他のおすすめスポット
まとめ:お家デートを充実させるものに出会える
本記事では、能美市で過ごすデートプランを紹介しました。
能美市九谷焼美術館は、展示を通して九谷焼の歴史を学ぶとともに、今まさに新しく生み出されている新しい九谷焼にも出会える場所です。自分たちで器を作り、絵付けを体験することもできるので、九谷焼の奥深さを直に体感できるのも魅力だと思います。
周辺にも、歴史を重んじて造られる老舗店の日本酒や、自家製のヤギのミルクで作るチーズケーキなど、お家に買って帰りたくなるものであふれています。
こだわりの詰まったものを買って帰ることで、さらに豊かなお家時間を過ごせるはずです。