兵庫県香美町で海・山・里を堪能する映えデートスポット巡り

今回ご紹介するデートプランは、香美町(かみちょう)香住(かすみ)観光協会の毛戸(けと)さんにお尋ねした情報を元に作成した、兵庫県美方郡(みかたぐん)香美町の撮影スポットをめぐる、“映え”デートプランです。

香美町は兵庫県北部に位置し、町内面積の約6割が自然公園区域に指定されており、日本海から山間地域まで海・山・里の豊かな自然に恵まれています。

そこで今回は香美町の美しい自然を満喫するデートプランと、写真映えスポットをたくさん紹介していきます。

香美町の映えスポットを巡るおすすめルート

香美町は以下の3つのエリアに分けることができます。

  • 香住エリア:日本海に面しており、冬は松葉ガニ、夏はマリンスポーツが楽しめる。
  • 村岡・小代(おじろ)エリア:但馬牛(たじまうし)の放牧風景や美しい棚田の風景が広がる。

このように、香美町は豊かな自然と美味しいものに出会える町です。

香美町の3つのエリアを巡る場合、香住エリアには鉄道がありますが、村岡・小代エリアには鉄道が走っておらず、バスの本数も少ないので、車やレンタカーを利用するのがおすすめです。

まず香住エリアでは、山陰海岸の雄大な風景を「かすみ海上GEOTAXI」の遊覧船で堪能します。「かすみ海上GEOTAXI」では洞門(※)に入り、自然の神秘を間近で感じることができますよ。
(※)ほらあなの入口

香住海岸のゆったりした景色の中で、新鮮な海の幸を満喫するのもおすすめです。その後は香美町を南下して、村岡エリアに移動します。

「たじま高原植物園」では多くの樹木や草花を見ることができます。園内には2つの池や湿地があり、とても多くのトンボなどの昆虫や野鳥が生息しています。自然の中に身をおき、心を癒しながら、ゆっくり散歩するのに最適な公園です。

最後に小代エリアへ移動して、知る人ぞ知るおすすめ観光スポットの「吉滝」へ向かいましょう。この滝は兵庫県下でも珍しいスポットで、滝の裏にまわり、裏側から滝を見ることができます。

香美町には他にも、日本海の絶景やカニグルメが堪能できる「道の駅 あまるべ」や、ブランド牛「但馬玄(たじまぐろ)」を使ったグルメや地元の特産品が購入できる「道の駅 村岡ファームガーデン」など、ドライブデートにピッタリなスポットがたくさんあります。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

おすすめ“映え”スポット1「かすみ海上GEOTAXI」

香美町のかすみ海上GEOTAXI

「海の観光遊覧」である「かすみ海上GEOTAXI」では、香住海岸の絶景スポットを巡ります。香住海岸はユネスコ世界ジオパークに認定されるなど、景勝地として高い評価を得ているスポットです。

小型船で移動するので、大型船では近づきにくい洞門に入ることができます。自然の神秘を間近で感じることができるところが魅力です。

かすみ海上GEOTAXIで行くことができる洞門
▲かすみ海上GEOTAXIならドキドキわくわくが味わえますよ!

男性スタッフのアイコン
毛戸さん

かすみ海上GEOTAXIは日本海が穏やかになる春~秋がおすすめです。天気の良い日に乗船すると、まるで沖縄のような穏やかで透き通った海で驚きますよ。

普段は見られない海上からたくさん写真を撮ろう!

インスタグラムに掲載された「かすみ海上GEOTAXI」の写真
▲小型船を利用する「かすみ海上GEOTAXI」だから撮れる洞門の写真もおすすめ!(引用:インスタグラム

「かすみ海上GEOTAXI」で行く国指定天然記念物の「鎧の袖」は迫力満点で、おすすめ撮影スポットです。小型船で巡るので2人の距離もグッと近づきますよ。

かすみ海上GEOTAXI周辺の観光スポット

「かすみ海上GEOTAXI」の周辺を中心に楽しみたいという場合は、以下の場所も候補に入れてみてください。

「ゆうなぎの丘」は夕陽の絶景が堪能できる!

香美町の「ゆうなぎの丘」

「かすみ海上GEOTAXIのりば」から車で約5分のところに、今子浦(いまごうら)の高台にある芝生の広場「ゆうなぎの丘」があります。

香住の町や海岸を一望でき、正面にはクジラやオタマジャクシに似た「白石島」が浮かびます。香住海岸の夕陽は「日本の夕陽百選」に認定されていて、ゆうなぎの丘は人気の撮影スポットです。

「ゆうなぎの丘」から見える夕陽
▲静かな丘に立って、ゆったりとした時間を2人で過ごしてみてはいかがでしょうか。

オーシャンビューで眺め抜群なカフェ「古民家喫茶&レンタルスペース岡見」

香美町の「古民家喫茶&レンタルスペース岡見」

岡見公園にある元料亭を改装した「古民家喫茶&レンタルスペース岡見」は、窓一面に広がる日本海の絶景を眺めながらカフェを楽しめます。

店主のイチオシはスイーツとの相性も抜群の深煎り珈琲。有機宇治抹茶とミルクのまろやかな味わいが優しい「有機抹茶オレ」も人気のメニューです。

また、レンタルスペースでもあるので、貸し切りでパーティーやライブなどにも利用できる施設です。

香美町の岡見公園
▲「古民家喫茶&レンタルスペース岡見」がある岡見公園も絶好のロケーションですよ。

かすみ海上GEOTAXIの基本情報(アクセス)

住所 〒669-6542
兵庫県美方郡香美町香住区一日市
電話番号 080-2434-0001
営業時間 【営業時間】
8:00-17:00
【運行期間】
2023年4月28日~9月30日
(期間中定休日なし)
アクセス 北近畿豊岡自動車道但馬空港ICから車で約40分
公式サイト https://kasumi-geo-taxi.com/

おすすめ“映え”スポット2「たじま高原植物園」

香美町の「たじま高原植物園」

たじま高原植物園は、兵庫県観光百選で第1位に選ばれている瀞川平(とろかわたいら)一帯に位置する植物園です。瀞川平一帯は氷ノ山後山那岐山(ひょうのせんうしろやまなぎさん)国定公園に指定されています。

たじま高原植物園では樹木や草花など約2,300種類の植物を見ることができます。

園内には多くの鳥や昆虫が生息しており、鳴き声を聴きながら、ゆったりと散歩するのがおすすめです。ひっそりと咲く可愛らしい草花をカップルで探すのも楽しいですよ。

「たじま高原植物園」にあるベンチ
▲座って話をしているだけで気持ちが安らぎそうですよね。

男性スタッフのアイコン
毛戸さん

春から秋は植物が成長し、生き物が活発に活動しているので、来園におすすめです。12月~3月の積雪時期は、雪上を歩く「かんじき体験」や「かまくらレストラン」などが楽しますよ。

「たじま高原植物園」はこちらの記事でも詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。

四季折々の自然の姿を写真に収めよう!

インスタグラムに投稿された「たじま高原植物園」の写真
▲可憐なお花の接写がたくさん上がっています。(引用:インスタグラム

名前がわからない植物はGoogleアプリの写真検索機能を利用すると、調べることができます。お花の名前や特徴がわかると、植物を見るのがもっと楽しくなりますよ。

たじま高原植物園周辺の観光スポット

たじま高原植物園を中心に楽しみたい方は、以下の場所を参考にしてみてください。

「木の殿堂」は自然の偉大さを体感できる!

香美町の「木の殿堂」

たじま高原植物園から車で2分の場所にある「木の殿堂」は、森と海と太陽をテーマにした博物館です。建物は世界的有名建築家・安藤忠雄氏設計の自然学習施設であり、さまざまな視点で森や木のすばらしさを伝えています。

日本の木造建築と言えば、「柱・梁」です。木の殿堂はこの柱・梁を中心に構成しており、内部は太陽の光を受けて育つ森の生命力を表現しています。

香美町の「木の殿堂」
▲建物や空間が非常に写真映えしますよ。

また、建物の中心に大きな池が配置されているのも特徴的です。これは、生命の源である水を表現しており、青い空をバックに太陽を見ることができるように設計されています。

自然とふれあう数々の体験プログラムや、組み木・木のおもちゃ作りを実施しています。カップルで一緒に体験できる人気のスポットですよ。

但馬牛や八鹿豚のBBQが楽しめるツリーハウスレストラン

たじま高原植物園のツリーハウスレストラン

たじま高原植物園の中にはレストランがあり、夏は「ツリーハウス」、冬は「かまくらレストラン」で食事ができます。

森に囲まれたツリーハウスレストランでは、神戸牛や松阪牛といった世界に誇るブランドビーフの素牛(※もとうし)「但馬牛」や隣接する養父市のブランド豚「八鹿豚(ようかぶた)」のBBQが楽しめます。
(※)ブランド牛になる前の仔牛

ツリーハウスレストランで提供される「但馬牛部位食べ比べ」
▲但馬牛の部位を食べ比べできるメニュー。希少な部位を食べることができますよ。

樹齢1000年以上の和池の大カツラなど、広大な園内に約1,000種の植物が自生する森の中で、鳥や虫の声を聞きながらのBBQは格別の味ですよ。

たじま高原植物園の基本情報(アクセス)

住所 〒667-1347
兵庫県美方郡香美町村岡区和池709
電話番号 0796-96-1187
営業時間 9:00〜17:00
【4〜11月】無休
【12~3月】木曜日定休(祝日営業)
アクセス ・JR八鹿駅から車で約40分
・北近畿豊岡自動車道八鹿氷ノ山ICから約30分
公式サイト https://tajima-garden.jp

おすすめ“映え”スポット3「吉滝」

香美町の「吉滝」

吉滝は上下2段から成っている滝です。上段の滝が落差23m、下段の滝が落差5m、合わせて28mの滝で、県の天然記念物にも指定されています。

滝壺の後ろには洞窟があります。洞窟の中には吉滝神社が鎮座しており、滝の裏側を見られることから吉滝は「裏見の滝」とも言われています。

「吉滝」を裏側から見た写真
▲裏側から眺めるとカーテンのように滝水が流れます。

「吉滝」は新緑や紅葉の季節がおすすめ!

インスタグラムに掲載された「吉滝」の写真
▲美しい滝の写真が多数掲載されています。(引用:インスタグラム

「吉滝」を訪れる時期は、初夏の新緑や秋の紅葉の季節が特におすすめです。天気がいい日はさらに映えた写真が撮影できますよ。

吉滝周辺の観光スポット

吉滝の周辺にあるデートにおすすめのスポットを紹介します。

日本の棚田 100選に選ばれている「うへ山の棚田」

香美町の「うへ山の棚田」

吉滝から車で約10分の場所に、日本の棚田 100選に選ばれている「うへ山の棚田」があります。「うへ山の棚田」は山の斜面に独特なカーブの畦が幾重にも描かれ、遠くに広がる山間の絶景と一緒に景色を望むことができます。

「うへ山の棚田」は、「日本で最も美しい村」連合に加盟している香美町小代区を象徴する景観のひとつとなっています。

小代の自然を堪能できるお食事処「滝見亭」

香美町の「滝見亭」

要の滝や三段滝がある久須部(くすべ)渓谷のすぐ近くに、お食事処「滝見亭」があります。

山菜やあまごなど、自然の食材をふんだんに使い、舌でも小代の自然を楽しめると評判のお店です。窓から見える川や木々などの景色が最高です。

滝見亭のお料理
▲お料理もロケーションも抜群です!

吉滝の基本情報(アクセス)

住所 〒667-1542
兵庫県美方郡香美町小代区鍛冶屋
電話番号 0796-97-2307(香美町小代観光協会)
アクセス ・JR香住駅から車で約55分
・北近畿豊岡自動車道八鹿氷ノ山ICから車で約60分
公式サイト https://www.kami-tourism.com/spot/detail_10020.html

食べる“映え”スポット「KAN-ICHI」

香美町の「KAN-ICHI」の外観

香住海岸のゆったりした景色の中に佇む「KAN-ICHI」は、レストランで「食べる」、海や山の自然の中で「遊ぶ」、ショップでお土産や名産品を「買う」、といった様々な香住を体感できるテーマパークのようなスポットです。

四季それぞれで全く違った表情を見せる景色を眺めながら、店主自ら競り落とした新鮮な魚介類や、丹精込めて育てられた自家農産物など、こだわりの素材を使用した様々な料理を提供しています。

「KAN-ICHI」のテーブルからの景色
▲テーブルからの景色の良さは、まさにデートにピッタリ。

KAN-ICHIのお土産ショップ
▲レストランに併設する「お土産ショップ」では、香住の厳選された商品が並んでいます。

店主自ら選んだ新鮮食材を使った「朝トレギョギョギョ定食」

KAN-ICHIの「朝トレギョギョギョ定食」
▲KAN-ICHIの人気メニュー「朝トレギョギョギョ定食」

店の代表は漁港の仲買人をしており、毎日漁港の競りで、その日に水揚げされる新鮮な魚介類を競り落としています。

そんな仲買人がおすすめする、鮮度抜群の「朝トレギョギョギョ定食」が人気NO.1メニューです。

男性スタッフのアイコン
毛戸さん

「KAN-ICHI」は海鮮料理が自慢のレストランですが、実はスイーツも人気です。海を眺めながらオリジナルパフェや、香美町村岡区で育った夏イチゴを使った香美苺ジェラートもおすすめですよ。

「KAN-ICHI」の基本情報(アクセス)

住所 〒669-6546
兵庫県美方郡香美町香住区七日市308
電話番号 0796-39-1147
営業時間 ○レストラン
【ランチ】11:00~14:30(L/O 14:00)
【ディナー】17:30~21:00(L/O 20:30)
【ディナー予約】コースのみ
 大人4人から※要予約

○ライフスタイルショップ
9:00~17:00
定休日:水曜日
アクセス ・JR香住駅から徒歩5分
・北近畿豊岡自動車道但馬空港ICから約40分
公式サイト https://kan-ichi.jp

取材協力:香美町香住観光協会(https://www.kami-tourism.com/