【兵庫】香美町の道の駅「あまるべ」を中心に山陰海岸ジオパークの絶景と美食を堪能するデートプラン

今回は、兵庫県香美町にある「道の駅あまるべ」を中心に、山陰海岸ジオパークの絶景と美食を味わうデートプランを紹介します。

山陰海岸ジオパークは日本海に臨む6市町で構成されており、京丹後市から鳥取市まで東西約230kmにもわたります。道の駅あまるべは山陰海岸ジオパークの真ん中くらいにあるので、山陰海岸ジオパークを巡る途中にアクセスしやすいですよ。

道の駅あまるべのすぐ隣には、地上40mの場所に「餘部駅」があり、その標高の高さから「空の駅」とも呼ばれています。餘部駅からは日本海の絶景が見えますし、道の駅あまるべではカニなど日本海のおいしいものが食べられるので、ぜひ日本海の絶景と美食を楽しみにお出かけください。

こんなカップルにおすすめ!
向いてる年代:20歳以上
おすすめカップル:鉄道好きカップル、絶景が見たいカップル、ジオパークについて学びたいカップル
どんなデート?:自然、絶景、美食、ドライブ、鉄道
目安時間:半日
目安予算:2人で3,000円(お土産代は別途)

概要:山陰海岸ジオパークの絶景と美食を満喫するデートプラン

今回は兵庫県の日本海沿いを、西から東へ向かうドライブデートプランです。兵庫県内に住んでいても、日本海側へはあまり行ったことがない方もいると思うので、この機会に瀬戸内海との違いをじっくり眺めてくださいね。

10:30~11:30 「新温泉町山陰海岸ジオパーク館」を見学
12:05~12:15 空の駅「餘部駅」を見学
12:15~12:45 「餘部駅」から「鎧駅」へ1駅列車に乗って戻ってくる
12:50~14:00 「道の駅あまるべ」で昼食とお買い物
14:00~14:30 「ギャラリーあまるべ」を見学
15:00~16:00 山陰海岸ジオパーク「香住海岸エリア」を散策

※スケジュールの空白は移動時間です

新温泉町山陰海岸ジオパーク館では山陰海岸の成り立ちや周辺の環境について学べるので、デートの最初に見学しておくといいでしょう。施設の方も親切に案内してくださるので、わからないことがあれば質問してくださいね。

今回はドライブデートのご紹介ですが、せっかくなので、列車に乗って餘部橋梁の上から日本海を見下ろしてください。餘部駅から鎧駅へは片道3分の列車旅ですが、海の見える場所と山間部の両方を通るので、変化に富んだ景色が見られます。鎧駅からの景色も美しいですよ。

2021年11月現在、12時台だと鎧駅であまり待ち時間なく上下線の乗り継ぎができるのですが、他の時間帯だと1時間程度待たなければならないこともあるため、列車の時間は事前に調べておきましょう。

>>餘部駅の時刻表はこちらからご確認ください(JRおでかけネット)

山陰海岸ジオパークの香住海岸エリアには奇岩や洞門がたくさんあり、風や波が長年かけて作り出した自然の造形美が見られます。瀬戸内海の穏やかな海とはまた違った風景が広がっているので、瀬戸内海側に住んでいる方はぜひ見比べてください。

それでは、今回のメインとなる「道の駅あまるべ」について詳しくご紹介します。

空の駅「餘部駅」見学の拠点となる道の駅あまるべ

ひょうごの景観ビューポイント150選に選ばれた空の駅展望施設

道の駅あまるべは、空の駅と呼ばれている餘部駅のすぐ下にあります。列車が来るのは1~2時間に1本程度なので、実際に列車を利用している方は少ないですが、駅には無料で入れるので、車で道の駅まで行って、列車を見る方がとても多いんですよ。

道の駅あまるべでは、道の駅としてお土産が買えたり食事ができるのはもちろんですが、余部橋梁の歴史に関するDVDが流れていたり、余部橋梁のジオラマが展示されているので、鉄道ファンにもとても人気があります。

夏はキラキラと光る海が眩しく、冬は雪化粧した風情ある風景が見られるなど、四季折々の景色が楽しめる場所でもあるので、何度も訪れて変化を見ていただきたいと思います。

今回は、道の駅あまるべの川本博文駅長に、道の駅の魅力や、レストランのおすすめメニューをお伺いしました。

道の駅あまるべは、40m上空を走る列車が見える道の駅!

餘部駅へと繋がる「余部クリスタルタワー」と名付けられたエレベーター

編集部

関西の情報番組でもよく紹介されている餘部駅ですが、ここ数年で周辺がとてもきれいに整備されたので、道の駅あまるべを利用される方も増えたのではないかと思います。まずは、道の駅周辺について教えてください。

川本さん

道の駅あまるべは、兵庫県の北西部香美町余部にあり、山陰海岸ジオパークのほぼ真ん中に位置します。すぐ北側にはJR山陰本線余部橋梁がそびえ立ち、40m上空を列車が通過します。

また、余部橋梁の西側に余部鉄橋「空の駅」展望施設が隣接しており、エレベーターで上がっていただくことができるので、余部鉄橋へとつながっていた、旧軌道をご覧いただけます。そこからの景色は、「ひょうごの景観ビューポイント150選」に選ばれました。

余部鉄橋で使用されていた旧軌道
▲余部鉄橋に繋がっていた旧軌道が残されているので、レールの上で写真を撮れます

道の駅から南へ徒歩2分のところには「ギャラリーあまるべ」という展示施設があり、余部鉄橋の写真等もお楽しみいただけますよ。

編集部

エレベーターができたのは、2017年の11月でしたね。エレベーターができたことで、より多くのお客様が来られるようになったことと思います。私は以前、余部橋梁のエレベーターができる前にお伺いしたことがあるのですが、歩いて10分ちょっとかけて駅まで行った思い出があります。

坂道ですし、かなり息があがってしまったので、エレベーターができたと知ったときには、一緒に行った友人に「すごいエレベーターが完成している!」と思わず連絡してしまいました。歩いて駅に上がれない方は、それまで絶景を見ることもできなかったので、みなさん喜ばれているでしょうね。

餘部駅をより美しく撮影するためには、どこから撮影すればいいですか?

川本さん

徒歩で登って約10分のところに撮影スポットがあり、豪華車両の通過時間の1時間前から場所をキープするお客様もおられます。あとは「ギャラリーあまるべ」からの撮影も人気があります。

余部橋梁を走るディーゼル列車と日本海の様子
▲列車が来るのは上下線合わせても1時間に1~2本程度なので、時刻表を確認してから行きましょう!

編集部

列車の少しでも美しい姿を撮影したいと考える方は、1時間も待たれるんですね!よりきれいなこだわり写真を撮りたい方は、早めに行って場所をキープしたほうがよさそうですね。

香住ガニを使ったハンバーガーがイチオシメニュー

編集部

列車を見に餘部駅へ上がったり、絶景をたくさん撮影していると、お腹が空いてくるかと思うのですが、道の駅ではどのようなお食事が食べられますか?

川本さん

お腹が空いたら、香住ガニを年中手軽に味わっていただける「香住ガニバーガー」をご賞味下さい

地元の香住ガニを使った香住ガニバーガーは人気のメニューで、多い日は1日50個売れることもあり、一年を通して味わっていただけるメニューです。

道の駅あまるべで販売されている香住ガニバーガー
▲香住ガニバーガーは、香住ガニの漁期外も含めて一年中いただける人気メニューです

編集部

日本海側にある道の駅では、やはりカニが人気なんですね。香住ガニは漁期が9月から翌年の5月と、松葉ガニよりも漁の期間が長いです。とはいえ季節ものなので、夏でもいただける香住ガニバーガーはみなさん喜ばれると思います。

バーガーといえば、たじま魚(とと)カツバーガーもおいしそうだと思いました。カニバーガー同様に、地元のパン屋さんが作るパンで、地元の海の幸を挟んだバーガーは、旅の思い出にもなる一品だと思います。

バーガーの他にも、おやつ感覚で食べられる但馬牛肉まんや天ぷら、天串などもあるので、カップルでシェアしてたくさん食べていただきたいですね。

川本さん

はい。揚げ物は5分ほどお待ちいただければ揚がりますし、カニクリームコロッケと天串は3分ほどで出来上がるので、ぜひ揚げたてをお召し上がりいただきたいと思います。

編集部

5分で揚げたてがいただけるなら、待つしかありませんね!レストランにはお座敷もあるので、疲れた脚をゆったり伸ばしたい方にもよいと思いました。地元食材がたくさんいただける御膳もあるので、時間があればゆっくりと食べていただきたいですね。

人気のお土産は香住ガニの甲羅盛り

編集部

続いて、お土産についてお伺いします。道の駅あまるべならではのお土産はありますか?

川本さん

香住ガニの甲羅盛りは製造元と道の駅あまるべのみ販売しており、まとめ買いされる方もおられ、人気のお土産品の一つです。

編集部

まとめ買いされるほどの人気商品なら、香住ガニの甲羅盛りを見つけた際にはキープしたほうがよさそうですね!青果販売コーナーと地元農産物販売コーナーもあるので、海産物と一緒に地元野菜も買っていただき、おうちデートでも食べていただきたいと思います。

空の駅の駅長の「そらちゃん」にもご注目ください!

編集部

道の駅周辺で人気のスポットといえば、やはり餘部駅と橋梁かと思うのですが、周辺で他におすすめの場所はありますか?

川本さん

道の駅の駐車場側には、かめの「そらちゃん」時計を設置しております。8:00から18:00まで1時間おきに、地元の余部幼稚園の園児さんが歌う「かめさんの歌」が流れますよ。

道の駅あまるべの駐車場側の壁につけられたそらちゃん時計
▲そらちゃん時計からは1時間に一度、園児の歌う「かめの歌」が流れます

編集部

「そらちゃん」は空の駅の駅長さんを務めるかめで、余部クリスタルタワーの乗り口前におうちがあるんでしたね。幼稚園児さんたちが歌う「かめさんの歌」には癒されそうです。ぜひカップルで聞いてほっこりしてほしいと思います。

道の駅あまるべの口コミや評価

ライトアップされた余部クリスタルタワー
▲余部クリスタルタワーのライトアップは、季節によって色が変わります

編集部

道の駅を利用されるお客様からは、どのようなお声をいただきますか?

川本さん

2021年10月19日の毎日放送「よんチャンTV」の生放送で「香住ガニバーガー」や「香住ガニの甲羅盛り」が紹介されたので、奈良や滋賀などの遠方から来られるお客様も「TV見ましたよ」と、声を掛けてくださいます。

編集部

香住ガニ漁の解禁は9月なので、利用されるお客様はテレビで見てカニが食べたくなって来られるんでしょうね。私も毎年ニュースで拝見するので、漁が解禁されたと知ると、カニが食べたくて仕方なくなります!

道の駅あまるべは、アクセスしやすく使いやすい道の駅

それでは編集部でもお調べした口コミをご紹介します。

アイコン
美しい景観が楽しめて、空の駅のかめ駅長「そらちゃん」にも会えました!
アイコン
山陰近畿自動車道で降りてすぐの場所にあるので、アクセスしやすい。香住方面へ行くにも、鳥取方面へ行くにも便利な場所です。
アイコン
トイレがきれいでした。
アイコン
コロッケなどの軽食がおいしかった。店員さんも親切でした。

余部橋梁と餘部駅からの美しい風景を眺めるために道の駅を利用する方が多いようですが、トイレがきれいで食事もおいしいと、道の駅としての評判もいいようです。また、高速道路からのアクセスもよく、道の駅を利用する前後の移動がしやすいのもいいですね。

かめの駅長そらちゃんの家は、余部クリスタルタワー乗り口前の公園にあり、「かめだそら」の表札が出ています。午前と午後の1日2回お散歩しているので、ぜひ会いに行ってください。

道の駅あまるべの基本情報

住所 〒669-6671
兵庫県美方郡香美町香住区余部1723-4
電話番号 0796-20-3617
アクセス 【車】
山陰近畿自動車道余部IC下車すぐ
・大阪神戸京都から約3時間
・姫路から約2時間

【JR】
JR山陰本線餘部駅下車すぐ
営業時間 9:00~18:00(7.8月は19:00まで)
休館日 なし
駐車場 【第一駐車場】
普通車:15台
障がい者:1台
大型車:2台

【第二駐車場】
普通車:37台
大型車:3台
公式サイト http://michinoeki-amarube.com/freepage/

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

道の駅あまるべ周辺のデートスポット

道の駅あまるべの前後に立ち寄っていただきたい、周辺のデートスポットを紹介します。山陰海岸ジオパークについての理解を深めた上で日本海の景色を眺めると、なんとなく見ているだけでは気付けない自然のすばららしさがわかると思いますよ。

おすすめのデートスポット

山陰海岸の成り立ちやジオパークについて学べる「新温泉町山陰海岸ジオパーク館」

新温泉町にある山陰海岸ジオパーク館の外観
引用:兵庫県公式観光サイト

山陰海岸ジオパークを紹介する資料館「山陰海岸ジオパーク館」は、無料の施設です。見ごたえのある展示がたくさんあって、スタッフの方も丁寧に説明してくださるので、とても評判がいいんですよ。

山陰海岸の成り立ち、周辺の町の様子や過去に発見された化石、世界のジオパークについても学べるので、山陰海岸の魅力がわかるのはもちろん、見終わったあとにはきっと、自然を大切にしたいと思う気持ちも芽生えてくると思います。

カップルへのおすすめは鳴き砂です。山陰海岸ジオパークには鳴き砂のある海岸がいくつかありますが、上手にキュッキュッと鳴らすのにはコツがいるので、どちらがよりうまく鳴らせるか、ぜひ競争してください。

道の駅あまるべまでは車で30分ほどの距離があるので、ジオパーク館で山陰海岸について学び、ゆっくりとドライブしながら山陰海岸の景色を眺めてください。

公式URL:新温泉町山陰海岸ジオパーク館

旧余部鉄橋の写真が見られる「ギャラリーあまるべ」

ギャラリーあまるべから撮影した余部橋梁の様子

道の駅あまるべから南へ徒歩2分の場所にあるギャラリーあまるべは、2019年9月にオープンしたまだ新しい施設です。余部地区の風景写真や余部橋梁の写真などが展示されていて、企画展やイベントが行われることもあります。

旧余部鉄橋の写真も展示されているので、今の様子と見比べてみるといいですよ。写真集や手芸用品の販売もあるので、お土産探しのついでにぜひ覗いてくださいね。

公式URL:ギャラリー「あまるべ」

奇岩や洞門などの見どころがいっぱい!山陰海岸ジオパーク「香住海岸エリア」

山陰海岸ジオパーク香住海岸エリアにある奇岩の様子
引用:兵庫県公式観光サイト

兵庫県の日本海側には多くの海水浴場がありますが、香住海岸は海水浴場とは違い、自然の力で作られた雄大な奇岩や洞門がたくさんある場所です。バームクーヘンのように層が重なっている様子や、波に削られてサザエのようになった岩などが見られます。

シーカヤックなどを使えば、海側から奇岩などを眺めることもできるので、アクティブなデートが好きなカップルはぜひチェックしてくださいね。4月から9月末までは、「GEOタクシー」という名前の観光遊覧船も出ています。

公式URL:香美町役場

まとめ:山陰海岸ジオパークの景色と日本海の食を楽しもう!

道の駅あまるべのすぐ横には余部橋梁と餘部駅があり、山陰海岸ジオパークの美しい風景と空の駅が融合した絶景が見られます。海の見えるロマンチックな場所でもあるので、ぜひカップルでたくさん写真を撮ってくださいね。

道の駅では地元食材を使ったお土産を買うことができ、地元食材を使ったお料理もいただけます。お料理には、本格的な御膳からバーガーや天串などの軽食までたくさんの種類があるので、きっとお気に入りの一品が見つかると思います。

カップルだと、やはりバーガーや揚げ物などを買って、たくさんシェアしていただくのがおすすめです。揚げ物は5分くらい待つと揚げたてがいただけますよ。

日本海の景色は、穏やかな瀬戸内海とは違って、とてもダイナミックです。兵庫県は関西で唯一日本海と瀬戸内海のどちらも見られるので、瀬戸内海側に住んでいる方も、ぜひ道の駅あまるべを訪れて、海を見比べてくださいね。

もちろん、日本海側に住んでいらっしゃるカップルも、今一度ジオパークについて学び、山陰海岸ジオパークのすばらしさに改めて気付くことで、地元をもっと好きになっていただければと思います。