軍艦島デジタルミュージアムの最新技術で世界遺産を探検するデート|長崎市の博物館

本記事で紹介するのは、長崎県長崎市にある「軍艦島デジタルミュージアム」を中心に、郷土の魅力を再発見できるデートプランです。

かつて、島ごと海底炭坑の街になっていたのが「軍艦島(端島)」。
軍艦島デジタルミュージアムは、平成27(2015)年に世界遺産登録された軍艦島に、かつてあった人々の暮らしを最先端のデジタルテクノロジーを使って生き生きと再現するスポットです。

周辺には、「グラバー園」や「稲佐山山頂展望台」もあって、長崎の多彩な魅力に気付かされるでしょう。歴史に興味がある二人にはもちろん、長崎出身のカップルにもぴったりのデートコースになると思います。

長崎市内でのデートを計画しているならば、ぜひ参考にしてみてくださいね。

こんなカップルにおすすめ!
向いてる年代:18歳〜49歳
おすすめカップル:歴史に興味がある、長崎や軍艦島について知りたい、最新デジタルデバイスに興味がある、綺麗な夜景を楽しみたい
どんなデート?:軍艦島(端島)、VR、プロジェクションマッピング、MRホロレンズ、デジタルコンテンツ、トルコライス、天然温泉、夜景

概要:タイムスリップして長崎の魅力を発見するデート

今回は、「軍艦島デジタルミュージアム」で、半世紀前まであった島の賑わいをリアルに体感して歴史を学び、長崎の多彩な魅力を実感できるスポットを巡るデートプランを考えました。

今回のデートのメイン
軍艦島デジタルミュージアム
周辺のデートスポット
・グラバー園
・稲佐山山頂展望台
・稲佐山温泉ふくの湯
ランチにおすすめのお店
・カフェレストランKIZUNA
・自由亭喫茶室(グラバー園に併設のカフェ)
・稲佐山温泉ふくの湯に併設の食事処

軍艦島デジタルミュージアムでは、上陸ツアーでは見学できない立入禁止区域の画像・映像もアーカイブされており、最新のVR(バーチャルリアリティ)やプロジェクションマッピング、30mの巨大スクリーンなどを使ってリアルに楽しめます。

思わず声を上げてしまうほどに盛り上がれるバーチャル空間を楽しめる「MRホロレンズ体験」(別料金)は予約制となっていて、デート予定を組んだら、あらかじめ「公式サイト」から手続きをしておきましょう。

カップルで昭和の軍艦島にタイムスリップして、完全な非日常の世界を体感できますよ。周囲を散策して、ランチには長崎発祥のご当地グルメ・トルコライスを味わってもいいですね。

その後は、「稲佐山山頂展望台」に足を延ばして、「世界新三大夜景」と「日本新三大夜景」に選ばれた※3)長崎の夜景を二人でゆったりと満喫しましょうか。

(※3)参考:長崎市公式サイト

ここからは、今回のメインとなる「軍艦島デジタルミュージアム」について、具体的に見ていきます。

軍艦島を最新デジタル技術で体感できる施設

「軍艦島デジタルミュージアム」の正面外観

「軍艦島デジタルミュージアム」は、レトロな異国情緒があふれる長崎市の中心部・松が枝町にあります。「大浦天主堂」や「グラバー園」「オランダ坂」などは、いずれも徒歩圏のご近所さんです。

国際クルーズ船が着岸する旅客ターミナルもすぐ裏手ですし、軍艦島に上陸するツアーが出発する桟橋までも300mほどの距離。海と外国を日常的に感じるロケーションなんですね。

そんな場所にある軍艦島デジタルミュージアムでは、日本の産業発展に不可欠だった石炭を、海底の炭坑から命がけで掘り出していた軍艦島の炭坑マンと、それを支えた家族の日常を生き生きと再現しています。

軍艦島に関して得られる情報の量は、恐らくほかのどこよりも多いでしょう。仮に軍艦島には渡らなくても、十分な知識を得られますよ。もちろん上陸する前に先立って、予習として訪ねるにもぴったり。

今回は、「軍艦島デジタルミュージアム」で広報を担当される佐藤さんにインタビュー取材を行い、同館の特徴や魅力について語っていただきました。

MRホロレンズを装着してゲームに参加できるコンテンツが人気

「軍艦島デジタルミュージアム」でのMRホロレンズ体験(その1)

編集部

今回初めて伺いましたが、男女・年齢を問わずに見学者がいらっしゃる施設とお見受けしました。

最初に館内や展示についてお尋ねします。まず、「軍艦島デジタルミュージアム」で、見学者が楽しめるメインのコンテンツについてお話しください。

佐藤さん

私どもは、平成27(2015)年に世界遺産登録された端島炭坑(通称:軍艦島)を、デジタルコンテンツで知る・見る・体感するデジタルミュージアムです。

海に浮かぶ「軍艦島」の全景(その1)
▲最盛期には5,000人以上が暮らした軍艦島の全景。確かに、海に浮かぶ軍艦のようなシルエット!

海に浮かぶ「軍艦島」の全景(その2)
▲昔の軍艦島の航空写真。まさに海上に浮かぶ要塞そのもの!

元島民の方に提供いただいた3,000枚にも及ぶ写真を用いた「軍艦島シンフォニー」や、上陸ツアーでは立ち入れないエリアの建物群を、360度カメラのドローン映像で体感する「軍艦島VR」など、30を超えるデジタルコンテンツをそろえております。

「軍艦島デジタルミュージアム」の展示コンテンツ「軍艦島シンフォニー」(その1)
▲元島民の方々から提供された3,000枚にも及ぶ写真を用いたコンテンツ「軍艦島シンフォニー」

「軍艦島デジタルミュージアム」の展示コンテンツ「軍艦島シンフォニー」②
▲軍艦島の当時の様子や、島の「余命」を表現したアート作品も観られる

「軍艦島デジタルミュージアム」で体験できるコンテンツ「軍艦島VR」
▲立入禁止エリアの建物群を、360度カメラのドローン映像で体感できるコンテンツ「軍艦島VR」

編集部

半世紀前までは、海に浮かぶ海底炭坑の島にも、家族の暮らしがあったわけですね。最新のデジタルツールを駆使して、往時の軍艦島の日常を体感できるのは、デートで訪れるカップルにも興味深いでしょう。

軍艦島デジタルミュージアムで、来館者が体験できることを教えてください。

佐藤さん

軍艦島で生まれ育った元島民ガイド・木下みのるが当時の暮らしやコンテンツを紹介し、ご案内もしております。軍艦島での生活エピソードに、ぜひ耳を傾けてみてください。

「軍艦島デジタルミュージアム」の元島民ガイド・木下稔氏
▲軍艦島で生まれ、中学1年生まで暮らしていた元島民ガイドの木下さん

ほかの島民たちにインタビューした映像の視聴や、VR体験も可能です。さらに、MRホロレンズを装着して館内を歩いていただき、石炭採掘ゲームに参加することもできますよ(料金別途1,000円)。

「軍艦島デジタルミュージアム」での体験できるコンテンツ「すすむVR」
▲VR体験の一つ「すすむVR」

「軍艦島デジタルミュージアム」でのMRホロレンズ体験(その2)
▲実際にMRホロレンズを頭に装着して、館内を歩いている様子。来館者を飽きさせない仕掛けが豊富にある

編集部

元島民の方から、軍艦島でのリアルな生活をお聞きできるのは貴重ですね。人口密度が東京よりも高く、テレビの普及率が国内トップクラスだったとも伺っており、とても興味深いと感じます。

これまでに催された企画展などがありましたら、教えていただけますか?

佐藤さん

令和3(2021)年の11月に、「#軍艦島を救え」というメッセージと共に、軍艦島の保全について考える「SAVE GUNKANJIMA展」を開催しました。

軍艦島の整備基金を募る募金活動を、現在も続けております。

「軍艦島デジタルミュージアム」で展示されるコンテンツ「カウントダウン軍艦島」
▲常に少しずつ、確実に崩壊へと進む軍艦島を表すコンテンツ「カウントダウン軍艦島」

編集部

意識的に保存・メンテナンスをしていかないと、無人となった軍艦島は崩落が進んでしまうそうですね。軍艦島の実態を多くの方に知ってもらい、具体的アクションにつなげている活動には、頭が下がります。

「軍艦島デジタルミュージアム」に展示される「軍艦島30号棟模型」
▲展示されている「軍艦島30号棟模型」。すでに崩落が始まっており、大きい台風が来ると倒壊の恐れもある

VRコンテンツも豊富!軍艦島の情報ならこの施設

「軍艦島デジタルミュージアム」で見学できるコンテンツ「パノラマ世界遺産」

編集部

想像以上に充実したデジタルコンテンツがあると感じましたが、佐藤さんが思われる、「軍艦島デジタルミュージアム」の魅力についてお話しください。

佐藤さん

軍艦島に関する情報量はどこよりも多く、たとえ軍艦島に行かなくても、所要1時間ほどで充実した知識を得られることが魅力です。とりわけVRコンテンツに関しては、大人の方から子供さんまで喜んでいただけますね。

また、「軍艦島のガンショーくん」というオリジナルキャラクターもいて、お土産グッズや「ガンショーくんルーム」など、幅広い世代の方に愛されております。

「軍艦島デジタルミュージアム」のオリジナルキャラクター「軍艦島のガンショーくん」
▲オリジナルキャラクター「軍艦島のガンショーくん」

「軍艦島デジタルミュージアム」内にある「ガンショーくんルーム」
▲様々な展示のある「ガンショーくんルーム」。昭和33(1958)年頃の軍艦島での生活を感じられる

編集部

誰といつ訪れても、ハズさない博物館だと感じました。その点で、デートで訪れるのには最適なスポットだと思います。年齢差のあるカップルでも、盛り上がれるひと時になるでしょう。

軍艦島のガンショーくんは、一度会ったら忘れない個性的なゆるキャラですね。1階受付の横に、ミュージアムショップがありました。軍艦島のガンショーくんのお土産グッズも置いてあったので、後ほどゆっくり選ばせていただきます。

「軍艦島デジタルミュージアム」内のミュージアムショップの一角
▲ミュージアムショップの一角には、「軍艦島のガンショーくん」グッズのコーナーも!

「軍艦島デジタルミュージアム」内のミュージアムショップの一角(Tシャツコーナー)
▲「軍艦島のガンショーくん」グッズ以外にも、大人が普段使いできるオリジナルグッズも豊富!

ガンショーくんルームは、彼の友人・みのるが住んでいた昭和38(1958)年頃の軍艦島の生活が分かる部屋ですね。平成生まれのカップルなら、祖父母の世代が生まれ育った空間で、新鮮だと思います。

ちなみに、佐藤さんが特に気に入っているコンテンツも教えていただけますか?

佐藤さん

私のお気に入りは「軍艦島調査団手帳」で、3歳以上〜小学生を対象に受付にて無料配布中です。可愛いイラストで軍艦島が紹介されており、館内全フロアに配置されたスタンプを集められるようになっています。

「軍艦島デジタルミュージアム」で無償配布中の「軍艦島調査団手帳」
▲3歳以上〜小学生に受付で無償配布される「軍艦島調査団手帳」

スタンプラリーを通して、子供さんたちに軍艦島に対する興味を一層持ってもらえるように、という思いで作られた冊子なんですよ。

編集部

軍艦島調査団手帳は、デジタルコンテンツの対局にあるアナログな冊子ですね。先ほど私も拝見しましたら、スカイブルーの表紙で、お洒落なデザインのものでした。

デジタルとアナログをバランスよく組み合わせることも、さまざまなバックグラウンドを持つ来館者にアピールするコンテンツを制作する際には、大切なことなのだなと実感します。

最新デジタル技術を採用!飽きないコンテンツを提供し続ける努力

「軍艦島デジタルミュージアム」で楽しめるプロジェクションマッピング「採炭現場への道」
▲プロジェクションマッピング「採炭現場への道」。坑道内部を進むリアルな体験ができる

編集部

「軍艦島デジタルミュージアム」として、ほかの同類施設との差別化を図るために取り組んでいること・心掛けていることなどがあれば、ぜひ教えてください。

佐藤さん

最新のデジタル技術を採り入れて、リアルな軍艦島を表現しており、来館する方を飽きさせないコンテンツ作りに取り組んできました。

「軍艦島デジタルミュージアム」で楽しめるプロジェクションマッピング「シマノリズム」
▲ジオラマにプロジェクションマッピングを用いて、軍艦島の3日間を再現した「シマノリズム」

さらに、「軍艦島コンシェルジュの上陸ツアー」(※3)にご予約された皆さんにも、こちらで受付をして、出発前に館内を見学いただいております。上陸前に予備知識を得られるため、大変好評なんですよ。

(※3)クルーザーで軍艦島(端島)の周囲を遊覧した後、実際に上陸できる見学ツアー。午前便・午後便の1日2便を運航中。参加には、事前の予約と決済が必要。

編集部

私も普段は最先端のデジタルデバイスに触れる機会はほとんどないので、その点でも興味深い施設です。

軍艦島には、当然ながら立入禁止エリアもありますし、見どころも多いと思います。事前にこちらで予習をしてから上陸した方が、はるかに現地を理解できるでしょうね。

軍艦島デジタルミュージアムでは、来館者にどんなことを学び、感じ取ってほしいと思いますか?

佐藤さん

日本の産業革命に不可欠であったエネルギー源・石炭を、海底炭坑から命がけで採炭し、高度経済成長の基盤を支えた軍艦島の炭坑マンと、それを支えた家族の日常は、島独自の文化を生み出しました。

軍艦島のアパート屋上で遊ぶ子どもたち
▲公園のように作られた、軍艦島のアパート屋上で遊ぶ子どもたち。穏やかな日常の一コマ

今や廃墟の島という感覚ではなく、炭坑の島を支えた人々の生活がそこにあった事実や、明治日本の産業革命遺産に登録された経緯など、軍艦島についてより深く学んでいただきたいですね。

編集部

端島炭坑(軍艦島)で産出する石炭は良質で、隣接する高島炭坑とともに、明治期以降の日本の近代化を支えていたそうですね。最盛期の昭和35(1960)年前後には、島の人口は5,000人を超えていたと伺いました。

郷土の歴史に元々興味があるカップルではなかったとしても、デートで訪れれば、思わず引き込まれるコンテンツやお話が豊富だと感じます。

昭和のお茶の間でくつろぐ!狙い目はお昼時

編集部

「軍艦島デジタルミュージアム」内で、デートで訪れたカップルの記念撮影におすすめのスポットや、多少ゆっくりできるような場所がありましたら、ご紹介いただけますか?

佐藤さん

映画『進撃の巨人』に登場した軍艦島65号棟の特大写真パネルの前や、4階の「地獄段シアター」前などは、お二人での記念撮影におすすめですよ。

「軍艦島デジタルミュージアム」で展示される「地獄段シアター」
▲記念撮影向きの「地獄段シアター」。舞台の大道具を移設したもの

また、2階の「軍艦島のアパートの暮らし」では、当時の貴重な写真ファイルや、端島小中学校に通っていた子供たちの当時のカラー映像を和室でゆっくりとご覧いただけます。

「軍艦島デジタルミュージアム」で展示されるコンテンツ「軍艦島のアパートの暮らし」の和室
▲「軍艦島のアパートの暮らし」の和室では、画像・映像情報を見ながらくつろげる

その他、4階には端島神社がございます。お祈りをすると、願いが叶うなんて言われていますよ(笑)館内で唯一、半個室になっており隠れ部屋的場所です。お祈りしつつ、周りの目を気にせずに撮影できるかもしれません。

「軍艦島デジタルミュージアム」の4階にある端島神社

編集部

「地獄段シアター」とは、端島銀座近くにある急勾配の階段「地獄段」をリアルに再現したセットですね。舞台「バッキャローシリーズ~端島・軍艦島編〜」の大道具を移設したとお聞きしました。

「軍艦島のアパートの暮らし」は、昭和30年代前半(1950年代後半)の典型的な軍艦島のアパート(団地)の一室を再現したものですね。ちゃぶ台やブラウン管テレビが置かれた昭和のお茶の間は、レトロな雰囲気でくつろげそうです。

どちらも、軍艦島デジタルミュージアムならではの、デート記念の一枚になるでしょう。実際、カップルで来館される方の割合はどの程度なのですか?

佐藤さん

カップルでの来館比率は、4割ほどという感じです。

編集部

カップル比率4割であれば、相当高い印象です。やはり、年齢・性別を問わずに興味を持てるコンテンツや、デジタルデバイスが豊富なためかも知れませんね。

来館される皆さんの平均的な滞在時間や、比較的空いている時間帯についても教えていただけますか?

佐藤さん

個人差はありますが、1時間ほど滞在される方が多いです。

空いているのは、軍艦島上陸ツアーに参加する皆さんが出発(退館)された後の時間帯で、毎日10:30以降と13:30以降になりますね。

編集部

なるほど、じっくりと見学したいカップルは、この辺りの時間帯を狙って訪れるとよさそうです。軍艦島デジタルミュージアムは、二人で楽しめるコンテンツが充実しているので、駆け足見学ではもったいないと感じました。

「軍艦島デジタルミュージアム」の口コミ・評価をチェック!

「軍艦島デジタルミュージアム」の1階受付とミュージアムショップ
▲明るい雰囲気の1階の受付とミュージアムショップ

編集部

「軍艦島デジタルミュージアム」に来館される方々から、よくお耳にされる感想などがありましたら、ぜひ教えてください。

佐藤さん

「実際に軍艦島で生活していた元島民の方のお話しを聞けて、とても勉強になりました!」「最新デジタル技術を駆使した飽きさせない施設で、満足度が高いです!」などのお声をしばしば頂戴します。

編集部

私もまだすべてを見学したわけではありませんが、同じような感想を抱きました。来館者を飽きさせないコンテンツを常に提供し続けてくれる施設というのは、実は相当貴重な存在だと思っています。

「年齢に関係なく楽しめる!」「スタッフさんが親切!」の声も多数

編集部でも独自に、「軍艦島デジタルミュージアム」を訪れた皆さんがGoogleやSNS上に残した口コミ・評価をチェックしてみました。以下に、おもなものを要約して紹介しましょう。

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年齢・性別に関係なく楽しめる施設だと感じた。
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コンテンツが充実しているので飽きません。
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入館料を負担して訪れる価値は、十分にあると思う。
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軍艦島に上陸する前に、ここで予習したお陰で楽しめました。
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スタッフさんも親切で感じよく、快適に見学できる施設。

全般的に高評価だと感じます。とりわけ充実したデジタルコンテンツや、元島民の方からリアルなお話しを伺えることには、多くの方が感心している印象でした。

デートでカップルが軍艦島デジタルミュージアムを訪れても、知的好奇心を満たして、二人で盛り上がれると思いますよ。

「軍艦島デジタルミュージアム」からカップルへのメッセージ

軍艦島デジタルミュージアムの佐藤さん
▲今回取材にご協力いただいた佐藤さん

編集部

最後になりますが、これからデートで「軍艦島デジタルミュージアム」を訪れようとしているカップルに向けて、メッセージをお願いします。

佐藤さん

軍艦島デジタルミュージアムのコンテンツでは、海底炭坑の知識だけではなく、軍艦島特有の生活の仕組みや知恵を学ぶことができます。お二人で、充実した時間を過ごせることでしょう。

また、船上から眼前に眺める軍艦島の存在感は圧巻で、カップルで上陸すれば、一生忘れらないおもいでになると思いますよ。

編集部

最新のデジタルデバイスを使って、豊富なコンテンツを楽しめる博物館は、そうそうあるものではないですね。どんなカップルのデートにも、おすすめできるスポットだと感じました。

佐藤さん、本日はお忙しい最中にお時間を割いていただき、どうもありがとうございました。

「軍艦島デジタルミュージアム」の基本情報

住所 〒850-0921
長崎県長崎市松が枝町5-6
電話番号 095-895-5000
※受付時間は9:00~17:00
アクセス

【車】
長崎自動車道・ながさき出島道路経由で、大浦天主堂方面へ

【電車】
長崎電気軌道「大浦天主堂」電停で下車、徒歩約1分

【バス】
JR長崎駅前南口から「グラバー園入口」バス停で下車、徒歩約30秒

駐車場

なし
※付近に有料のコインパーキングあり

開館時間 9:00~17:00
※最終入館時刻は16:30
休館日 不定休
※来館前に、あらかじめ公式サイトでの確認を推奨
入館料 (一般)1人1,800円
※障害者手帳を提示すれば、本人と同伴者1人まで5割引
※長崎県民が県内在住を証明できる書類(免許証・保険証・住民票等)を提示すれば、本人のみ5割引
※「MRホロレンズ体験」は、別途1人1,000円が必要(要事前予約)
予約 不要
※「MRホロレンズ体験」は、公式サイトからの事前予約・決済が必要
飲食施設 なし
公式サイト https://www.gunkanjima-museum.jp/
公式SNS Facebook/Twitter/Instagram

※最新の情報は公式サイト等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

「軍艦島デジタルミュージアム」周辺のデートスポット

ここからは、「軍艦島デジタルミュージアム」と合わせて立ち寄りたい、おすすめの近隣デートスポットを紹介しましょう。併せて訪れれば、より満足度が高い一日になりますよ。

おすすめのデートスポット

長崎市内の外国人住宅を一箇所に集めて展示する「グラバー園」

「軍艦島デジタルミュージアム」から徒歩6分ほどの「グラバー園」は、長崎を代表する観光スポットの一つ。整備された庭園や歴史ある西洋式邸宅の数々、見晴らしのよさで有名な野外博物館です。

長崎市内に点在していた外国人の邸宅を一箇所に移築して集め、整備して展示しています。デートで訪れるのにもぴったりのスポットですが、見て回るのに90~120分程度は確保した方がいいですね。

「ダッチコーヒー」が名物の附帯飲食施設「自由亭喫茶室」では、港を一望しながら、二人でランチやお茶を楽しめます。レトロな雰囲気たっぷりの西洋式カフェなので、インスタ映えも抜群ですよ。

公式URL:GLOVER GARDEN(グラバー園)

世界新三大夜景の一つを特等席から満喫する「稲佐山山頂展望台」

標高333mにある「稲佐山山頂展望台」は、「世界新三大夜景」と「日本新三大夜景」に選出された長崎市の夜景を思い切り観賞できるスポット。昼夜どちらのデートにも対応できますよ。

360度の絶景パノラマをカップルで堪能でき、長崎市内全域を望めます。天候に恵まれた昼間ならば、はるか彼方の雲仙や天草、五島列島までも見渡せるほど。

展望台に隣接の駐車場(有料・普通車38台分)が整備されていますが、時間に余裕があるなら、麓や中腹からロープウェイやスロープカーでアプローチして、ゆったりと絶景を楽しむのもいいですね。

公式URL:稲佐山公園「展望台」

トルコライスと絶景でくつろぐ「カフェレストランKIZUNA」

「カフェレストランKIZUNA(きずな)」は、長崎のご当地グルメ・トルコライスが美味しく、店内は港を見渡せて広々としているため、ファンが多いお店です。「軍艦島デジタルミュージアム」からは徒歩3分ほどの場所にあります。

人気のトルコライスは、ドライカレーにとんかつ、ナポリタン、サラダがワンプレートでサーブされ、コスパも抜群。専属パティシエが手掛ける、長崎名産の「びわ」を使ったタルトやケーキも自慢です。

店内で販売されるアクセサリー類もハイセンスで、デートのお洒落な記念がほしければ要チェック。11:00~15:00(L.O.14:00)のランチタイム営業のみ・日曜定休なので、そこは注意してくださいね。

公式URL:カフェレストランKIZUNA

その他のおすすめデートスポット

  • 稲佐山温泉ふくの湯(長崎店):長崎の夜景を楽しめる日帰り天然温泉。メニュー豊富なお食事処もおすすめ
  • 自由亭喫茶室:グラバー園併設のカフェ。港一望のレトロ空間で、ビーフシチューやカレー、ダッチコーヒーを堪能

まとめ:長崎の歴史と魅力を軍艦島から掘り出す一日

「軍艦島デジタルミュージアム」内の「地獄段シアター」とオリジナルキャラクター「軍艦島のガンショーくん」

この記事では、長崎市にある「軍艦島デジタルミュージアム」で、最新のデジタルデバイスを使って往時の軍艦島の日常を知り、郷土の歴史と魅力を再発見するデートプランを紹介しました。

軍艦島、すなわち端島炭坑は、明治期以降の日本の産業界を、エネルギー面で半世紀前まで支え続けてきたのですね。当然、炭坑マンと家族たちの日々の暮らしがあって、島独自の文化も生まれました。

そんな軍艦島は、長崎の歴史や魅力を語る上で、決して欠かせない存在なのだと思います。デートで軍艦島デジタルミュージアムを訪れたら、最先端のデジタル技術で、軍艦島の魅力を二人で掘り出してみてくださいね。