裏磐梯で”映え”スポット巡りデート。自然と芸術、グルメを楽しむおすすめルート|福島県

今回ご紹介するデートプランは、裏磐梯(うらばんだい)観光協会の事務局長である小椋さんにお尋ねした情報を元に作成した、福島県北塩原村(きたしおばらむら)裏磐梯の撮影スポットをめぐる、"映え"デートプランです。

裏磐梯は、東京から2時間半ほどで行くことができる自然豊かな景勝地です。標高約800mに位置し、夏も平均気温は20度前後と涼しく、避暑地としても人気があります。

今回は、春夏秋冬を通じて楽しめる裏磐梯の豊かな自然と芸術、グルメを堪能できるデートコースを考えました。ぜひ参考にして下さい。

裏磐梯の"映え"スポット巡りおすすめルート

今回紹介するのは、車で周るルートです。自家用車が利用できない場合は、レンタカーの利用がおすすめです。郡山駅でレンタカーを借りれば、1時間ほどで裏磐梯に行くことができます。

おすすめ"映え"スポット1「五色沼」

秋の五色沼
▲青い湖沼が美しい五色沼

最初の"映え"スポットは「五色沼」です。正式名称は「五色沼湖沼群」といい、30ほどの大小さまざまな湖沼があります。

湖沼によってエメラルドグリーンやコバルトブルー、パステルブルーと色合いが異なることから、「神秘の湖沼」と言われています。「五色」は「5つの沼がある」という意味ではなく、沼によってさまざまな色彩が見られることからこの名がつきました。

天候や季節、時間帯、見る角度など、いくつかの要因によって同じ湖沼でも違った色に見えるので、何度でも楽しむことができる景勝地です。

湖沼を背景にしたモデル写真
▲天気の良い日は湖沼のブルーと木々の緑が美しいコントラストを見せる

五色沼の入口は全部で3箇所ありますが、「裏磐梯ビジターセンター」の駐車場に車を停め、散策を始めるのがおすすめです。

五色沼自然探勝路は全長約4kmあり、歩いて約1時間10分~30分ほどで反対の「裏磐梯 物産館」側に出ることができます。

男性スタッフのアイコン
小椋さん

「裏磐梯ビジターセンター」にお戻りの際には「裏磐梯 物産館」近くの「裏磐梯高原駅」からバスに乗ることを推奨しています。

一番大きな「毘沙門沼」でハート模様のある鯉を探してみよう!

最大の毘沙門沼
▲毘沙門沼では手漕ぎボートに乗ることができる

五色沼の中で一番大きな湖沼が「毘沙門沼」です。正面に磐梯山を望む絶好の写真スポットで、30分単位でレンタルボートを借りることもできます。

毘沙門沼には鯉が生息しており、中でも白い体に赤いハートマーク模様を持った鯉は人気が高く、その姿を見ようと、訪れた人たちは目を凝らして探すそうです。

五色沼周辺の観光スポット

五色沼自然探勝路を散策してお腹が空いたら、「裏磐梯 物産館」に立ち寄ってみて下さい。ここではご当地グルメである「会津山塩ラーメン」が食べられます

裏磐梯の特産品である「会津山塩」を使用したご当地ラーメン

会津山塩ラーメン
▲まろやかな味わいが特徴の会津山塩ラーメン(引用:裏磐梯観光協会

「裏磐梯 物産館」には土産物処や農産物直売所の他、ご当地ラーメンである「会津山塩ラーメン」が食べられる軽食スペースがあります。

塩は海水から製塩するのが一般的ですが、内陸に位置する裏磐梯では、昔から大塩裏磐梯温泉の温泉水を煮詰めて製塩を行ってきました。「会津山塩」と名付けられたこの塩は、ミネラル成分をたっぷりと含んでおり、苦味がなくまろやかな味わいが特徴です。

この塩を使った「会津山塩ラーメン」は透き通ったスープとあっさりとした口当たりながら、旨味がぎゅっと詰まった一品なので、ぜひ食べてみて下さい。

公式:裏磐梯 物産館

「五色沼」の基本情報(アクセス)

住所 〒969-2701
福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字剣ケ峯1093−697
(裏磐梯ビジターセンター)
電話番号 0241-32-2850(裏磐梯ビジターセンター)
アクセス(車) ・会津若松駅から約1時間(国道49号線猪苗代経由)
・喜多方駅から約50分(国道459号線経由)
・米沢駅から約1時間10分(白布峠・西吾妻スカイバレー経由)※冬季閉鎖

・福島駅から約1時間10分(国道115号線土湯峠経由)
・郡山駅から約1時間20分(国道49号線猪苗代経由)
公式サイト https://www.urabandai-inf.com/?page_id=141

おすすめ"映え"スポット2「桧原湖」

桧原湖の遊覧船
▲約35分間で桧原湖の絶景が楽しめる遊覧船

「裏磐梯 物産館」でお昼を食べた後は、バスで戻る前に「桧原湖(ひばらこ)」に立ち寄りましょう。桧原湖は湖岸周が約31kmの裏磐梯最大の湖です。

おすすめは桧原湖の絶景を楽しむことができる観光船への乗船です。湖に浮かぶ島々や、磐梯山の荒々しい爆裂口などの雄大なパノラマをゆったりと眺めることができます。

参考:裏磐梯レイクリゾート(桧原湖観光船)

緑の美しい桧原湖
▲新緑の季節は青々とした緑を楽しめる桧原湖

一年を通じて美しい桧原湖では、春にオオヤマザクラを、夏に新緑と輝く湖面を、秋に色とりどりの紅葉を楽しめます。

約35分の船の旅ですが、裏磐梯のさまざまな魅力についてのアナウンスもあるので、景色だけでなく、裏磐梯についても知ることができますよ。

また、冬季は観光船が運航していませんが、代わりに桧原湖でワカサギ釣りを体験できます。

冬の桧原湖のワカサギ釣り
▲ワカサギ釣りのテントが並ぶ桧原湖

例年11月~3月下旬ごろまでワカサギ釣りが体験できます。真っ白で神秘的な景色の中、料亭で取り扱われるほどのブランド魚でもある、桧原湖のワカサギ釣りに挑戦してみるのもいいですね。

「桧原湖」の基本情報(アクセス)

住所 〒969-2701
福島県耶麻郡北塩原村檜原大府平原1172
電話番号 0241-37-1111(裏磐梯レイクリゾート 五色の森) 
アクセス(車) ・猪苗代磐梯高原ICから約25分
・駐車場は、「桧原湖第一駐車場」もしくは左手向いの「桧原湖第二駐車場」が利用可能
営業時間 ・観光船は10:00から約1時間おきに出航(最終出航時間は15:30)
定休日 観光船は冬季(例年11月~)は運休。また、悪天候により運休の可能性あり
公式サイト https://www.urabandai-inf.com/?page_id=24968

おすすめ"映え"スポット3「諸橋近代美術館」

諸橋近代美術館
▲諸橋近代美術館の外観はまるでヨーロッパの古城のよう(引用:裏磐梯観光協会

観光船で桧原湖を満喫した後は、バスで「裏磐梯ビジターセンター」まで戻り、そこから車で2分ほどのところにある「諸橋近代美術館」へ行きましょう。歩いても行ける距離です。

「諸橋近代美術館」は、スペイン出身の画家「サルバドール・ダリ」のコレクションを数多く展示しています。アジア随一ともいえる数のダリの作品を所蔵しており、常設展として数十点以上の作品を見ることができます。

企画展はもちろんのこと、イベントやワークショップも開催されているので、しばし芸術鑑賞に浸るのもいいでしょう。美術館の外観はまるで絵画のような美しさなので、写真を撮るのも忘れないでください。

男性スタッフのアイコン
小椋さん

鑑賞後は併設の「ミュージアムカフェ」でコーヒーやぶどうジュースと共に、一息ついて下さい。

「諸橋近代美術館」の基本情報(アクセス)

住所 〒969-2701
福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字剣ヶ峯1093番23
電話番号 0241-37-1088
アクセス(車) ・猪苗代磐梯高原ICから約20分
・福島西ICから約1時間
営業時間 ・開館期間:2023年4月20日(木)〜11月12日(日)
・営業時間:9:30-17:00(最終入館は閉館の30分前まで)
定休日 ・冬期休館:2023年11月13日(月)〜2024年4月19日(金)予定
公式サイト https://dali.jp/

おすすめ"映え"スポット4「小野川不動滝」

小野川不動滝までのトレッキングを楽しむ人
▲迫力ある滝を近くで見ることができる

芸術を堪能したら、次の目的地「小野川不動滝」へ向かいましょう。「諸橋近代美術館」から「小野川不動滝駐車場」までは車で約10分です。

駐車場から「小野川不動滝」までは約1kmの道のりなので、歩いて30分ほどで辿り着くことができます。落差25mの迫力ある大瀑布を遊歩道から眺めましょう。滝のある場所には不動明王が祀られており、それがこの滝の名の由来です。

勢いよく流れ落ちる水は、「小野川湧水」として名水百選に選定されています。特に迫力があるのは、雪解け水で水量が多くなった4月下旬~5月上旬頃です。また、冬には滝の一部が凍り付き、氷が青く色づく幻想的な光景が見られることもあります。

冬の小野川不動滝
▲「ブルーフォール」と呼ばれる滝の一部が凍り、青く見える不思議な現象が起こる

冬場の個人でのトレッキングは危険なので、ガイドツアーへの参加をおすすめしています。普段は近づけない滝の近くまで行くこともできますよ。

「小野川不動滝」の基本情報(アクセス)

住所 〒966-0501
福島県耶麻郡北塩原村檜原荒砂沢山
アクセス(車) ・猪苗代磐梯高原ICから約30分
・駐車場は「小野川不動滝駐車場」が利用できる
公式サイト https://www.urabandai-inf.com/?page_id=24988

ご当地グルメを食べつくせ!食べる"映え"スポット4選

ここからは裏磐梯のおすすめグルメスポットをご紹介します。

素材にこだわったシェフ自慢の料理に舌鼓「ホテル&リストランテ イルレガーロ」

イルレガーロの福島牛のステーキ
▲地元民にも人気な福島牛のステーキ(引用:裏磐梯観光協会

「イルレガーロ」は「裏磐梯ビジターセンター」から徒歩5分ほどのところにある、ホテル併設のレストランです。シェフ自らが育てている自家菜園の野菜や、地元の有機栽培野菜を中心にした自慢のイタリア料理を提供しています。

パスタやピザ、ステーキを食べたい時におすすめのお店です。

公式:ホテル&リストランテ イルレガーロ

絶品黒毛和牛ハンバーグが楽しめる「レストランモントレー」

レストランモントレーの黒毛和牛のハンバーグ
▲デミグラスソースとの相性が抜群の黒毛和牛のハンバーグ(引用:裏磐梯観光協会

「レストランモントレー」は「桧原湖」から「裏磐梯ビジターセンター」へ向かう国道459号線沿いにある、手作りハンバーグが自慢のレストランです。

福島黒毛和牛を100%の手作りのハンバーグに、一週間かけて煮込んだデミグラスソースをかけており、お肉の濃厚な味わいと、ソースのハーモニーが抜群です。

参考:裏磐梯観光協会(レストランモントレー)

ハーブを使った料理やスイーツにほっとする「Bandia Herb Garden」

バンディアハーブガーデンのハーブティセット
▲ハーブに囲まれたテラスでハーブティセットはいかがでしょう(引用:裏磐梯観光協会

「裏磐梯ビジターセンター」から車で北上すること約10分、「Bandia Herb Garden(バンディアハーブガーデン)」に辿り着けます。その名の通り、ハーブにこだわった場所で、ガーデン内のカフェではこだわりの無添加ソーセージのセットや、ハーブゼリーにハーブワッフルなどのスイーツをいただけます。

ショップでは高品質なハーブを使ったお土産も買えるので、ハーブ好きなら足を延ばして欲しい場所です。

公式:Bandia Herb Garden

パティシエ特製スイーツを味わおう「裏磐梯カフェ」

裏磐梯カフェのスイーツ
▲パティシエの特製スイーツは、目にも鮮やかな美味しさ

スイーツを食べるなら「裏磐梯カフェ」に行きましょう。檜原湖観光船乗り場の近くにある「裏磐梯レイクリゾート」内にあるこのカフェでは、シェフ特製のスイーツを味わえます。

スイーツに、ドリンクを合わせる場合は「会津山塩コーヒー」がおすすめです。コーヒーに山塩入りの特製クリームが入ったもので、苦味のあるコーヒーに塩の甘みが加わった味わいです。

また、春になると期間限定で「アスパラドッグ」が販売されます。こちらは、ホットドックからアスパラがにょきっと突き出した、なんとも映える一品です。

公式:裏磐梯レイクリゾート(カフェ)

取材協力:裏磐梯観光協会(https://www.urabandai-inf.com/