

富山県中新川郡の神前式|霊峰立山に鎮座する「雄山神社前立社壇」とは
富山県中新川郡に鎮座する「雄山神社前立社壇(おやまじんじゃまえたてしゃだん)」は、自然豊かな霊峰立山の山裾にあり、歴史ある社殿が魅力の神社です。
こちらの神社では、神前式を挙げることができます。
今回は、雄山神社前立社壇の権禰宜である増川元英さんのご厚意により、神前式の流れや雄山神社前立社壇の歴史について話を伺うことができました。
神前式に興味がある方はもちろん、どんな結婚式にしようか決めかねている方も、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
雄山神社前立社壇の神前式について
雄山神社前立社壇で結婚式を行うようになったのはいつ頃からですか
権禰宜
当社での神前結婚式を行うようになった時期は不明です。しかし、ご年配の方から「私たちはここで結婚式を挙げました」という声を多く伺います。
そして赤ちゃんを身籠もり安産祈願を行い、初宮詣や七五三詣と人生の節目で節目で神社にお詣りいただいております。
「昔、ここで七五三の御祈祷を受けました」とおっしゃり、ご自身のお子様の七五三詣に神社を訪れる方がいらっしゃいます。これをサイクル「和」と呼んでおり、お二人とご家族と神社は一生のお付き合いがあります。
インタビュアー
結婚式を挙げて終わりではなく、その後もご縁が続いていくのは神社ならではの良さですよね。神前式は、そういう意味でもとても日本らしいお式といえますね。
雄山神社前立社壇の神前式のプランについて教えてください
権禰宜
当社では、神前結婚式と衣装・着付け・美容、記念写真が一緒になった挙式プランがございます。
挙式プランでは、事前に提携業者「BRIDAL HOUSE KOTOBUKI」の専属スタイリストと打ち合わせを行っていただきます。内容は、スタイリストのサポートによるお衣装選び小物合わせやヘアメイクリハーサル、かつら合わせ等です。
また、提携業者「濱野写真スタヂオ」のプロカメラマンとポーズ・挙式スナップ写真等の打ち合わせを行っていただきます。万全なバックアップのもと安心して挙式当日を迎えていただけます。
インタビュアー
挙式プランをご用意くださっているのはありがたいですね。充実したお式になるよう、しっかりと打ち合わせをした上で本番に臨めそうです。
雄山神社前立社壇における神前式の流れについて教えてください
権禰宜
雄山神社前立社壇の結婚式式次第は、次のような流れです。なお、挙式30分前に最終的な次第の流れの説明を行います。
手水の儀 | 心身を清めます |
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参進 | 新郎新婦のお二人に朱塗りの番傘を差し掛け、行列をつくり拝殿まで参進してまいります |
修祓の儀 | 御神前にて挙式を斎行するにあたり、お祓いをお受けいただきます |
斎主一拝 | 神職による、挙式を始めるにあたっての一礼 |
献饌の儀 | 大神様に神饌(お供え物)をお供えします |
祝詞奏上 | お二人が末永く、幸せに過ごされることを祈念する祝詞を奏上します |
誓盃の儀 (三三九度の儀) |
お二人で御神酒を酌み交わし、夫婦の契りを交わしていただきます |
誓詞奏上の儀 | 御神前にて大神様に誓いの詞を奏上いただきます |
指輪交換の儀 | ※希望される方のみ執り行います |
玉串拝礼の儀 | お二人合わせて御拝礼いただき、その後、御両家御代表としてそれぞれの親御様に拝礼いただきます |
親族固めの盃の儀 | 御両家の絆を固く結びつける為の盃を酌み交わしていただきます |
撤饌の儀 | 御神前にお供えした神饌を撤します |
斎主一拝 | 神職による、結びにあたっての一礼 |
斎主挨拶 | 斎主より御挨拶を申し上げて目出度くお開きとなります |
式は約40分程です。式次第について事前に説明はしますが、その時その時でもご説明・サポート致します。緊張なさらずにご安心ください。
インタビュアー
日本の伝統が感じられる内容ですね。お式自体は大変そうに感じますが、その都度サポートいただけるということで安心いたしました。
神前式にまつわる印象深いエピソードはありますか
権禰宜
式当日だけでなく、事前説明の時や挙式後にご夫婦から「遊びにきました」「安産の御祈祷で来ました」「初宮詣に来ました」などのお声をかけていただいたことがあります。
皆さんの幸せそうな笑顔やお姿は印象に残っていますね。
インタビュアー
素敵なエピソードですね。お式の後もご縁が続いていくのは神社ならではです。ただそれだけでなく、こちらの神社がたくさんの方に親しまれているということが伝わってきます。
雄山神社前立社壇の神前式の申込予約や料金について
神前式の予約申し込みの時期と方法を教えてください
権禰宜
挙式予約は半年ほど前より承ります。ご希望日に神社の祭典・お祭りなどがある場合もございます。お電話でも結構ですので、お気軽に問い合わせ下さい。
インタビュアー
結婚式は準備もありますから、なるべく早めに予約をしたほうが良さそうですね。
挙式申し込みの流れについて教えていただけますか?
権禰宜
お二人のご都合の良いときに一度お越しいただき、挙式について詳しくご説明させていただきます。
式の説明・社殿の説明(実際の社殿で挙式の写真を御覧頂き説明)・初穂料(挙式料など)の説明・挙式後の披露宴・食事会のサポートを致します。
少しでも不安を取り除いていただき、「雄山神社前立社壇で結婚式を挙げたい」と思っていただけますよう努めて参ります。
インタビュアー
お式には綿密な打ち合わせが必要ですから、しっかりとご対応いただけるのはありがたいですね。良いお式になるように、新郎新婦の側も準備を進めることが大切ですね。
挙式に人気の時期はありますか
権禰宜
挙式件数は時期によって異なります。やはり春と秋の吉日に行われる方が多く見受けられます。多いときで毎週土日・祝日・平日も式を挙げる方がいらっしゃいます。
インタビュアー
春と秋が人気なんですね。
参列は何名まで可能ですか
権禰宜
参列は御新郎様側に12名様、御新婦様側に12名様の計24名様分のお席をご用意することができます。
また、ご親戚以外の参列者様やご友人の皆様も社殿にお入りいただき、お二人をお祝いしていただくことができます。お席は20席~30席ほどご準備可能です。
インタビュアー
親族以外でも参列できるんですね。神社によっては身内しか社殿に入ることができない場合もあるので助かります。
神前式をされた夫婦の感想を教えてください
権禰宜
挙式をされたご夫婦にアンケートをお願いしたことがございます。
「私たちの共通の趣味である登山で登ったのが立山でした。そして、由緒ある雄山神社にて挙式を挙げることができたのは、九州人として誇りに思います。」
「挙式の説明や案内がとても丁寧で、安心して当日を迎えることができました。日本の伝統を感じられる結婚式ができて良かったです。」
このように、ありがたいお言葉を頂戴いたしました。このように思っていただけること、喜んでいただけることこそが、私たちの喜びであります。
お二人やご参列の皆様に喜んでいただけるよう、お二人に寄り添っていきたいと思います。
インタビュアー
結婚式は人生の一大イベントでもあります。満足できるお式になったことは、ご夫婦にとって一生の思い出になったことでしょう。
日本の伝統文化に触れる機会も最近は減ってきましたから、そういう意味でも印象深いお式になったことが伝わってきますね。
雄山神社前立社壇について
どのような神社か教えてください
権禰宜
大宝元年(701年)に越中国国司佐伯有若公(さえきのすくねありわかこう)の嫡男有頼公が、有若公が大事にしていた白鷹を狩りの時に逃がしてしまいました。
その白鷹を追っていくと黒熊に遇いました。驚いた有頼公が黒熊に矢を放ったところ、矢が胸に命中し、熊は血を流しながら山奥へと逃げていきました。
有頼公は地面に点々と落ちた血を目印に黒熊を追いかけ、立山へと進んで行きました。
すると黒熊は立山頂上近くの岩穴へと逃げ込みました。そこへ有頼公が踏み込むと、そこには阿弥陀如来と不動明王が立っていました。
そこで有頼公は「この尊い山に多くの人が信仰を捧げられるようこの山を開きなさい」とお告げを受けました。そして立山を開山し、雄山大神様(おやまおおかみさま)が創祀されました。
そして、立山頂上峰本社・芦峅寺中宮祈願殿・岩峅寺前立社壇を併せて、1つの雄山神社となったのです。
インタビュアー
こちらの神社は霊峰立山に鎮座していることで有名ですが、有頼公がお告げを受けた場所だったことは知りませんでした。
1300年以上の歴史があるということで、由緒正しい神社でもあるんですね。
雄山神社前立社壇を訪れた際の見どころはどこですか
権禰宜
境内には立山杉が立ち並び、樹木の緑のまぶしさや常願寺川を流れる水の音が心地よいと評判です。自然の力で癒やされ、力をもらえるパワースポットとされています。
インタビュアー
自然が持つ癒しパワーは侮れませんよね。立山杉は青々とした葉を茂らせていて、その場にいるだけで気持ちがゆるんでいくような気がします。
爽やかな空気を感じながら、日々の喧騒を忘れてゆっくり参拝するのも良さそうですね。
結婚が決まったカップルへのメッセージ
権禰宜
結婚が決まった、または結婚を考えているお二人へ、まずはおめでとうございます。雄山神社前立社壇で結婚式を挙げ、お二人の原点にしませんか?
流れゆく時の中で何かを忘れてしまうこともあると思います。
でも、忘れたときには神社をお詣りして、結婚式を挙げたことや、安産祈願や初宮詣などの人生の節目で訪れたことを思い出してください。雄山神社前立社壇が、お二人が原点に戻れるきっかけとなるところ、そしてお二人の心の拠り所となればいいなと思います。
インタビュアー
自然豊かな雄山神社前立社壇での挙式は、新郎新婦だけでなく参拝者にとっても印象深い思い出になることでしょう。
また、お式の後も神社とのご縁を大切にして過ごしていけたら良いですね。
本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
雄山神社前立社壇の基本情報
住所 | 〒930-1368 富山県中新川郡立山町岩峅寺(いわくらじ)1番地 |
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電話番号 | 076-483-1148 |
FAX | 076-483-3953 |
公式サイト | http://www.oyamajinjya-maetateshadan.org/ |