上松町の映えスポット巡り!森林浴と景勝地を満喫するデート|長野県木曽郡

今回の記事でご紹介するのは、長野県の上松町(あげまつまち)観光協会の立野さんにお聞きした情報をもとに、上松町の撮影スポットをめぐる"映え"デートプランです。

上松町は木曽ヒノキの産地として知られ、豊かな自然に恵まれた風光明媚な土地です。森林浴と木曽川の清々しい景観に浸ると、身も心もリフレッシュできますよ。映えスポットを撮影すれば、2人の忘れられない思い出として残ることでしょう。

木曽の美しい風景を堪能したいカップルは、ぜひデートプランの参考にしてくださいね。

上松町の映えスポット巡りおすすめルート

上松町は山深い木曽郡に位置し、江戸時代から御料林*(現在は国有林になっている)木曽ヒノキを有する林業が盛んな町です。森林の息吹きや木曽川の景勝地を堪能できるスポットでは、大自然の魅力にどっぷり浸る事ができますよ。(*)皇室所有の森林のこと。

まずは「赤沢(あかさわ)自然休養林」に向かい、森を散策してみましょう。電車で訪れる方は、JR上松町から専用バスが利用できます。

今でも園内を走る「森林鉄道」に乗ると、渓流沿いを駆け抜ける爽快感が味わえますよ。夏は緑、秋は紅葉のトンネルを走る車両は、撮影スポットとして大変人気があります。

赤沢森林鉄道
▲園内では、以前活躍した車両も見ることができる

森林浴を楽しんだ後は、中山道随一の景勝地「寝覚の床(ねざめのとこ)」へ向かいます。寝覚の床では、木曽川の渓流がつくりだした迫力満点の造形美を堪能してください。

高台からは寝覚の床の全貌を見渡せて、床岩近くまで降りていくと迫力のある景色を体感することができます。不思議な形の岩壁が並び、映えスポット満載ですよ。

周辺には、木曽路の名産「五平餅」をいただけるお店もあるので、散策した後はお腹を満たしながらグルメも楽しみましょう。

おすすめ"映え"スポット1「赤沢自然休養林」

上松町の映えスポット「赤沢自然休養林」
▲紅葉の中を走る赤沢森林鉄道

赤沢自然休養林は、樹齢300年を超えるヒノキの天然林が生い茂り、森林浴発祥の地と言われています。7つの散策ルートが整備されているので、自分たちのレベルにあわせて森林浴を楽しむことができますよ。

園内の森林鉄道に乗って、流れゆく森の景色に浸るのもいいですね。森林鉄道の終点「丸山渡」では、機関車の入れ替え作業が見られます。

5分ほど停車する間に、ディーゼル機関車と一緒に撮影するのがおすすめです。とても写真映えする人気のスポットですよ。

赤沢森林鉄道の折り返し地点丸山渡
▲赤沢森林鉄道の折り返し地点「丸山渡」の様子。

>>赤沢森林鉄道について(公式サイト)

そこから歩いて園内を散策していただくと、樹齢300年のヒノキの大樹が見られます。ヒノキの大きな幹に腕を回して撮影すると、森の深さがわかるショットになるでしょう。

赤沢自然休養林のヒノキ
▲見上げるようなヒノキが立ち並ぶ森。

園内の散策路はヒノキのチップが敷かれており、歩きやすく整備されています。2人でゆったりとヒノキの森を満喫してください。

赤沢自然休養林での森林浴
▲ヒノキのチップが敷かれた園内。寝転んで大樹を見上げると非日常の空間に浸れます。

また園内駐車場付近にはつり橋もあり、こちらも映えスポットです。

赤沢自然休養林内のつり橋
▲赤沢自然休養林内のつり橋。緑の木々とつり橋が素敵なコントラストに。

冬の時期は閉鎖になりますが、春から秋にかけては移り行く景色を存分に楽しめます。初夏の新緑と秋の紅葉シーズンには、たくさんの観光客が撮影に訪れるほど映えスポット満載の森ですよ。

森林の中の鉄道を写すと絵画のような1枚に!

赤沢森林鉄道のインスタ画面
▲鉄道が紅葉のなかを駆け抜ける様子は、ぜひ記念に収めたい!(引用:インスタグラム

秋には紅葉と森林鉄道のショットがSNSで数多くシェアされています。線路沿いが赤く色づく10月後半が狙い目ですよ。鉄道が走り抜ける様子を連写するのもいいですね。

赤沢自然休養林の基本情報(アクセス)

住所 〒399-5600
長野県木曽郡上松町小川 小川入国有林
電話番号 0264-52-1133(上松町観光協会)
※カーナビ設定の場合は0264-52-4830
営業時間・定休日 冬季休園
アクセス JR東海「上松駅」より専用バスで30分
公式サイト https://kiso-hinoki.jp/colibri-wp/tourist/akasawa/

おすすめ"映え"スポット2「寝覚の床」

寝覚の床の朝の風景
▲寝覚の床の朝の風景。水面に映る岩々は、時間帯や光によって違う景色を見せてくれます。

「寝覚の床」は、木曽川の急流によりが花崗岩が浸食された自然地形で、国の名勝にも指定されています。上松町周辺は花崗岩地帯で、特徴的な白い岩肌とエメラルドグリーンの水面は、多くの文人墨客をも魅了してきました。

寝覚の床への入口となる国道沿いには、寝覚の床を見下ろすことができる絶景ポイントがいくつかあります。その一つ、臨川寺(りんせんじ)には、この寝覚の床で浦島太郎が玉手箱を開けたという伝説が残り、展望台からは寝覚の床周辺の眺望が開けています。

寝覚の床の近くまで行くには、臨川寺境内から遊歩道を下っていきましょう。下まで降りると、ゴツゴツした岩場になりますが、岩肌が間近に迫る光景は迫力がありますよ。

床のように大きな平らな岩は「床岩」と呼ばれ、その岩に座ると前方には印象的な岩肌が、眼下には美しい水面が広がって見える映えスポットです。

上松町の映えスポット「寝覚の床」
▲「床岩」付近からみた景色。ずっと奥まで自然の造形美が続いています。

床岩からの景色でも十分感動しますが、さらに奥に行くと、さらに複雑な表情を見せる美しい岩壁が姿を現します。その分、道のりも険しくなるので、奥に行く場合は十分に注意をしてくださいね。

カップルで手を取り合って進みながら、絶景ポイントを探してみましょう。

>>寝覚の床の散策コースについて(公式サイト)

女性スタッフのアイコン
立野さん

床岩の上まで登っていただくのがおすすめです。カップルの方なら、さらに浦島堂まで頑張って歩いていただくと2人の距離も縮まることでしょう。

寝覚の床では四季折々の景色を楽しんでいただけますが、人気があるのは秋の紅葉シーズンです。色づいた山々の中に映える寝覚の床の景色を、ぜひ素敵な1枚に残してください。

晴天時も素晴らしいですが、雨のときには霞が出て、山水画の様な素敵な景色になりますよ。

巨岩と人物との対比ショットが映える!

寝覚の床のインスタ画面
▲花崗岩とエネラルドグリーンの水面を背景に撮影するのがおすすめ(引用:インスタグラム

インスタでは、花崗岩の芸術的な表情をとらえた画像が多く見られます。人物を入れる場合は、迫力満点の巨岩と人物との対比をクローズアップするとSNS映えしますよ。

寝覚の床周辺の観光スポット

寝覚の床の周辺でもおすすめのスポットがありますので、ご紹介しておきます。

大名も宿泊した立場茶屋が残るバス停「中山道ねざめ」

寝覚の床付近、中山道の様子
▲旧中山道沿いの様子。今も大名が使った部屋が残っているという立場茶屋。

寝覚の床の最寄りのバス停「中山道(なかせんどう)ねざめ」には、すぐ隣に古い立場茶屋(たてばちゃや)の建物が2軒残っています。立場茶屋は江戸時代、大名や旅人の休憩所として使われました。

古い郵便ポストもあり、タイムスリップしたような雰囲気が感じられるスポットです。昔の宿場町で大名行列が行き交う様子を想像しながら、カップルで撮影してみてはいかがでしょうか。

絶景テラスがすばらしい「ねざめ亭」

寝覚の床入口付近には、レストハウス「ねざめ亭」があります。絶景テラスでは、寝覚の床を見下ろしながら食事もできますよ。ガラス張りの絶景トイレ(女性専用)もぜひお試しください。

ねざめ亭テラスから見た景色
▲ねざめ亭テラスから見た寝覚の床と紅葉の景色。連なる巨岩も小さく見えます。

>>ねざめ亭について(公式サイト)

寝覚の床の基本情報(アクセス)

住所 〒399-5607
長野県木曽郡上松町上松1704(臨川寺)
電話番号 0264₋52₋1133(上松町観光協会)
営業時間 8:00~17:00
アクセス ・JR東海「上松駅」から旧中山道経由で徒歩30分
・コミュニティバス「中山道ねざめ」下車
アクセス https://kiso-hinoki.jp/colibri-wp/tourist/nezamenotoko/

食べる"映え"スポット3「せせらぎの里赤沢」

食堂せせらぎの里赤沢

「せせらぎの里赤沢」は、赤沢自然休養林の駐車場に隣接する食事処です。定食やカレーライスなどのほか、地元で作っている“えごまタレ”の五平餅が人気があります。

五平餅は、木曽地方を中心に伝わる郷土料理で、お米をすりつぶして串焼きにしたものです。場所によってさまざまなタレの味が楽しめますよ。

森の散策を楽しんだ後は、2人で焼きたての五平餅をテイクアウトして、森の景色に浸りながらいただくと美味しさも倍増です。

見た目もさわやか!自家製の梅漬けソーダは映えドリンク

食堂せせらぎの里赤沢の梅ソーダ

写真映えするドリンクとして、地元産の梅漬けを使ったソーダ水があります。かき混ぜると、白、ピンク、赤のコントラストが綺麗ですよ。味も見た目も2人で楽しみましょう。

食事処「せせらぎの里赤沢」の基本情報(アクセス)

住所 〒399-5600
長野県木曽郡上松町小川 小川入国有林
電話番号 080-6776-6856
営業時間・定休日 10:30~14:30(4月末~11月上旬)
水曜日定休(季節により変動有)
アクセス JR東海「上松駅」より専用バスで30分
公式サイト https://kiso-hinoki.jp/2020/09/13/%E8%B5%A4%E6%B2%A2%E8%87%AA%E7%84%B6%E4%BC%91%E9%A4%8A%E6%9E%97%E3%80%80%E3%81%9B%E3%81%9B%E3%82%89%E3%81%8E%E3%81%AE%E9%87%8C%E8%B5%A4%E6%B2%A2%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85/

食べる"映え"スポット4「食堂中村」

食堂中村の五平餅
▲食堂中村で人気の五平餅。

「食堂中村」は寝覚の床の駐車場近く、中山道沿いにある老舗店で、五平餅が人気のお店です。

秘伝のタレが食欲をそそる五平餅&五平アイス


食堂中村ではぜひ、人気の五平餅を食べていただきたいです。創業当時から変わらない秘伝の特製タレが人気の秘密ですよ。五平餅はテイクアウトもできます。

また、人気の変わり種で五平アイスクリームもおすすめです。

食堂中村の五平餅と五平アイス
▲五平アイスクリームと五平餅。どちらも散策した後の疲れを癒やしてくれそうです。

食堂中村の基本情報(アクセス)

住所 〒399-5607
長野県木曽郡木曽町郡上松町 寝覚ノ床入口
電話番号 0264-52-2183
営業時間・定休日 10:00~17:00(時期により異なる)
不定休
アクセス ・JR東海「上松駅」から旧中山道経由で徒歩30分
・コミュニティバス「中山道ねざめ」下車、徒歩5分
参考サイト https://tabelog.com/nagano/A2007/A200702/20022676/

食べる"映え"スポット5「越前屋」

越前屋そば店のそば

寝覚の床近くにある「越前屋」は、300年の歴史がある蕎麦処です。江戸時代には多くの旅人が立ち寄る立場茶屋として栄えました。昔の建物は、旧中山道のバス停付近に今でも残っています。

浦島太郎の長寿にちなんで名付けた「寿命そば」や、ここにしかない珍しいメニューがありますよ。

人気メニューは珍しい「そば寿司」、テイクアウトは事前予約で

越前屋の蕎麦寿司

越前屋の人気メニューは、そば寿司です。越前屋はコシのある白いそばが特徴で、そば寿司は自家製の酢を使用しています。味が付いているので、そのまま美味しく食べられますよ。テイクアウトしたい場合は事前に予約しておくと良いでしょう。

初夏限定の「ほお葉巻き」は、かわいらしい包みでSNS映え

木曽名物のほお葉巻き

また初夏のわずかな期間ですが、「ほお葉巻」という和菓子が出回ります。あんこの入った餅を朴の葉(ほおのは)でくるみ蒸しあげた素朴な郷土料理ですが、朴の葉のさわやかな香りが食欲をそそります。

葉で包んだ見た目は、トトロがくれたお土産のような可愛らしさがあり、SNS映えもしますよ。2人でかわいらしいショットを撮ってみてくださいね。

越前屋の基本情報(アクセス)

住所 〒399-5607
長野県木曽郡上松町小川2379
電話番号 0264-52-2081
営業時間・定休日 10:30~16:00
木曜定休
アクセス ・JR東海「上松駅」から旧中山道経由で徒歩30分
・コミュニティバス「中山道ねざめ」下車、徒歩5分
公式サイト http://www.echizenya-soba.jp/

取材協力:上松町観光協会(https://kiso-hinoki.jp/