【劇団銅鑼】50年の歴史を誇る!実話や原作をもとにした感動の演劇を上演する東京の劇団
この記事では、東京都板橋区に劇団を構える「劇団銅鑼」について紹介します。劇団銅鑼は主に板橋・池袋エリアを中心に活動しており、周辺には楽しめるスポットがたくさんあるので、デートとしてもおすすめです。
1972年に創立の劇団銅鑼は、2022年に50周年を迎えます。「本当に人間らしく生きることとは何か」をテーマに、実話や原作がある作品、劇団オリジナル作品などを公演しています。
観た後に深く考えさせられる作品が好きな人におすすめしたい劇団です。今回は、そんな劇団銅鑼について詳しく紹介します。
おすすめカップル:演劇好きのカップル
演劇スタイル:ストレートプレイ
観劇料:3,500円〜5,000円
場所:板橋区中台のアトリエ、池袋・東京芸術劇場シアターウエストが中心
感動のストレートプレイを上演する「劇団銅鑼」の魅力
「劇団銅鑼」は、板橋区中台を拠点に活動する劇団です。劇団員が日常生活で得たアイデアをもとにした作品や、実話をもとにした作品など、様々な作品を公演しています。
アトリエでの公演のほか、地域の行事に参加したり学校公演を行ったりしながら、演劇の素晴らしさを届けます。幅広い年代の劇団員がアットホームな雰囲気で作り上げる作品は、リピーターが多いそうです。
また、音声ガイドや舞台手話通訳付きの公演を行うなど、全ての人が観劇を楽しめる空間作りにも力を入れています。
▲舞台手話通訳付きで上演した『いのちの花』(引用:劇団銅鑼公式Twitter)
「平和」「人間愛」「本当に人間らしく生きることとは何か」をテーマに掲げており、観た後にじっくり考えたくなるような作品を多く上演していますよ。今回は、そんな劇団銅鑼の制作部・齋藤さんに、劇団の魅力をお聞きしました。
50周年を迎える劇団銅鑼の歴史と地域に根ざした活動
編集部
劇団銅鑼は、演劇の素晴らしさを伝えるために、様々な取り組みを行っているのですね。まずは劇団銅鑼の歴史について、詳しく伺います。
齋藤さん
私たち劇団銅鑼は1972年創立で、今年2022年には創立50周年を迎えます。銅鑼は出航の合図として鳴らされるもので、船が大海原に乗り出していくイメージで劇団を命名しました。
編集部
創立50周年の記念として、新作を3本上演するとお聞きしました。創立から掲げてきた「平和」「人間愛」「本当に人間らしく生きることとは何か」を基準としながら、時代に合わせた演劇を続けられてきたのですね。
50年続けているなかで、劇団銅鑼が特に力を入れていることはなんでしょうか?
齋藤さん
地域での活動・交流を大事にしています。具体的には、本拠地である板橋にて開催されるお祭りやイベントに参加したり、コミュニケーションワークショップ、クラス劇や演劇部への指導、社会グループへの講師派遣などです。
また、アクセシビリティサービスにも力を入れております。視覚障害者のための「銅鑼俳優による音声ガイドサービス」や聴覚障害者のためのタブレット型字幕のサービスなど、全ての人が同じように観劇いただける環境を作っています。
編集部
音声ガイドサービスでは、ラジオを貸し出してリアルタイムで解説してくれるんですよね。他にも、イメージが膨らむようにセットや大道具を触る機会を設けたり、劇場最寄り駅改札からの送迎誘導サポートがあったり、多くの方に演劇の素晴らしさを届けるために活動されているのだと感じます。
普段あまり演劇に行ったことがない方達でも、そのような行動がきっかけで劇団銅鑼に興味を持ち、演劇を好きになることにも繋がりそうですね。
100ステージ以上上演される人気作品と多彩なレパートリー
▲『泣くな研修医』(※現在は終了)
編集部
劇団銅鑼では、主にどのようなジャンルの演劇をされていますか?
齋藤さん
ストレートプレイが中心です。実話をもとにそれを舞台化して上演したり、原作のある作品を舞台化したり、劇団オリジナル作品を上演したりと、多岐にわたって公演しています。
劇団オリジナル作品は、劇団員一人一人が生活する中で読んだ小説やエッセイ、テレビで見たドキュメンタリーなどがもとになり、企画をし、劇団総意のもとで舞台化することが多いです。
編集部
実話がもとになっている作品や日常生活で得た情報をもとにした作品などは特に、感情移入できそうですね。原作のある作品なら、どのように舞台化されているのか原作ファンなら特に気になると思います。
劇団銅鑼で繰り返し公演される演目があれば教えてください。
齋藤さん
『いのちの花』という作品は、学校公演で毎年全国巡演しております。青森県立三本木農業高等学校に通う女子高生たちの実話をもとに舞台化した作品です。
小学生から高校生、大人へも演劇を通して豊かな文化を届けていくために公演を続けており、2017年の初演から100ステージ以上は上演しています。
今、全国の学校公演の数が極端に少なくなってきています。子どもの数が減ってきていて、学校側が芸術鑑賞に予算を割けないという現実もあります。
若い時に芸術鑑賞に触れる機会が減ってきてしまうのは残念ですが、全国各地の子どもたちに多くの作品を届けたいと思います。
編集部
『いのちの花』は「命」という難しいテーマを扱っている作品ですが、映像ではなく舞台だからこそ伝わることもあるかと思います。どの世代にも響くテーマですね。
幅広い年代に支持される劇団銅鑼の作品と常連ファン
編集部
主に東京を中心に公演されているそうですが、どのような方が観劇にいらっしゃるのでしょうか?
齋藤さん
はい、劇団が持っているアトリエ(板橋区中台・定員約80席)や、池袋にある東京芸術劇場シアターウエスト(約300席ほど)が主な会場となります。また、学校公演も行っておりますので、体育館での公演、他地域の会館での公演も実施しています。
来てくださる方は、50代~60代の方が多いです。劇団銅鑼の作風を好んで観に来てくださる常連の方が多いかもしれません。一般の公演でも20代、30代の方々に演劇へ親しみを持っていただきたいです。
編集部
特に東京近郊の方なら気軽に立ち寄れますね。「興味があるけど難しそう」と思っている人でも、近くにはデートスポットがたくさんあるので、カップルで演劇鑑賞デートをするのにも行きやすい場所だと思いました。
20代から80代まで!アットホームな雰囲気で創作する劇団員たち
編集部
劇団員の主要メンバーを教えてください。
齋藤さん
主要メンバーを紹介しますね。
- 劇団銅鑼の代表取締役でもある横手寿男
- 次回上演作品『泣くな研修医』にて主演の山形敏之
- 学校公演で全国を巡演する『いのちの花』にて主演の北畠愛美
横手寿男は劇団銅鑼の作品だけではなく、外部での舞台やTVドラマにも出演する経歴があり、芸歴34年の俳優です。
▲代表取締役でもあり、ベテランの横手寿男さん
山形敏之は舞台を中心に活躍する芸歴8年目の俳優です。劇団銅鑼では『泣くな研修医』だけではなく、過去にも主演を務める作品が多くあります。
▲舞台中心に活躍中・俳優の山形敏之さん
北畠愛美は5年目と芸歴は浅いですが、めきめきと成長中の女優です。劇団銅鑼では『いのちの花』にて主演を務めています。次回作『泣くな研修医』ではキャストとして出演いたします。
※全て2021年12月現在
▲注目の若手俳優・北畠愛美さん
また脚本家・劇作家に関しましては、劇団の劇作家だったり、劇団外部の劇作家へ依頼したりしています。最近では外部へ依頼することが多く、演出も担う劇作家が多いです。
劇団銅鑼公演『池袋モンパルナス』『はい、奥田製作所。』『からまる法則』は劇団の劇作家・小関直人が務めています。青木豪、詩森ろば、畑澤聖悟と、演出家も兼ねている劇作家との作品もあります。
編集部
様々な方達が活躍されているのですね。劇団はどのような雰囲気なのでしょうか?
齋藤さん
劇団員の年齢層は20歳~85歳と幅広く、家族のようなアットホームな雰囲気があります。俳優として共に活動するだけでなく、スタッフとしても活動することもあり、互いに助け合いながら過ごしております。
基本的には劇団のアトリエを使用して稽古しております。小さい公演が出来るくらいのスペースです。稽古場の雰囲気はいつも明るい雰囲気で、若手からベテランまで真剣に作品に取り組んでおります。
編集部
年齢層も幅広いですね。そのようなアットホームな明るい雰囲気の中で切磋琢磨して作る舞台は、観る人にも雰囲気が伝わり、観た後には温かい気持ちになれそうです。
感動と共感の声多数!劇団銅鑼の公演を観た観客の評価
編集部
劇団銅鑼の公演を観劇したお客さんからは、どのような声が届いていますか?
齋藤さん
「心温まる作品でした」「考えさせられました」「2時間があっという間に感じられました」など、様々な感想を頂きます。
編集部
そのようなコメントから、記憶に残る体験をされた人が多いのだと感じます。観た人の人生をより豊かなものにするのも、演劇の素晴らしさだと思いました。
心を揺さぶる演技と作品に感激の声が続出
編集部でも、劇団銅鑼の公演を観劇したお客さんの感想を調べてみました。
- 出演者が熱い演技をみせてくれる
- 何回か訪れたが、ほぼ毎回涙するほど良い作品
- 大切なことを題材とした芝居が見られる
劇団員の方々の演技はもちろん、作品のテーマにも心を揺さぶられたのだろうと感じられるコメントが多くありました。
カップルへ贈る劇団銅鑼からのメッセージ
編集部
最後に、劇団銅鑼の公演を観劇したいと考えているカップルへ向けて、メッセージをお願いします。
齋藤さん
私たちは「平和」「人間愛」「本当に人間らしく生きることとは何か」をテーマに創作活動を続けています。
人々の生活が変わり、世界も大きく変わり続けています。その中で様々な問題を抱えたこの現代にこそ「演劇の力」が求められていると思っております。
今回の芝居は、特に夢を追っているたくさんの若い人に観ていただきたい舞台となっております。キャスト・スタッフ共に皆様を劇場でお待ちしております。
編集部
全ての人に演劇の良さを伝えるための取り組みや、現代に向けたメッセージがある作品、アットホームな雰囲気などが、劇団銅鑼が常連の方々に愛されている理由なのだと思いました。
演劇は難しいというイメージを持っている人でも、そういった身近なテーマの作品なら、将来について悩んでいる人や、若い世代のカップルにも響きそうですね。
齋藤さん、本日はありがとうございました。
チケット購入方法と料金案内
チケットは、劇団に電話かメールをするほか、演劇公演を支援する統合システム「カルテットオンライン」でも申し込み可能です。
劇団銅鑼の基本情報とアクセス
住所 | 〒174-0064 東京都板橋区中台1-1-4 |
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問い合わせ先 | 【TEL】03-3937-1101 【mail】info@gekidandora.com |
チケット料金 | 【一般】5,000円 【30歳以下】3,500円 ※障害のある方で付添人が必要な場合のみ、付添人1名無料 |
平均公演時間 | 約2時間 |
公式サイト | http://www.gekidandora.com/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です
劇団銅鑼の公演前後に楽しめる池袋周辺のデートスポット
直近で公演予定の東京芸術劇場シアターウエスト付近には、カップルで楽しめるデートスポットがたくさんあります。観劇の前後に訪れたい、おすすめのスポットを紹介します。
おすすめのデートスポット
都会のオアシス「南池袋公園」でのんびりデート
劇団銅鑼が演劇を行う「東京芸術劇場シアターウエスト」から徒歩10分ほどの距離にある「南池袋公園」は、都会のオアシスとも呼ばれています。一面に芝生が広がり都会とは思えない空間です。芝生に寝そべってまったりしている人も多いですよ。
周辺を散歩したり芝生の上で寝転んだり、ぜひパートナーとゆっくり過ごしてください。勉強や仕事などによる日頃の疲れをリフレッシュしてくれるでしょう。
また、子どもが遊べる遊具スペースの隣には、大人も夢中になってしまいそうな卓球台が設置されています。ラケットの貸し出しを行っているので、手ぶらで行っても楽しめますよ。
豊島区役所URL:https://www.city.toshima.lg.jp/340/shisetsu/koen/026.html
「ラシーヌ ファーム トゥー パーク」で楽しむお洒落ランチ
ランチには、南池袋公園と隣接している「ラシーヌ ファーム トゥー パーク」がおすすめです。モーニングからランチ、ディナーまで営業しており、どの時間帯でも美味しいフードとドリンクが味わえます。
店内はもちろん、テイクアウトして芝生で食べることも可能です。タコスやホットドッグなど軽く食べられるものや、ボリュームがるお肉料理などメニューが豊富なので、2人で気になるものをシェアするのもおすすめ。スイーツも充実しているので、おやつタイムにも最適です。
公式URL:https://racines-park.com/
「SKY CIRCUS サンシャイン60展望台」で楽しむ絶景デート
引用:SKY CIRCUS サンシャイン60公式Twitter
池袋の複合施設「サンシャインシティ」の60Fにある「SKY CIRCUS サンシャイン60展望台」は、海抜251mの高さから360度を見渡せます。特に、ライトアップされたスカイツリーや東京タワーなどの夜景は幻想的な美しさです。
また、展望台には眺望だけではなく、様々なコンテンツが用意されています。なかでもVRを活用した体験型コンテンツはスリル満点。ハラハラするアトラクションが好きなカップルはぜひ挑戦してみてください。
▲ブランコ型コースターから池袋の街を上空から疾走する「スウィングコースター」(引用:SKY CIRCUS サンシャイン60公式Twitter)
パートナーと記念写真を撮りたいなら、光と鏡のトンネル「無限スケープ」がおすすめです。巨大な万華鏡の中に入ったような気分になれるフォトスポットです。不思議な世界感の中で、きっと素敵な1枚が撮れますよ。
引用:SKY CIRCUS サンシャイン60公式Twitter
公式URL:https://sunshinecity.jp/observatory/
まとめ:劇団銅鑼の感動の演劇で、心豊かなデート体験を
インタビューを通じて、劇団銅鑼の魅力をご紹介しました。劇団銅鑼の作品は、実話や身近なことをテーマにする作品が多いので、観劇が初めてでもきっと感情移入して見入ってしまうでしょう。
劇団員の方達の熱い演技に心を揺さぶられ、観た後は何か考えさせられることがあるかもしれません。深い作品が好きな人にもおすすめです。
また、演劇は1つのシーンでも見る人によって捉え方が変わるので、観劇後に感想を言い合うことで、パートナーの新たな一面が見られるかもしれませんよ。付近にはゆっくりできるスポットもたくさんあるので、ぜひ演劇鑑賞デートを楽しんでください。