鯖江市「うるしの里会館」で伝統工芸体験!世界に一つの漆器作りデート|福井県

この記事では、福井県鯖江市にある「うるしの里会館」をメインに、花の名所や温泉を満喫できるデートプランをご紹介します。

うるしの里会館は、漆器の歴史や技術を紹介している施設です。伝統工芸士による漆器作りの実演も見学できますよ。また、漆器作りの体験もできますので、世界に一つだけのオリジナル作品を作ることが可能です。

伝統工芸に触れるひとときを過ごした後は、漆器に盛り付けられたランチをいただき、温泉でゆっくりとリラックスしましょう。

今回は漆器作り体験や花の名所・温泉をめぐり、普段はなかなかできない貴重な体験を味わうデートをご紹介します。

こんなカップルにおすすめ!
向いてる年代:20歳〜59歳
おすすめカップル:伝統工芸に関心のあるカップル
どんなデート?:体験、温泉
目安時間:半日
目安予算:2人で9,000〜12,000円

概要:越前漆器作り体験と温泉で楽しむ鯖江市の伝統工芸デート

うるしの里会館の展示

花の名所である西山公園を散策した後に、今回メインに紹介する「うるしの里会館」で伝統工芸に触れ、温泉でゆっくりと過ごすデートプランを考えました。

9:30~11:00 西山公園を散策
11:00~11:15 うるしの里会館へ移動
11:15~12:45 うるしの里会館を見学・漆器作り体験
12:45~13:30 「喫茶椀椀」にてランチ
13:30~13:45 かわだ温泉ラポーゼかわだへ移動
14:00~14:30 ラポーゼかわだで「山うに作り」体験
14:30~16:00  ラポーゼかわだで入浴

まずは、西山公園を散策します。春に訪れれば約5万株ものつつじが一斉に咲き誇る様子を堪能でき、秋なら紅葉、冬なら雪吊り風景と季節ごとに美しい光景に出会えます。

次に、うるしの里会館を見学します。カップルで漆器作りを体験して伝統工芸の良さを実感しましょう。また、たくさんの漆器が展示販売されていますのでお土産も選べます。その後、館内の「喫茶椀椀」でランチをいただきます。漆器に盛り付けられているので、見た目も味わうと良いですよ。

最後に立ち寄りたいのは「かわだ温泉ラポーゼかわだ」です。地域の伝統食品「山うに」作りを体験し、天然温泉にゆっくりと浸かってリラックスします。

ここからは、そんなデートプランの中心となる「うるしの里会館」について詳しく紹介していきます。

越前漆器の魅力を体感!「うるしの里会館」の見どころ

うるしの里会館の外観

うるしの里会館は、越前漆器協同組合が管理・運営を行っている施設です。越前漆器の歴史や技術を展示しているだけではなく、伝統工芸士による実演も見学でき、漆器作りの体験もできます。

漆器作りの体験は、「絵付け」「沈金」「拭き漆」の3種類から選ぶことができます。絵付けは絵筆で漆器に絵を描きます。自由に描いてもいいですし、絵型から絵柄を選ぶこともできますよ。沈金は漆器に模様を彫って漆で金粉を定着させる技法で、拭き漆は木地の素材に生漆を塗って拭きます。

いずれも職人が丁寧に指導してくれるので、オリジナルの本格的な漆器を作ってみたい人にはおすすめの施設となっています。デートでお椀を作ったら良い記念になりますし、二人で一緒に食事をするときに使えばさらに親密度もUPしそうですね。

ミュージアムショップでは、1000種類以上の漆器製品が展示販売されており、お土産を探したい人にもぴったりです。

今回は「うるしの里会館」事務局次長の大久保さんにインタビュー取材を行い、施設の魅力や周辺の見どころなどについてのお話を伺いました。

1万年の歴史を持つ漆器の魅力と「うるしの里会館」の取り組み

漆塗りをしている職人
▲漆塗りをしている職人

編集部

漆にはあまり馴染みがなかったのですが、展示や製造工程を見学していたら、漆器の価値がよくわかりました。これだけ手をかけて作っているからこそ、漆器は美しいのですね。

改めて、うるしの里会館の特徴や活動内容を教えてください。

事務局次長:大久保さん

日本国内で1万年以上前から使用していると言われる漆や漆器は、人々の生活に寄り添う形で使われてきました。そのように古くから用いられてきた漆や漆器についての内容、漆器づくりの工程などを知っていただくことにより、その素晴らしさや使い勝手のよさを理解していただきたいと思っています。

また館内のミュージアムショップでは1,000点以上の商品を展示販売させていただいており、生活に合う漆器を選んでいただくことで、普段の食生活をより豊かなものに感じていただきたいと思います。

ここまで多くの漆器商品や漆芸品をご覧いただける場所は当館だけなので、漆器好きや伝統工芸好きの方には、時間が経つのを忘れるくらいご覧いただけるところが多いと思います。

越前漆器のお椀
▲越前漆器の美しいお椀

編集部

漆器の歴史は、日本人の暮らしの歴史でもありますね。先人の知恵を学ぶことで、現代の私たちの暮らしを今一度見直すことにもつながりますし、伝統工芸の良さに触れると心が豊かになれそうです。

うるしの里会館では越前漆山車が巡行されたり、漆掻き唄踊りなども披露されたりするとお聞きしましたが、企画展にはどのようなものがありますか。

事務局次長:大久保さん

毎年、河和田塗越前漆器まつり、越前漆器展覧会、越前漆器うるしの匠展を開催しています。また、季節にあった漆器を展示するコーナーを設けています。春夏秋冬の一年を通して、来場者の方にふさわしい漆器が見つかることと思います。

編集部

カップルでお気に入りの漆器を探して、ペアで購入するといい思い出になりそうです。長く使えるお気に入りのものに巡り会えたら嬉しいですね。

カップルで挑戦!世界に1つだけの漆器作りワークショップ

拭き漆体験の作業
▲漆を木地に塗る「拭き漆体験」

編集部

うるしの里会館では、ワークショップがあるそうですが、どのような体験ができますか?

事務局次長:大久保さん

漆器作りができ、「絵付け体験」「沈金体験」「拭き漆体験」の中から選ぶことができます。2、3日前にご予約をいただければ、2名以上でご参加可能です。世界に1組だけの特別な漆器を作ることができます

絵付け体験では、塗料を筆につけてお椀やトレーに絵をつけていただきます。沈金体験では漆を沈金刀という鑿(のみ)で図柄を彫り、漆を彫った部分に使用して金粉を定着させていきます。絵付け体験と沈金体験で作った作品は、当日に持ち帰っていただくことができますよ。

また、拭き漆体験では1回だけ体験者の方に漆を木地に塗っていただき、拭き取り紙で拭き取っていきます。残り4回は職人の方で拭き漆を行わせていただき、着払いでお客様の元にお送りします。

編集部

自分だけのオリジナル漆器が作れたら、とてもいいデートの記念になりそうです。カップルで絵付けをして、お互いにプレゼントするのも良いなと思いました。

必見!美しい和室の格天井と漆塗りのエレベーター

和室の格天井

編集部

大久保さんが特に好きな展示はありますか?

事務局次長:大久保さん

和室の格天井が素晴らしいです。40年たっても職人たちが描いたものは色あせることなく、美しい状態でご覧いただけます。またエレベーターの扉も全体が黒漆塗りが施されており、その上に蒔絵が施されているので、ぜひ見ていただきたいと思います。

編集部

これほどゴージャスで美しいエレベーターは見たことがありません。写真撮影したいと思ったエレベーターは初めてです。こちらの他にも、館内で思い出の写真を撮影できるおすすめスポットはありますか?

事務局次長:大久保さん

うるしの里会館に隣接した越前塗山車会館には高さ3.5mの大きな山車が展示してあり、写真スポットになっています。

越前塗山車
▲これだけ大きな漆塗りの作品にはなかなかお目にかかれません

編集部

漆塗りの光沢が写真映えして美しいです。ぜひ、カップルで記念撮影をしたいですね。

1000点以上の漆器が並ぶミュージアムショップの魅力

ミュージアムショップの店内

編集部

美しい漆器がたくさん展示してありますが、大久保さんが思う、施設の魅力や見どころを教えてください。

事務局次長:大久保さん

ミュージアムショップには1,000点以上の種類の漆器が展示されており、食器をはじめとして手鏡、名刺ケースなどの商品も豊富にあり見ていて飽きないです。

また、定休日を除く営業日は日替わりで職人の実演を見ることができ、漆器づくりの内容を知ることができますよ。

編集部

たくさんの漆器が展示されていて、欲しいものがいくつもあり、困ってしまうほどでした。きっと、訪れた人にぴったりのものがありますね。

ちなみにレストランでは、地元の名産品が食べられるそうですね。おすすめの商品や人気メニューを教えてください。

事務局次長:大久保さん

館内には「喫茶椀椀」があり、ランチ、うどん、スイーツなどを召し上がっていただくことができます。特にランチではグリーンカレー、とろろ丼などには地元河和田の薬味である「やまうに」が使用されています。味はぜひともお召し上がりいただき、体感していただきたいと思います。

「喫茶椀椀」のランチセット
▲「喫茶椀椀」のランチでは「山うに」が食べられます

編集部

「やまうに」は、ゆず、鷹の爪、赤なんば(完熟ししとう)、塩を練り上げた、河和田地方の伝統的な薬味だそうですね。漆器でいただくメニューは、味も見た目も格別の美味しさです。

利用者の声:うるしの里会館の体験評価と口コミ

職人工房の外観

編集部

うるしの里会館を訪れた方からは、どのような感想をいただいていますか?

事務局次長:大久保さん

「会館の中は非常にきれい」という感想をいただいております。また、「これだけの数の漆器類を見られるところはない」と好評ですね。体験でいらっしゃった方は職人さんとのコミュニケーションもでき、喜んでいただいております。

SNSなどでは「ワークショップに満足」「職人の実演が素晴らしい」との声が多数

編集部でGoogleやポータルサイト、SNSなどで実際の口コミを調べましたので要約して紹介します。

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「絵付け」体験をしました。思い出が形になって残って大満足です
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間近で伝統工芸士による実演が見学できて、伝統技術の素晴らしさがよくわかった
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漆塗りのスマホケースなどが販売されていて嬉しかった
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漆椀でランチが食べられて美味しかった

ワークショップに満足した、実演が素晴らしかったという声が多く寄せられていました。また、ショップやレストランが良かったという人もたくさんいました。ぜひ実際に訪れて、ご自分で確認してみてくださいね。

うるしの里会館からカップルへのメッセージ

木地製作をしている職人
▲漆器のベースとなる「木地」を製作をしています

編集部

これから「うるしの里会館」を訪れようと考えているカップルへのメッセージをお願いします。

事務局次長:大久保さん

「絵付け」と「沈金」と「拭き漆」の漆器作りの体験は、カップルの思い出作りに最適です。世界に2人だけの漆器をつくっていただきたいです。

編集部

デートでは2人で漆器作り体験を満喫して作った作品を持ち帰り、普段使いすることで毎日の生活がとても豊かなものになりそうですね。

本日はありがとうございました。

うるしの里会館の基本情報

住所 〒916-1221
福井県鯖江市西袋町40−1−2
アクセス ・JR鯖江駅から車で約20分
・JR鯖江駅からコミュニティバス(つつじバス)河和田線で25分
(「うるしの里会館」下車)
営業時間 9:00〜17:00
休館日 毎月第4火曜日(休館日が祝日の場合は営業し、翌日が休館日となる)
料金 観覧無料
駐車場 普通車100台
電話番号 0778-65-2727
公式サイト https://www.echizen.or.jp/urushinosatokaikan

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です

うるしの里会館周辺で楽しむ!おすすめデートスポット

うるしの里会館の滞在時間はレストランを含めて2〜3時間ほどです。周辺には自然豊かな公園や、パンや福井名産品作りや天然温泉を満喫できる施設など、いつもとひと味違ったデートにおすすめのスポットがあります。

ぜひカップルで訪れて、素敵な時間を過ごしてくださいね。

おすすめのデートスポット

日本海側随一のつつじ名所:四季折々の西山公園

西山公園は、うるしの里会館から車で15分ほどのところにあります。

春には約5万株のつつじが咲き誇るつつじの名所です。その他にも、桜、もみじ、雪吊り風景と季節ごとの美しさが見ものですよ。
日本庭園や動物園などもあり、カップルで散策するのはぴったりの公園です。

鯖江市観光公式サイト:https://www.city.sabae.fukui.jp/kanko/playing/nishiyama.html

体験と癒しの「かわだ温泉ラポーゼかわだ」:山うに作りと天然温泉

かわだ温泉ラポーゼかわだは、うるしの里会館から車で5分ほどのところにあります。ここでは、パンや福井の名産品など様々な手作り体験が行えます。

なかでもカップルにおすすめなのは、地元ならではの「山うに作り」や「水ようかん作り」です。2人で協力して名産品作りに挑戦してみましょう。

その後、天然温泉にゆっくりと浸かり、疲れを癒してリラックスしましょう。

かわだ温泉ラポーゼかわだ公式サイト:https://www.lapause.jp/

まとめ:漆器作り体験をして”かたち”に残るデートをしよう

今回は「うるしの里会館」とその周辺の公園や温泉を巡るデートプランを紹介しました。

うるしの里会館は、越前漆器の歴史や技術を展示しており、漆器作りの体験もできる施設です。カップルで、自分たちだけのオリジナル漆器を作ったら、きっと、忘れられない思い出になることでしょう。

また、周辺にもカップルで巡るのにぴったりなデートスポットがありますので、大切な人と一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。

ぜひ、次回のデートの参考にしてみてくださいね。