庭園が美しい「柳川藩主立花邸 御花」で悠久の時を感じるデート|福岡県の料亭旅館
この記事でご紹介するのは、福岡県柳川市にある人気のデートスポット「柳川藩主立花邸 御花(やながわはんしゅ・たちばなてい・おはな)」です。
御花では、大名家にゆかりのある豪華な建築物や庭が長年にわたって保存されており、100畳の大広間から壮大な庭園を眺めるなど、非日常的な体験をすることができます。
また貴重な「宿泊できる国指定名勝」として知られており、舟で朝食をとったり、水面に映る花火を楽しんだりと、デートにぴったりの宿泊プランも用意されています。
今回は「柳川藩主立花邸 御花」の金原さんにインタビューを行い、歴史に裏付けられた魅力について詳しく伺いました。ゆったりとした特別な時間を過ごしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
藩主の末裔が営む名勝「柳川藩主立花邸 御花」
「柳川藩主立花邸 御花」は、約7,000坪の全敷地が国指定名勝に指定されている料亭旅館です。
見事な鑑賞式庭園である「松濤園」(しょうとうえん)やそれを望む100畳の大広間、白亜の西洋館など、どれも非常に豪華な造りで見応えがあります。
元々は江戸時代、柳川藩主である立花家の別邸として建築されたもので、今現在も藩主の末裔が運営に携わっているのが大きな特徴です。
それでは、その魅力について、スタッフの金原さんに詳しく聞いていきましょう。
「柳川藩主立花邸 御花」の見どころは松濤園を見渡せる大広間
編集部
まずは「柳川藩主立花邸 御花」の見どころについて教えてください。
金原さん
御花の主な見どころは、明治後期の建築物です。特に約1,200坪もある松濤園を眺めながら、100畳の大広間でくつろいでいただくのがおすすめです。
時代を超えて受け継がれてきた景色をカップルで共有して、ぜひ思い出に残していただければと思います。
▲御花の特別な空間を演出する、広大な松濤園
御花では「100年後の未来」を考えながら運営しています。ご結婚を意識されるカップルさんにとっては、「永遠」などのテーマが自然と出てくる場所なのではないでしょうか。
西洋館や大広間は、挙式会場や披露宴会場としてご利用いただいておりますので、「おじいちゃん・おばあちゃんが御花で結婚式をした」というお話も耳にします。
実際にカップルで見学にいらっしゃる方が多く、結納やブライダルの前撮りに使っていただくこともあります。
▲要人たちの社交の場として使われてきた西洋館
あとは近年ですと一年中、「家政局(お役間)」の中に「さげもん」というお雛様飾りを飾っています。前撮りなどに使用しているもので、見学でも写真を撮っていただけます。
▲御花に展示されている雛人形と「さげもん」(引用:御花「ギャラリー」より)
「柳川藩主立花邸 御花」のデートでの楽しみ方
ここからは「柳川藩主立花邸 御花」におけるデートの楽しみ方を聞いてみましょう。
季節の花が彩る東庭園や雨の日の松濤園が美しい
編集部
「柳川藩主立花邸 御花」の季節ごとの魅力について教えていただけますか?
金原さん
御花では松濤園とは別に「東庭園」という庭園があり、そこには季節の花々が咲きます。
特に立花家は藤の花が大好きだったということで、藤棚も見どころです。立花家の食器などにも藤の意匠が取り入れられています。
いまでは藤の花は柳川市の花にもなっており、市内では桜よりも藤のほうが見どころが多いほどだと思います。
また松濤園では、雨の日に松がしっとりと濡れる様子がとても美しいです。雨の日にお越しいただいた際には、また違った魅力を感じていただけます。
夏のアートイベント「奇怪夜行」が人気
編集部
「柳川藩主立花邸 御花」で、カップルにおすすめのイベントはありますか?
金原さん
それなら「奇怪夜行」という夏の夜のアートイベントがおすすめです。これは立花家に伝わる妖怪の絵巻を生かしたイベントで、好評を受けて2021年から続けています。
こちらは、伝統工芸の八女提灯(やめちょうちん)に妖怪を描くアート作品を作っていらっしゃる伊藤権次郎商店さんと「伝統工芸×文化財」ということでコラボさせていただいております。
2023年のテーマは「河童」。柳川は元々お堀が930キロもある地域で、そのお堀には河童がいると信じられています。今でも河童の銅像・石像があったり、河童に関する風習が残っていたりするんですよ。
▲「奇怪夜行」の2023年のテーマは、柳川で親しまれている河童
イベントでは、妖怪がたくさん描かれた八女提灯が大広間や西洋館などに並ぶため、すごく壮大な景色を楽しんでいただけます。
こちらは宿泊せずに夜の御花を体験できる貴重な機会です。8月の金・土・日曜日に行いますので、ぜひカップルでお越しください。
編集部
イベントに合わせて、「妖怪ルーム」に泊まれる宿泊プランもあるのですね。
金原さん
妖怪の提灯と一晩を過ごせる、妖怪ルームというお部屋をご用意します。こちらにご宿泊のお客さま限定で、妖怪提灯のミニ提灯をプレゼントしています。
▲奇怪夜行の開催中は、妖怪提灯が怪しく光る「妖怪ルーム」にも宿泊できる
また、福岡市の書店「文喫(ぶんきつ)」さんとコラボしており、お部屋にある妖怪や河童に関するセレクト本を一晩楽しむことができます。チェックアウト時には気に入った本を1冊プレゼントさせていただきます。
ランチなら「集景亭ダイニング」で鰻のせいろ蒸し。大広間でドリンクも
編集部
「柳川藩主立花邸 御花」には、ランチができる食事処やカフェはありますか?
金原さん
御花にあるダイニングレストラン「集景亭ダイニング」では、柳川名物である「鰻のせいろ蒸し」をお召し上がりいただけます。
また会席料理を提供している「集景亭」も、事前に予約をしていただければ、ランチにご利用いただくことが可能です。
▲集景亭の会席料理の一例
公式:集景亭ダイニング
公式:集景亭(個室)
また、カフェのように椅子やテーブルがあるわけではないのですが、100畳の大広間では縁側に腰掛けながら、オリジナルブレンドのコーヒーや抹茶ラテを楽しんでいただけます。
オリジナルのお土産を扱うギフトショップあり
編集部
「柳川藩主立花邸 御花」には、お土産などを購入できるショップはありますか?
金原さん
御花の中に、ギフトショップがございます。御花の秘伝のタレとふっくら香ばしい鰻を使用した「おはなのうむすび」や、オリジナルのブレンドコーヒーなど、さまざまに取り揃えています。
柳川の駅の周辺にはお土産屋さんがあまり多くないので、ぜひお帰り前に立ち寄ってみてください。
「柳川藩主立花邸 御花」に宿泊する魅力
ここからは、「柳川藩主立花邸 御花」でカップルに人気の宿泊プランについて、詳しく聞いてみましょう。
朝や夜に体験できる、宿泊者だけの特別な時間
編集部
料亭旅館である「柳川藩主立花邸 御花」での、宿泊の魅力について教えていただけますか?
金原さん
やはり一番は国指定名勝であり、旧大名家の藩主の末裔が今も運営している施設に宿泊していただけるという点です。ぜひ御花に息づく歴史を感じていただきたいですね。
また朝6時から庭園を開放しているので、目覚めた後には松濤園のお庭へ向かい、朝の時間をゆったりと過ごしていただくことができます。
さらに100畳の大広間は、夜は宿泊のお客様向けのラウンジになります。ドリンクや日本酒を味わいながら夜の松濤園を鑑賞できるのは、宿泊のお客様だけの特権です。
ムード満点!カップルにおすすめの多彩な宿泊プラン
編集部
御花では、カップル向けのさまざまな宿泊プランをご用意されているようですね。ぜひ詳しくお聞かせください。
金原さん
まずカップルにおすすめなのが、お舟で朝食を味わっていただく「ときの流れを愛でるプラン」です。川下りをしながら料亭の朝ごはんを楽しみ、お殿様のような特別な空間を体験していただけます。
▲舟の上で料亭の朝食をいただけば、まるでお殿様のような優雅な気分に
また夏の季節なら「お舟で花火プラン」が人気です。川下りは波がないのが特徴で、花火が水面にすごくきれいに映ります。カップルで幻想的な雰囲気をお楽しみいただけますよ。
さらに中秋の名月のころには「お月見プラン」など、季節やシチュエーションに応じたさまざまな宿泊プランをご用意しています。
公式:御花(宿泊)
「柳川藩主立花邸 御花」からのメッセージ
編集部
この記事を読んで「柳川藩主立花邸 御花」に興味を持ったカップルやご夫婦へ、最後にメッセージをお願いします。
金原さん
時の流れがゆっくりに感じていただける御花は、ゆったり癒やされたい方にぴったりな場所だと思います。壮大な庭園は、落ち込んだときに来ても、晴れやかな気分のときに来ても、いつでも受け止めてくれます。
御花は元々、藩主の家族たちが幸せに暮らすためにつくられた場所です。その中に、きれいなお花が咲き乱れ、たくさんの思い出が紡がれてきた歴史があります。
ぜひカップルで御花を訪れて、ゆっくりと贅沢な時間をお過ごしください。
編集部
本日は「柳川藩主立花邸 御花」の歴史や魅力についてたっぷりとお話しくださり、ありがとうございました。
御花(日帰り見学)の料金・割引・予約
入園料 | 【松濤園・大広間・西洋館・立花家史料館の見学】 ・一般:1,000円 ・高校生:500円 ・小中学生:400円 |
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割引 | ・宿泊者は無料 ・柳川市内の小中高生は無料 ※学生証等の提示が必要 |
予約 | 不要 |
「柳川藩主立花邸 御花」の感想・口コミ
「柳川藩主立花邸 御花」を実際に訪れた人の感想や口コミを集めました。
- 時間の流れがゆっくりで、とても良かった。現実を離れて非日常の世界を満喫できた。
- 庭園を眺めながらコーヒーをいただいた。展示されていたお雛様も可愛く、見応えがあった。
- 宿泊で利用しました。夜の舟での花火は水面に反射する光がとても美しく、素敵な思い出になりました。
- 敷地内を巡っているうちに、まるで自分もその時代に生きているような気持ちになってきます。
時代を超えて受け継がれる豪華な建物や松濤園の雰囲気の中で、非日常的な時間を過ごせたという声が目立ちました。
見学はもちろん、カップルでの宿泊利用も多く、宿泊プランごとのさまざまな体験は、どれも忘れられない思い出になっているようでした。
「柳川藩主立花邸 御花」の基本情報(アクセス・営業時間)
住所 | 〒832-0069 福岡県柳川市新外町1 |
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連絡先 | 0944-73-2189 |
アクセス | 【公共交通】 ・西鉄「柳川駅」からタクシーで約10分 【車】 ・九州自動車道「みやま柳川IC」から約30分 ・有明海沿岸道路「徳益IC」から約6分 |
営業時間 | 10:00〜16:00 (松濤園・大広間・西洋館・立花家史料館の見学) |
休館日 | 各月ごとの「営業のお知らせ」を参照 公式サイト:御花(お知らせ) |
駐車場 | 宿泊棟(松濤館)前に「宿泊/料亭ご予約のお客様専用駐車場」あり ※日帰りの場合、市営駐車場または付近のコインパーキングを利用 |
公式URL | https://ohana.co.jp/ |
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