奈義町現代美術館で幻想的な現代アート空間に魅せられるデート|岡山県

この記事では、岡山県勝田郡奈義町にある「奈義町現代美術館」を中心としたデートを紹介します。

奈義町現代美術館は、作品と建築が一体となった現代アートを鑑賞できる美術館です。磯崎新氏による建築デザインや那岐山を望めるロケーションも魅力的で、美術鑑賞が好きなカップルはもちろん、不思議な作品を見てゆっくり過ごしたいカップルにもおすすめですよ。

今回は、奈義町現代美術館で広報を担当されている武下さんに詳しく話を伺い、見どころやおすすめの過ごし方についてまとめました。

空間をアートとして感じる!「奈義町現代美術館」の展示

奈義町現代美術館の展示室「太陽」

奈義町現代美術館は、常設の展示室「太陽」「月」「大地」から構成される現代アートの美術館です。

「現代アートはなんだか難しそうでハードルが高い」と感じる方もいるかもしれませんが、大丈夫!普段アートに馴染みのない方でも幻想的な空間が楽しめると好評なんです。

ではさっそく、奈義町現代美術館の展示内容について聞いていきましょう。

作品と建物が一体化した美術館

編集部

奈義町現代美術館は、どんな美術館ですか?まずはコンセプトを教えてください。

武下さん

当館は、建築家・磯崎新と3組のアーティストによってつくられた、作品と建物とが半永久的に一体化した美術館です。

一般的な美術館とは違い、常設の作品がメインです。「太陽」「月」「大地」と名付けられた3つの展示室から構成され、奈義町の自然条件に基づいた固有の軸線を持っています。

借景には秀峰那岐山を望み、作品はその日、その季節ごとに違った表情を見せてくれますよ。

「美術館」と聞いて皆さんが思い浮かべるような、絵画や彫刻が展示された空間とは異なりますので、最初はとっつきにくく感じるかもしれません。しかし、一度ご来館いただければ、その空間の美しさや不思議さを全身で味わっていただくことができ、きっと忘れられない体験になると思います。

常設展示「太陽」「月」「大地」は展示空間そのものが作品

奈義町現代美術館の展示室「大地」

編集部

メイン展示「太陽」「月」「大地」について教えてください。

武下さん

「太陽」「月」「大地」は、それぞれ、荒川修作+マドリン・ギンズ、岡崎和郎、宮脇愛子といった国際的に活躍されたアーティストと磯崎新がともにつくりあげました。

これらの展示室は、空間全体がひとつの作品となっています。作品の中に入って、自分も作品の一部となって楽しんでいただけるのが魅力であると思います。

編集部

なかでも、武下さんが好きな展示室はどちらですか?

武下さん

私のお気に入りは、展示室「月」です。

ここは音がとても反響しやすいつくりとなっており、手を軽く叩いていただくと、その音の広がりに驚かれると思います。真っ白な空間にあるベンチに座り、目を閉じて様々な音に耳を傾けるのがおすすめです。

奈義町現代美術館の展示室「月」▲展示室「月」の様子。耳を澄ませながらベンチでゆっくり空間を感じてみて

併設ギャラリーで企画展も開催される

編集部

奈義町現代美術館では、企画展は行われていますか?

武下さん

年間10本程度、併設するギャラリーで企画展を行なっています。こちらでは、岡山県内外の若手からベテランまで、現在活躍中の作家による個展を開催していますよ。

絵画や彫刻、映像など様々なジャンルのアートを取り上げていますので、ぜひこちらもご注目ください。

>>企画展の情報はこちらから(公式サイト)

「その日・その時間」を感じながらゆっくり鑑賞しよう

編集部

奈義町現代美術館では、どんな鑑賞の仕方がおすすめでしょうか?

武下さん

作品数は決して多くはないので、ただ観るだけであればあっという間に終わってしまいますが、各展示室にはベンチなど座って鑑賞していただける場所があるので、ぜひゆっくりと鑑賞していただきたいです。

特に、展示室「大地」の池に面した部分は、風によってステンレスワイヤの作品がゆれたり、晴れた日には水面に反射した光が天井に映りこんだりと、その日・その時間だけの美しさを体感できます。

池に面した展示室「大地」
▲展示室「大地」の一部は池に面している。日差しや水といった自然との融合も楽しもう

奈義町現代美術館は写真撮影もOK!見どころ・魅力を紹介

奈義町現代美術館の屋上からの風景

編集部

武下さんは、奈義町現代美術館の魅力や見どころはどんなところにあるとお考えですか?

武下さん

作品と建築が一体となった美術館として、当館は先駆け的な存在です。写真撮影も可能ですので、展示空間や建物なども写真も撮られて、ご友人やご家族と共有していただければと思います。

また、建物が面白い形をしていますので、様々な角度から見ていただきたいです。美術館の屋上に上がっていただいたり、併設する図書館の窓から見てみると、また違った印象になると思います。

奈義町現代美術館のデートでの楽しみ方

ここからは、デートで奈義町現代美術館を訪れるカップルに向けて、おすすめの過ごし方をお伝えします。

夜の美術館でのイベント「音楽演奏会」で幻想的な時間を

奈義町現代美術館で催される「奈義MOCA観月会」の様子

編集部

奈義町現代美術館では、カップルで楽しめるようなイベントは実施されていますか?

武下さん

毎年、中秋の名月の頃に「奈義MOCA観月会」と銘打った音楽演奏会を開催しています。この日は夜に展示室「大地」の空間の中で、演奏家の方の演奏を聴くことができますよ

夜の美術館の幻想的な雰囲気と、美しい音楽をともに楽しんでいただける滅多にない機会となり、参加者の方からもご好評いただいています。

奈義町現代美術館の夜の様子
▲夜の美術館には普段とはまた違ったロマンチックな雰囲気も漂う

>>館の年間イベントスケジュールはこちらから(公式サイト)

作品と那岐山をゆっくり見ながらのカフェタイムで一息つこう

奈義町現代美術館のカフェスペース

編集部

奈義町現代美術館には、ひと休みできるようなレストランやカフェはありますか?

武下さん

展示室「大地」と那岐山を望むことができるカフェスペースがあります。メニューはエスプレッソコーヒー、紅茶、オレンジジュースのみとシンプルですが、ステンレスワイヤの作品を眺めながらゆったりとした時間の流れを楽しんでいただけます

奈義町現代美術館のカフェで注文できるエスプレッソ
▲落ち着いた空間でエスプレッソ片手に二人の時間が過ごせる

アートに関する書籍なども置いていますので、そちらもご覧いただき、アートの世界にどっぷり浸っていただきたいです。

奈義町現代美術館周辺のデートスポット

編集部

奈義町現代美術館周辺には、見学前後にカップルで訪れられるようなスポットはありますか?

武下さん

当館の敷地内には、「La gita(ラジータ)」さんというピッツァの美味しいお店があります。ナポリピッツァ協会公認のピッツァはとても好評で、遠方から訪れるお客様もいらっしゃるそうです。

休日のお昼は行列ができますので、ご予約いただくのがおすすめです。レストランの窓からは、当館もご覧いただけます。

>>「La gita」公式サイト

奈義町現代美術館からのメッセージ

奈義町現代美術館の展示室「月」

編集部

デートで奈義町現代美術館を訪れようと検討しているカップルやご夫婦へ、メッセージをお願いします。

武下さん

「現代アート」というと難しい印象があるかもしれませんが、どなたにも楽しんでいただけます。

「びっくりした」、「不思議なところ」、「変な感じ」など、大人から子どもまで様々なご感想をお聞きします。その率直な感想がとても大切ですので、ぜひどう感じたか、職員にも教えていただければと思います。

大切な人とご来館いただいて、展示空間の不思議さや美しさについて共有しながら、写真も撮影していただければ、きっと素敵な思い出になると思います。特に展示室「太陽」で撮影するシルエット写真はSNSでも人気です。

岡山県、そして全国には魅力的な美術館がたくさんありますので、当館をきっかけに、ぜひ他の美術館にも足を運んでいただければ幸いです。

編集部

たしかに現代アートには難解そうなイメージがありましたが、展示空間に身を置き、素直に感じればいいんだなとわかりました。カップルの大切な記念写真も撮れそうですね。

今日はお話を聞かせてくださりありがとうございました。

奈義町現代美術館の口コミ

奈義町現代美術館を訪れた方は、こんな感想を持っているようです。

アイコン
幻想的で不思議な雰囲気だった。写真を撮っている人も多かった
アイコン
これまで美術に馴染みがなかったけれど、展示を楽しめた
アイコン
建物が面白く、ゆったりした時間を過ごせる

これまであまりアートにふれてこなかった方も鑑賞しやすいという声があり、訪れるハードルが高くない一方、その展示の不思議さや美しさについても高く評価されていました。ゆっくり過ごせる場所だという感想も多く、リフレッシュにもつながりそうです。

奈義町現代美術館の料金・混雑しない日時

料金

一般・大学生 700円
高校生 500円
中学・小学生 300円

※75歳以上、障がい者の方および介護者1名は無料

比較的空いている時間

平日 どの時間帯も比較的空いている
土日 開館後~10時30分頃まで、または午後3時以降

奈義町現代美術館の基本情報(アクセス・開館時間)

住所 〒708-1323
岡山県勝田郡奈義町豊沢441
連絡先 0868-36-5811
アクセス 【路線バス】
JR津山駅から片道30分
津山バスセンターから、中鉄北部バス馬桑(まぐわ)・行方(ぎょうほう)行きバスに乗車、「ナギテラス(奈義町役場)」停留所下車徒歩約5分
営業時間・休館日

【営業時間】
9:30~17:00(入館は16:30まで)

【休館日】
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館)および祝日の翌日
※喫茶室は毎週月曜日、土日祝日が休み

駐車場 専用駐車場20台(周辺に他施設との共有駐車場多数)
公式URL https://www.town.nagi.okayama.jp/moca/

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