【東京】豊島区立熊谷守一美術館で美しいものに出会い心を豊かにするデート

この記事では、東京都にある「豊島区立熊谷守一美術館」をメインに、国の重要文化財である建築や日本庭園を満喫できるデートプランをご紹介します。

熊谷守一美術館は、「画壇の仙人」と呼ばれ、抽象度の高い具象画という独特のスタイルの絵画を描いた画家・熊谷守一(くまがいもりかず)の作品を展示している美術館です。

美術館で作品を鑑賞した後は、著名な建築家フランク・ロイド・ライトが100年前に設計した「自由学園明日館」や、伝統的な日本庭園である「豊島区立目白庭園」を訪れ、二人で美しい建築や庭を散策しましょう。

こんなカップルにおすすめ!
おすすめ年代:20代〜50代
おすすめカップル:芸術や建築などに関心のあるカップル
どんなデート?:美術、建築、日本庭園を楽しむデート
目安時間:半日
目安予算:2人で6,000〜7,000円

概要:味わい深い美術作品を鑑賞し、心を豊かにするデートプラン

豊島区立熊谷守一美術館の展示室

今回メインに紹介する熊谷守一美術館を観覧した後に和食ランチと日本庭園を満喫し、名建築を見学して、美しいもので心を豊かにするデートプランを考えました。

10:30~11:30 「熊谷守一美術館」を観覧
12:00~13:00 「あえん目白店」にて和食のランチ
13:00~14:30 「豊島区立目白庭園」を散策
14:30~16:00 「自由学園明日館」を見学

まずは、熊谷守一美術館を観覧します。静かな佇まいの美術館の中で、素朴で味わい深い絵とじっくり向き合いましょう。決して難しい作品ではないので、かしこまって鑑賞するのではなく、カップルで楽しく見ることができるのではないでしょうか。

その後は「あえん目白店」にて、ヘルシーで美味しい和食ランチをいただきましょう。ランチを食べた後は、すぐ近くにある「目白庭園」を散策します。

最後に立ち寄りたいのは、目白庭園から歩いてすぐの場所にある「自由学園明日館」です。喫茶付きの見学を選んで、歴史ある美しい建築の中で一休みしましょう。

ここからはデートプランの中心となる熊谷守一美術館について、詳しく紹介していきます。

シンプルで味わいのある作品が並ぶ豊島区立熊谷守一美術館

熊谷守一の作品「白猫」
▲熊谷守一の作品「白猫」

豊島区立熊谷守一美術館は、東京都豊島区にある美術館です。熊谷守一はシンプルで味わいのある絵を描く日本画家で、その独特な画風に惹きつけられるファンも多いです。

美術館は熊谷守一が晩年までの45年間生活した旧居の跡地に建てられていて、彼が実際に生活し、アトリエを構えていた土地で、油絵・墨絵・書などの作品を鑑賞することができます。ちなみに熊谷守一は、80歳ごろから97歳で亡くなるまでの間は、1日のほとんどをこちらにあった自宅の庭で過ごしていたそうです。

また、展示作品に付いている丁寧な解説は、美術館館長であり、熊谷守一の次女である画家・熊谷榧(かや)さんが書いたものです。一般的な美術館における作品解説とは異なり、肉親ならではの親しみのある言葉が並んでいます。

今回は「豊島区立熊谷守一美術館」のスタッフの高崎さんにインタビュー取材を行い、施設の魅力や周辺の施設についてお話を伺いました。

初期から最晩年まで、熊谷守一の画風の変化をたどれる美術館

豊島区立熊谷守一美術館の展示室とベンチ

編集部

映画「モリのいる場所」を観たことをきっかけに、熊谷守一さんの作品が気になっていました。実際に守一さんがいらっしゃった、こちらの場所に来て作品をいくつも見ることができ、とても嬉しく思います。

改めて、熊谷守一美術館の特徴や展示の見どころを教えてください。

スタッフ:高崎さん

当館は熊谷守一が亡くなるまで45年間住み続けた「旧宅跡地」に1985年に設立されました。収蔵作品や寄託作品を含め、熊谷守一の油彩画や墨絵、書、クロッキー、オイルパステルといった平面作品のほか、陶磁器やブロンズなどの立体作品を収蔵しています。

常設展示では、第1展示室に油絵を中心に40点ほど、第2展示室には墨絵や書・パステル画・クロッキー等を20点ほど、初期から最晩年まで約60点の守一作品をご覧いただけます。

第2展示室の墨絵や書
▲第2展示室には墨絵や書・パステル画・クロッキーなどが展示されています

小さな施設ながらも初期から最晩年まで、熊谷守一の画風の変化、油彩画以外の作品もご覧になれますよ。

また、熊谷守一の次女で当館の館長も務める熊谷榧(かや)さんが書いた作品解説も魅力の一つで、作品が当館にやってくるまでの裏話や、家族ならではのエピソードを交えた解説になっています。

編集部

絵画だけではなく、書などの様々な作品も展示されており、多才な熊谷守一さんの魅力が伝わってきました。

ちなみに熊谷守一美術館は建物が少し変わっていると伺ったのですが、詳しく教えていただけますか?

スタッフ:高崎さん

実は美術館を設計した方のこだわりで、Caféスペースが地面より一段低く設計されているんです。椅子に座ると、ほぼ地面と同じ目線になります。

熊谷守一はよく自分の庭で寝っ転がり、様々な生き物の観察をしていたそうです。まさにその目線で今の庭を眺めることが出来るという趣向が凝らされています。

地面より一段低く設計されているCaféスペース
▲Caféスペースは地面より一段低く設計されています

現在も庭には守一作品のモチーフに登場する蝶や猫がよく遊びにやってきます。タンポポやヒガンバナなども季節ごとに顔を出すので、椅子に座ってゆっくり景色を楽しむのも良いのではないでしょうか。

平日は落ち着いていますので、展示室で絵を鑑賞したり、各フロアにある椅子で休息したりしながら、ゆっくりとした時間をお過ごしいただけますよ。

編集部

作品自体はもちろんですが、庭も含めた美術館の落ち着いた佇まいも素敵ですね。ここを訪れた方には、どんなことを感じてほしいですか?

スタッフ:高崎さん

熊谷守一は自宅の小さな庭に息づく草花や蟻、蝶、猫といった小さな生きものを好んで描いています。作品を通して、熊谷守一がそのモチーフに感じた美しさや感動を感じていただきたいです。

来館されるファンの方からも時折、熊谷守一の自宅にあった庭についてのお問い合わせをいただきますが、残念ながら設立時に庭を残すことは出来ませんでした。しかし、守一が魅力を見出したごく身近な生きものたちは、今でも当館前の庭に姿を見せてくれますよ。

編集部

作品のモデルが小動物だと思うと、いっそう愛おしさを感じます。この美術館は初めは私設美術館として開館して、2007年に作品を豊島区に寄贈し、区立美術館となったそうですね。

常設展示の入れ替えはないそうですが、企画展について教えてください。

スタッフ:高崎さん

毎年4月~6月頃にかけて、開館記念展を実施しております。1985年の開館から続く年に1度の特別企画展です。他館所蔵の作品を借用してまいりますので、普段とはまた違った作品をご覧になれます。

来年の2022年は開館から37年目、「熊谷守一美術館37周年展」を開催予定です。本展では「守一の庭」をテーマに展示を行います。その他、熊谷守一の生活資料も併せて展示する予定です。

その他の期間には常設展示の他、3Fでは随時関連企画の展示も行っています。特別企画展時と常設展を見比べてみるのも楽しいかもしれません。

編集部

企画展に合わせて、カップルで訪れたら、いっそう作品を堪能できそうですね。作品だけではなく、熊谷守一さんの生き方そのものも興味深いものなので、生活資料の展示も気になります。

熊谷守一が後の妻となる女性を描いた「某夫人像」が素敵

熊谷守一の作品「某夫人像」
▲熊谷守一の作品「某夫人像」

編集部

高崎さんが思う美術館の魅力を教えてください。

スタッフ:高崎さん

都内でまとまった数の守一作品を年間を通じ常設でご覧いただける施設は、おそらく当館だけです。

また、先ほどもお伝えしましたが作品には榧館長による作品解説が付けられています。身内ならではの砕けた解説文となっていますので、面白く読んでいただけるのではないでしょうか。

編集部

確かに、他の美術館ではあのような解説文は見たことがありませんね。絵だけではなく、解説もまた一つの作品のように楽しめます。

展示作品はたくさんありますが、その中でも高崎さんが特に好きな作品を教えてください。

スタッフ:高崎さん

私が特に好きな作品は、『某夫人像』(油彩/1918年)です。こちらは若き日の守一(38歳)が、後の妻となる秀子さんを描いた作品で、守一さんの秀子さんに対する想いが読み取れるような気がします。

編集部

後年のシンプルな画風とは異なり、丁寧に描かれた女性の姿が素敵だと思いました。図案のような猫や蟻を描いた絵と比べると、画風の変化がよくわかりますね。

そのような味わい深い作品を見ていると、手元に置いておきたくなりますが、ショップではどのようなグッズが販売されていますか?

熊谷守一美術館のショップで販売されているポストカードなど
▲ショップではポストカードなどが販売されています

スタッフ:高崎さん

当館オリジナルグッズの他、熊谷守一関連書籍や熊谷守一グッズを販売しております。

編集部

私は京都の染め屋さんに一点ずつ縫製してもらったという、熊谷守一「白猫」のポーチが欲しくなりました。作品をいつも手元に置いて、眺めていられるのは嬉しいですね。デートのいい記念にもなりそうです。

熊谷守一美術館の感想・口コミ評価

熊谷守一美術館の館内からみた美術館の庭

編集部

熊谷守一美術館に来館された方からは、どのような感想をいただいていますか?

スタッフ:高崎さん

「とても静かに鑑賞できました」「守一さんの作品を見ていると気持ちが落ち着いてホッとします」「榧さんの作品解説が面白いです」など、館内の落ち着き具合、守一さんの作品や榧館長の作品解説が特に評価いただいている印象です。

「作品に見入ってしまう」「美術館の静かな佇まいが良い」との声が多数

編集部でGoogleやポータルサイト、SNSなどでリアルな口コミを調べましたので要約して紹介します。

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シンプルだけど細やかに描かれた絵に見入ってしまいました。また来たいです
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静かで落ち着いた雰囲気の中で、1枚1枚の絵とじっくり向き合えて、贅沢な時間が過ごせた
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作品の解説文が温かい感じで、思わず引き込まれてしまいます
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住宅街の中にひっそりとある、静かで小さな美術館でとてもよかった

作品が素晴らしい、解説も魅力的だという声が多く寄せられていました。また、美術館自体の佇まいの良さを指摘している人も多数いました。ぜひご自分でも足を運んで、素敵な作品に浸ってくださいね。

熊谷守一美術館からカップルへのメッセージ

熊谷守一美術館の高崎さん

編集部

これから熊谷守一美術館を訪れようと考えているカップルへメッセージをお願いします。

スタッフ:高崎さん

守一は身近にあるモノをよく観察し、自分の感覚や経験にとても真摯に向き合ってきた作家です。枯木や蠅といった、一見印象の悪いモチーフでも、守一の作品の中では生き生きとしています。

生活の中での視点の変化を味わってみたい方には発見も多く、きっと楽しめます。

作品に描かれた猫や鳥はとても愛らしいので、美術鑑賞に苦手意識がある方でも、素直に鑑賞いただけると思いますよ。

編集部

熊谷守一さんのことを知らない人が来ても、十分楽しめそうですね。実物を見て、それだけ普遍的な魅力のある作品なのだと思いました。

本日はありがとうございました。

豊島区立熊谷守一美術館の基本情報

住所 〒171-0044
東京都豊島区千早2-27-6
アクセス 【東京メトロ】
・有楽町線・副都心線「要町駅」の出口1・2から徒歩9分
・有楽町線・副都心線「千川駅」の出口3から徒歩9分
【西武池袋線】
・「椎名町駅」の北口から徒歩13分
【国際興業バス】
・「要小学校」停留所下車、徒歩5分
開館時間 10:30~17:30(入館は17:00まで)
休館日 ・毎週月曜日(祝祭日問わず)
・年末年始(12月25日~1月7日)
観覧料 ・一般:500円(企画展は特別料金)
・高、大学生:300円
・小、中学生:100円
・小学生未満:無料
・障がい者手帳ご提示の方:100円
(介助の方は1名無料)
駐車場 1台(お身体の不自由な方が優先となります)
※満車の場合は近隣のコインパーキングをご利用下さい。
電話番号 03-3957-3779
公式サイト http://kumagai-morikazu.jp/

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です

熊谷守一美術館周辺のおすすめデートスポット

熊谷守一美術館の滞在時間は1時間ほどです。美術館で日本画を鑑賞した後は、重要文化財に指定されている建築や伝統的な日本庭園を巡ります。

地元の人でもあまり訪れないようなスポットを選んでいますので、この機会に足を運び、大切な人と一緒に豊島区の魅力を満喫してください。

おすすめのデートスポット

重要文化財に指定されている名建築・自由学園明日館

自由学園明日館は、熊谷守一美術館から徒歩と地下鉄で20分ほどのところにあります。1921年(大正10)に、自由学園の校舎として、アメリカの巨匠フランク・ロイド・ライトの設計により建設されました。

現在は国の重要文化財に指定されており、コーヒーや紅茶と焼き菓子をいただける喫茶付き見学もできます。歴史のある美しく端正な建築の中で、カップルでゆっくりとくつろいだ時間を過ごすのもいいですね。

自由学園明日館公式サイト:https://jiyu.jp/

伝統的な日本庭園である豊島区立目白庭園

豊島区立目白庭園は、熊谷守一美術館から徒歩と地下鉄で25分ほどのところにあります。また、自由学園明日館からは徒歩で5分ほどの場所にあるので、明日館の後に訪れるのがおすすめです。

自然に接し、伝統文化を育む場として豊島区が建設した伝統的な日本庭園で、回遊式の園路では、池の周囲を巡りながら、移り変わる美しさに出会うことができます。

都会の中にあるとは思えない、静かで心安らぐ環境に身を委ねれば、二人にとって素敵なひとときになることでしょう。

豊島区立目白庭園公式サイト:https://mejiro-garden.com/

体に優しい和食レストランあえん目白店

「あえん目白店」は、自由学園明日館や豊島区立目白庭園から徒歩で5〜10分のところにある和食レストランです。日の光が入る開放的な雰囲気の店内でゆったりとくつろぎながら、旬の野菜やをお魚、良質なお肉を使った「日本のご馳走」をいただくことができます

ヘルシーな和食ランチをいただいた後に、目白庭園を散策すれば、日本文化の良さを再発見できるかもしれませんね。

あえん公式サイト:https://aen-restaurant.jp/

美術館内にあるカフェスペース「Café Kaya」

熊谷守一美術館の館内にある「Café Kaya」の様子

熊谷守一美術館の館内には、「Café Kaya(カフェ カヤ)」が併設されています。

美術館館長で、熊谷守一の次女である画家・熊谷榧(かや)さんの作品を鑑賞できるカフェスペースになっています。
※最新の状況については、熊谷守一美術館(03-3957-3779)までお問い合わせください。

まとめ:魅力的な作品を通して二人の気持ちをグッと近づけよう

今回は、熊谷守一美術館とその近隣の日本庭園や名建築を巡るデートプランを紹介しました。

熊谷守一美術館は、素朴さの中に見る者を惹きつけて離さない強烈な魅力を持つ、熊谷守一の作品を展示している美術館です。また、近隣にもカップルで巡るのにふさわしいデートスポットがありますので、二人で訪れてみてはいかがでしょうか。

カップルで美しいものに接し、心を豊かにすると、二人の気持ちもいっそう寄り添うことでしょう。ぜひ次回のデートの参考にしてみてください。

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