「上花輪歴史館」で古い屋敷と庭園に魅了されるデート【千葉県野田市の博物館】

今回は、千葉県野田市の「上花輪歴史館」を中心に過ごすデートプランをご紹介します。上花輪歴史館では、代々醤油醸造を受け継いできた名主の邸宅と庭園を見学可能です。

国の名勝に指定された館内では、江戸時代の屋敷や醤油醸造に関する資料が大切に保存されています。四季折々に違う景色を見せる立派な庭園には驚かされますよ。

趣のある庭園でのんびり過ごし、知的好奇心も満たされたいカップルにおすすめの施設です。周辺には神社やおしゃれなカフェもあるので、デートコースにぴったり。

ぜひデートプランの参考にしてみてくださいね。

こんなカップルにおすすめ!
おすすめ年代:20代~50代
おすすめカップル:歴史と文化に興味のあるカップル
どんなデート?:江戸時代の屋敷、庭園、神社の御朱印

醤油醸造の歴史と文化に触れる歴史館デート

今回ご紹介するのは、千葉県野田市の「上花輪歴史館」を訪ねるデートプランです。上花輪歴史館では、地元の名主だった髙梨家の醤油醸造の歴史と文化を学ぶことができます。

今回のデートのメイン
上花輪歴史館
周辺のデートスポット
・櫻木神社
・野田市郷土博物館
・茂木本家美術館
・清水公園
・もりのゆうえんち
ランチにおすすめのお店
・古奈金
・珈琲工房 茶亭 山ぼうし

名勝に指定された広い庭園と屋敷は見事で、江戸時代から今日に至るまで大切に管理・保存されてきたのがわかります。邸内は立ち止まってじっくりと眺めたくなる景色ばかりで、カップルで散策すると心が癒やされますよ。

庭園でくつろいだあとは、近くの櫻木神社をお詣りして御朱印を受け取ります。ランチには、地元でも人気のお蕎麦さん「古奈金」はいかがでしょうか。

おしゃれなカフェ「山ぼうし」では、おいしい珈琲をいただきながらゆっくり語り合うこともできますよ。近隣には美術館やアスレチックを楽しめる公園もあるので、気分によってデートコースが選べます。

ここからは、メインとなる「上花輪歴史館」について詳しくご紹介していきます。

歴史的価値を今に伝える「上花輪歴史館」

上花輪歴史館は千葉県野田市にある施設で、江戸時代に上花輪村の名主を務めた髙梨家の邸宅と庭園を保存公開しています。

髙梨家は野田の地で醤油醸造を始めた名家で、現在のキッコーマンの前身となる野田醤油の設立にも関わり、醤油造りの中核的な役割を担ってきました。長年にわたり保存されてきた髙梨家の邸内は「髙梨氏庭園」として国の名勝に指定され、その歴史的価値をいまに伝えています。

3,000坪の敷地には居宅・庭園・土蔵・屋敷林・社祠などが長年にわたり保存され、「西に森、北に山」という江戸時代の屋敷建築が素晴らしい景観を見せています。

館内では醤油醸造に関する貴重な資料を一般公開し、企画展や講演会を通して郷土の歴史と文化を伝えてきました。その価値は非常に高く、邸内の景観全体が貴重な展示物として、訪れる人を魅了しています。

今回はそんな上花輪歴史館の学芸員・豊田さんにお話をおうかがいしました。

醤油醸造家の御屋敷を公開!景観や収蔵品は圧巻

上花輪歴史館の入口

編集部

上花輪歴史館は、どのような施設になるのでしょうか?由来についてご紹介ください。

豊田さん

上花輪歴史館は、江戸時代に代々当地の名主を務め、醤油醸造業を営んできた髙梨兵左衛門(たかなしひょうざえもん)の邸宅を保存公開している博物館です。

醤油醸造では文政12年(1829年)より幕府御用も務めるなど、髙梨家は江戸とも深い関わりを持っていました。髙梨家は大正期に縁戚の近在醸造家と醸造業を企業化した後、現在のキッコーマン株式会社の前身となる野田醤油を設立しています。

名主、そして醤油醸造家としての髙梨家代々の思いが詰まった生活用具・美術工芸品・古文書など、「ココにあるからこそ」の収蔵品や年中行事などの風俗を、後世へお伝えしている博物館です。

上花輪歴史館の展示棟の様子
▲展示棟では、醸造樽や醤油造りの道具が展示されています。

上花輪歴史館の竜吐水と大八車
▲江戸時代の火消し道具だった竜吐水(りゅうどすい)と大八車。

上花輪歴史館の台所▲台所用品の展示品。桶や樽がたくさん並んでいます。

上花輪歴史館の下部屋
▲下部屋の様子。生活様式がうかがえます。

編集部

キッコーマンの本社が野田にあることは知っていましたが、上花輪歴史館は醤油造りに関わりの深い邸宅だったのですね。

調べましたところ、髙梨家が醤油醸造を開始したのは1661年で、350年以上もの歴史があることがわかりました。近くには江戸川が流れていますから、水運を利用して江戸に供給していたのですね。

収蔵品は髙梨家で大切に保存されてきた品々ということで、この場所で公開されることは大変意義のあることだとわかります。

お屋敷もとても立派だと思いますが、邸内はどのくらいの広さがあるのでしょうか?

豊田さん

髙梨家の敷地は約3,000坪あります。邸内は昭和初期に大改修をしましたが、改修後は近世から近代の調和がとれた屋敷・庭園として評価され、敷地全体が「髙梨氏庭園」として、平成13年(2001年)に国の名勝に指定されました。

昭和の庭園としては全国で初めての名勝で、屋敷林や堀に石垣、そして庭園と、変化に富んだ景観をお楽しみいただくことができます。

上花輪歴史館の書院前庭
▲書院前庭の様子。緑に囲まれてひっそりと佇む書院。

上花輪歴史館の石垣と堀
▲上花輪歴史館の石垣とお堀

上花輪歴史館の孟宗竹
▲上花輪歴史館邸内の孟宗竹

編集部

3,000坪とは大変な広さですね。お堀や石垣も残っているとなると、見どころがたくさんあるのではないでしょうか。静かな庭園をゆっくりと見てまわりたいカップルは、たっぷりと有意義な時間が過ごせそうです。

自然と共に息づく空間で引き継がれてきた魅力

上花輪歴史館の眺春庵脇から書院前庭へ

編集部

豊田さんは、上花輪歴史館のどのようなところに魅力を感じますか?

豊田さん

上花輪歴史館は、古文書や民俗資料、庭園、建築と、非常に間口が広く奥深い博物館です。自然とともに生きている空間ですので、庭や住宅などが季節や天候によって表情を変えるのも大きな魅力です。

ここでは皆さん自身のご興味に応じて、様々な楽しみ方があろうかと思います。

編集部

緑に囲まれた広い敷地は、まさに自然と共存という環境ですからね。一度たりとも同じ光景はないと考えると、訪れるカップルにとっても目に映る景色が特別なものに見えてくると思います。

上花輪歴史館を訪れた方には、どんなことを感じてほしいとお考えですか?

豊田さん

この数十年で日本人の生活様式は大きく変化しています。髙梨家もまた、近世・近代・現代と時代に合わせて変化を伴ってきました。

館内を見ていただくことで、いかに先祖からの思いを引き継ぎ次代へ伝えてきたかがわかると思います。そして、博物館という形でいかに未来へ繋げていこうとしているかを感じていただければと思います。

編集部

確かに、私たちの生活スタイルは急激に変化してきていますね。一方で、醤油造りのように昔から受け継がれてきた伝統技術も、生活のなかにはたくさん残っていると思います。

展示物から先人たちのどのような思いが伝わってくるのか、とても興味深いです。残されている貴重な資料をじっくりと拝見したい気持ちになりました。

収蔵品が詳しく展示される企画展!予約必須の住宅内覧では季節の室礼も

上花輪歴史館の夏祭りの飾り

編集部

展示棟では常設展示が見られるようですが、企画展を行うこともありますか?

豊田さん

企画展は随時行っており、主に髙梨家収蔵の古文書や醸造関連道具、美術品などを展示しています。

醤油に関すること、名主としての仕事にまつわるものをはじめ、伝来の絵画・陶器・刀剣、庭園や建築など、常設展ではご紹介しきれない史資料もご覧いただくことができます。

編集部

公式サイトで拝見すると、2020年の企画展では「道具が語る 野田の樽職人」が開催されたようですね。日本で作られてきた道具は、文化の発展が感じられる貴重な品々が多いので、それにまつわるお話はとても興味を惹かれます。

展示棟はいつでも見られるようですが、髙梨家のお屋敷内部も見学できるのでしょうか?

豊田さん

住宅部分の見学は、日を定めてご案内しております。江戸時代の書院や、昭和初期の数寄屋造の室礼をご覧いただけます。内覧日は原則として毎週金曜と土曜で、ご予約が必要です。
*利用料は入館料含めて大人1,000円。雨天時は内覧受付はなし。

上花輪歴史館の書院
▲江戸時代の書院の外観。

また年中行事として上巳の節句飾り、端午の節句飾りなどがあります。その期間中は、内覧していただくことで季節に応じた佇まいをご体感いただけますよ。

上花輪歴史館の上巳の節句飾り
▲上巳の節句ではお雛様を飾ります。住宅内覧でお雛様も見られます。

上花輪歴史館の端午の節句飾り
▲端午の節句では兜の飾りや鯉のぼりの展示が行われます。

編集部

昔の住居がどのような雰囲気だったのか、中に入って見て感じたいですね。お雛様や端午の節句飾りの時期はぜひ、内覧コースでゆっくり見学したいと思いました。

敷地全体に見どころが!関東甲信越の地図も必見

編集部

豊田さんがお好きな展示物についてお聞かせください。

豊田さん

重厚さと繊細さを兼ね備えた建造物群が好きですね。江戸時代から昭和初期までの建造物はそれぞれ特徴を持っています。それに加え、堀や石垣、屋敷林なども含めて一体感を備えているという、実は不思議な空間なんです。新緑や、雨に濡れた庭には特に魅了されますね。

展示物では、醸造道具や醤油樽といった曲物(まげもの)が目を引きます。用途に応じて木や竹の特性を生かし、作成されている各種の道具や樽の技術や工夫に感心しますね

上花輪歴史館の展示されている醸造道具
▲展示棟で見られる醸造道具や醤油樽の展示品

関東甲信越などを描いた『富士見十三州輿地全図』(ふじみじゅうさんしゅうよちぜんず)も興味深いです。これは天保十四年(1843年)の木版多色刷で非常に細かい地図です。展示品は複製ですが、間近によってご覧いただけますよ。

上花輪歴史館に展示されている地図
▲富士見十三州輿地全図が展示されている展示棟の様子

また、夏に公開される夏障子越しに見る庭の美しさや、吹き抜けるそよ風の心地よさは、ぜひ住宅の中からご体感いただきたいと思います。

上花輪歴史館の夏障子
▲夏障子越しに見える庭は風情があります。

編集部

私は地図を見るのが大好きなので、この「富士見十三州輿地全図」はぜひ拝見したいです。富士山が見える十三カ国という括りで描かれているということで面白いです。とても人気のあった地図だと聞きました。

また、夏障子というのは初めて知りました。昔の人が涼を取るための工夫なのですね。とても涼し気で風情がありますね。こちらもぜひ、障子越しに感じる心地よさを味わってみたいです。気になるカップルはスケジュールを要チェックですね。

受け継がれてきた雰囲気を大切に維持する思い

上花輪歴史館の眺春庵

編集部

どのような思いで博物館を維持されてきたか、お聞かせいただけますか?

豊田さん

私どもは、もともと「博物館」として作られた施設ではありませんが、「常にここに在る」ことに意味があると思っております。

館長・副館長を務める髙梨家当主夫妻を中心に、従業員一同、出入りの職人たちも含めて、この雰囲気を大切にして残していこうと日々勤めています。

それゆえに、建物の保存のためには「壁に触らない」「玉砂利を蹴らない」「敷居を踏まない」「敷石の上を歩く」「庭石に荷物を置いたり腰を掛けない」といった心掛けが大切でもあります。

ですので、ときには来館された方に気づいたことをお伝えする場合もございます。その際、理由を一緒にご説明することで、ご理解を深めていただければと思っています。

編集部

これだけの庭園と建造物を拝見してくると、大変価値のあるものだということがよくわかります。ここまで保存・維持するためには、決まりごとがあるのは当然ですよね。

名勝として今後も残していくための配慮は、訪れる私たちにもあるべきだと思います。

豊田さん

ご理解いただけると嬉しいです。そうした礼儀は数十年前の人にとっては当たり前のことでも、生活様式の異なる現代では知らなくて当然のこととも言えます。

ですが、こうした祖父母や曾祖父母が受け継いできた文化を、私たちが引き継いでいくことも大切です。その一助となることが、上花輪歴史館の存在意義の一つでもあると思っています。

歴史館はタイムカプセルのような存在でありながらも、時が止まっているわけではありません。現実社会のなかにあり、自分たち一人ひとりと繋がっているものだということを感じていただければと思います。

種々のご不便をお掛けすることもあるかと思いますが、ご理解いただけますと幸いです。

編集部

大切に管理されているからこそ、訪れた人が心地よい空間で感動を覚えるのだと思います。大切な思いを受け止めて、見学させていただきたいですね。

季節ごとの景色は壮麗!梅雨どきにも癒やされる庭園

上花輪歴史館の書院と前庭

編集部

素敵な庭園ですから、訪れる季節や天候によっても目に映る景色が違うと思います。季節ごとの見どころについてご紹介ください。

豊田さん

庭園では植物は季節によってその姿を変えますので、季節ごとの花や緑の様子を観賞することができます。庭石や敷石も同様に天気によって表情を変えます。季節や晴雨にかかわらずお楽しみいただけると思います。

春には花々が咲き始め、気持ちが安らぎます。初夏の爽やかな風の吹き抜ける庭で様々な白い花が咲く姿も気持ちが良いです。

梅雨時はシトシトと降る雨に濡れて緑が深まります。鞍馬石が赤々と発色する様は素晴らしく、梅雨特有のうっとうしさを追いやってくれます。

夏場の暑さにはぐったりしますが、それでも、夏障子の入った住宅内で感じる風の涼しさには元気をもらえます。

このように、四季折々の良さを感じられることと思います。とはいえ、さすがに荒天時の見学は危険ですのでおすすめはいたしませんが(笑)

歴史館では、なにごとも自然に寄り添って対処する姿勢も磨かれていきます。

上花輪歴史館の食堂前庭
▲食堂前庭の様子。木々に囲まれた門構えも風情があります。

編集部

自然の移り行く景色は、ひとつとして同じものはないと思います。何度も訪れて、それぞれの景色のままに堪能できたら素敵ですね。情緒たっぷりな時間を過ごしたいカップルには、お似合いの場所だと思いました。

これだけ広く景観も素晴らしいので、庭園にはたくさんの種類の木々がありそうですね。植物についての質問を受けることもあるのではないでしょうか?

豊田さん

そうですね。「この木はなんですか?」「この花は?」というご質問はよくいただきます。ご要望として「庭木がわかるように札を付けてほしい」というお声もいただくのですが、公園ではなく庭園ですので、そうした対応は難しいのです。

植物に関する質問には、即答できるようにしておきたいと職員一同心がけております。わからない場合にはお帰りまでに確認しておきますので、ご遠慮なくお声がけください。

逆に「椨(たぶのき)の根の生え方」「榧(かや)の実の味」など、お客様から教えていただき勉強させていただくことも沢山あります。

編集部

私は植物に疎いので、こうした庭園を訪れたときは、知識があったらもっと楽しめるのになあと感じています。庭園について語り合うことで、来館者と交流が生まれるのは素敵なことですね。私もぜひ教えていただきたいと思いました。

植物に詳しいカップルなら、上花輪歴史館の庭園の素晴らしさを、より堪能できそうです。

庭園は撮影可能!稲荷神社では家族の狐が迎えてくれる

編集部

館内では、写真撮影できるスポットはありますか?カップルがゆっくり過ごせるおすすめの場所がありましたら、あわせてご紹介ください。

豊田さん

館内は、建造物内部は撮影をご遠慮いただいておりますが、お庭や建造物外観はご自由に撮影していただけます。稲荷社のお使いの狐さんは家族の姿をしています。ちょっと珍しいと思いますよ。

上花輪歴史館の稲荷神社
▲敷地内の稲荷神社。大きな狐の脇に子狐の姿があり、家族のように見えます。 

基本的には、立ち入りをご遠慮いただいている場所を除けば、どこででもゆっくり過ごしていただけると思います。座れる場所となると、井戸屋形・籾蔵前広場や展示棟になりますね。

上花輪歴史館の展示棟前
▲展示棟前の様子。外は自由に撮影ができます。

編集部

敷地内には稲荷神社もあるのですね。親子の狐が迎えてくれる姿には心が和みます。じっくりと見てまわると、いたる所に撮影スポットがありそうですね。

館内にはカフェなどはありますか?お土産などは買えるのでしょうか?

豊田さん

館内には飲食施設はございませんが、売店コーナーがあります。売店では、髙梨家所縁の柄を焼き付けた皿や醤油差し、クリアファイル、書籍、絵葉書などのオリジナルグッズや、お醤油やお酢などを販売しております。

上花輪歴史館の売店
▲売店に醤油グッズが置いてあるのも上花輪歴史館ならではの光景です。

編集部

売店に醤油差しがあるのは、上花輪歴史館だからこそですね。お土産にしたら記念になりそうです。カップルで訪れた思い出に、絵葉書などのオリジナルグッズを買うのもいいなと思いました。

「上花輪歴史館」を利用した方の感想やクチコミ

編集部

来館者さんからは、どのような感想が寄せられますか?

豊田さん

昔を懐かしむようなお声をいただいています。

アイコン
自分の子供の頃はこうだった
アイコン
田舎ではこうやっていた
アイコン
良く手入れされている

また、「来てよかった。帰りたくない。」といった感想をうかがうことも多く、とても嬉しいです。

先日は中学生に来ていただきましたが、「おーいみんなー、こんな凄いことががわかったぞー」と言って一緒に来ている友人達に教えてあげる姿に感動しました。

編集部

「大切に守られてきた文化を伝えていきたい」という上花輪歴史館の思いが伝わってくるお話ですね。大切に保存されているこそ、訪れた方も居心地の良さを感じられるのだと思います。

大切に保存された邸宅に風格を感じる

編集部でも、上花輪歴史館を訪れた方の口コミを独自調査してみましたので、要約してご紹介します。

アイコン
建物も庭も豪華で保存の良さがわかる
アイコン
落ち着いたひと時を味わえる
アイコン
名家ならではの風格を感じる空間
アイコン
こんなに立派な邸宅が残っていることにびっくりした

コメントからは、上花輪歴史館全体の雰囲気から驚きや感動が伝わってきた様子がうかがえますね。名主の立派なお屋敷と庭園は、入ってみないとわからない圧倒的な魅力がありそうです。

静かな空間に魅了されたいカップルは、実際に訪れて体感してほしいですね。

「上花輪歴史館」からカップルへのメッセージ

上花輪歴史館の豊田さんと地図

編集部

デートで訪れるカップルにメッセージをいただけますか?

豊田さん

上花輪歴史館では、静かにのんびりと国の名勝に指定されている庭園を散策しながら、江戸〜昭和にかけての建築をお楽しみいただけます!

展示棟では、機械化されていない手作業で行っていた時代の醤油醸造道具を間近にご覧いただけますよ。「富士見十三州輿地全図」で、ご自分達のお住まいの場所や思い出の場所などを探してみるのも面白いと思います。

当時の道具づくりの技術も素晴らしいです。醤油運搬容器として使われていた「樽」は、糊や釘を使わずに木や竹の微妙な細工によって、醤油が漏れることなく長距離輸送に耐えうる容器として作り上げられました。醤油樽づくりのビデオもございますので、お時間が許せば、ぜひご覧いただきたいと思います。

大きな団体様と重ならなければ、たいていはごゆっくりお過ごしいただけますよ。

上花輪歴史館の豊田さんと道具
▲展示物からは、当時の素晴らしい道具づくりがわかります。

編集部

庭園に癒やされる一方で、興味深い資料によって新しい発見もありそうですね。カップルでゆっくり見学したら、館内のすみずみまで堪能できると思いました。

今回は貴重なお話をいただきまして、ありがとうございました。

「上花輪歴史館」の基本情報

住所 〒278-0033
千葉県野田市上花輪507
アクセス

【電車】
東武電鉄「野田市駅」下車徒歩約17分

【車】
「流山IC」より8km

駐車場 隣接の無料駐車場あり
営業時間 【4月~7月・9月】10時〜17時
【3月・10月~12月】10時〜16時
※受付は閉館1時間前まで
休館日 月曜・火曜
夏季(8月)
冬季(12月第2週〜2月)
入館料 *庭園・展示棟の自由見学
大人:500円
小中高:300円
障害者割引(要障害者手帳。ご本人と付き添い1名様適用):300円
住宅内覧

 *住宅棟内のご案内(要予約)
所要時間30〜45分

 大人:500円(入館料別)
 小中高:300円(入館料別)
 ※企画などにより料金変更の場合あり

平均滞在時間 1時間(住宅の内覧をされる場合は1時間半〜2時間)
公式サイト http://kamihanawa.jp/

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

「上花輪歴史館」周辺のデートスポット

「上花輪歴史館」周辺のデートスポットをご紹介しておきます。歴史館で知的好奇心が満たされたら、神社で御朱印をいただいて、ランチにはおいしいお蕎麦はいかがでしょうか。

ゆっくりと語り合いたいカップルには、素敵な庭園を眺めながら美味しいコーヒーがいただける茶房がありますよ。

さらに博物館で学びたい方や、体を動かしたいカップルにおすすめの施設もあるので、あわせてご紹介しておきます。

おすすめのデートスポット

御朱印巡りにおすすめの「櫻木神社」

御朱印巡りされているカップルには、櫻木神社がおすすめです。櫻木神社は、大化の改新で活躍した藤原鎌足の子孫によって創建されたと伝えられています。

御朱印のルーツは江戸時代に遡るという櫻木神社では、中央に花印と右上に月印を書置きした御朱印がいただけますよ。桜の名所としても知られています。

公式サイト:櫻木神社

日本蕎麦がおいしいと評判の「古奈金」

お醤油を生かしたランチということであれば、日本蕎麦の「古奈金(こなきん)」がおすすめです。昔ながらの小上がりの店内でいただくお蕎麦や蕎麦がきは美味しいですよ。天丼やカツ丼などのメニューもあります。

<メニュー>
  • とろろそば:830円
  • そばがき:700円
  • 天付きもりそば:1,000円
など

公式SNS:古奈金

おしゃれな空間で珈琲とケーキが楽しめる「珈琲工房 茶亭 山ぼうし」

「珈琲工房 茶亭 山ぼうし」では、美味しい珈琲や軽食、ケーキがいただけます。素敵な庭の緑を眺めながら、スタイリッシュな店内で大人の時間を過ごせますよ。歴史館での発見について、カップルで静かに語り合うのにふさわしい空間です。

<メニュー>
  • ピザトースト(フルーツ付き):1,330円
  • プチシフォンと珈琲か紅茶のセット:1,630円
  • そばがきセット:1,630円
など

公式URL:山ぼうし

知的なデートならこちら!博物館めぐり

縁結び大学では「野田市郷土博物館」へのインタビューも行いました。見どころなどを紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

まだまだある!アクティブ派にはこちら

  • 清水公園・・・フィールドアスレチック・ニジマス釣り・キャンプ場
  • もりのゆうえんち・・・デートの定番!観覧車で1周15分の空中散歩がおすすめ

まとめ:名勝に佇み癒やしのひと時を味わうデート

今回ご紹介した上花輪歴史館では、手入れの行き届いた庭園と、大切に保管されてきた貴重な資料が拝見できることがわかりました。

施設全体が見どころといえる上花輪歴史館には、ゆっくりと時間をかけてすみずみまで堪能したい雰囲気がありますね。歴史が好き、名勝巡りが好きといったカップルが過ごすには、ぴったりの空間だと思います。

近隣には、御朱印をいただける神社や珈琲の美味しいカフェ、美術館やアスレチック施設もあります。

千葉県野田市方面でデートを考えているカップルはぜひ、上花輪歴史館を中心にしたデートプランを考えてみてくださいね。