【府中市】大國魂神社で伝統的な神前式!1900年の歴史と結婚式の魅力を紹介
東京五社の一社に数えられる大國魂神社は、東京都府中市にある武蔵国の総社です。
大國魂神社では主祭神・大國魂大神に加え、武蔵国の著名な神社6社の神様も合祀しています。
そのため、その全てのご利益が一度に得られると言われていると参拝者に人気です。結婚式の場としても、数多くのカップルに選ばれています。
今回は大國魂神社の権禰宜である猿渡諒さんのご厚意に預かり、結婚式(神前式)の流れや大國魂神社の歴史について話を伺うことができました。
神前式を挙げようと思っている方はもちろん、どんな結婚式を挙げればよいか悩んでいる方も、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
大國魂神社の神前式:伝統と魅力
大國魂神社の神前式の歴史:明治から続く伝統
権禰宜
神前式の歴史自体は明治33年、当時の皇太子であられた大正天皇と九条節子妃(貞明皇后)の御結婚の礼に始まります。その後、神前においての結婚式が一般に執り行われるようになりました。
当神社でもいくつか結婚式が行われていたようです。
戦後、特にニーズが高まってくる中で、それに応える形で昭和51年に参集殿結婚式場を建設し、衣裳や専門のスタッフを揃え本格的な結婚式ができる体制を整えました。
その後何度かの改装を経て現在に至っています。
インタビュアー
現在、広く執り行われている神前式のはじまりは、明治33年にまで遡るのですね。
長い歴史の中で多くの人々の手によって守られてきた儀式であることが伝わります。古き良き伝統と美風を継承した神前式は、現在の私達も大切にすべき結婚式だと感じました。
神前式の特徴:日本の伝統と家族の絆を紡ぐ儀式
権禰宜
神前式は日本の歴史から信仰している神道というより、身近にある神社で執り行う結婚式です。
その後も「初詣」や家族の「お宮参り」「七五三詣」など継続して参拝される為、他の教会式などと大きな差があり、歴史から見ても継続して施設が残る結婚式場であると考えます。
インタビュアー
いつでも存在し続ける神社なら挙式後も訪れやすく、家族の思い出をずっと重ねていけますよね。人生の節目を同じ場所で迎えられることが、神社ならではの魅力ですね。
神社を結婚式の場に選べば、訪れる度に当時の新鮮な気持ちを思い出すことができるかもしれません。
大國魂神社ならではの魅力:広大な境内と隣接する披露宴会場
権禰宜
結婚式での参進は広い境内を祝福されながら進むことができます。また披露宴会場が隣接する為、参列者の移動なく満足いただける結婚式が叶います。
インタビュアー
別名「花嫁行列」とも呼ばれる参進の儀では、生演奏の雅楽が鳴り響くなか神殿まで歩むのですね!
インタビュー前に大國魂神社さんのInstagramを拝見しましたが、花嫁行列の写真にしばらく見入ってしまいました。
季節限定の桜や樹齢1000年ともいわれる大銀杏が見守る境内での参進は、とても華やかです。
夜間に執り行われる”かがり火挙式”の写真もアップされており、幻想的な雰囲気に思わずうっとりしてしまいます。
大國魂神社の神前式:厳かな儀式の流れ
権禰宜
大まかな流れはこのようになっております。
- 修祓(おはらい)
- 祝詞奏上
- 三献の儀
- 神前誓詞
- 浦安の舞
- 指輪交換 ※任意
- 親族杯
- 玉串奉奠
インタビュアー
新郎新婦が大中小3つの盃でお神酒を飲み交わして夫婦の契りを結ぶ「三献の儀」など、聞いたことがあります。神前式の式次第は、こういった数々の儀式から成り立っているのですね。
教会式や人前式とは異なり、日本の伝統や奥ゆかしさを肌で感じることのできる挙式スタイルだと感じました。
参列者の声:大國魂神社での神前式の印象
権禰宜
参道を歩く参進が良かった、参列したことがない神社での式が新鮮に感じた、などと仰って頂くことが多いです。
インタビュアー
参進の儀は、ご夫婦や参列者全員で歩むバージンロードのような印象を受けます。
参列者は一歩一歩、晴れの日を迎えられた喜びや両家の一体感を踏みしめることができるのではないかと感じます。感動される方も多いでしょうね。
また、花嫁行列は一般の参拝者からも見られるのが他の挙式スタイルと大きく違うところなんですよね。見知らぬ方々からも祝福される挙式はとても新鮮で、印象深いものになりそうですね。
心に残る物語:台風の日の神前式
権禰宜
台風の日に新郎新婦、ご両家の想いが強く、神前式を執り行ったことがあります。交通機関が止まる中、従事者が一丸となって挙式を施行しました。
インタビュアー
台風が直撃するなかで無事に結婚式ができるのか、新郎新婦の方々は不安でいっぱいだったと思います。無事に結婚式を執り行うことができ、心底安心されたことでしょうね。
神前式の装い:和装が主流の挙式スタイル
権禰宜
ほとんどありません。ちなみに、披露宴でのドレスの利用率は40%ほどです。
インタビュアー
最近では洋装、洋髪で神前式を行うカップルもいますが、やはり白無垢や色打ち掛け、紋付袴が定番なのですね。伝統を重んじた和装での挙式は、色褪せることのない思い出となりそうです。
予約のタイミングと挙式件数
神前式の予約:1年前から可能な柔軟な対応
権禰宜
挙式の1年前から2週間前まで可能です。
インタビュアー
お日柄の良い日は人気がありそうですね。挙式は毎月何組くらい行われるのですか?
権禰宜
1月と、5月のGW期間中は挙式をお受けしてないのですが、その他の月では20件~50件程度行われております。
インタビュアー
毎月たくさんのカップルが大國魂神社さんで挙式されているのですね!
GW期間中は、都の無形民俗文化財にも指定されている「くらやみ祭り」が開催されている最中と伺いました。多くの人で賑わうでしょうから、挙式を行うのは難しいですよね。
希望の日取りが既に埋まっているということがないように、余裕を持って予約した方が安心ですね。
大國魂神社の魅力:1900年の歴史と見どころ
大國魂神社の由来:武蔵国の総社としての格式
権禰宜
景行天皇41年(西暦111年)の創建と伝わり、約1900年の歴史を持つ東京屈指の古社です。
武蔵国の総社としても著名で、(武蔵)国内の神様を併せて祀っていることから崇敬者は関東一円に亘ります。
また、主祭神の大國魂大神は出雲の大国主命と御同神といわれ、縁結びの神様としても信仰を集めています。
インタビュアー
武蔵国とは、現在でいえば東京、埼玉、神奈川北東部あたりの地域を指すのですよね。それだけ広大な地を束ねる総社だったとは、格式の高さを感じずにはいられません。
とは言え、府中駅や府中本町駅から近くて気軽に訪問できるので、親しみやすさも感じる神社だと思いました。
大國魂神社の見どころ:けやき並木と枝垂れ桜の絶景
権禰宜
京王線府中駅を出ると、源頼義・義家公が寄進したといわれるけやき並木があります。緑に囲まれ、府中の街と参道が調和した景観を楽しんで下さい。
また、春には境内の枝垂れ桜が人気です。ちょうど結婚式の参進の際、目の前を通りますので、新郎新婦の方は花見に来た参拝者からも祝福を受ける事でしょう。
インタビュアー
流れ落ちる滝のように桜が豪快に咲き誇るさまは、まさに圧巻です。枝垂れ桜をバックに記念写真を楽しむのも素敵でしょうね。
「大國魂神社さんの枝垂れ桜が満開になる時期に合わせて神前式を行いたい」と夢見る花嫁も多いのではないかと思います。
新郎新婦へ:神前式が紡ぐ家族の絆
権禰宜
神社での結婚式は挙式を終えた新郎新婦が家族となり、自然とその後のお付き合いが始まります。結婚式は一過性のイベントではなく、日本人として意味のある結婚式と私たちは考えます。
インタビュアー
大國魂神社での結婚式について、詳しくお話をして下さりありがとうございました。
神前式は、これまでの人生に感謝するのと同時に、新郎新婦の新しい門出を祝う日です。是非、2人の人生の門出にふさわしい一日にして頂きたいですね。
大國魂神社:アクセスと問い合わせ先
住所 | 〒183-0023 東京都府中市宮町3-1 |
---|---|
電話番号 | 042-362-2130 |
公式サイト | https://www.ookunitamajinja.or.jp/ |
※最新情報は公式HPにてご確認ください。