

福岡市の仏前式|日本伝統の様式美に満ちた結婚式ができる「圓應寺」の魅力とは
福岡県福岡市にある圓應寺(えんのうじ)は、黒田官兵衛の妻「光姫」が開基した由緒あるお寺です。こちらのお寺では、日本の伝統を肌で感じられる仏前結婚式を挙げることができます。
この度は、圓應寺・副住職の奥様である三木絢子さんに、仏前式や圓應寺の魅力について詳しくお話を伺いました。
厳かな空気感が魅力的な圓應寺で、これからの人生の歩みを誓い合う結婚式を挙げてみませんか?
仏前式に興味がある方はもちろん、福岡市内で結婚式を挙げられる場所を探している方も、ぜひ最後までご覧ください。
圓應寺の仏前式について
圓應寺で結婚式を行うようになったきっかけを教えてください
三木さん
私の知る範囲ではありますが、ほとんどのお寺はあまり結婚式に積極的ではないような印象を受けます。
私自身でさえ、圓應寺に嫁ぐことがきっかけで仏前式を知ることとなりました。
昔から圓應寺では仏前式を行なってまいりましたが、やはりおもに寺族や檀家さまに限られたものがほとんどでした。
そうなると式自体の件数も少なく、世間での仏前式の認知度はそれに比例して決して高くありません。
その挙式形式の中ではマイノリティとも言える『仏前式』を自ら体験して、いい意味で期待を裏切ってくれました。
「これは神前式やチャペル式に引けを取るどころか、むしろ多くの方におすすめしたい」という気持ちが芽生えたのです。
そして圓應寺仏前式ならではの素晴らしさを知っていただき、新郎新婦、そのご家族にあったパッケージをご提供したいという思いから、積極的に仏前式に取り組むようになりました。
インタビュアー
仏前式の素晴らしさをより多くの方々に知ってもらおうと尽力されてらっしゃるんですね!
確かに、「結婚式」と聞いてまずイメージするのはチャペルでの教会式で、仏前式を知らないという方も多いかもしれませんね。
でも仏前式の魅力を知らないなんて勿体ないことだと思います。
ぜひ今回のインタビューをきっかけに、多くのカップルにお寺での結婚式を検討してほしいですね。
仏前式とその他の結婚式で大きな違いはありますか?
三木さん
仏前式がほかの式と違うところは、ご本尊である阿弥陀さまと自分たちのルーツである両家のご先祖さまに対して、結婚の誓いと報告、そして感謝を伝えるということです。
また、古から「縁むすびて家族となり、子を授かりて未来をつなぐ」と言われています。
「縁談が整う」という言葉は「因縁」という仏教用語に由来しています。
仏式の結婚の特徴は、“縁”を大切にすること、“縁”に感謝すること、そしてその“縁”を社会に還元することを誓うことです。
最近の結婚式は「じみ婚」といわれていますが、それはどうやら披露宴のことを指すようです。
むしろ結婚式については、もっと盛大にしたいという「本物志向」の人が増えているように感じます。
このような結婚式の傾向とともに、一方では仏式の結婚式への関心が高まってきているようです。
人生の節目には、由緒正しい圓應寺の「仏前結婚式」をおすすめいたします。神前式との大きな違いにその良さが見出せます。
インタビュアー
なるほど!
仏前式は、ご先祖さまを大切にされている方や、日本伝統の様式美に満ちた結婚式を挙げたい方にぴったりの挙式スタイルなんですね。
白無垢に身を包んだ、古き良き花嫁姿にあこがれる方が増えてきているのは喜ばしいことだと思います。
圓應寺の仏前式ならではの良さを教えてください
三木さん
いざ仏前結婚式をやろうとするとわからないことだらけでご不安でしょうが、心配することはありません。
安心してその日をお迎えできますように、圓應寺ではお打合せ、難しくない作法などのレクチャーをいたします。
またお寺には、多くの花に彩られた境内、煌びやかな飾り物やお供え物のある仏殿など、お寺ならではの華やかさがあります。
境内の竹の青々としたうつくしさ、四季折々の爽やかで凛とした空気の流れに抱かれ、参進、入堂をいたします。
仏教由来の故事に従って新郎新婦で献花をしたり、事前に数珠を選ぶ楽しみ・悦びから始まる数珠の交換もおすすめのひとつです。
そして、当寺をお建ていただいた才徳兼備の光姫さまを、黒田官兵衛が戦国の世で唯一人妻として一生愛し続けられたという遺徳にあやかる歴史がそこには優しく流れています。
インタビュアー
お寺は、神社とはまた違った重厚感のある雰囲気が特徴だと思います。
神社での結婚式も素敵でしょうが、仏前で愛を誓う結婚式も素晴らしいものとなるでしょうね。
三木さん
そうですね。また、お式は親族参加式です。
アットホームな雰囲気の中で、式の規模・衣装持込み・カメラマン・宗教の自由など、臨機応変な対応ができます。結婚式を挙げていなかったご夫婦の式や写真撮影も可能です。
結婚後も安産祈願、お子さまの七五三、成長祈願、成人式など、その後の人生の節目をお寺で祝うことができます。
インタビュアー
希望の衣装や演出などがあれば、柔軟に対応して頂けるんですね!
仏前式では実際にどのようなことを行うのですか?
三木さん
仏前式の一般的な流れは、このようになっています。
・散華シャワー。光姫さま碑礼拝。
・洒水により場を清め、散華※。
・仏様来迎の準備を整えて新郎新婦入堂。
開 式
① 行華(あんげ)の儀
お釈迦さまに生まれかわった青年とある少女の物語から、7本の花のうちから、新郎は新婦から贈られた5本、新婦はのこりの2本の花を仏前に捧げ、結婚の証しとします。
② 戒師入堂
仏式の結婚式は、戒師と呼ばれる式を司る僧侶の前で行われます。
③ 新郎新婦献香
新郎・新婦が自身を清めるため香を焚き、仏さまに香を供えます。
④ 聖水灌頂
仏さまの智慧の聖水をご両人の頭に灌ぎます。
⑤ 授与壽珠
授与された数珠の交換を行うことで仏さまの教えを守り、お互いを深く尊敬しあう気持ちが深まります。(指輪の交換もここでできます)
⑥ 誓詞朗読(血判)
新郎新婦がありがたい縁に恵まれ、めでたく婚儀挙式ができ、幾久しく相和し、変わることない愛敬の心を尽くして、互いに助け合い励ましあって円満に家政を整え、豊かに生活を築きあげることを誓い、読み上げます。
⑦ 誓奬交歓(三々九度)
世の習わしに従い、かための盃(三々九度)をいたします。
⑧ 親族壽盃
盃事を行い、ご両家のご縁を深めます。
⑨ 戒師成婚奉告
閉 式
所要時間は約40分~1時間ほどです。
インタビュアー
行華の儀や授与壽珠など、神社で執り行われる神前式では体験できない儀式もあるんですね。
厳かな雰囲気の中、仏前式ならではの儀式をとおして将来を誓い合うのは素敵だろうなと感じます。
※散華とは?…花びらをまくこと。
挙式申し込みまでの流れを教えてください
三木さん
下見(見学)➤ご予約➤何度かの打ち合わせ➤リハーサル➤当日となります。
インタビュアー
仏前式は初めて経験する作法も多く、不安に思っているカップルが多いと思います。
その点、仏前式のリハーサルがあれば色々と事前確認できるので、安心して晴れの日を迎えられそうですね。
挙式予約は何ヶ月前頃から可能ですか?
三木さん
3か月~1年ほど前から希望予約可能です。
お二人だけの仏前式の希望などは、1カ月前でも可能ですよ。
インタビュアー
1か月前でも予約できるケースがあるんですね。
ただ、挙式ということであればそれなりの準備期間も必要でしょうから、早めに予約しておくに越したことはありませんね。
併せてお伺いしたいのですが、年に何組くらい挙式が行われていますか?
三木さん
現在は認知度が低いため、年に一件ほどです。
インタビュアー
挙式する側としては、希望日に日程を組むことができそうですね。
参列は何名まで可能ですか?
三木さん
参列は本堂に入れる人数となります。椅子席は最大60名ほど可能です。
珍しいということで、ぜひ式を見せてほしいという方も多いです。親族の方は着座、ほかの方は立ち見ということもありました。
違った形で新郎新婦お二人のみの式も可能ですよ。
インタビュアー
最大60名まで対応いただけるのは嬉しいです。
仏前式は基本的に親族のみで厳かに執り行われるイメージだったので、親族以外の方の立ち見もOKとは驚きました!
大変賑やかな仏前式になったことでしょうね。
控室はありますか?
三木さん
親族控室の和室・仕度部屋・着替えのみの更衣室等ございます。
本堂の隣が約100㎡の板の間となっており、そちらを披露宴会場などでお貸しすることもできます。
インタビュアー
各部屋を控室や披露宴会場として利用させてもらえるのは助かります!
三木さん
ちなみに最寄りの地下鉄駅より二駅先に、九州一の商業都市として知られる天神があります。その延長にはJR博多駅、福岡空港などがあり、アクセスは最高ですよ。
付近には披露宴の会場も多いので、お二人の独創的な形で最高の思い出を残す式の可能性も広がります。
インタビュアー
アクセスの良さを重視して式場を選ぶ方も多いと思いますが、圓應寺であれば遠方からの参列者も呼びやすいので魅力的です。
ホテルも充実している場所ですから、ゲストにも満足してもらえるでしょうね。
貸衣装、着付け、ヘアメイク、写真などはお願いできますか?
三木さん
提携先など決まったお店などはありません。
ご自身のお気に入りの方を連れてきていただいてもよいですし、こちらからご紹介させていただくことも可能です。その場合の持込み料なども発生いたしません。
新郎新婦さまが一番納得する形に近づけることが第一と考えます。
以前、戦国武将になりたいということで、甲冑をレンタルされた方や、人力車で披露宴会場へ向かう新郎新婦さまもいらっしゃいました。
インタビュアー
素敵な演出ですね!
圓應寺にお任せすれば、カップルならではの“こだわり”が詰まった仏前式を叶えられそうです。
ご夫婦や参列者からはどのような感想が多いですか?
三木さん
このような感想を頂いております。
「黒田官兵衛光姫さまの菩提寺で式を挙げられてうれしい。」
「親族、友達から印象に残る忘れられない式になったと言われた。」
「三々九度のお酒を注ぐ姪っ子も振袖を着た。式に自分も参加できて良い経験になったと甥っ子に言われた。」
「仏前式というのを初めて見たが荘厳、華やかで驚いたと親戚に言われた。」
「数珠を買う機会がなかなかないので、式の数珠を一生ものとして持つのがうれしい。」
「お焼香のやり方など、式の時きっちりと教えてもらえるのでありがたい。」
「ずっとお付き合いできるお寺ができてうれしい。」
「多少のわがままも聞いてもらえて、自分が思い描いたとおりの式になって良かった。」
「場所がよく、地下鉄・バス・ホテル・披露宴会場などアクセスの良さが最高でした。」
インタビュアー
喜びの声がたくさん寄せられているんですね。
なかでも、「ずっとお付き合いできるお寺ができてうれしい。」というご夫婦の声が印象的です。お寺で結婚式を挙げた方が羨ましくなっちゃいました!
仏前式の印象に残るエピソードを教えてください
三木さん
キリスト教の方と仏教の方の仏前式をさせていただいたことがあります。
互いに理解し、おもいあえば結婚式をどちらのスタイルでおこなっても素晴らしいものになると思いました。
インタビュアー
当然、ご夫婦の親族同士も宗教が違ったでしょうから、挙式スタイルをどうするか随分迷われたと想像します。
でも、夫婦で信仰している宗教が違っても素晴らしい結婚式は実現できるんですね。
私はまだ婚活中の身ですが、そのご夫婦のように、未来の旦那さまと自分達らしい結婚式のカタチを作り上げたいなと思いました。
三木さん
また、外国人の参列者が多く、着物で三々九度のお酒を注いでいただいた時は、日本のスタイルで式に参加できたことを大変喜んでいました。
インタビュアー
日本の伝統的な挙式スタイルに感動される海外の方もいると聞くと、こちらまで嬉しくなります!
圓應寺について
圓應寺がどのようなお寺か教えてください
三木さん
慶長7年4月、黒田官兵衛の妻「光姫」さまが、息子・長政が治める福岡城と次男・熊之助が亡くなった玄界灘がよく見渡せる大手門前に、黒田家の菩提寺として圓應寺を開基しました。
「圓應寺代々略伝」によれば、最愛の夫である官兵衛が亡くなった後に光姫は出家し、照福院殿となりました。
照福院殿が亡くなり、圓應寺は福岡を見守り照らすという夫人の思いを忘れることのないよう「照福山」を追号して、「照福山顕光院圓應寺」と称しています。
そのような歴史を持つ寺院ですが、老若男女問わずどなたでも気軽に来ていただける間口の広いお寺を目指して、ご縁の広がる活動や催事を行なっています。
インタビュアー
圓應寺は、黒田藩の藩祖・黒田官兵衛の正室が開基したお寺だったんですね!
圓應寺の歴史や新たな一面を知ることができると、お寺に愛着が生まれ、仏前式や参拝がより印象深く感じるでしょうね。
圓應寺を訪れた際の見どころはどこですか?
三木さん
現在、山門には、黒田家の家紋・藤巴紋が施されています。
その爽やかな参道の竹のアーチを抜けると、黒田官兵衛如水公の正室である光姫の墓碑をはじめ、六代藩主・継高公の息女「厚姫」、玄洋社・頭山満翁、筑前今様黒田節を作詞した国学者・二川相近の墓などがあります。
また最澄作「大黒天像」、空海作「弁財天像」が現存しており、毎年7月7日には年に一度のご開帳がございます。
どなたでも楽しめる春夏秋冬のお祭りをはじめ、写経写仏体験もおこなっています。また、瞑想などの仏道修行体験や香道・書道・空手道・日本刺繡などの寺子屋あります。
水子供養も福岡の五選に選ばれ、お寺できちんとするペット供養などもおこなっていますよ。
インタビュアー
都会の喧騒を忘れさせてくれる竹林に、光姫の立派な墓碑など、圓應寺には見どころがたくさんあるんですね。
官兵衛のたった一人の妻として愛された光姫にあやかり、良縁祈願に来られる参拝者も多いのではないかと思いました。
結婚が決まったカップルへメッセージ
三木さん
さまざまな挙式のカタチがある中で、仏前式はあまり知られておりません。
しかし命とご縁を繋げてくださったご先祖さまに感謝申し上げ、弥栄を皆で祈るというスタイルは日本人の生き方やその思考にとてもマッチすると思うのです。
新郎新婦さまをはじめ、新しくご家族になられる方々にも大変お悦びいただける式になるはずです。
文化人との繋がりもありますので、筑前琵琶や二胡、琴の演奏、司会進行、引き出物のご相談などもどうぞお気軽にご相談くださいませ。
インタビュアー
圓應寺での結婚式について、詳しくお話をして下さりありがとうございました。
同じ和婚ということで、神前式と混同される方もいるかもしれませんが、仏前式では仏様やご先祖さまに結婚の誓いを立てるということが神前式と大きく異なると分かりました。
縁や結びつき、ご先祖さまを大切に考える方にこそおすすめしたい仏前式、ぜひお二人の人生の門出となる日に取り入れてみてはいかがでしょうか。
圓應寺の基本情報
住所 | 〒810-0074 福岡県福岡市中央区大手門3-1-7 |
---|---|
電話番号 | 092-761-1454 |
公式サイト | http://ennouji.or.jp/ http://ennouji.site/ https://ennouji.net/ http://ennouji.info/ http://ennouji.club/ |