伊勢山皇大神宮インタビュー

神奈川県横浜市の「伊勢山皇大神宮」へ神前式についてインタビューしました!

みなとみらいにある横浜総鎮守・伊勢山皇大神宮は、まさに横浜の「守り神」です。比較的新しい神社ですが、伊勢神宮とのご縁も深く、特に神前結婚式は人気があります。

今回は伊勢山皇大神宮の神主である藤野唯史さんに、こちらで執り行われる神前結婚式について詳しくお話を伺いました。豊富な知識から歴史を語られる藤野さんのお話は、大変興味深いものです。

伊勢山皇大神宮の神前結婚式の流れや、なかなか聞きづらい料金についても教えていただきました。

「地元横浜で日本伝統の神前式がしたい!」「憧れの地横浜で、文明開化の歴史を感じながら第二の人生を始めたい!」

そんな方は、横浜の象徴とも言うべくランドマークタワーがすぐ近くに眺められる由緒ある伊勢山皇大神宮の神前式について、この記事でチェックしてみてください。

伊勢山皇大神宮の神前結婚式のメリット・流れ

伊勢山皇大神宮の神前結婚式のメリット・流れ

神前結婚式をはじめたきっかけを教えてください

神主

伊勢山皇大神宮では、明治35年にはじめて神前結婚式を執り行いました。

神前結婚式の歴史をひもとくと、民間での第一号は日比谷大神宮さん(現・東京大神宮)です。神前式のお式は当初は宮中、皇室の方々の結婚式でございました。

これこそ日本にふさわしい挙式ではないか、広めようではないかというので、今でいうブライダルフェアのような催し物もしたそうですよ。

そんな流れもあって、当宮でも神前結婚式が始まりました。

一説では東京大神宮さんの次と言われますが、とにかく神奈川県下ではまちがいなく最初に神前結婚式を執り行ったのは伊勢山皇大神宮でございます。

インタビュアー

こちらが神奈川県ではじめて神前結婚式を行ったのですね!

伊勢山皇大神宮の神前結婚式の流れを教えてください

伊勢山皇大神宮でインタビューしている様子

  1. 参進
  2. 修祓
  3. 献饌
  4. 祝詞奏上
  5. 誓詞奉読
  6. 三献の儀
  7. 玉串奉奠
  8. 指輪交換
  9. 巫女舞奉奏(神楽「豊栄の舞」を奉奏)
  10. 親族固めの盃
  11. 記念品授与
  12. 退下

このような流れでございます。

インタビュアー

なるほど。こちらの流れにそって挙式が行われるのですね。たとえば新郎新婦の希望によって多少内容を変えることはできるのでしょうか?

神主

基本的にはこちらの流れになります。ただ、ご要望にあわせて指輪交換は行わないことなどはありますね。御神酒もアレルギーなんかございますと、もちろん形だけにするなど対応いたします。なんでもご相談頂ければと思います。

インタビュアー

神前結婚式の式次第だけ見ると難しい漢字が並んでいますが、わからないことや不安な点などあれば、神主さんにどんどんお伺いすればいいのですね。

神前結婚式で心に残るエピソードは?

伊勢山皇大神宮手水所

神主

父も祖父も伊勢山皇大神宮で式を挙げた、だからどうしてもここでやりたかったとおっしゃっる方がいらっしゃいました。やはり代々こちらの神社でお式を挙げていただくのは大変うれしく思いますね。

インタビュアー

横浜という土地柄、地元の方が多いのでしょうか。

神主

浜っ子なんて言いますでしょう。

少し前に開港資料館の館長さんが「浜っ子という意識の源流のひとつに、伊勢山皇大神宮がある。伊勢山のお祭りがあって、横浜の総氏神として、ここを象徴として心をひとつにした」とお話してくださいました。

横浜生まれ横浜育ちの方々には特に伊勢山皇大神宮が身近と申しますか、お宮参りや七五三もこちらで、という方が多いんですね。わたしもそうです。その中で結婚式もぜひこちらで行いたいということはあると思います。

インタビュアー

伊勢山皇大神宮は横浜に住んでいる人にとって、本当に身近な存在なのですね。

伊勢山皇大神宮の神前結婚式ならではの魅力とは

伊勢山皇大神宮本殿の画像

神主

伊勢山皇大神宮には神殿が二ヶ所ございます。特に本殿は、伊勢神宮より賜りました大変貴重なものにございます。

伊勢神宮は20年ごとに式年遷宮がございましてすべて建て替えます。

平成25年の建て替えの際に、特別なご配慮で西宝殿をまるごと頂くこととなりました。こちら茅葺神明造の本殿は、平成25年の秋まで実際に伊勢の神宮に鎮まっていた大変に尊いものにございます。

伊勢神宮、いわゆるお伊勢さん参りは昔から人気がございますし、そのお伊勢さんの御社殿でお式を挙げられるというのが魅力のひとつかと思います。

インタビュアー

伊勢神宮の式年遷宮はテレビでも拝見しました。その伊勢神宮の御社殿で挙式できるのはとても素敵ですね。

伊勢山皇大神宮のマーク

神主

当宮のように西宝殿をそのまま頂けるというのはめったにございません。普通は、バラバラにして柱はあちら、壁はこちらで、といったように神社の補修に利用させて頂くのです。

伊勢神宮から御殿をいただけた理由が、伊勢神宮から御霊をいただいたお宮であること、もうひとつが、今年が創建150年という記念の年にあたり、お祝いということもございまして。

特に近年、伊勢神宮がかなり皆さん周知されまして人気が出ています。神宮さまのお社で神前結婚式を挙げられるというのは、それは魅力になるかと思います。

伊勢神宮の方からも「この御殿を横浜の新しい誇りとしてください」と、特別なご配慮でいただくことができました。

インタビュアー

もうひとつが神楽殿でございますね。こちらはかなり広いようですね。

神主

一般的に神前結婚式はどうしても本殿が狭いですから、親族のみが列席、ご友人のみなさまは境内から見学になります。

神楽殿は独特のモダンな雰囲気が特徴です。そして大変広く、お席も100以上作れます。ですからご友人がたをはじめ皆さんに列席して頂けますので、こちらも人気がございますね。

ふたつの社殿がございますので、ご希望にあわせて式を挙げられるところが魅力かと思います。

あとは、雅楽は生の演奏でございますし、巫女さんの舞もございまして、それらも参列した方々から「とてもよかった」と言って頂くことが多いですね。

インタビュアー

確かに神前結婚式というと、親族のみが列席というイメージがあります。こちらの神楽殿はたいへん広々としていて、雨の日も皆さん列席して頂けるメリットがありますね。

本殿は花嫁行列ができる点も魅力ですし、どちらでお式を挙げるか迷ってしまいそうです。

伊勢山皇大神宮では毎月どれくらいのカップルが式を挙げていますか?

伊勢山皇大神宮神楽殿神前結婚式

神主

月ごとに上下あるんですが、大体今は年間400から500の間なんですね。平均しますと、月に30数件ということになりましょうか。

インタビュアー

かなり多いですね!

神主

横浜の方だけでなく、遠方からこちらで神前結婚式をといらっしゃる方もいらっしゃいます。

時期としては、やはり春と秋が多いです。最近は12月も多いですし、お正月があけてしばらくして2月あたりから予約が増えてまいります。

神楽殿は空調がございますのでけっこうですが、本殿は時期によっては大変寒かったりしますけれども。冬だから寒かったけれど、とても厳粛な雰囲気で良かったとのお声を頂いております。

インタビュアー

寒さもまた、身が引き締まるような清々しい気持ちでお式に臨める良さがあるのかもしれないですね。

伊勢山皇大神宮の神前式の予約・衣装について

伊勢山皇大神宮の神前式の予約・衣装について

神前結婚式の予約申込方法について教えてください

神主

当宮の公式サイトに挙式の予約状況確認がございます。そこでご希望のお日にちを選ぶと、可能な時間というのが出てきます。お正月開けて1月16日に翌年の予約を開始いたします。基本的に年が明ければ1年先までご予約ができます。

予約の方はまず日にちを決めたら、電話1本で仮予約ができるんです。仮予約した後で、改めてこちらにお越しいただいて施設の説明、見学をしていただいて、お願いしますということになれば本予約という流れです。

インタビュアー

予約はいつまでなど決まりはございますか?

神主

お日にちにもよりますが、あいていれば1ヶ月前でもご対応いたします。だいたい半年くらい前であれば、ご希望のお日にちがとれると思いますが。

インタビュアー

仮予約をしたら、いつまでに本予約をすればいいのでしょうか?

神主

仮予約をしてから2週間以内にご来社いただき、説明会と本予約会に参加していただけるようお願いしております。しかし遠方など諸事情がございましたら、ご相談いただければと思います。

インタビュアー

まずは予約の状況を確認し、あとはお電話で仮予約をする。本予約は見学や説明会の後なので、気軽にご相談できますね。

挙式の衣装に決まりはあるのでしょうか?

伊勢山大神宮神前結婚式の様子

神主

基本は、いわゆる昔ながらの白無垢や色打掛なんですが、もちろん洋装でやりたいという方がいらっしゃれば、ウェディングドレスでも大丈夫です。実際、過去に何度か例はあります。ただ皆さん、せっかく神社でやるから和装という方が多いですけど。

インタビュアー

白無垢などの和装とたまにウェディングドレスの方もいらっしゃる、と。たとえば十二単とかもありますか?

神主

去年の冬には、正式な十二単でやりたいという方がいらっしゃいましたよ。十二単は地面引きずる形になるので、やっぱり土は困るというので歩かれるところに毛氈、赤い絨毯を敷くようにいたしました。

衣装も含めてこうしたことはこちらでは担当できませんので、ご自身で手配して頂きましたが。

もちろん十二単なのでご新郎の方は束帯ですね、いわゆるお内裏さまの格好です。

居合わせた方々はみんな大喜びで、その方もどんどん写真撮ってくださいということだったので、皆さん写真撮って、その方も本当にいい思い出になったと、皆さん見てもらってよかったとおっしゃってましたね。

ああ、それから衣装といえば当宮ならではということもありまして。

伊勢山大神宮の神主藤野さん

インタビュアー

こちらの神社ならではということでしょうか?

神主

横浜は土地柄でしょうか、国際結婚が他のところより多いのかなという印象がございまして。民族衣装でやりたいという方もいらっしゃるんです。それはもちろん大丈夫です。

インタビュアー

十二単の衣装はこちらでお借りすることはできないというお話でしたが、白無垢など他の衣装はどうでしょう?

神主

当宮は衣装等はないんですね。着付けのお部屋はございます。控えの間もございます。

インタビュアー

ヘアメイクは頼めますか?

神主

ヘアメイクもご結婚なさるお二方に手配していただくことになります。

披露宴や会食はできますか?

伊勢山皇大神宮の画像

神主

あくまでこちらの宮でお式を挙げていただくことがメインで、美容師やカメラマンの手配、あるいは会食などはご結婚なさるお二方に手配していただくことになります。

方法として2つありまして、ひとつはホテルやブライダルホールで準備し、伊勢山皇大神宮で挙式を行いまして、式が終わったらまたそこに移動して披露宴をする。

もうひとつは、ブライダル関係のプランナーさんにお願いして、美容師さん等の手配からレストランや会食の手配までお任せするというやり方です。

もちろんご相談いただければ、たとえば、みなとみらいにあるホテルや近隣のブライダルホールはほとんどお付き合いがございますので、ご紹介いたします。また、ブライダルプランナーさんもご紹介できます。

インタビュアー

ブライダルプランナーさんに頼む方法もあるんですね。なるほど。

撮影はできますか?

伊勢山皇大神宮の神前式の様子

神主

はい、できます。ただ厳粛なお式ですので、場面場面でご遠慮願うこともございます。またカメラマンさん1名、ビデオカメラの方が1名でとお願いしております。撮影方法については、見学会のときに詳しくご説明いたします。

インタビュアー

まとめますと、基本的にお式以外のこと、披露宴ですとか衣装や撮影などはブライダルプランナーや披露宴を行っているホテル、ブライダルホールなどと相談するということですね。

伊勢山皇大神宮「神前結婚式」料金について

本殿 神楽殿
料金 初穂料150,000円 初穂料150,000円
参列者の
制限数
両家で36名 120名まで
雨天時の対応 挙式は可
婚礼行列は悪天候は不可
挙式は可
婚礼行列はない

控え室・披露宴会場について

美容室(部屋のみ)、着付け室、控え室はあります。披露宴会場や会食をする場所はありません。希望すれば、周辺のホテル、ブライダルホールやブライダルプランナーを紹介してもらえます。

貸衣装・ヘアメイク・着付け

基本的に自分たちで手配する必要があります。披露宴も含め、挙式準備などをまとめて手配したい場合はブライダルプランナーを紹介してもらうことが出来ます。

伊勢山皇大神宮の歴史・見どころについて

伊勢山皇大神宮の歴史・見どころについて

伊勢山皇大神宮はどのような神社ですか?

神主

伊勢山皇大神宮は今年ちょうど創建150年となります。1,000年以上つづく神社も普通にありますし、歴史としては浅いほうだと思います。

少し長くなりますが、こちらの神社には興味深い歴史がございますのでご紹介させてください。

なぜ伊勢山皇大神宮の歴史がまだ浅いのかといえば、そもそも横浜の街じたいが新しい街だからです。昔は横浜村といい、人口は500人程度だったそうですよ。

それが貿易港として栄え、明治3年頃には100倍以上の規模にふくれあがりました。

急に発展した街ですから、人と人との結びつきが弱く、地域社会として成熟していなかったんですね。

そこで当時の知事さんが「心のよりどころが必要だ、横浜の守り神があれば」と考え、ぜひともここに関東の伊勢神宮たるお宮をつくりたいと願い出ました。

それが許されて明治3年の5月には、伊勢山皇大神宮ができたことを祝って盛大なお祭りを行いました。

なにしろ当時の横浜は、貿易商さんや生糸の商いでたいへん潤っていたそうで、お祭りは5日間で総費用が15万両、現在に換算すると10数億円から20億円もかかったそうです。

インタビュアー

20億円のお祭りですか!

神主

驚きますよね。このお祭りでは日本で初めてのアイスクリーム屋さんがお店をだして、それをきっかけにアイスクリームが広がった、なんていうお話もあるんですよ。

インタビュアー

いかにも横浜、文明開化の街らしいお話ですね。

伊勢山皇大神宮

神主

横浜三塔物語ってご存知でしょうか?

カップルで横浜三塔(キングの塔・ジャックの塔・クイーンの塔)を見ると幸せになるとか、あとは恋が叶うとか話題になっておりますね。

実はもともとキングの塔には、伊勢山皇大神宮の神さまがお祀りされていたんです。

その辺も縁結びと申しましょうか。ご縁がある方々がこちらで挙式なさることとも、なんだか結びついているようにも思えるんですね。

伊勢山皇大神宮というのは、横浜の街の歴史、繁栄とともに歩んでまいりました。今もなお皆さまに愛されている神社だと日々感じております。

インタビュアー

伊勢山皇大神宮の神さまは横浜という街にとって、本当に大きな存在なのだなと思いました。

伊勢山皇大神宮の見どころやオススメなどはありますか?

伊勢山皇大神宮の大注連縄

神主

やはり伊勢神宮からいただいた御本殿が一番の見どころですね。伊勢神宮にあったときは一般の方は見られませんでしたから、こちらでぜひお参りして頂きたいと思います。

インタビュアー

石碑などもございますね。

神主

関東大震災で大きな被害がありまして、古いものはあまり残っておりません。伊勢山石碑は、ここは伊勢神宮のひとつだ、といったような由来が書いてございます。

大注連縄は御本殿の一番前にありまして、いわば一の鳥居ですね。相当に深く埋めて建立したらしく、これだけは関東大震災でもびくともしなかったのです。こちらもぜひご覧になって頂きたく思います。

インタビュアー

歌碑もございますし、緑も多く、散策するだけでも清々しい気持ちになれそうです。

結婚を考えているカップルへのメッセージ

伊勢山皇大神宮神主さんの画像

神主

神さまの前で誓いを立てるのは、今後の人生においても、おふたりの結婚生活においても「かすがい」になり、大きな役目を果たすと思います。

やはり日本の古くからの神さまの前で、二人でこれから頑張っていきます、仲むつまじく幸せな家庭を築くよう頑張ります、だから守り導いてくださいと誓うことで意識が変わるのではないでしょうか。

結婚生活はすべて順調にいかないかもしれませんが、初心に返って、神さまの前で誓ったな、ふたりでずっと仲良くしていこうと思ったな、と振り返れば、また、おふたかたの結びつきも強くなるのではと思うんですね。

インタビュアー

横浜の守り神である伊勢山皇神宮でお式をした、神さまの前で誓ったことが、ふたりの心の支えとなるのでしょうね。

神主

神前結婚式というとお作法や儀礼が大変そうと思われる方もいらっしゃいますが、それはきちんとご説明いたしますし、神主がおそばにおりますのでどうぞ安心して式に臨んでいただきたいと思います。

適度な緊張感のなかで静粛に、厳粛に行われる神前結婚式は本当に思い出に残ると思います。

神社で結婚式を挙げて神さまとの結びつきができると、その後、たとえばお子さまを授かったら安産祈願にお宮参り、七五三、人生儀礼で神さまとよりご縁が深まります。

神前結婚式をきっかけにして、神さまとご縁を結ぶことができるのは、神社にとっても、その方にとっても大変すばらしいことと思っております。

インタビュアー

本日は本当にさまざまなお話を伺うことができました。ありがとうございました。

伊勢山皇大神宮の基本情報

住所 〒220-0031神奈川県横浜市西区宮崎町64番地
電話番号 TEL 045-241-1122 / FAX 045-242-7766
公式サイト http://www.iseyama.jp

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