
【岡山】井原鉄道の特別列車でめぐる絶景と史跡を満喫する鉄道デートプラン
今回この記事でご紹介するのは、岡山県の井原(いばら)鉄道の特別車両に乗って沿線の観光スポットをめぐるデートプランです。
井原鉄道の魅力は、車窓からの景色と車両の内装の双方を楽しめるところでしょう。レールの上を気持ちよく疾走する爽快感や、鉄橋が迫ってくるダイナミックな風景は、車両の先頭部分で見ると感動しますよ。列車に乗っているときだけでなく、デコレーションされた特別列車が風景に溶け込む様子を外から眺めるのも絵になります。
沿線にはじっくり見て回りたい史跡や文化施設が豊富で、町歩きを満喫できます。美しい自然と史跡めぐりをじっくり楽しみたいカップルは、ぜひ井原鉄道でめぐる今回のデートプランを参考にしてみてくださいね。
おすすめカップル:鉄道デートをしたいカップル
どんなデート?:車窓からの眺め、アート、史跡を楽しむデート
概要:眺めの良い観光列車で夢を語るデート
今回は、「井原鉄道」に乗って景色と街歩きを楽しむデートプランをご紹介します。
今回のデートのメイン |
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井原鉄道でめぐる旅 |
周辺のデートスポット |
・やかげ郷土美術館 ・旧矢掛本陣石井家住宅 ・石挽カカオissai |
ランチにおすすめのお店 |
・t2Lab. ・備中屋長衛門 お食事処 邑楽里(ゆらり) |
高架を走る区間の長い井原鉄道は、車窓からの眺望の良さが魅力です。なかでも、700mを超えるカーブの鉄橋「トラス橋」は必見。大人でもテンションが上がる光景が見られますよ。
趣向を凝らした観光列車「夢やすらぎ号」や「アート列車」は車窓からの景色だけでなく、内装も楽しむことができ、乗る人を魅了する工夫がいっぱいです。
宿場町の雰囲気が残る「矢掛駅」で下りると、史跡やおしゃれな街並を散策できます。「やかげ郷土美術館」や「旧矢掛本陣石井家住宅」を見学して町の歴史に触れると、ノスタルジックな気分に浸れますよ。
散策した後は、地元でも人気のお店「t2Lab.」や「備中屋長衛門 お食事処 邑楽里」でのランチはいかがでしょうか。またコーヒー好きな方には、カカオの専門店「石挽カカオissai」で石挽きしたカカオの香りを楽しみながら、おしゃれなカカオ製品をお土産に選ぶこともできますよ。
ここからは、メインとなる井原鉄道の魅力について、詳しくご紹介していきます。
美しい風景と地域色で「井原鉄道」
井原鉄道(いばらてつどう)は、岡山県の西部から広島県東部にかけて走る路線です。今回ご紹介するのは1999年(平成11年)に開業した「井原線」で、総社(そうじゃ)~神辺(かんなべ)間を約1時間で結びます。
井原線は、山陽新幹線の岡山駅~福山駅間と平行するように内陸地帯を走り、沿線は備中エリアの見どころが点在しています。岡山駅や倉敷美観地区からもアクセスが良いので、多くの方が観光に訪れています。
また、沿線一帯は美しい星空で有名です。天文観測に適した美星町(びせいちょう)は、星空を守るための光害防止条例を施行して、天文家の間でも話題になりました。昼も夜も、地域の人が大切に守り続けている景観は、車窓から眺める人を和ませ、幸せな気持ちにしてくれます。
見どころは、星空、アートといった地域色を活かした特別列車です。アートを施した車両は、車両を眺める側も、中で過ごす側も、夢を感じられる企画で人気があります。そんな井原線は、鉄道デートを考えているカップルに知っていただきたい魅力が満載ですよ。
今回は、井原鉄道の営業企画課長・鳥越さんに、お話をおうかがいしました。
星空の美しい町を走る井原鉄道の魅力は、車窓からの眺めとローカル線ならではの旅情
(引用:公式Facebook)
編集部
今回ご紹介いただく井原鉄道の井原線とはどのような特徴の路線なのか教えてください。
鳥越さん
井原線は、岡山県総社市と広島県福山市の間、41.7kmをつなぐローカル鉄道です。沿線は歴史文化にあふれたエリアで、多くの美術施設や史跡・名勝が点在し、知的な旅を堪能できる一帯です。
また沿線全体が、美しい星空の魅力にあふれるエリアとしても知られているんですよ。
国内の主要な天文台が集中する井原市美星町は、2021年11月に国際ダークスカイ協会から星空保護区に認定(*1)されました。天体観測に適した地域として人気があるんです。
(*1)参考:国際ダークスカイ協会東京支部公式サイト
編集部
星空保護区というものを初めて知りました。世界的な認定を受けたのは、誇らしいことですね。
「美星町」という町名にちなんで「星の郷」を目指した町づくりから、天文台ができ、正真正銘の「天文の町」が実現したという話を耳にし、夢のあるエピソードだと思いました。星空の下で走る井原線は、童話「銀河鉄道の夜」が連想され、幻想的なイメージがふくらみます。そんな鉄道で向かうデートはロマンチックですね。
鳥越さんが感じる井原鉄道の一番の魅力はなんでしょうか?
鳥越さん
私が思う1番の魅力は、ローカル線ならではのコトコト進む列車を車窓からの眺めを楽しみながら過ごす時間です。ローカル線ならではの旅情をたっぷりお楽しみいただけると思います。
一方で、平成11年開業の新しい鉄道ですから、他の鉄道より快適な乗り心地を提供できると思います。
並行して流れる小田川のせせらぎや、自然あふれる山並みを見ながら、車内のひと時を味わっていただきたいと思います。
編集部
車両の揺れに身を任せるのも、鉄道の魅力だと思いますが、快適な乗り心地はやっぱり嬉しいですね。外の眺めを満喫しながら、車内の居心地の良さも味わえるのが、井原鉄道の強みだと思いました。車内で笑顔が絶えないカップルの姿が浮かぶようです。
ダイナミックなトラス橋からの眺めは必見
編集部
星空の美しいエリアを走る路線だとわかりましたが、昼間の列車からはどのような景色が見られるのでしょうか?
鳥越さん
井原線は全線の約8割が高架を走っていることから、車窓からの眺めに定評があります。列車の車窓からは田園風景をはじめ、沿線にある天文台施設など様々な風景が楽しめますよ。
編集部
高い所を走る鉄道は、車窓からの視界が広く見えて気持ちがいいですね。眺めのなかに特徴的な建物を発見がするとワクワクしますが、こうした純粋な気持ちを感じられるのも、鉄道の旅の魅力ですね。
おすすめのビューポイントについて、ご紹介いただけますか?
鳥越さん
はい。まずおすすめは、高梁川(たかはしがわ)の橋梁からの眺めです。迫力があって、ダイナミックな川面が楽しめます。
▲清音~川辺宿間高梁川橋梁。車両先頭からはこんな風景が広がります。
井原線の列車では、運転席の真横の車両先頭で眺めを堪能することができるんです。必ず立ってみたくなる場所として、カップルやお子様にも人気なので、ぜひ体験してみてほしいです。
▲高梁川の水面。高梁川橋梁上の車窓からの眺望です。
編集部
この高梁川にかかる鉄橋は「トラス構造」というそうですね。迫力があってカッコイイ橋だと思います。鉄橋が迫ってくる風景は、大人でもテンションが上がりますね!
土木学会技術賞奨励賞にも選ばれた橋梁だとうかがいました。カーブを描いた鉄橋も珍しく、716mという長さも見どころだと思います。これはぜひ、先頭車両から運転手目線で見てみたい光景ですね。
アトラクション感覚で体験したい3連続のトンネル
編集部
鉄道ファンでなくても魅了される景色ばかりですが、「特にここからの景色は最高!」といった場所はあるでしょうか?
鳥越さん
備中呉妹(びっちゅうくれせ)~三谷(みたに)間にある3連続のトンネルはぜひ見てほしいですね。
備中呉妹から向かうと、3連続となる最初のトンネルは路線の中でも比較的長いトンネルです。その先の2つのトンネルはほぼ真っすぐで、トンネルの出口の光が徐々に近づいてくるという、トンネルの醍醐味が味わえるポイントだと思います。
▲井原線内には7つのトンネルがあります。(引用:公式Facebook)
編集部
車両の先頭部分で眺めを楽しめる井原線ですから、この3連トンネルも逃す手はありませんね。カップルで先頭に陣取ってアトラクション感覚を味わうと、デート気分もアップしそうです。
四季折々の美しい沿線風景を楽しめるのも魅力
編集部
井原線の車窓から眺める景色は本当に自然豊かですよね。季節によって見られる景色に変化はありますか?季節ごとのお勧めの風景があれば教えてください。
鳥越さん
早雲の里荏原(そううんのさとえばら)~井原間にある短い小田川橋梁では、夏場の眺めがおすすめです。水中を泳ぐ鯉や亀などの小動物が車窓から見えることがありますよ。
▲早雲の里荏原~井原間。小田川橋梁を渡る車両。
また、備中呉妹駅付近には「桜づつみ公園」が近くにあるので、春のお花見には最適です。
▲桜の季節の「備中呉妹」駅付近の様子。(引用:公式Facebook)
年中楽しめるのは、井原線と並行して流れる小田川の水面です。とてもきれいですよ。
編集部
車窓から水中の様子が見て取れるほど、川が澄んでいるということですね。星空保護区に認定されたことでもわかりますが、あらためて豊かな自然が守られている一帯なのだと感じられました。
季節ごとに2人でデートで訪れることで、景色だけでなく一緒に年月を重ねる楽しみも見つけられそうです。
外観も内装も楽しめる!趣向を凝らしたアート列車、レトロ観光列車は何度でも乗りたくなる
▲クリスマス時期の「夢やすらぎ号」車内の様子。(引用:公式Facebook)
編集部
車窓からの景色が魅力の井原線ですが、趣向を凝らした観光列車も人気ですよね。どのような列車なのか教えていただけますか?
鳥越さん
皆さんに楽しんでいただける観光車両がそろっているので、順に紹介していきますね。ちなみに運行情報は、公式ホームページやFacebook等で都度お知らせしています。
最初に紹介するのは、レトロ観光車両「夢やすらぎ号」です。2005年に導入しました。
▲「夢やすらぎ号」の外観。あかね色の車体が優しく風景に溶け込みます。
▲「やすらぎ号」の車内は天然ムク材を使ったレトロな内装で、心がやすらぎます。
編集部
レトロ観光列車というだけあって、外観も内装も味わい豊かなデザインですね。「夢やすらぎ号」は、心やすらぐ部屋がコンセプトになっているとうかがいました。天然ムク材のインテリアは温かみがあって落ち着きますね。ムードのある演出で、デートで過ごすのに、ぴったりな空間だと思います。
鳥越さん
次が2020年度に誕生した「アート列車」です。
▲「アート列車」の外観。切手をモチーフにした名画がデコレーションされています。
アート列車は世界的名画を身に纏った珍しい特別車両です。車両内外へラッピング展示したのは、倉敷市にある大原美術館所蔵の世界的名画ばかりです。43作品54点の装飾で、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
▲アート列車の天井部分には有名な絵画がラッピングされています
誰もが一度は目にしたことのある絵画を、列車の中で楽しめるのは世界でもここだけではないでしょうか。名画を鑑賞する知的なデートを、アート列車で体験していただけたらと思います。
▲「アート列車」の車内に装飾された名画。アートな空間でデート気分も高まります。
ちなみに、こちらの写真の場所は「インスタスポット」として好評ですよ。
編集部
名画をラッピングするという試みは、沿線に美術館を多く擁する井原線ならではのアイデアですね。額縁をイメージしたというゴールドの車体が、とてもゴージャスです。ムンクやゴーギャン、ルノワール、モネ、ルソーといった名画揃いで、カップルの話題もふくらみそうですね。
走る美術館といった雰囲気のなか、贅沢な時間が過ごせるのではないでしょうか。デートでインスタ映えショットを撮るのが楽しみです。
鳥越さん
最後に紹介するのが、星空の美しいエリアをPRするために造成した特別企画車両「スタートレイン」です。2021年度に運行開始となりました。
▲新しく導入された「スタートレイン」。鮮やかな車両が風景に映えます。
編集部
「スタートレイン」は、車両内外に12星座がラッピングされていて、自分の誕生月の星座を探して一緒に撮影するといった楽しみ方もできるそうですね。貸し切りにすれば、列車内でプラネタリウムの投影もできるとうかがいました。天文ファンは「待望の列車誕生!」という思いでしょうね。
鳥越さん
あとは不定期ですが、この地域はお酒がおいしいエリアで日本酒の酒蔵が多いことから「地酒列車」も運行しています。
地域の地酒は、井原駅のみですが小瓶での販売があり、購入することができますよ。また、井原地区は葡萄の産地でもあるので、ワイン列車も運行しています。
編集部
定期運行の観光列車だけでなく、地酒やワインまでを扱うイベント列車まであるのですね。スキのないサービス満載でびっくりです。いずれも沿線エリアの総力を結集した企画ですね。観光エリアの醍醐味がぎゅっと詰まった企画が、今後も楽しみです。
ご紹介いただいた列車はどれもとても魅力的なので、デートでどの列車に乗るのか本当に迷ってしまいます。アート列車などは鑑賞できる絵画がたくさんあるので、何度でも乗ってしまいたくなりそうですね。
鳥越さん
ちなみに観光列車の絵葉書やチョロQ、マスキングテープなどのお土産も人気です。有人駅で販売していますので、観光列車を利用した際はチェックしてみてください。
編集部
2人の旅の思い出に、ぜひお土産品もチェックしたいです。絵葉書は、デートの楽しい思い出をいつでも記憶から呼び戻せるように、部屋に飾っておくのも良さそうですね。
楽しみ方満載「ホリデーパス」&「ミュージアム切符」
(引用:公式Facebook)
鳥越さん
素敵な観光列車を往復で乗ったり、気になる駅で乗り降りしたいカップルもいると思います。有効に乗車できるような切符はありますか?
鳥越さん
土日祝日限定の1日乗り放題切符「スーパーホリデーパス」があります。協賛いただいている沿線観光施設や、カフェなどで提示すると特典が受けられるなど、お得なサービスが受けられるので人気です。
井原鉄道公式(スーパーホリデーパス)
編集部
それは嬉しいですね。沿線の観光スポットをめぐりたいカップルは、上手に活用できるといいな、と思います。
合格成就とデニムの聖地で人気の「井原駅」
編集部
井原線の魅力である車窓からの景色や観光列車についていろいろと伺ってきましたが、駅についても教えてください。つい降りてしまいたくなるような魅力のある駅はありますか?
鳥越さん
井原駅の建物は特徴的なので、一度ご覧いただきたいです。戦国武将「那須与一」にちなみ、弓と矢の形を模した建物になっています。那須与一は、源平合戦で一発で扇の的を射落としたという功績で知られる、井原市ゆかりの偉人です。
この功績にあやかり「一発合格」や「一発成就」など、合格成就の聖地となっています。受験生の合格や恋愛のハートの一発成就として人気のスポットですよ。
▲井原駅の外観。円錐上のガラス張りの建物が印象的です。
編集部
本当に、とても印象的な形をした駅ですね。一度見たら忘れられない気がします。戦国武将にあやかったデザインというのも興味深いです。
鳥越さん
井原駅前通りでは、毎年春に「井原市産業まつり」が開催されています。様々なデニム商品が格安で販売されたり、若い方や家族連れなど、幅広い方が楽しめるイベントとなっています。*近年は社会情勢により開催中止。
実は井原市はデニムの聖地と言われ、世界的に有名なブランドのデニム商品に、井原エリアのデニム生地が使用されているんです。そのデニムの魅力を広く知っていただくことを目的として開催されています。
編集部
井原はデニムの聖地でもあったのですね!以前、倉敷美観地区を訪れたときにデニムのお店を見たのですが、井原地区と児島地区(倉敷市)の2つのデニムを総称して「岡山デニム」と呼ばれていたのを記憶しています。その理由が、あらためてわかりました。
ちなみに井原駅構内には、デニムショップやミュージアムもあるそうですね。
鳥越さん
はい。デニムショップで販売している小物類が人気です。
編集部
デニム好きなカップルは要チェックの駅ですね。聖地だからこその特別なデニム製品を見つけて、2人でお揃いのアイテムを身に着けるのも素敵だなと思いました。
お客様に楽しんでもらうことが喜び!井原鉄道は「愛ある鉄道」
▲高梁川橋梁を駆け抜ける井原鉄道。(引用:公式Facebook)
編集部
魅力たっぷりの井原鉄道ですが、地元の方からの愛称などはありますか?
鳥越さん
当社はIbara Railway の頭文字IRから「愛ある鉄道」として親しまれています。これまでもハート形の硬券を製作販売するなど、愛にあふれる事業を進めております。
編集部
素敵な愛称で親しみを感じます。乗る人が幸せな気持ちになれるような企画もたくさんありますよね。
ちなみに、鳥越さんが「鉄道で働いていて良かった」と感じる瞬間はどのようなときでしょうか?
鳥越さん
人を運び、人と人をつなぐ鉄道の空間を楽しんでいただく。その時間を、多くのお客さまに体感していただけることが喜びにつながっていると感じます。
編集部
「お客様に楽しんでもらうことが喜び」そんな愛ある鉄道の温かいおもてなしの精神は、利用者にも十分伝わっていると思います。さらにそんな運営側の喜びが利用者に還元され、幸せが循環していくのは素敵なことだと思いました。その愛や幸せが、デートで井原鉄道を利用するカップルにも伝染するといいなと思います。
井原鉄道を利用した方の感想とクチコミ
編集部
井原鉄道を利用された方からは、どのような声が寄せられますか?
鳥越さん
シルバー車両に横のラインが入ってかわいい、愛らしいというお声をいただき、人気を博しています。
編集部
普段の車両も地元の方に好評なのですね。このシルバー車両も、ときどき観光ラッピン列車として登場するとのこと。乗る人を常に楽しませてくれる工夫があり、井原鉄道が地元の人に愛されているのもうなずけます。
タイムスリップしたような景色が味わえる
編集部でも、井原鉄道の口コミをインターネットで探してみました。要約したのもを一部ご紹介します。
- ローカル線のイメージと違い、揺れも少なくて快適
- 井原駅がガラス張りの建物で印象的、構内がとても綺麗だった
- タイムスリップしたような景色が味わえるローカル列車
他にも、「井原鉄道沿線をめぐり、岡山の観光地を再発見した」というような感想も見られました。快適な乗り心地やノスタルジックな風景が、井原鉄道の魅力だとあらためて感じられました。
井原鉄道からカップルへのメッセージ
編集部
デートで井原鉄道を利用されるカップルへ、メッセージをいただけますか?
鳥越さん
車窓からの風景や沿線の街並み、地域のグルメなど、井原線沿線地域ならではの旅をお楽しみいただければ幸いです。携帯カメラを片手に自撮りされるお客様も多いので、撮影スポットも楽しんでいただきたいです。
愛ある鉄道として人気を集め、休日にカップルやご夫婦のご利用も多くみられます。ローカル線ならではの、ゆったりとした時間を二人でお過ごしください。
編集部
今回は、井原鉄道の魅力をたくさん教えていただきまして、ありがとうございました。
井原鉄道の基本情報
社名 | 井原鉄道株式会社 |
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本社所在地 | 〒715-0003 岡山県井原市東江原町695番地1 |
連絡先 | ・本社営業企画課0866-63-2677(平日9:00~17:00) ・井原駅0866-62-6669(終日6:50~18:00) |
営業区間 | 総社駅~神辺駅 |
運行時間 | (始発)井原駅発5:16 (最終)早雲の里荏原駅発23:21 |
運賃 | 【総社駅~神辺駅】 ・大人210円~1,120円 ・小人110円~560円 【総社駅~清音駅】特定運賃 ・大人190円 ・小人90円 【1日乗り放題切符スーパーホリデーパス】 休日限定全線(総社~神辺間) ・大人1,400円 ・小人700円 |
公式サイト | https://www.ibara-railway.co.jp/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。
「井原鉄道」沿線のデートスポット
井原線沿線にはたくさんの観光スポットがありますが、なかでも宿場町として人気の高い矢掛町(やかげちょう)のデートスポットをご紹介します。
江戸時代に山陽道の宿場町として栄えた矢掛町は、江戸時代を感じさせる町並みにおしゃれなショップが点在するなど、カップルに人気が高い観光地となっています。「矢掛」駅から歩いて散策できる距離にあるので、町歩きにおすすめですよ。
3月の流しびな、11月の大名行列など、年間を通してイベントも盛んに行われているので、イベントにあわせてデートプランを立てるのもいいですね。
おすすめのデートスポット
矢掛の文化と歴史がわかる「やかげ郷土美術館」
矢掛駅から徒歩約10分の「やかげ郷土美術館」は、矢掛町出身の書家や洋画家の作品と、郷土資料を展示しています。高さ16mの水見やぐらが印象的な建物で、やぐらの最上階からは矢掛の街が眺望できます。
矢掛町の文化や歴史が分かるので、町歩きをしたいカップルは、郷土資料で豆知識を得ておくといいですよ。(入館料は大人200円)
公式URL:やかげ郷土美術館公式サイト
宿場町の雰囲気に浸る「旧矢掛本陣石井家住宅」
旧矢掛本陣石井家住宅は、宿場町として栄えた矢掛で参勤交代時に大名が宿泊した屋敷です。約1,000坪の屋敷内に当時の日本建築の佇まいが残り、参勤交代の資料も保管されている国の重要文化財です。
昔懐かしい街並みが好きなカップルは、旧矢掛本陣石井家住宅を見学すると、タイムスリップしたような気分に浸ることができますよ。貴重な資料も必見です。数分離れた所には「旧矢掛脇本陣高草家住宅」もあるので、あわせて見学するのも良さそうです。(入館料は大人500円)
参考URL:矢掛町公式観光サイト(旧矢掛本陣石井家住宅)
【ブレイクにおすすめ】クラフトチョコレートの店「石挽カカオissai」
「石挽カカオissai」はチョコレートとカカオ専門店です。ローストカカオ豆、カカオキューブ、カカオクッキー、ピュアチョコレートなど、カカオ100%の製品を購入できますよ。矢掛産白花崗岩の石臼で挽いたカカオ豆は、産地によって味も香りも違います。
石材のカウンターに並ぶおしゃれなカカオ製品は、見ているだけでもワクワクします。小さなカフェスペースでカカオドリンクを楽しむこともできますよ。郷土美術館から徒歩2分の先の斜向かいにあります。
公式URL:石挽カカオissai公式サイト
【ブレイクにおすすめ】お団子大名行列が人気のカフェ「t2Lab.」
黒を基調とした店内で落ち着いた雰囲気が人気のカフェです。大名行列をイメージしたお団子メニューがインスタ映えすると評判です。
公式URL:t2Lab.公式Instagram
【ランチにおすすめ】古民家カフェ「備中屋長衛門 お食事処 邑楽里」
「備中屋長衛門 お食事処邑楽里」は、古民家の良さを残しつつリノベーションした食事処です。地元の野菜と矢掛町産の玄米でもてなす御膳ランチがおすすめですよ。お座敷も部屋は、テーブルと椅子席でゆったりとくつろげます。
2階は宿泊施設「旅籠屋 備中屋長衛門」になっているので、一泊旅行にも利用できます。
公式URL:備中屋長衛門 お食事処邑楽里公式Facebook
まとめ:車窓からの絶景を存分に楽しむ鉄道デート
今回ご紹介した「井原鉄道」では、いずれも乗ってみたくなる特別列車が魅力的でしたね。迫力のある鉄橋からの眺めや、豊かな自然が守られている美しい風景も印象的でした。
美術館や天文台などの文化施設に加え、宿場町やデニムの聖地も興味を引かれますね。観光資源が豊富な井原鉄道は、じっくり時間をかけて楽しみたくなる贅沢な路線だと思います。
岡山の備中エリアでデートを考えているカップルは、ぜひ井原鉄道での絶景旅をデートプランに加えて、じっくりと散策してみてくださいね。