山形県金山町へ移住しよう!仕事・住居・支援制度など移住に役立つ情報まとめ

この記事では、地方移住を検討している方に向けて山形県金山町(かねやままち)の魅力や移住に役立つ情報を紹介します。

金山町は山形県の北東部に位置し、山林が約70%を占める自然豊かな町です。江戸時代に宿場町として栄えた歴史があり、自然と伝統的な趣が調和しています。

また「四季奏でるまち。金山」と掲げるように、自然風景はもちろん、旬の味覚やアクティビティなど五感を通して四季の移ろいを感じられる環境です。

そんな魅力あふれる金山町について、詳しくお話を伺いました。

本日お話を伺った方
山形県金山町役場の総合政策課に勤める髙橋さん

金山町 総合政策課 政策推進係
課長補佐

髙橋 章さん

金山町の特徴

山形県金山町の暮らしの特徴

金山町への移住は特に以下のような方におすすめです。

  • 近隣都市へアクセスしやすい場所に住みたい方
  • 子育てにかかる経済的負担を軽減したい方
  • おいしい食材・食育への関心が高い方
  • アクティビティを気軽に楽しめる環境を求めている方

その理由を金山町の魅力とともに解説します。

特徴1:五感で四季を感じられる「四季奏でるまち。金山」

山形県金山町の田園風景
▲金山町の田園風景。収穫時期には一面が黄金に染まる

金山町は面積の約70%を山林が占めており、平地には米どころならではの田園風景が広がっています。そして「四季奏でるまち。金山」を掲げるように、暮らしの至る所で四季の移ろいを感じることができます。

春を告げるのは樹齢100年を超える老木「田屋の一本桜」で、満開となる4月下旬〜5月中旬には水鏡に映る逆さ桜を目当てに花見客で賑わいます。

山形県金山町の田屋の一本桜
▲枝振りが見事な樹齢100年を超える「田屋の一本桜」

また、農業用水路の大堰(おおぜき)では、4月下旬に錦鯉が放流されます。最上川の支川から引かれた清らかな水の中を優雅に泳ぐ錦鯉の姿に、春を感じる町民も少なくありません。

山形県金山町の大堰の鯉
▲大堰を優雅に泳ぐ鯉。近くの物販店ではエサも販売されている

夏の風物詩と言えば、毎年8月14日〜8月16日の3日間行われる「金山まつり」です。絢爛豪華な山車や神輿が町を練り歩く活気溢れる地域行事で、最終日には約2,000発の花火が打ち上がりフィナーレを飾ります。

山形県金山町の「金山まつり」
▲夏の風物詩「金山まつり」の様子

秋には大迫力の紅葉を楽しめます。山間部に位置する漆野地区からの見晴らしは特に美しく、県道沿いはドライブコースに最適です。

山形県金山町漆野地区の紅葉▲漆野地区の紅葉。暮らしの中で色彩豊かな山々を眺められる

冬は雪国ならではのウインタースポーツを楽しみましょう。屋外レクリエーションスポット「グリーンバレー神室」内のスキー場には、クロスカントリーやクロスカントリースキーに対応したコースがあり、多彩なスノーアクティビティが体験できます。

また、杉沢地区は全国でも珍しいメープルの自生地で、冬から春先にかけて樹液の収穫が始まります。国内の寒冷地でもメープルを栽培している地域は珍しいため、メープルを使用したソフトクリームやお菓子は特産品として人気です。

このように、金山町では五感で四季を楽しめる暮らしが叶います。

特徴2:雄大な自然と宿場町の趣が調和する町

山形県金山町の金山住宅
▲白壁と切り妻屋根が目を引く「金山住宅」。風土気候に適した金山町産の木材を使用している

金山町は江戸時代に九州街道の参勤交代の宿場町として発展してきた町です。町内には「金山住宅」をはじめ、当時の名残を感じる建築物が数多く軒を連ねています。

このレトロな町並みと自然が調和した美しい景観は「街並みづくり100年運動」によって保たれてきました。金山町の景観と風土を次世代に残すための施策で、景観づくりのためにヨーロッパやドイツへ研修に赴くなど注力しています。

「街並みづくり100年運動」のシンボルの一つが「マルコの蔵」です。老舗商家の西田家が所有していた住宅を交流促進の拠点として整備し、明治時代の金山大工の技を今に伝えています。

山形県金山町のマルコの蔵
▲交流拠点「マルコの蔵」。物産販売ブースや金山町の歩みを伝えるギャラリーなどが併設されている

また「全町公園化構想」を掲げ、健康作りに役立つ散歩コースの整備が進められてきました。町全体の整備はもちろん、裏通りや水路など細部の景観までこだわっています。

例えば、町の中心部をめぐる農業用水路「大堰」の周辺には、水のせせらぎを感じながらゆったりと散歩を楽しめるように遊歩道を整備しました。春には鯉の放流が行われるなど観光スポットにもなっています。

山形県金山町の大堰
▲農業用水路「大堰」。夜になると温かな光が灯り幻想的な雰囲気を醸し出す

細部に至るまで美しい景観を保っている金山町の町並みをぜひ散策してみましょう。

特徴3:豊かな暮らしを生み出す銘木「金山杉」

山形県金山町の庄司製材所金山工場
▲地場企業「庄司製材所」の金山工場。金山杉をはじめ良質な木材を扱う製材所

金山町は約70%を山林が占めており、林業の町・杉の町として知られています。雪深い環境で時間をかけて成長するブランド杉「金山杉」は、年輪が均一で強度が高い点が特徴です。

杉は一般的に樹齢40年〜50年のものが建材となる中、金山杉は樹齢80年以上の大径木へと成長してから伐採するため、金山杉で建てた家は長持ちするとも言われています。

杉の町・林業の町を象徴するのが「大美輪の大杉」です。約0.7haもの面積を誇る伐採用の杉林は、国内でもそう多くありません。江戸時代の宝暦年間にはすでに植林されていたと推測され、樹齢200〜300年にも及ぶ杉が数多く現存しています。

山形県金山町の大美輪の大杉
▲大美輪の大杉。杉の中には高さが約60mにも及ぶものもある

また、大美輪の大杉は豊かな生活を生み出す貴重な存在です。養分を含んだ水が蓄えられることで肥沃な土壌が生まれ、おいしい農作物が生育します。

このように大杉は建築資材として町の景観を作るだけでなく、町民の生活をより豊かにする役割も担っています。

金山町の暮らしに関する情報

金山町の基本情報と子育て・仕事・住まいなどの暮らしに役立つ情報をまとめました。「金山町が設けている支援制度を知りたい」「除雪に対するサポートはある?」などの疑問を解消しましょう。

気候 1月平均気温:-1.4℃
8月平均気温:23.3℃
※参考:気象庁
人口 人口:4,956人
世帯数:1,725戸
(2023年3月31日時点)
医療機関 ・クリニック:1院
・歯科:2院
学校 ・保育施設:1園
・小学校:1校
・中学校:1校
・高校:1校
交通 【飛行機】
・庄内空港まで約1時間30分

【電車】※町内に駅がないため最寄り駅を記載
・最寄り駅:JR「新庄駅」(車で約20分)

【バス】
・山交バス
・町営バス

【車】
・国道:13号、344号
・高速IC:新庄真室川ICより約10分
都市部へのアクセス 【山形市】
・東北中央自動車道経由で約1時間15分

【仙台市】
・高速道路利用で約2時間

【東京】
・新幹線で約3時間30分
近隣地域 新庄市、真室川町、鮭川村、秋田県湯沢市

※2023年11月現在

町の中心部はコンビニや個人商店の肉屋・八百屋・魚屋などがそろうため、日用品・食料品の買い物に困りません。特に秋田から福島につながる国道13号沿いは、郵便局や診療所、食品も販売しているホームセンターが集中していて比較的住みやすいでしょう。

車で15分程度の新庄市と車で約30分の秋田県湯沢市へ行けば、大型商業施設への用事も済みます。

なお、移住にあたり不安要素となりやすいのが雪ではないでしょうか。エリアによって差があるものの、金山町は2mの積雪を記録する地域のため除雪対策は欠かせません。

除雪の負担を軽減するために、上限10万円の「除雪機購入費補助金」や地域の除排雪支援活動、高齢者などを対象とした除雪費用の助成などを行っています。気になる方は移住相談の際にぜひ聞いてみましょう。

【子育て】出産時祝い金最大30万円支給。奨学金半額免除もあり

金山町は子育て世帯の経済的負担を軽減する支援が充実しています。

▼子育てに関する支援の一例

出産祝金 出産時祝い金を支給
・第1子10万円、第2子20万円、第3子以降30万円
※上記は2023年度時点の給付額。
入学等祝金 小・中学校入学時、中学卒業時に祝い金を給付
・3万円相当(現金15,000円、地域商品券15,000円)
※上記は2023年度時点の給付額。
子育て支援医療証 高校まで所得制限なく医療費無料
家庭育児支援金 保育施設を利用していない家庭に育児支援金を給付
・対象:0歳〜入園前までの乳幼児
・給付額:月額1万円分の地域商品券を支給
金山町育英会奨学金 大学・短大・専門学校に進学した学生に貸与(条件あり)
・月貸与額:大学4万円、短大・専門学校等3万円

「金山町育英会奨学金」では上記に加えて、卒業後5年以上町内に居住し、公務員以外で5年間以上継続して就労すると奨学金が半額免除となります。

経済的支援の他に、子育て支援センター「おひさま」による相談サポートの利用が可能です。子どもや保護者たちの交流の場として活用される他、子育て指導・相談や家庭訪問相談などが受けられるとあり、毎日10数組のファミリーに利用されています。

公式:金山町「子育て手当・助成」

子どもたちの遊び場・レジャースポットは、「グリーンバレー神室」です。広大な敷地にはスキー場をはじめ、キャンプ場も完備されていて季節問わず利用できます。

山形県金山町のグリーンバレー神室
▲「グリーンバレー神室」。ウィンタースポーツにキャンプ、森林浴など楽しみ方は多様

さらに、敷地内にはホテル「シェーネスハイム金山」や神室温泉「ホットハウスカムロ」が併設されているため、泊りがけのレジャーにもおすすめです。ドッグランもあり、愛犬を連れて来る方も珍しくありません。

山形県金山町役場の総合政策課に勤める髙橋さん
髙橋さん

「グリーンバレー神室」に2023年4月にキャンプ場をオープンして以降、地域の方だけでなく県外からの訪問者も増えています。

【仕事】一般企業を希望する方は新庄市への通勤も視野に

金山町へ移住した方は、一般企業を選ぶケースが多いようです。町内の企業へ勤める他、車で10分〜15分圏内の新庄市へ通勤する方も約半数ほどいます。

大手求人サイトに掲載されている正社員の求人数は以下の通りです。

金山町 約20件 求人一覧
新庄市 約1,100件 求人一覧

※縁結び大学調べ(2023年11月時点)

町内の求人は多くないため、選択肢を増やしたい場合は新庄市まで範囲を広げましょう。オフィスワークやサービス業、介護職などを中心に見つけやすくなります。

その他、移住を機に林業に挑戦する方もいますが、専業は少なく森林組合に加入して働く方が大半です。就農を希望する場合は以下の補助制度を利用しましょう。

金山町農業機械整備事業費補助金 65歳未満の個人などを対象に農業機械購入費の一部を助成
・対象経費の1/3(上限20万円)

給付条件や対象となる機械などの詳細は以下をご確認ください

公式:金山町「金山町農業機械整備事業費補助金」

山形県金山町役場の総合政策課に勤める髙橋さん
髙橋さん

移住者で林業に就いた方は3〜4人ほどいます。森林組合の方とつないだり、お仕事を紹介したりしていますので、お気軽にご相談ください。

【住まい】家賃2万円以内の町営住宅が好評。中古購入は補助金あり

移住者の住まいの選択肢として、町営住宅と空き家バンクの利用があります。

町内に民間のアパートは1軒しかないため、賃貸を希望する方は町営住宅の選択肢もあります。単身用と家族用住居があり、家賃2万円以下で住める物件も少なくありません。(居住要件あり)

ただし、常に満室のため、希望する際はまず役場へお問い合わせください。

戸建て購入を希望する場合は空き家バンクで探しましょう。登録件数は8件ほどあります(2023年10月時点)。ただし、改修が必要な物件が多いので購入時は助成制度を利用しましょう。

公式:金山町「空き家バンク」

また、新築を建てる際に山形県産の木材を活用すると補助金がもらえる制度もあります。

 金山町住宅リフォーム総合支援事業 改修費用の一部を補助
・工事費の20%(上限24万円)
・移住世帯・新婚・子育て世帯は費用の1/3(上限30万円)
金山町住宅リフォーム総合支援事業 新築・改修費用の一部を補助(県支援事業活用)
・費用の1/3(上限80万円)
金山町「やまがたの木」活用住宅奨励補助金 新築で「やまがたの木」認証材を一定量使用した場合15万円補助
山形県金山町役場の総合政策課に勤める髙橋さん
髙橋さん

町営住宅はほぼ埋まっている状態です。年度の始めまたは終わりに空きが出やすいため、まずはご相談ください。

金山町へ移住した人の体験談

山形県金山町へ移住した方の声

ここでは、金山町へ移住した方の声を紹介します。

  • 自然豊かでのびのび暮らせる。趣味であるフライフィッシングを楽しみながら生活できる。
  • 都会と比べて生活費がかからない。
  • おすそ分け文化が根付いている。近所の方から新鮮な野菜をいただく機会が多い。

自然豊かでキャンプやトレッキングなどのアウトドアを満喫したい方にとっては特におすすめという声が聞かれました。また、おすそ分け文化が根付くように、地域交流が盛んな点も魅力です。

都会にはない自然と人との関わりが居心地の良さにつながっていると感じます。

金山町への移住ステップ

地方移住で理想の暮らしを叶えるには下調べが重要です。ここでは移住ステップとして、金山町が用意しているお得な宿泊プランや移住支援制度を紹介します。

ステップ1:様々な取組みに参加してみる

「体験を通して金山町を知りたい」「地域の方と交流を深めたい」「移住体験をしてみたい」という方はぜひ「カネヤマノジカンデザインスクール」「おてつたび」等の取組みに参加してみましょう。宿泊費は通常の宿泊費よりも安くすみます。

公式:金山町「カネヤマノジカンデザインスクール」

また、「お試し移住・地域活動謝礼金」制度を来町前に申請いただくと、町内のホテルや飲食店で使用できる商品券を15,000円分受け取ることができます。

山形県金山町役場の総合政策課に勤める髙橋さん
髙橋さん

過去には台湾から「カネヤマノジカンデザインスクール」に参加した方もいました。なお、町内ガイドの対応も可能ですので、希望があればご相談ください。

ステップ2:金山町の移住支援をチェック

金山町に移住すると次のような支援を受けられます。

移住支援金 東京圏から山形県内の中小企業等に就職した方へ支援金を給付
・最大100万円(単身は最大60万円)
移住世帯向け食の支援事業 移住者へ米・みそ・しょうゆを提供。
・米(つや姫):2人以上の世帯60kg、単身40kg
・味噌:2人以上の世帯3kg、単身2kg
・醤油:2人以上の世帯3L、単身2L
ふるさと山形移住・定住促進事業家賃補助金 家賃最大24カ月補助(上限1万円)

食の支援事業として地産食材を提供してもらえるのは、米どころ山形県ならではの支援と言えますね。

各支援の詳細は以下よりご確認ください。

公式:金山町「移住支援」

山形県金山町役場の総合政策課に勤める髙橋さん
髙橋さん

お米や醤油、みそは配送しています。受け取りの際に手間がかからない点も喜ばれているポイントです。

金山町への移住に関するお問い合わせ

担当課 総合政策課
住所 〒999-5402
山形県最上郡金山町大字金山324-1
電話番号 0233-29-5602(直通)
対応時間 8:30〜17:15
※土・日曜、祝日、年末年始を除く
公式サイト https://www.town.kaneyama.yamagata.jp/