紀宝町への移住はどう?町の魅力や移住制度について解説|縁結び大学

この記事では、移住を検討している方に向けて三重県紀宝町(きほうちょう)の暮らし情報や魅力、移住制度について紹介します。

紀宝町は、海山川に囲まれた雄大な自然が特徴のまちで、そのおおらかな雰囲気や制度の充実度からか、子育て世帯からも人気があるまちです。

一方、車を少し走らせて隣の市まで行けば、ショッピングや大きな病院での受診もできるなど、適度な利便性も叶いますよ。

そんな紀宝町での暮らしについて、町役場の岡さんにお話を伺いました。

紀宝町役場の岡さん

紀宝町の暮らしの特徴

三重県紀宝町の暮らしの特徴

紀宝町は紀伊半島の南東部に位置するまちで、「海・山・川の恵みに抱かれ、ともに輝き創造するまち」をコンセプトにまちづくりを進めています。

和歌山県との県境には熊野川が流れ、周辺は「吉野熊野国立公園」になっています。また、町内には世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産がある、自然的・文化的資源に満ちた町です。

そんな紀宝町は、次のような方におすすめです。

  • とにかく自然たっぷりの場所に住みたい
  • 田舎暮らしに憧れるが、利便性も諦めたくない
  • 子育て中・子育て予定がある

順に特徴を紹介していきましょう。

特徴1:ウミガメも訪れる!自然の豊かさに惹かれる方多数

紀宝町にいるウミガメ

紀宝町の大きな魅力は、豊かな自然です。海と山の両方がある魅力的な立地で、「街並みに惚れた」と思わされた方もいるそうです。

また、紀宝町はウミガメが産卵に訪れる町としても知られ、町をあげてウミガメの保護に取り組んでいます

ウミガメの赤ちゃん

自然を活かしたさまざまなアクティビティも楽しめ、例えば「飛雪の滝キャンプ場」には、滝を間近に望めるテントサウナの聖地があるんです。

テントサウナ

テントサウナの内部

飛雪の滝

さくらの時期のキャンプ場のコテージ

サイクリングする家族

夜のキャンプ場

コテージが並ぶキャンプ場

滝のそばでカヌーに乗る人たち

カラフルなテントが並ぶ風景

滝に虹がかかる様子

コテージの内部

川にかかる橋

清水と緑が美しいキャンプ場

上空から見たキャンプ場

散策を楽しむ家族

小川を歩く親子

スクロールで飛雪の滝キャンプ場の様子が見られます→

>>飛雪の滝キャンプ場(公式)

そんな紀宝町は、自然が豊かなうえに暮らしやすさもあり、落ち着きを感じながら生活できるまちだといえそうです。

紀宝町で川遊びをする子どもたち

特徴2:市街まで近くて利便性も高い

「とは言っても、自然の多いまちは利便性に欠けるのではないか」と心配している方もいるかもしれません。

紀宝町は、田舎でありながら利便性も兼ね備えた町です。車で10〜15分で行ける隣の市に、家具屋やショッピングモール、飲食店、総合病院などが揃っています

普段は自然に包まれながら暮らすことができる一方、いつでも行ける距離に各種施設がしっかり揃っているのは心強いですよね。

特徴3:子育てにぴったりな環境と制度がある

紀宝町子育て支援センター

紀宝町は、子育てするのに適した環境も魅力です。町内には車の通りが少ない地域もあるので、「子どもものびのび過ごせる」と移住を決めた方もいらっしゃるそうですよ。

妊娠・出産・育児に関する施策も充実しており、子どもがいる方や出産予定の方にもおすすめです。

>>子育てに関する制度

>>妊娠・出産に関する制度

大里親水公園
▲大里親水公園は親子で訪れるのにもぴったりな場所

それから、紀宝町は隣近所とのお付き合いもある地域です。「親戚から多めに野菜もらったから」、「釣りに行ってきたから」と、お裾分けをいただくこともあります。普段からお付き合いがあると、なにかあったときにお互い助け合うことができ、心強いですよね。

また、「結婚新生活支援補助金」や「奨学金返還支援事業」などの制度もあり、「子育ては今は検討していない」という若い世代の方にも魅力的なまちです。

紀宝町の暮らしデータ

熊野川

ここからは、紀宝町での暮らしを具体的にイメージできるよう、基本的なデータを紹介していきます。

気候 8月:平均気温27.0度
1月:平均気温6.8度
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:10,508人
世帯:5,210世帯
(令和4年3月31日現在)
病院 病院・クリニック:4か所
歯科:5か所
学校 保育所:6か所
幼稚園:1園
小学校:5校
中学校:2校
文化・芸術

【世界遺産】
紀伊山地の霊場と参詣道(七里御浜、熊野川、御船島)

【寺院】
円通寺
善応寺
善光寺
見松寺
龍光寺 
東正寺 他

【神社】
烏止野神社
中村神社
神内神社(子安神社)
貴弥谷神社 他

【祭事】
熊野速玉祭
うどのまつり
井田神社例大祭 他

食べ物 レンゲ米、釜上げしらす、紀和牛、みかん、マイヤーレモン 他
交通 【鉄道】
東海旅客鉄道(JR東海)
・紀勢本線:(御浜町)〜紀伊井田駅〜鵜殿駅〜(新宮市)
中心となる駅:鵜殿駅 

【路線バス】
高速バス
・名古屋南紀高速バス:名古屋(名鉄バスセンター)〜紀宝町・新宮駅(三重交通)
一般路線バス
・三重交通
・町民バス

【港湾】
鵜殿港(地方港湾)
娯楽・観光

道の駅紀宝町ウミガメ公園
大里親水公園・大里自然プール
田代公園
鵜殿城趾
烏止野神社
飛雪の滝キャンプ場
御船島

近隣都市 熊野市
南牟婁郡御浜町
和歌山県新宮市

紀宝町は基本的に車社会です。移住する際は、車の取得を前提に生活を設計してみてください。

海辺エリアと山間部エリアに大きく分かれており、海辺の方は家と家の間が比較的近いですが、山間部の場合は家と家の間が広く、ゆったりと暮らすことができますよ。自身や家族の生活スタイルに合わせて選んでみてくださいね。

紀宝町の海側エリア
▲海に近いエリアは住宅が比較的密集している

紀宝町の山間部エリア
▲山間部エリアはお隣さんとの距離がある

なお、スーパーは海辺の方にあります。普段のちょっとした買い物は町内で済ますことができますが、土日には地元のスーパーや新宮市の大型スーパーに行って日用品のまとめ買いなどをされる方も多いようです。

なれずし

伊勢海老

玄米酢

飛雪米

スクロールで特産品が見られます→

総合病院は町内にはありませんが、近隣の新宮市、御浜町にそれぞれあり、車で15分で行くことができます。自家用車がない場合でも、御浜町にはバスが出ているため、通院自体は可能ですよ。

紀宝町ウミガメ公園
▲ウミガメが産卵に訪れる紀宝町。ウミガメが町のシンボルになっている

ウミガメプール

諸手船
▲熊野速玉祭で見られる諸手船。県有形民俗文化財

仕事:町内にお仕事がたくさん。創業・農業支援もある

紀宝町の温州みかん
▲温州みかんをはじめとした柑橘類の栽培もさかん

大手求人情報サイトで紀宝町の正社員求人を探したところ、約500件が見つかりました。福祉系や建築、建設業が多く、こだわりを持ちすぎなければ十分に見つかる数だといえるでしょう。
求人情報の一例

おとなりの新宮市まで車で10分〜20分、熊野市も車で20〜30分と、通勤圏内だと言えます。町内での就業にこだわらないなら、さらにお仕事の選択肢も増えそうですね。

町と商工会では創業支援を行なっています。補助金も創設していて、「この地域にない事業を精力的にやりたい」と移住してくる方が多いそう。

また、農業を始めたい方からの移住相談もあり、JAと協力したり、三重県と協力して支援を行なってくれますよ。

紀宝町のお仕事に関する制度

紀宝町には、移住時に使える下記のような制度があります。いずれもお仕事に関連するものなので、移住後に働く予定のある方はぜひ目を通してみてくださいね。

紀宝町I・Jターン者専用住宅支援 ・新たに紀宝町に転入して、第一次産業に専業で従事する50歳未満の方が対象
・安価で住宅を借りることができる(月額1万円・2年間)
紀宝町農林漁業就業支援金事業 ・農林漁業の新規就業者は支援金を受け取れる(1年につき20万円)
※大学院、大学または短期大学において農林漁業に関する正規の課程を修了した方は、1年につき10万円の加算あり

>>詳細は紀宝町公式サイトでチェック

住まい:空き家バンクの利用も検討しよう

御船島

紀宝町の賃貸住宅情報について大手サイトで調べたところ、およそ5件がヒットしました。家賃の平均は約4.3万円です。よりどりみどりというわけではありませんが、全く見つからなくて困るということはありません。
※賃貸住宅情報の一例

また、紀宝町には空き家の情報がまとめられた「空き家バンク」もあります。空き家を活用した制度で、お得に暮らせる物件が見つかるかもしれません。

空き家の相談をすると、個別対応もしてもらえますよ。例えば、サイトに載っていない物件を教えてもらったり、気になる地域などをお伝えすれば、空き家探しのサポートをしてもらえたりします。利用者には
賃貸希望者が多いそう。

紀宝町役場の岡さんによれば、2023年度から空き家の登録を増やそうと動いており、物件所有者向けの様々な制度を実施中のようです。いい物件はすぐにマッチングする傾向にあるため、こまめな情報収集をおすすめします。希望すれば、メールでアナウンスもいただけますよ。

空き家に住む場合に利用できるお得な制度もあります。チェックしてみてくださいね。

空き家リノベーション支援事業 ・町外から移住する方が空き家を改修して住む場合、改修費用の一部を補助してもらえる
※昭和56年5月31日以前に建築された物件の場合、十分な耐震性が必要
・補助金額は改修費用の1/3(最大50万円)
空き家改修支援事業 ・町内の空き家を購入し、改修する方は商品券を受け取れる
・支援額は補助対象工事に要した費用の1/3に相当する額(上限10万円分)

>>紀宝町空き家バンク

住宅に関する制度

紀宝町では、住宅を購入するタイミングで支援金に取り組んでおり、なかには子育て加算があるものもあります。下記に概要を紹介しますので、住宅の取得を検討している方はぜひご覧ください。

移住新生活応援事業 ・県外からの移住者は、商品券を受け取れる
・支援額は住居費、引っ越し費用の1/2(上限5万円分)
若者定住促進奨学金返還支援事業 ・大学等を卒業または修了した方で、紀宝町に定住し、在学中に奨学金の貸与を受けていた方は、奨学金の返還の支援が受けられる
・補助額は、補助金を申請する年度中に返還すべき奨学金を返還した額
・最大50万円(1年あたり最大10万円、最長5年間)
住宅購入支援事業 ・住宅を新築または購入し居住したときに、商品券を受け取れる
・支援額は住宅の購入費用(上限5万円分)
・義務教育終了前の子と同居する場合は、1人あたり5万円を加算
定住促進のための町有地分譲 ・紀宝町が所有する土地を分譲してもらえる
・2023年2月現在、残り7区画
木造住宅建築促進対策事業 ・紀宝町内および新宮市内の業者が施工する熊野材を使用した木造住宅を新築または増築した場合に費用の一部を受け取れる
・助成金額は最大50万円
※熊野材とは、熊野川流域で生産され、紀宝町内の製材業者または鵜殿木材協同組合加盟業者により加工出荷された木材をいう
若者定住住宅新築支援金措置による固定資産税の特例措置 ・若者(40歳未満の方)が町内に住宅を新築したとき、その住宅に係る固定資産税が8年間減税される
・1~3年目まで1/4(新築軽減1/2を含む)、4~8年目は1/2の税額となる
結婚新生活支援補助金 ・結婚を機に紀宝町内に住居を購入する、または住居を借りるための費用(住居の購入費、賃料、敷金、礼金、引っ越し費用等)およびリフォーム費用を補助してもらえる
・補助金額は1世帯あたり上限30万円(夫婦ともに29歳以下の場合は60万円)

>>詳細は紀宝町公式サイトでチェック 

紀宝町への移住者の声

紀宝町への移住者の声

紀宝町に移住した先輩たちのリアルな声を紹介します。ぜひ検討材料としてくださいね。

  • 自然に魅力を感じて移住。毎日自然に囲まれて豊かな気持ちで暮らせている
  • 都会で働いていたが、Uターン移住をした。家族と暮らす時間が増えてよかった
  • 紀宝町にいると、自分の役割があると感じられる。近所の方から野菜をもらうなどやりとりも楽しい
  • 制度が充実していて、条件の良さに移住を即決。自然の中での子育ても楽しみ
  • 虫が多い
  • 交通手段があまりなく、車がないと不便
  • 近所付き合いなどがあるためコミュニケーションが苦手な人は難しいかもしれない

紀宝町の自然環境の良さに惹かれて移住してきた方が多いようでした。また、子育て・住宅支援が充実していることに魅力を感じたという方もいて、おおむね期待通りに暮らせているようです。

一方、自然の恵みが多い場所なので、虫の多さや交通の不便さを指摘する声もありました。紀宝町で暮らしていくなら、車の取得は必須だといえるでしょう。

また、しっかりとした地域コミュニティがあるため、人付き合いをしながら暮らしていきたいという方にこそ紀宝町はおすすめだと言えそうです。

京城跡

移住に向けてのステップ

七里御浜

紀宝町への移住の検討にあたって、できることを紹介します。

移住支援制度をチェック!

紀宝町では、移住支援事業を行なっています。詳細は以下の通りです。当てはまるかどうか確認してみてくださいね。

移住支援事業 東京圏から就業マッチングサイトを通じて移住・就業した場合等の要件を満たした場合に支援金を受け取れる
・補助金額は世帯100万円、単身:60万円(子育て加算あり)

「お試し住宅」や「就労体験」を通して紀宝町の暮らしを体感

紀宝町には、移住を検討している人を対象にしたお試し住宅や就労体験制度が設けられています。

お試し住宅は、1泊2日~6泊7日で期間を選べて、無料で町内に泊まることができる制度です。実際に町の暮らしを感じることができるので、自分と町との相性を確かめる意味でも利用しておくことをおすすめします。
※交通費・食費・消耗品代などは実費。寝具は持ち込み。

紀宝町のお試し住宅
▲お試し住宅の外観。程よい広さの住宅で現地の暮らしを感じよう

お試し住宅の内観
▲清潔に保たれたお試し住宅には家電や家具も備えられている

例えば、海辺と山間部の雰囲気の違いを自分の目でみて、どのあたりに住みたいか目星をつけてみるのもおすすめです。それから、自然が豊かな土地なので、もしかしたら虫が気になるという方もいるかもしれません。実際に現地に行ってみて、暮らしていけそうかどうか検討してみてくださいね。

また、お試し住宅は複数回利用することができるため、季節を変えて数回訪れてみるのもよいでしょう。夏や冬など、年で一番暑い・寒い時期を知っておくことで具体的な生活のイメージも湧いてきます。

>>お試し住宅についての詳細はこちらから

就労体験では、宿泊先を提供してもらって農業や林業、建築業などの就労体験をしながら田舎暮らし体験をすることができます。これまでと違った職種に就きたい方や、働きながらリアルな暮らしを体感したい方はぜひ利用してみてくださいね。

問い合わせ先

紀宝町への移住に関心が出てきた方は、ぜひ一度相談してみてくださいね。移住にあたっての色々な制度を紹介いただいたり、相談に対してしっかりサポートしたりしてもらえますよ。

担当課 紀宝町役場 企画調整課
住所 〒519-5701
三重県南牟婁郡紀宝町鵜殿324番地
電話番号 0735-33-0334
公式サイト https://www.town.kiho.lg.jp/tourism/migration/