名門「備前焼窯元 宝山窯」で陶芸体験!歴史と文化の魅力を堪能するデート|岡山県

この記事でご紹介するのは、岡山県備前市にある「備前焼窯元 宝山窯(ほうざんがま)」の陶芸体験ワークショップに参加して、電動ろくろや手びねりでお好みの器(うつわ)などを作るという、外国人の彼女や彼氏も大喜びしそうなデートプランです。

宝山窯は、代々受け継がれてきた伝統をベースにしながらも、時代にマッチした数々の作品を生み出す「備前焼窯元六姓(※1)の直系」という名門。カップルや外国人の体験参加も多く、周辺の観光スポットにも恵まれていますから、デート利用にもぴったりだと思います。

(※1)安土桃山期から代々続く、備前焼の名門窯元のこと。「森・大饗・頓宮・寺見・木村・金重」の六姓を指す。

今回は、「備前焼窯元 宝山窯」での陶芸体験の特徴や魅力、デートでの楽しみ方などについて、備前焼作家で、ワークショップの講師も務める森敏彰さんにお話を伺ってみました。

「備前焼窯元 宝山窯」で陶芸の面白さを体感する一日

「備前焼窯元 宝山窯」の正面外観
▲名門の「備前焼窯元 宝山窯」の歴史は、はるか室町末期にも遡れる(さかのぼれる)

「備前焼窯元 宝山窯」は、遠く室町末期の作品も見出だせるという備前焼の名門窯元。それでも、決して敷居は高くなく、一般のカップルも参加できる陶芸体験のワークショップでは、作陶の魅力にハマってしまう方も続出するようですよ。

まずは、陶芸体験を始めた際のきっかけや想いについて、備前焼作家の森さんにお尋ねしてみました。

備前焼の魅力を伝えたい!制作の過程を体感してもらう大切さ

編集部

備前市の伊部(いんべ)地区には、今回初めて伺いました。800年を超える歴史を重ねた備前焼ですが、伊部地区には日々の暮らしに馴染む味わい深い器を生み出す窯元や、附属のギャラリーが多く集まっているようですね。

最初に、「備前焼窯元 宝山窯」で陶芸体験のワークショップ(体験コース)を始められたきっかけや、想いについて、その辺りからお話しいただけますか?

森さん

備前焼の魅力を広く伝えていくにはどうすればいいのかと考えていた際、皆さんに実際に手に取り、使っていただくのと同時に、作品制作の過程を一部でも肌で感じ取っていただく、体感いただくことが大切だな、と思うに至りました。

「備前焼窯元 宝山窯」の附属ギャラリーの様子(その1)
▲宝山窯には、作品を展示する附属ギャラリーも!備前焼の魅力を世に広く伝えるためには、工程の一部を体感してもらうことも大切とのこと

制作体験は何より楽しく!をモットーに、宝山窯では陶芸体験のほかにも、窯焚き(かまたき)の一般公開も行っておりますよ。ご自分で制作した作品の焼成にも参加してみる、というのもおすすめです。

窯焚きの一般公開は、毎年5月1日~7日までの1週間実施しています。ご興味があれば、日にちが近づいてきたら、公式サイトなどをチェックしてみてくださいね。

「備前焼窯元 宝山窯」での窯焚きの様子
▲窯焚きの様子。毎年5月1日~7日まで、窯焚きの一般公開が行われる。外国人にも人気!

海外にも活躍の場を広げる名門窯元の備前焼作家が直接指導

編集部

陶芸体験では、備前焼の陶芸作家である森さんから、直接指導を受けられるのでしょうか?

森さん

はい、そうです。宝山窯で作陶活動を行っている備前焼作家の私・森敏彰が講師となって、直接レクチャーをさせていただきます。

2006年より備前焼の道に入り、東京・千葉・大阪・京都・広島など国内のみならず、ニューヨーク・ロンドン・屏東(ピントン・台湾最南部)など海外でも展示会を開催してきました。お陰さまで、複数の公募展でも入選させていただいています。

「備前焼窯元 宝山窯」の備前焼作家・森敏彰氏の近影
▲講師で備前焼作家の森敏彰氏。名門窯元を継ぐ重責を感じさせない、気さくで親しみやすい人柄が印象的

近年は、メタバース(※2)の活用や海外展開にも力を入れていて、さまざまな取り組みをしてきました。陶芸体験でも、備前焼のことだけでなく、いろいろと面白いお話ができると思います。公式サイトにも、私の自己紹介を載せましたので、よろしければご一読くださいね。

(※2)metaverse。コンピュータ中に構築された3次元の仮想空間、およびそのサービスを指す。

>>公式サイト「ABOUT」ページ

備前焼作家になった気分で!カップルもマイペースで参加できる

編集部

陶芸体験のワークショップは、実際どのような場所(会場)で行われるのでしょうか?雰囲気などについても、触れていただけると嬉しいです。

森さん

作品制作は、普段私が作業をしている工房で行っていただきます。陶芸教室に参加しているような雰囲気ではなく、ろくろの前にお座りいただけば、備前焼作家になった気分を味わうことができるでしょう。

「備前焼窯元 宝山窯」での陶芸体験会場となる工房の様子
▲陶芸体験の会場となる工房。プロの陶芸作家の本物の仕事場を借りて、カップルで作陶を体験できる

また、受け入れは、少人数(最大6名)の1グループ限定で行っていますから、初めて参加するカップルでも周りに気兼ねせず、お二人だけのマイペースで楽しんでいただけますよ。

ちなみに、ろくろは3台ですので、ダブルデートなど4名以上でお越しになった場合には、交代で使用していただくことになるので、どうかご承知おきくださいね。

電動ろくろが人気!「備前焼窯元 宝山窯」の陶芸体験

「備前焼窯元 宝山窯」での陶芸体験の完成作品(焼成後)
▲陶芸体験の完成作品(焼成後)。これら3種の焼き色から選ぶことが可能

「備前焼窯元 宝山窯」では、陶芸はまったくの未経験というカップルでも、電動ろくろや手びねりなどの手法で、本格的な作陶を体験できます。デートの途中に、手ぶらで立ち寄れることも魅力ですね。

ここからは、陶芸体験の内容について、具体的に見ていきましょう。

期間限定のイベントも!欲しいものを何でも制作できる陶芸体験

編集部

陶芸体験のワークショップでは、実際どのような作品を制作できるのか、具体的にご紹介をお願いします。

森さん

陶芸体験では、湯呑や茶碗、お皿、花入など、電動ろくろでの形づくりがメインです。それでも、手びねりや板づくりなど、参加される皆さんが作りたいと思われるものを最優先にして、制作方法をご提案できますよ。

「備前焼窯元 宝山窯」での陶芸体験の完成作品(焼成前)(その1)
▲お好み次第で、さまざまな作品を制作できる。これらは焼成前の完成品

過去には、洗面鉢やランプシェード、表札、手形プレート、愛犬の足形箸置、愛猫の食器、愛トカゲのシェルターなど、とってもユニークな作品も数々生まれました。これを作ってみたい!という一品がありましたら、遠慮なくご相談くださいね。

編集部

陶芸体験に参加する時期によって、体験できる内容は変わるのでしょうか?

森さん

ご参加の時期によって、陶芸体験の内容が変わることはありません。ただ暑い季節にはビアマグや風鈴、寒くなるとスープカップや鍋物の取り皿(とんすい)など、季節を感じる作品の制作が人気になる傾向はありますね。

また、期間限定の特別イベントを行うこともありますから、公式サイトを時折チェックいただくといいでしょう。ちなみに、昨年(2022年)は2日間の限定で、備前焼の器に絵付けをする「備前焼ポーセラーツ体験」を行いました。

「備前焼窯元 宝山窯」での期間限定の「備前焼ポーセラーツ体験」の一コマ
▲備前焼の器に絵付けをする「備前焼ポーセラーツ体験」。期間限定での特別体験となる

プレゼントの作品制作もOK!電動ろくろを使った作陶は一番人気

編集部

陶芸体験のワークショップで、特に人気の体験内容を教えてください。やはり、電動ろくろを使った制作でしょうか?

森さん

そうですね。制作体験では、参加される皆さんの作りたいものに合わせて、電動ろくろ・手びねり・板づくりという、基本3つの方法から提案を行っています。断トツの一番人気は、電動ろくろを使っての作陶です。

電動ろくろを使うと、何と言っても、きれいに仕上げることができます。ご自分の日常使い用途だけでなく、プレゼント用に制作しても喜んでいただけているようです。初めて参加される方にも、素敵な作品を作っていただいていますよ。

体験の流れをチェック!時間内ならいくつ作品を制作しても大丈夫

岡山県備前市の「備前焼窯元 宝山窯」における窯焚きの様子

編集部

ここで、陶芸体験の具体的な流れをご紹介いただけますか?

森さん

陶芸体験の流れは、おおむね以下のような感じになります。

  1. 作業前の簡単なご説明をうけていただく
  2. 使用する土を練る「菊練り」を体験
  3. 作陶のデモンストレーション制作をご覧いただく
  4. 実際の作品制作を体験
  5. 焼成する作品の選び出しと焼き色を3色から選択
  6. 焼成作品のサイン(マーク)入れと作品シートの記入
  7. 窯場を見学

「備前焼窯元 宝山窯」での陶芸体験で使用する土を練っている様子
▲使用する土を練る「菊練り」。このプロセスも体験できる陶芸体験は、実は意外と貴重!

「備前焼窯元 宝山窯」での陶芸体験で電動ろくろを使って作品を制作する様子
▲電動ろくろを使って作品を制作する様子。土をろくろの中央に据えるのが意外と難しいそう

お作りになりたいものを伺いますので、遠慮なくお伝えくださいね。制作は慎重に、腕をしっかりと固定することがコツになります。時間内であれば、いくつ作品を作っても大丈夫ですよ。

作品の焼成は、おもに薪窯(まきがま)で行いますから、作品のお届けまでに、長ければ半年ほどかかってしまうこともあります。忘れたころに届く場合もあるのですが、気長にお待ちいただけると嬉しいですね。

作陶未経験のカップルも大歓迎!デート中でも手ぶら参加できる

編集部

興味深い陶芸体験だと感じましたが、私のように完全な作陶未経験者でも、ワークショップに参加できるでしょうか?どうしても上手く作業できないような場合は、森さんのサポートをいただけますか?

森さん

陶芸体験にお越しになる皆さんは、8割以上の方が未経験者なんですよ。未経験者でも、その点は気にされることなく、存分に作陶を楽しんでいただけます。

「備前焼窯元 宝山窯」での陶芸体験で名入れ作業をする様子
▲ろくろでの整形が終わった後に、名入れの作業中。参加者の8割以上が陶芸未経験者とのこと

仮に、失敗するようなことがあっても、時間内であれば、何度でも粘土を準備しますし、何より失敗しないように、私も全力でサポートしますから、ご心配には及びませんよ。ご自分がイメージした作品を時間いっぱい、ご満足いくまで制作いただければと思いますね。

編集部

陶芸体験に必要な持ち物などはありますか?また、こういった服装で参加した方がベターなど、アドバイスがあればお願いします。

森さん

陶芸の道具やエプロンは準備しておりますので、ご参加にあたって特に必要な持ち物はありません。デート中のカップルでも、お気軽に手ぶらで参加いただけますよ。

「備前焼窯元 宝山窯」での陶芸体験で使用する道具類
▲陶芸体験で使用する道具類。道具類やエプロンは、宝山窯さんで用意してくれている

それでも、作りたいもののイメージ(写真・イラストなど)や、模様を付けるための小道具(スタンプ・クッキー型など)をご持参いただければ、制作の幅が広がって、より作陶を楽しんでいただけるでしょう。

服装に指定はありませんが、作業中に泥が飛び散る可能性は高いです。汚れても差し支えない服装でお越しいただくことをおすすめします。

あと、爪が長いと作業に支障が出ますから、可能ならば、あらかじめ短く切り揃えられた方がいいですね。

周辺散策もOK!何でも作りたいものを制作できる魅力

「備前焼窯元 宝山窯」での陶芸体験の完成作品(焼成前)(その2)
▲焼成前の完成品。「何でも作りたいものを制作できる」ことが宝山窯の最大の魅力!

編集部

ウチだからこそ!という、「備前焼窯元 宝山窯」ならではの陶芸体験の魅力・特徴は、どちらだと思われますか?

森さん

作陶は初めてという方であっても、ベテランの方でも、「何でも作りたいものを制作できる」ことが一番の魅力だと思います。作品の仕上げだけでなく、取っ手を付けたり、組み立てたりなど、後日必要となる作業もサービスで行っていますから、遠慮なく希望を伝えてくださいね。

また、作品の「焼き色を選べる」というオプションも、お陰さまで大好評です。どんな色にしようかと、制作時だけでなく焼き色決めの場面でも、お二人で盛り上がれると思います。

そして、ちょっと手前味噌になりますが、私ども宝山窯は、「備前焼のふるさと」である備前市の伊部地区を拠点にする、古(いにしえ)より続く「備前焼窯元六姓」直系の窯元なんですよ。

現在、窯元で使用中の扇形の陶印(マーク)は、備前焼の中でも最古のものと言われています。室町末期の大甕(おおがめ)にも刻まれていることが確認されており、今日に至るまで茶器や酒器、細工物など、数多くの名品を世に送り出してきました。

「備前焼窯元 宝山窯」の登り窯の外観
▲宝山窯の歴史を未来に伝える登り窯。数多くの備前焼の名品を生み出している

編集部

窯元も多く、歴史ある備前焼の里として風情たっぷりの伊部地区ですが、宝山窯のロケーションや、周囲の環境の魅力についても、森さんが思われることをお話しください。

森さん

初めに仰っていただきましたが、私ども宝山窯のある岡山県備前市の伊部地区は、焼き物の街として長く栄え、現在も多くの備前焼工房やギャラリーが立ち並んでいます。街を散策いただくと見かける赤い煙突は、すべて窯元のものなんですよ。

平安期や鎌倉期、室町期、江戸期の各時代に操業された窯跡も点在しており、800年以上とされる備前焼の歴史を物語ってくれます。ご興味があれば、窯跡を巡っても面白いのではないでしょうか。

そして、豊かな自然環境も大変魅力的ですね。備前焼の工房やギャラリーを覗きつつ、四季折々での光景を楽しめますよ。カップルでゆったりと散策するのにも、実はぴったりのロケーションです。

デート中のカップルも多彩な楽しみ方ができる陶芸体験

「備前焼窯元 宝山窯」での陶芸体験の完成作品(焼成前)(その3)
▲焼成前の完成品。体験に参加した方が作成した珍品で、トカゲ用のシェルターとのこと

ここまでは、一般的な参加者の目線で、「備前焼窯元 宝山窯」での陶芸体験について伺ってきました。ここからは、カップルがデートで参加する場合に特化して、お話を聞いてみましょう。

相手のために作った作品をカップルで交換するのもおすすめ

編集部

カップルがデートの一環で陶芸体験に参加する際、森さんおすすめの楽しみ方などがありましたら、ご紹介いただけますか?

森さん

それぞれ自分が欲しいものを作ったり、お揃いのものを作ったりしてもいいかと思いますが、お互いの欲しいものを聞いて、作り合って交換することもおすすめします。もうちょっと大きめにしてとか、丸っこい感じにしてとか、制作時の会話が弾むこと間違いなしですね。

完成した作品は、長く大切に使っていただくほど、味わいも愛着も増していきます。使う度に楽しい思い出が蘇る(よみがえる)ので、とびきりの体験になること請け合いですよ。

SNS投稿も問題なし!体験参加中の写真撮影・動画撮影もOK

編集部

昨今では、お気に入りの写真をSNS投稿して楽しむカップルも多くなってきました。

陶芸体験に参加中、写真撮影などを行っても問題ないでしょうか?

森さん

問題ありません。写真撮影だけでなく、動画撮影も自由に行っていただいて大丈夫ですよ。またSNS投稿についても、ご遠慮なく楽しんでいただければと思います。

「備前焼窯元 宝山窯」での陶芸体験で電動ろくろを使っての作陶作業の様子
▲電動ろくろを使っての作陶作業の様子。電動ろくろを使っている非日常のシーンも撮影ポイントになりそう

撮影ポイントとしては、電動ろくろを使っている非日常のシーンももちろんですが、制作終了後にご案内する窯場で、登り窯(※3)の中に入っていただいた時もおすすめです。どこか異空間を感じる一枚を撮影できますから、きっと面白い記念写真になりますよ。

(※3)陶磁器焼成用の薪窯の一つ。傾斜面に造られた連房式の窯で、最下部に焚き口を、最上部に煙出し口を設ける。その間に焼成用の室が複数設けられ、上の室ほど余熱の効果で早く焼成できる。

「備前焼窯元 宝山窯」の登り窯の内部と焼成後の作品
▲登り窯の内部と焼成後の作品。陶芸体験終了後には、窯の中を見学することもできて、絶好の撮影スポットにも!

ギャラリーも併設!デート記念に森さんの作品も購入できる

編集部

窯元での陶芸体験デートの記念に、何かお土産を買い求めたいと考えるカップルもいるかと思います。

宝山窯では、備前焼作家である森さんが制作された作品を購入することは可能でしょうか?

森さん

はい、ご購入いただけますよ。ギャラリーを併設しておりますから、ぜひ作品をゆっくりとご覧になってみてください。

人気の作品には、底が丸くて、ゆらゆらと揺れ動く「揺れるぐい呑」があります。コロっとした可愛らしいデザインに加え、焼き色のバリエーションが豊富なことも、人気の理由なのでしょう。数個をセットで買い求められる方も多いんですよ。

「備前焼窯元 宝山窯」の附属ギャラリーで展示・販売される「揺れるぐい呑」
▲附属ギャラリーで展示・販売される「揺れるぐい呑」は、宝山窯を代表する作品。お土産としても大いに人気

しばしば雑誌などのメディアでも取り上げていただいており、今や私ども宝山窯を代表する作品の一つとなっています。

ランチも散策もOK!「備前焼窯元 宝山窯」周辺のデートスポット

「天津神社」の宮山展望台からの眺望
▲「天津神社」の宮山展望台からの眺望。散策コースにもちょうどいい!

編集部

「備前焼窯元 宝山窯」での陶芸体験に合わせて、周辺でランチやお茶を楽しみたいと考えるカップルもいると思います。

ご近所に、おすすめの食事処やカフェなどはありますでしょうか?

森さん

こちらの界隈は、ランチやお茶を楽しむスポットにかなり恵まれている方だと思います。

宝山窯から徒歩3分ほど、JR伊部駅の改札口横にあるカフェ「UDO」では、備前焼の器でサーブされるランチやスイーツをいただけますよ。ナポリタンの玉子を下に敷くのか、上に乗せるのかを選べるのも楽しいです。

淹れたての美味しいコーヒーも、もちろん備前焼のカップでいただけます。

>>軽食喫茶UDO(公式Instagram)

シッカリめのランチにしたいお肉好きのカップルは、ご当地牛・備前牛を味わえる食事処「ビストロMeat Up備前」を利用されてもいいでしょう。宝山窯からは、徒歩で約7分の距離です。

ローストビーフやステーキ、ハンバーグ、カレーなど、何をオーダーしても牛肉の美味しさを堪能できますよ。ランチタイムのみの営業で、毎週日曜日・水曜日が定休日なので、そこはご注意くださいね。

>>ビストロMeat Up備前(公式サイト)

また、宝山窯から徒歩4分ほどの大衆食堂「双葉食堂」もあります(毎週月曜日が定休日)。備前焼作家が頻繁に出没しておりまして、そばモダン(お好み焼き)やホルモン(鉄板焼)、カキ焼きそば(焼麺)など、関西の庶民派メニューが充実しているお店です。

何をオーダーしても、味もボリュームも満点なので、食いしん坊の彼氏でも満足してくれるでしょう。定番の定食類や、丼物もいただけますよ。

>>備前商工会議所「双葉食堂」(参考サイト)

そして、宝山窯から徒歩1分の至近にある、備前焼ギャラリーに併設されたカフェ「里房 (りほう)」も忘れるわけにはいきませんね(毎週木曜日が定休日)。備前焼の作品に囲まれながら、洗練されたスイーツやドリンクをゆったりと楽しむのも、なかなか贅沢な時間だと思います。

もちろん、備前焼の器でサーブしてくれますし、こだわりのオリジナルコーヒーも味わい深いですよ。

>>備前焼ギャラリー・喫茶 里房(公式サイト)

編集部

陶芸体験に参加する前後で立ち寄れそうな、森さんおすすめの周辺デートスポットがありましたら、いくつかご紹介ください。備前焼にちなむスポットも多そうなので、期待しています。

森さん

そうですね、備前焼のことを深く知っていただくには、JR伊部駅前の「備前市立備前焼ミュージアム」をおすすめします(毎週月曜日が定休日)。宝山窯からならば、徒歩約3分ですよ。備前焼の歴史や特徴について学べますし、幅広い陶芸作家の作品を鑑賞できます。

>>備前市役所「備前焼ミュージアム」(公式サイト)

「備前市立備前焼ミュージアム」の正面外観
▲「備前市立備前焼ミュージアム」の正面外観。駅前にあり、宝山窯から徒歩3分程度で着ける

また、同じく徒歩3分ほどの隠れたパワースポット「天津(あまつ)神社」に参拝されてもいいですね。参道でも屋根瓦でも、境内の至ることろに備前焼を見付けることができますよ。とりわけ備前焼の神門と狛犬が印象的で、インスタ映えもするスポットです。

天津神社の宮山には展望台があって、近くには窯跡もありますから、ぐるりと一周すれば、散策コースとしてもおすすめできます。備前焼の絵馬もなかなか格好いい神社です。

>>天津神社(伊部天津神社)(公式Facebook)

「天津(あまつ)神社」の参道と鳥居
▲「天津(あまつ)神社」の参道と鳥居。そこかしこに備前焼が使われ、インスタ映えする神社!

備前焼づくしになりますが、ランチやお茶のスポットも含め、宝山窯とその徒歩圏内だけで、1日デートができますよ。お二人でのんびりとお散歩がてら、ちょっと文化の香りがする休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

「備前焼窯元 宝山窯」からのメッセージ

「備前焼窯元 宝山窯」の備前焼作家・森敏彰氏の入選作品「備前窯変壷」
▲日本陶芸美術協会が主催する全国公募の展覧会「第10回 陶美展」において、森敏彰氏の作品「備前窯変壷」が入選。備前焼らしい、味わい深い作品

編集部

これから「備前焼窯元 宝山窯」で陶芸体験のワークショップに参加するカップルへのメッセージや、今回のインタビュー取材で伝えきれなかった想いなどがありましたら、ぜひお話しください。

森さん

陶芸体験は、思い出がカタチとして残る最高のアクティビティです。その最高の状況で、最高の作品が生み出されるよう、最高のサポートを致しますから、最高に楽しんでいただければと思います。

また、後日のお届けとなりますが、作品を日常生活で使用していただくことで、最高のひと時をを思い出していただければ嬉しいですね。

編集部

備前焼のメッカである伊部地区の伝統を受け継いできた窯元で、世界でもオンリーワンのオリジナル作品を制作すれば、きっと二人のかけがえのない思い出になりますね。

森さん、本日はいろいろなお話を聞かせていただき、大変ありがとうございました。

「備前焼窯元 宝山窯」の口コミ・感想をチェック!

「備前焼窯元 宝山窯」の窯焚き一般公開時の一コマ

デートの参考になるよう、「備前焼窯元 宝山窯」で実際に陶芸体験のワークショップに参加された皆さんの口コミや、感想をいくつかご紹介しておきます。

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失敗しても、よい部分を引き出してくれる先生です。完全初心者なのに、すごくヤル気が出ます!
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登り窯の見学もさせていただき、いろいろなお話も聞けて、とても充実した時間だった。
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敷居が高く感じていた備前焼の陶芸の世界でしたが、一気に身近になりました。リピート確定です!
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ろくろ体験に彼氏と参加しました。陶芸の面白さに完全にハマってしまいました。

カップルで陶芸体験に参加される方も相当多い印象です。未経験者が参加しても森さんが上手にサポートして、楽しませてくれることと、陶芸の魅力に気付いて、リピート参加したくなることについては、多くの方が触れていました。

名門窯元の備前焼作家である講師・森さんが気さくなお人柄で、しかも知識・話題の引き出しをたくさん持っていらっしゃることが、高評価の最大の理由だと感じます。

陶芸体験の料金・予約・服装・持ち物

「備前焼窯元 宝山窯」の附属ギャラリーの様子(その2)

料金 【備前焼・電動ろくろ体験(2時間)】
一人4,000円~(税・材料費込)
※時間内ならば、制作点数の制限なし
※現地での現金払い/じゃらんnetクレジットカード決済を選択可
予約 【Webからの事前予約が必須】

>>じゃらんnet「備前焼窯元 宝山窯」

服装 汚れても差し支えない服装を推奨
※作陶中に泥が跳ねることもあり得るため
持ち物 なし(手ぶら参加可)
※道具類やエプロンは、宝山窯に用意あり
※作りたい作品のイメージ(写真・イラストなど)や、生地に模様を付けるための小道具(スタンプ・クッキー型など)を持参すると尚可

※金額は、すべて税込表示です

「備前焼窯元 宝山窯」の基本情報(アクセス・営業時間)

住所 〒705-0001
岡山県備前市伊部710
連絡先 ・Web:公式サイト「CONTACT」ページ
・メール:bizen-hozangama@outlook.jp
・電話:0869-64-2497
アクセス 【公共交通機関】
・JR赤穂線:伊部駅下車で徒歩約3分
【車】
・山陽自動車道:和気ICから約10分
・岡山ブルーライン(県道397号線):備前ICから約15分
駐車場 無料駐車場あり
※宝山窯前の駐車スペースは、普通車1台分
※JR伊部駅(徒歩約3分)・備前市立備前焼ミュージアム(徒歩約3分)・伊部つながり西休憩所(徒歩約1分)の無料駐車場を利用可
営業時間 10:00~17:00
定休日 不定休
公式サイト https://hozangama.official.ec/
公式SNS Facebook

※最新の情報は、公式サイト等でご確認をお願いいたします
※記事中の金額は、すべて税込表示です