芽室町で暮らす良さとは?移住のための仕事・住居・支援情報

この記事では、北海道芽室町(めむろちょう)へ移住を検討している方に向けて、まちの魅力や暮らしに関する情報を紹介していきます。

十勝平野のほぼ真ん中に位置する芽室町は、広大な畑と「十勝晴れ」と呼ばれる日本有数の晴天率が自慢のまちです。

インターチェンジが2か所あり、札幌や近隣都市へのアクセスがよいことも、移住者から選ばれるポイントのひとつ。また、まちには自然があふれており、公園で遊んでいると、リスが顔をのぞかせるなんてこともありますよ。

芽室町に移住してきた多くの人が、自分のやりたいことを形にしているんだそう。そんな姿を、まちの魅力と共に紹介していきます。お話を伺ったのは、特定非営利活動法人Qucurcusの八所さんです。

お話を伺った方
特定非営利活動法人Qucurcusの八所さん

特定非営利活動法人Qucurcus
副代表理事

八所 かおりさん

芽室町に住む3つの魅力を紹介

北海道芽室町の暮らしの特徴

芽室町は、移住してきた方が積極的にまちづくりに関わっていることが特徴的な地域です。地元の人と移住者が手を取り合い、まちを盛り上げようとする姿から、移住者を歓迎している様子が伝わってきます。

また、十勝平野を一望できる展望台やスキー場など、まちにはたくさんの自然とアクティビティがあふれています。気持ちのよい天気が続く日が多いので、自然を満喫するのには最適な場所ですよ。近隣都市にすぐ行くことができるという立地面の条件も抜群です。

まとめると、芽室町は以下のような方にぜひ住んでほしい移住先です。

  • 移住先で何か新しいことにチャレンジしたい
  • 大自然の中で暮らしや遊びを楽しみたい
  • 交通アクセスがよい場所に住みたい

この3つにピンときた方は、ぜひ芽室町について知ってほしいです。それでは、順に詳しく解説していきます。

特長1:移住者が発案したイベントで町が元気になっている

芽室町には、移住した人が中心となって開催しているイベントがいくつかあります。移住者の「やってみたい」気持ちを形にするために、協力してくれる地元の人が多いことが特徴的です。ではさっそく、芽室町には「チャレンジ精神を後押しする環境」があるとわかる実例を紹介していきます。

芽室町で行われたイベント・小さなマルシェの様子
▲食べたり、お昼寝したり、遊んだり・・好きなことを気の向くままに楽しめるマルシェ

はじめに紹介するのは、「ちいさな森のマルシェ」です。食べ物あり、ワークショップあり、ライブあり!10〜20店舗の多彩な店が出そろう、大人から子どもまで誰もが楽しめるイベントで、立ち上げ人は移住者の方なんだとか。

森の中で時間を忘れて好きなことに夢中になれる場を、6~10月の毎月1回土曜日・日曜日に提供してくれますよ。
※雨天の場合は中止

桜が咲く芽室公園の様子
▲20haの広さを誇る芽室公園でオール十勝を楽しむ

次に紹介するのは「かちフェス」。十勝にある19市町村の、「おいしいもの」と「楽しいこと」を集めたイベントです。広大な芽室公園を会場に、テントサウナやデイキャンプも行われました。移住者と町民の協力で約2か月の準備期間で実行され、地元の高校生もボランティアとして参加しました。

その他にも、芽室産の作物をふんだんに使ったパンを作る「カントリーブラン」も、移住してきた方が始めたお店です。

どのイベントも、新しいことに挑戦したい移住者と、地元の人が協力し合ったからこそ実現できたものばかりです。また、芽室産のブドウを使ったワインを作りに挑戦するなど、地元の方にもチャレンジ精神にあふれた人が多いのも芽室町の魅力でしょう。

やりたいことがある方は、せひ芽室町に一度訪れてみませんか?あなたの気持ちを応援してくれる人がここにはたくさんいますよ。

紹介したイベントの詳しい情報はこちらをご覧ください。
▶(公式)ちいさな森のマルシェ
▶(公式)かちフェス
▶(公式)カントリーブラン
▶(公式)めむろワイナリー

特長2:自然をたっぷり感じながら過ごせる

芽室町は自然が豊かで、その自然の中で遊ぶアクティビティが充実しています。都会の忙しさから少し離れて過ごしたい人にはぴったりな場所です。

新嵐山パーク展望台からの景色
▲十勝平野を一望しながら大自然を感じる

芽室中心部から車で約15分ほどの場所にある、新嵐山スカイパーク展望台からは、広大な十勝平野と日高山脈という絶景が見られますよ。

メムロ散走・サイクリングの様子
▲芽室町を自転車で疾走

「まずは芽室町がどんな場所か知りたい」という人は、地元ガイドによる「めむろ散走」がおすすめ。電動アシスト自転車に乗りながら、芽室を五感で感じることができます。このガイドで素敵な場所を覚えたら、休日はふらりと自転車に乗り、町に繰り出すなんていうのもおすすめですよ。

剣山どさんこ牧の馬たち
▲人懐っこい馬たちがお出迎え

動物好きな方は「剣山どさんこ牧」(つるぎざんどさんこまき)もおすすめです。約70頭の馬との触れ合いや、牧草地でランチをすることができます。

メムロスキー場のゲレンデ
▲冬はスキーを楽しむことができるのも芽室の魅力

そして芽室町は、夏だけではなく冬も楽しい場所!スキー場があるので、ウインタースポーツが好きな人にとって、芽室町は最高の環境です。お休みの日に1日滑り放題もいいですし、仕事帰りにナイターで遊ぶのもいいですね。

アクティブに動きたい人は、まちのアクティビティの多さに満足できるはず。うまく遊びと仕事のバランスをとった「理想の暮らし」が芽室町で実現するかもしれません。

紹介した施設の情報はこちらからご覧ください。まずは気軽に芽室へ遊びにいきましょう!

▶(公式)めむろ散走
▶(公式)剣山どさんこ牧
▶(公式)メムロスキー場

特長3:大都市へのアクセスが便利で住みやすい

芽室町はインターチェンジが2か所あり、どこの場所へ行くにも便利な地域です。特に近隣都市の帯広へは車で約20分と近く、芽室町に住みながら帯広で働くという人も多いです。

日常的な買い物は町内で済ませ、何か用事がある時は、気軽に帯広の大型ショッピングモールへ行くという過ごし方ができそうです。

また、帯広空港までは高規格道路を使って約40分。東京への旅行にはとても便利ですし、テレワーク中心のお仕事なら、芽室に在住したまに出張で東京に行くという働き方もできます。

札幌までは鉄道を使って約2時間30分。近いとは言えませんが、乗り換えがないので、一度乗ったらあとはのんびり景色を楽しみながら過ごすことができます。高規格道路が札幌までつながっているので、車で出かける人も多いですよ。

芽室町の暮らしに関する情報

ここからは、実際に芽室町に移住し、生活する時に必要なデータを紹介していきます。

気候 年間平均気温は6.3度。最高は8月の平均25.1度、最低は1月の-15.9度。
晴れの日が多く、気持ちのよい気候。冬は氷点下になる日が続くので備えが必要。
人口 約1万8千人(令和4年9月30日時点)
病院 公立病院1、医院・クリニック4、歯科9
学校 小学校4、中学校3、公立高校1、私立高校1
文化・芸術 ・芽室町ふるさと歴史館「ねんりん」

【天然記念物】
芽室公園一帯カシワ林

【祭事・催事】
・めむろの恵みフェスタ(1月下旬~2月上旬)
・氷灯夜(2月上旬)
・伏美岳山開き(6月中旬)
・めむろ夏フェス(7月下旬)
・芽室町花火大会「華音」(7月または8月)
・かちフェス(8月)
・芽室町納涼盆踊大会(8月中旬)
・ふれあい交流まつり(8月下旬)
・商店街ふれあいまつり(9月上旬)
・発祥の地杯全国ゲートボール大会(8月下旬~9月上旬)
・めむろ収穫感謝祭(11月23日)
・ねんりんフェスティバル(12月上旬)
食べ物 ・スイートコーン
・馬鈴薯(ジャガイモ)
・カボチャ
・キャベツ
・ナガイモ
・ゴボウ
・アスパラガス
・タマネギ
・ダイコン
・シイタケ
・ユリ根
・小麦
交通 【飛行機】
東京(羽田) 約1時間30分

【JR】
帯広市 約20分(普通)
札幌市 約2時間30分(特急)

【自動車】
帯広市 約20分
とかち帯広空港 約40分(高規格道路使用)
新千歳空港 約2時間(全線高速道路使用)
札幌市 約2時間30分(全線高速道路使用)
娯楽

・ゲートボール
・パークゴルフ
・メムロスキー場
・新嵐山スカイパーク展望台
・Natural Horse Park in 剣山どさんこ牧
・D-base

近隣都市 帯広市、音更町、鹿追町、清水町

芽室町は晴れの日が多く、雨が少ない爽やかな気候です。夏は涼しいイメージがある北海道ですが、30度の真夏日を越える日も何日かあります。寒さが厳しい地域なので、住まい、衣服、車の冬対策は念入りに行なったほうがよいでしょう。

芽室町の樹氷の様子
▲樹氷が幻想的。冬の寒さが厳しいが、見える景色は美しい。

ちなみに、プロパンガスを使用する場合は、都市ガスと比べて約3倍の値段になることに注意が必要です。冬は灯油代がかかりますが、夏にエアコンを使用する期間は少ないので、全体でみると都会と大差はありません

また駅もありますが、芽室町での生活は車が中心です。車があれば買い物、通院などに不便を感じることは少ないですよ。

町内で日常的な買い物ができる場所をまとめましたので、紹介します。

  • フクハラ(スーパーマーケット)
  • ダイイチ(スーパーマーケット)
  • エーコープ(スーパーマーケット)
  • ツルハ(ドラッグストア)
  • サツドラ(ドラッグストア)
  • ローソン
  • セブンイレブン
  • セイコーマート(コンビニエンスストア)
  • JAめむろファーマーズマーケット「愛菜屋」(農産物直売所/5月〜11月)

町内にスーパー、ドラッグストア、コンビニがそろっているので、日常生活に不便することはありません。

芽室町で生産されたスイーとコーン
▲甘い!スイートコーンの生産量日本一。

また芽室町は、広大な農地が広がる、農業が盛んなまちです。特にスイートコーンの生産量は日本一!甘くて大粒なスイートコーンは道内でも高く評価されています。

スイートコーンをはじめ、町内でとれた野菜を販売している直売所がありますので、移住後は新鮮な野菜を買うことができますよ。

芽室町の小麦畑の後に作られる抜管ロール
▲小麦刈り取ったあとの麦わらで作る麦稈ロール

小麦の生産も盛んな芽室町では、収穫後に大きなロールがあちこちに作られるのもおなじみの光景です。麦わらで作られたこのロールは牛の寝床になるんですよ。

「毎日自然を存分に感じながら、おいしいものを食べて暮らしたい!」という方に、芽室町はぴったりな場所ですね。

【仕事】町内の仕事は芽室町ハローワークで探すと便利

Qucurcus事務所のコワーキングスペース
▲コワーキングスペースがあるので、デスクワークもはかどりそう

大手求人サイトで検索すると、芽室町には約90件、正社員の求人がありました(2022年10月時点)。数、種類ともに豊富とはいえませんが、隣の帯広市まで範囲を広げると約1,500件と選択肢が広がります。アクセスがよいので、芽室町へ移住する際は、帯広市で働くことを検討してもいいかもしれませんね。

今回お話を伺った八所さんが所属するQucurcus(ククルクス)には、コワーキングスペースがあります。1時間300円から借りることができますので、在宅ワークの方は気分転換に場所を変えてみると仕事がはかどるかもしれません。

また、まちの中で求人を探す時は芽室町ハローワークが便利です。町内には事業所が300社以上あり、製造の仕事、農家、酪農に関わる仕事も探すことができます。大手求人サイトと比べると地元の目線で仕事が紹介されていますので、お仕事を探す時はぜひチェックしてください。

Qucurcus(ククルクス)のコワーキングスペースはこちらからご覧ください。
▶(公式)Qucurcus(ククルクス)レンタルワークスペース
芽室町ハローワークの詳細はこちらからご覧ください。
▶(公式)芽室町ハローワーク

【住まい】賃貸の数は十分。子育て世帯は家を建てると30万円の商品券がもらえる

大手不動産情報サイトで検索すると、芽室町の賃貸住宅は約90件見つかりました(2022年10月時点)。ワンルームから4LDまで、幅広い物件があるので、単身の方も家族連れの方も、自分たちに合った家を見つけることができそうです。

子育て世帯は家を建てると30万円の商品券がもらえる

移住後、生活が落ち着いたら町内に家を建てることをおすすめします。子育て世帯の方が町内に新築で家を建てると芽室商工会で使える30万円の商品券、中古ですと25万円の商品券をもらうことができます。

それでは詳しい内容を紹介します。

概要 リンク
定住促進奨励制度 ・対象は15歳以下の子ども、または母子手帳を持つ妊婦がいる世帯
・住宅をリフォームした場合、町内で使えるMカード5万円分
・町内に新築住宅を建てた場合、商工会商品券30万円
・町内に中古住宅を建てた場合、商工会商品券25万円
公式

新生活は新しく買うものが多いので、商品券でその一部を補うことができますね。子育て世帯の方にとっては注目の制度だといえそうです。

芽室町へ移住した人の体験談や感想

北海道芽室町・移住者の声

ここでは芽室町に移住した皆さんの感想や体験談を集めました。実際に生活している方々の声は参考になると思いますので、ぜひご覧ください。

芽室町へ住んでよかったこと

まずは移住した人が、芽室町に住んで良かったと感じていることを紹介していきます。

  • リラックスして子育てができる
  • ほどよく田舎
  • 子どもが元気
  • 自然が豊か
  • 食べ物がおいしい
  • 晴れの日が多い
  • アグレッシブな人が多い
  • 帯広、札幌へのアクセスがいい
  • 町民と移住者の仲が良い
  • 町を面白くしたいと、自発的に動く人が多い

大自然の中で、自分らしく生きられるのが芽室町の自慢です。晴れの日が続くと、心も前向きになることが多いのではないでしょうか。地元の人が一緒にまちを盛り上げようとする人柄のよさも、移住を後押しするきっかけになりますよね。

明るく、活発に、毎日をいきいき輝かせたい方は、ぜひ芽室町へ!

芽室町に住んで苦労したこと

次は芽室町に移住し、苦労したこと、大変だったことを紹介します。

  • 除雪が荒い
  • 風が強くて寒い

移住者の多くが困っているのはやはり、「雪」と「寒さ」です。大きな道路は朝から除雪が入るので、通勤・通学に大きな支障は出ないでしょう(大雪だと学校が臨時休校になる場合もあります)。しかし、除雪した雪を家の端のほうに置いていくケースもあり、雪に慣れていない人はびっくりするかもしれません。

寒さへの備えは必要ですが、防寒対策、スタッドレスタイヤ、除雪道具を準備しておけば日常生活で困ることは少ないです。とはいえ、雪道の運転は慣れるまでは慎重に行ってくださいね。北海道の住宅は高断熱・高気密なので、家の中は基本的に暖かいです。

芽室町への移住に関する情報・お問い合わせ

芽室町へ移住を検討する際に役に立つ情報、お問い合わせ先を紹介します。

ステップ1:バーチャルリポーターによる紹介動画を視聴しよう

特定非営利活動法人 Qucurcus(ククルクス)が約5分間の町の紹介動画を作成してくれています。芽室町の魅力、住まいのこと、仕事のことなど、可愛らしいバーチャルリポーターが簡潔に説明してくれるので、きっと参考になりますよ。芽室の「ここが聞きたかった!」というポイントを的確についた動画となっています。

今回お話を伺った移住コーディネーター・八所さんのお話も聞けますので、まずは一度ご覧になってくださいね。

芽室町の紹介動画はこちらです。
▶(公式)バーチャルリポーターが芽室町をご紹介!

特定非営利活動法人 Qucurcus(ククルクス)に関してはこちらをご覧ください。
▶(公式)特定非営利活動法人 Qucurcus(ククルクス)

ステップ2:Zoom相談を利用してみよう

動画の視聴が終わったら、次は芽室町のリアルな様子を直接聞いてみませんか?Zoomを使ったオンラインの移住相談を随時受け付けているため、より詳しく芽室町について聞きたい方はぜひ利用してみましょう。オンライン上で顔を合わせながら、芽室について聞くことができるので、移住への不安を解消するのにぴったりです。

時間は約1時間ですので、あらかじめ聞きたいことや、相談したいことをピックアップしておくと、有意義な時間を過ごすことができますよ。

ZOOMでの面談の予約はこちらからお願いします。
▶(公式)芽室町ZOOM移住相談

ステップ3:プライベートツアーに参加しよう

芽室町プライベートツアーの様子
▲プライベートツアーに参加することで、移住後の生活を鮮明に思い描けます

オンラインで相談し、移住の方向性が見えてきたら、最後はオーダーメイドのプライべートツアーに参加してみましょう。

無料で出かけたい場所、体験したいことを、あなたの希望に合わせてカスタマイズしてくれる、夢のようなツアーです。オンラインだけでは気づかなかった新たな発見があり、実際に芽室町へ訪れることで、不安に思っていたことが解消するきっかけを作ることができるかもしれません。

移住者に話が聞けたり、子育て世帯の方は、幼稚園や保育園の見学もできたりしますので、よりリアルな芽室を感じてもらえるはずです。

移住プライベートツアーのお申込みはこちらです。

▶(公式)移住プライベートツアー申込フォーム

問い合わせ先

移住に関する総合的な問い合わせ先を紹介しますので、聞きたいことがあれば気軽に問い合わせてみてください。担当者が優しく答えてくれますよ。

担当 NPO法人 Qucurcus(ククルクス)
※移住促進事業は、芽室町からQucurcusが完全受託しています。
住所 北海道河西郡芽室町本通3丁目2
電話番号 0155-67-5144(平日10:00〜18:00)
移住サイト https://qucurcus.or.jp/