遭遇確率で見るマッチングアプリの危険性とトラブル例&安全なアプリの見分け方
この記事は、マッチングアプリを使ってみたいけれど、リスクや危険性が心配で踏みとどまっている方に向けて、事実に沿って丁寧に解説をしています。
はじめに男女別にどのような危険性があるかを一覧で紹介したのち、それぞれの手口を伝えた上で自己防衛としてできる対策をまとめています。
さらに、記事の後半ではトラブルに遭いにくい安全なアプリについても紹介しています。
マッチングアプリ大学編集長 白崎 萌
7年以上にわたり様々な婚活サービスを取材・体験した経験を持つ。著書「マッチングアプリのはじめ方」を出版。私の書いた人気記事はコチラ。(Twitter:@moe_shirasaki)
【男女別】マッチングアプリの危険性・トラブル別の遭遇確率
早速、男女別×遭遇率で起こりうる危険性をまとめました。
ちなみに、後半で説明をしていますが、「サクラ」「高額請求」「個人情報流出」などアプリ自体の危険性については、大手のマッチングアプリを使っている限り心配はありません。
上記の危険性に対し、各アプリの運営会社は恋愛目的以外のユーザーを早くに検知し、排除する仕組みを日々アップデートしています。沢山の運営スタッフが人の目で危険人物がいないかを随時パトロールもしています。
とはいえ、運営会社ができることはあくまでもアプリ内で事実確認ができる範囲までです。
何より大事なのが、おかしいな?と気づいて事前に自己防衛をすることです。
こうした話を先にすると、「やっぱりマッチングアプリは危険」と思い、使うのが怖くなってしまう人もいるかもしれません。ですが、実際にアプリを使った人の半数は恋人ができていますし、結婚された方もすごく多いので、恋愛をしたい人にとって便利なツールであることは間違いありません。
マッチングアプリを使っている人の9割は普通に恋人を探しています。残りの1割の悪質ユーザーの被害に遭わないために、この記事を通じて正しい知識を知っていきましょう!
各トラブルの手口と対策の解説
ここからは具体的に項目に沿って手口の解説と、対策について説明していきます。
被害が大きくなりがちなものは「必須」のマークをつけたので、読んでもらいたいです。逆に、遭遇率が非常に低いものや、遭遇しても実害がなく許せるレベルの内容は任意にしています。
内容 | 男性 | 女性 | 解説 |
---|---|---|---|
プロフィールの嘘を見抜く | 任意 | 任意 | 読む |
ドタキャン防止 | 必須 | 必須 | 読む |
ヤリモクを見抜く | 任意 | 必須 | 読む |
写真詐欺対策 | 任意 | 任意 | 読む |
既婚者対策 | 任意 | 必須 | 読む |
ビジネス勧誘 営業を見抜く |
必須 | 必須 | 読む |
投資詐欺対策 | 必須 | 任意 | 読む |
他サイトの誘導対策 | 必須 | 任意 | 読む |
金銭要求対策 | 任意 | 任意 | 読む |
ぼったくりバー対策 | 必須 | 任意 | 読む |
全てに共通する対策
詳細に入る前に全ての人に気をつけてほしいポイントを簡単に紹介します。
大抵はメッセージの段階で「ん?」と違和感を感じることが多いはずです。
・泥酔しない
判断が鈍るほどお酒を飲んでしまうとトラブルに遭う確率が高くなってしまう。
・初回デート中に貴重品を置いたまま席を離れない
何があるかわからないため、身を守る意識を大切に!
・連絡先交換をするタイミングは、2回目も会いたいと思ってから
アプリ外でやり取りをしてしまうと、アプリ側からのサポートが受けられなくなってしまうためです。また、犯罪レベルのことがあれば迷わずに警察に連絡してくださいね。
では、一つずつ解説します。
プロフィールの嘘を見抜く
モテたいがためにプロフを盛っちゃう人、すごく多いです。体型や身長、年収、写真は盛っている前提で考えておくぐらいがちょうど良いです。
注意しなくてはいけない嘘は、年齢詐称・結婚歴の詐称・嘘の職業など。事実とかけ離れた嘘をつかれると、不信につながるため、初めは疑ってかかるくらいの気持ちでいてください。
嘘がないかは、付き合う前に確認する!
年齢や職業などの嘘が大きな問題になっていくのは付き合うタイミングです。交際を考え始めたタイミングで、証明書などでお互いに事実かどうかを確認するステップを挟むと安心です。
写真と違うを対策する
これもすごく多く、実物と同じ方がレアケースです。とはいえ、「友達の写真を登録した」「10年前の写真を使った」などやり過ぎの事例もあり、写真詐欺はできるだけ防止したいです。
対策は会う前にビデオ通話に誘ってみること。ビデオ通話を拒否する場合は怪しいと思った方が良いです。
ドタキャン防止策
マッチングアプリでの出会いはブロックして終了ができてしまうため、自分都合で音信不通になったり、ドタキャンしたりする人が存在します。
また、待ち合わせ場所にはくるけど遠くから確認して好みのタイプではなかったらブロックして帰ったり、デート中に無言で帰ったりと、信じられないことをする人も存在します。
ドタキャンするような人とは付き合わなくて正解!と言いたいところですが、実際時間も交通費もかけて会いにいくのに現れないのは、色々とダメージが大きいので防止策は講じておくことを推奨します。
防止策
- 事前にビデオ通話をしてお互いの姿を確認しておく
- 当日の朝に連絡をし、返信が来ることを確認する
- 待ち合わせ前も「何分に着く」などとこまめに連絡を取っておく
- 約束の時間に相手から返信がこない場合、10分待ってすぐ帰る
ヤリモクやセクハラを防止する
女性は必須で確認してもらいたい防止策です。厄介なのが、普通に恋愛をしたい男性とヤリモク男性の見分けがつきづらい事。
一番大切なのはきちんと断ることです。無理に誘ってくるのはもはや犯罪なので、警察へ連絡や周りの人へ助けを求めるようにしましょう。
会う前の見極め方法
- プロフィールで真剣さを感じるか確認
- やたらイケメン、いいね数が多すぎる男性からのいいねに注意
- 会う前に下ネタをノリで言ってくる男性は注意
- 早く会いたがる人は警戒を
会う時の注意点
- お酒を飲みすぎない
- 終電を逃さない
- 密室に行かない
- 飲み物を残したまま席をたたない
- スキンシップや距離を縮めてきたときに拒否する
- ホテル街があるエリアに行かない
- ホテルに誘われても断って帰る
既婚者、恋人がいる相手の見極め方
これも女性に注意してもらいたいポイントです。相手は隠してくるので察するしかないため、見極めは結構難しいです。
メッセージや言動から見極める方法
既婚者の場合、家族といる時間に連絡が取れない、自宅で会えない、LINEなどプライベートSNSで繋がれない、など制約が出てきやすいのが見極めポイントです。
- 仕事以外で連絡が取れない時間帯がないか確認する
- プライベートの話をはぐらかす場合は注意
- 指輪の跡がついていないか確認
- 子供や女性に関連する話題にやたら詳しい場合は注意
- 親や友達に会わせくれない場合も注意
付き合う前に必ず確認を取る!
- アプリでの出会いは不安なので、独身証明を見せてほしいとお願いする。
- 早い段階で相手の両親に挨拶したいと伝える
- 付き合う前に名刺をもらい確認する
ここで怒ったり、拒否する場合は付き合うべきではないです。
投資への勧誘(ロマンス詐欺)の手口と防止策
男性の被害が多い項目です。
手口
特に外国人が日本人をターゲットに活動している場合がほとんどです。交際や結婚を匂わせて仲良くなり、信頼させてから、お金を騙し取る手口です。好きにさせてから騙すという非道な方法を使ってくるので、人を簡単に信用しないように!
見極め方法
- 会ったこともないのに交際や結婚を仄めかす
- 恋愛的にかなり積極的だけど会えない
- 日本語に違和感がある
- 副業や副収入があるとわざわざ話してくる
- 仲良くなってからお金を振り込むように仕向けてくる
対処法
絶対にお金を振り込んではいけません。
ぼったくりバーの手口と防止策(男性注意)
男性が被害に遭う確率が高いですが、手口を知っていれば気づくことができます。
手口
バーに連れていかれ、飲み放題を注文しゲームで負けた方が飲もうと仕掛ける。そして、飲み放題対象外のメニューを大量に頼まれてぼったくられる。相手側も半分払うとは言うが、実際はお店と協力関係。
防止策
- 相手の誘導で店に行かない
- お店の口コミや評判を確認する
- 飲み放題にしない、飲みすぎない
ビジネスや入会などの勧誘防止策
男女ともにありがちで、マルチビジネス・宗教やサークル・ホストなど何かしらの勧誘を受けるケースです。会うまでは一般ユーザーとの見分けが難しいため、勧誘だと判明した時点ですぐに帰るのが得策です。
手口
勧誘することが目的なので、カフェで軽く話すレベルのデートになることが多い。ごく稀に仲間を呼び2対1で話をしてくる。
防止策
- 相手の指定する店に行かず一緒に行く場所を決める
- 人通りが多い店を選ぶ
- もしも勧誘の話が始まったら急用ができたとすぐに帰る
他サイト誘導の手口と防止策
このパターンはとてもわかりやすいので、すぐに対応ができるものです。ただ、ネットリテラシーが足りていないと、信用してその通りに動いてしまう人もいるので、怪しいサイトに登録しちゃダメ!個人情報を送っちゃダメ!と覚えておいてください。
手口
このアプリで連絡が取れなくなると言って、別のサイトやアプリから連絡をしてと言われる。そのサイトから連絡をしようとすると課金が必要になっていたり、フィッシング詐欺のURLに誘導される。
防止策
- デートまではアプリ上で連絡を取る
- 知らないサイトのURLは安易に開かない
- 知らないサイトで課金しない、個人情報を入力しない
金銭の要求の防止策(男性注意)
Tinderで起きていた事例なのですが、「1万円送ってくれたら会ってあげる」とお金を要求する人がいます。もちろん会えません。
手口
「会いたいけれど交通費がなくて会えない」「お金に困っていて助けてほしい」「後で現金で返すから電子マネーで立て替えてくれないか」などなど、いろいろな理由をつけて送金させようとしてきます。
防止策
- お金を貸して欲しい、送って欲しいと言った依頼に応じないこと
- 脅しのようなものがあったら警察に相談する
要注意人物を見抜くためのチェックリスト
上記のような内容を含めて、下記に当てはまる場合は慎重に交流した方が良いサインをまとめました。マッチングアプリ初心者で心配症の方は、マッチングしたら下記のリストでお相手の言動をチェックしてみてください。
- プロフ上にSNSのIDや連絡先を載せている
- プロフ内容が頻繁に変わっていて、内容に一貫性がない
- 「夢がある」「仲間がいる」恋愛とは関係ない内容が多い
- 違和感のある日本語を使う
- 仕事の話で副収入がある、複数の事業をしているなど話す
- 美容関係の仕事をしていて、「詳しい」「相談に乗る」など
- 最寄駅や本名などプライベートを詳しく聞こうとする
- このURLから登録などの指示をされる
- 急いでLINE交換をしようとしてくる
- 連絡先交換がLINE以外(テレグラムやカカオトーク)
- LINEに移行した後に会話の雰囲気が変わった
- 相手の行きたいお店に誘導される
- 相手の自宅の近くの店を指定される
- 車に乗せようとする
- カラオケや個室など密室の場所を選びがち
- 土日の昼間のデートを断られる
- 事前の電話やビデオ通話を断られる
- 知らないバーに誘われる
- 飲み放題でたくさん飲ませようとする
- 相手の知り合いの第三者が登場した
- 資料やパンフレットを取り出した
- 謎のセミナーやパーティーに誘われる
- 合わせたい人がいると言い出す
どんなことにも共通して言えるのは、「デリカシーがない」「友達だったらやらない」「恋愛前提でその話は変じゃないか」といった感覚を見逃さないこと!
【検証済み】安全なマッチングアプリ4つ
上記のようなトラブルを避けるためにも、監視体制がきちんとしているアプリを選ぶことが大切。そこで、私が検証して安全だなと思ったマッチングアプリを紹介します。
私が検証のために実際に行ったこと
- 利用規約を隅々まで読んだ
- 運営会社について調べた
- 実際に登録してユーザーの質を確認した
- 実際に課金してシステムの確認を行なった
結果、特に安全性が高いと判定したマッチングアプリは以下です。
アプリ名 | 安全対策 | 参考リンク |
---|---|---|
ペアーズ |
・年齢/本人確認の2段階(書類・写真) |
公式へ 解説 |
with |
・年齢確認が必須 ・不正ユーザーの強制退会対応 ・かなり細かな通報システムを完備 ・写真やメッセージなどの監視 |
公式へ 解説 |
Omiai |
・年齢確認が必須 ・不正ユーザーの強制退会対応 ・かなり細かな通報システムを完備 ・写真やメッセージなどの監視 ・プロフィールの非公開モードが無料で使える |
公式へ 解説 |
タップル |
・年齢確認が必須 |
公式へ 解説 |
アプリ名 | アプリの特徴・真剣度 | 参考リンク |
---|---|---|
ペアーズ |
■20〜30代の恋愛向き 会員数は2000万人で、結婚・恋愛目的の20代~40代が幅広く登録。会員が多い分、迷惑ユーザーも多少いるが運営の対応が早くて安心。 |
公式へ 解説 |
with |
■20代の恋愛向き 20代の恋愛目的の人と出会いたい人向け。性格診断・心理テストで相性のいい人がわかる。24時間の監視・対応、迷惑ユーザーの特徴をアプリ内で紹介している。 |
公式へ 解説 |
Omiai |
■20〜30代の結婚向き 累計会員数900万人、結婚を見据えたアラサーの登録が多い 。真剣度の高いユーザーが多いので、迷惑ユーザーは少なめ。 |
公式へ 解説 |
タップル |
■食事・デートから始めたい人 会員数1700万人で、学生から20代の登録の多いアプリ。年齢層が低いため、結婚を意識するユーザーは少ない。上場企業のサイバーエージェントグループなのでセキュリティ万全。 |
公式へ 解説 |
上記で紹介しているアプリはニックネームで登録可能です。
メッセージのやりとりをする前に、年齢確認のために書類の提出が必要ですが、アプリ上では氏名や住所など個人情報は表示されません。
安全なマッチングアプリを見分ける10のポイント
では、さらに深掘りして、私が実際に行った安全に関するチェックの内容を解説していきます。
ポイント7まではインストール前のチェック項目です。7までクリアしていればまずは安全なアプリです。8番以降はインストール後にチェックするポイントで、より安全か見極めていくポイントです。
チェック項目は以下の10つ
チェック項目が多くて、これだけ調べるのは面倒ですよね。
大丈夫です。当編集部が有名なアプリ全て調べました。その結果がこちら!
安全ポイント1:事業届を出しているか
マッチングアプリを運営するためには、警察へ「インターネット異性紹介事業届出」の申請をし、受理されなくてはいけません。
そして、受理番号を掲載する必要があります。この番号がない時点で出会いを探してはいけないアプリです。
アプリストアの説明内や公式サイトに明記してあるかチェックしてください。
※OKの例(ペアーズ)
安全ポイント2:国内の企業が運営しているのか?
アプリストアでデベロッパ(運営者)をチェックしましょう。少なくとも企業が運営しているのが最低ラインです。
アプリストアの「情報」をみてみると、開発元や公式WEBサイトが確認できます。言語が日本語のみになっていれば、国内企業ですが、他の言語もある場合は海外企業の可能性があるため、企業のコーポレートサイトもチェックしました。
※OKの例(ペアーズ)
ペアーズは株式会社エウレカが開発し、公式WEBサイトもきちんと存在しています。言語は日本語以外にもありましたが、コーポレートサイトを見ると国内にオフィスがある企業でした。
ここをチェックする理由は2つ。
まず、個人運営の場合、数万人の会員のサポートや問い合わせ対応、違反者の監視や対応が難しく、トラブル対応をしていない可能性があるからです。
そして、海外企業の場合、何かトラブルが起きたときの対応で日本語が通じない、サポートしてもらえないと言った可能性があるからです。
例として、Tinderは海外製のアプリですが、利用規約を見るとトラブルなどは「自己責任」とあります。また、問い合わせフォームも普通にはたどり着けないような作りになっています。
このような理由から、国内の企業がきちんと運営しているかどうかは重要なポイントです。さらに、上場企業だと尚良いです。
下記は、大手企業が運営・管理しているアプリです。聞いたことのある馴染みのある企業ばかりだと思います。
アプリ名 | 運営会社 | アプリの特徴 |
---|---|---|
エウレカ (米国上場Matchグループ傘下) |
幅広い年齢層の利用する恋活アプリ。 検索機能が便利で会員数も多く初心者向け。 | |
株式会社omiai (エニトグループ) |
結婚を意識したアラサー登録の多いアプリ。 真剣度の高いユーザーの登録が多い。 | |
タップル |
株式会社タップル サイバーエージェント子会社 |
学生から20代に人気の恋活アプリ。 恋愛目的の人が多いので、同世代で恋愛から始めたい人向け。 |
株式会社with |
20台の登録の多い恋活アプリ。 相性診断で性格がマッチした人を探しやすい。 | |
ゼクシィ縁結び |
リクルートマーケティング パートナーズ (国内上場企業) |
アラサー向けの婚活アプリ。 婚活アプリの中では20代後半の登録が多いので、早めの婚活向け。 |
ブライダルネット |
株式会社IBJ (国内上場企業) |
30代~40代の登録が多い婚活サイト。 専任の担当がつくので、迷惑ユーザーを紹介される可能性は低い。 |
ユーブライド |
株式会社IBJ (国内上場企業) |
30代~40代がズバ抜けて多い。 大きな特徴はなく、ごく普通の使いやすい婚活サイト。 |
マリッシュ |
株式会社マリッシュ (国内企業) |
40代以上の登録が多い恋活アプリ。 シンママ、シンパパ支援プログラムがあり |
安全ポイント3:会社情報がきちんと掲載されているか
企業が運営しているとわかれば、その企業名で検索しコーポレートサイトを確認します。
最低限、必要な情報が乗っているかを確認し、国内で実体のある企業かどうかをチェックします。
さらに、Googleで会社名を調べたときにナレッジパネル(Googleが実在している企業と判定しているか)が出るかも見るとなお良いです。
※ナレッジパネルの例
安全ポイント4:プライバシーマークは取得できているか
マッチングアプリを使う際に、身分証明書の写真を送らなくてはいけません。この情報が流出してしまわないか、不安に思う方もいると思います。
プライバシーマーク(TRUSTeなど)があり、個人情報の保護に関して気をつけている企業なのか、合わせて確認しましょう。
このプライバシーマークの取得には条件があり、さらに高額な費用もかかるため、個人運営のマッチングアプリでは取得が難しいものです。マッチングアプリの安全性にコストをかけている点から、安全の指標の一つとしました。
安全ポイント5:利用規約で恋人のいない独身のみとしているか
ここまでクリアできたら、次はアプリの内容についてチェックしていきます。
アプリの利用規約をチェックし、利用できる条件を確認します。
ここでの安全性は3段階に分けてチェックしていきます。
利用できる人の確認
- 安全レベル1:18歳以上のみ
- 安全レベル2:18歳以上かつ独身
- 安全レベル3:18歳以上かつ、恋人やパートナーのいない独身
一番安全なのは、既婚者だけでなく、恋人がいる人も利用禁止としているアプリです。
この場合、相手に恋人がいると分かった時点で通報することができ、警告や凍結などの対応をしてもらうことができるからです。
アプリ名 | 18歳以上 | かつ独身 | かつ恋人なし |
---|---|---|---|
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ||
タップル |
○ | ○ | |
○ |
○ | ○ | |
ゼクシィ縁結び |
○ | ○ | |
ブライダルネット |
○ | ○ | ○ |
ユーブライド |
○ | ○ | ○ |
マリッシュ |
○ | ○ | ○ |
安全ポイント6:利用規約で恋人探し以外の利用をNGとしているか
さらに、利用規約にアプリの利用目的が記載されているかチェックします。
チェックポイント
- 安全レベル1:男女の出会い目的
- 安全レベル2:結婚前提の出会いを支援
- 安全レベル3:恋愛以外の目的は全てNG
一番安全なのは、迷惑行為を具体的に禁止項目を明記しているところです。
こちらも確認しました。
安全ポイント7:有料プランの料金が明確かつ、定額制か
次は、料金が明確でわかりやすく定額かをチェックします。
安全な出会いのためには、運営側のパトロールや取り締まりが必須です。どの世界にも悪用するユーザーは存在します。それをいかに排除できるかがカギです。
しかし、悪質ユーザーを排除するためには資金も必要です。
有料プランがきちんと整っていて課金するユーザーが多くなれば、それだけパトロールを強化する資金が生まれるわけです。
そのため、完全無料となっているアプリは避ける方が安全です。
出会いに関するアプリの料金形態にはいくつか種類があります。
避けるべき危険なアプリの料金形態はこの2つ。
避けた方が良い料金プラン
- 危険:完全無料のアプリ
- 危険:メール1通あたりのポイント課金のアプリ
完全無料のものは、連絡を取ろうとすると別の有料アプリをダウンロードするような案内が出るものも存在します。
また、メール1通あたりのポイント課金制は、1通5円程度のものから1通150円と超高額なものまで様々でした。
都度課金タイプのアプリは避ける方が良いでしょう。
明瞭で安心な料金プラン
- 基本無料で、便利になる機能が月額制のもの
- 登録時は無料、異性と連絡を取る場合は男性のみ月額制
- 登録時は無料、異性と連絡を取る場合は男女ともに月額制
- 上記にプラスして、便利機能が月額プランで購入可能なもの
安全ポイント8:年齢確認ではなく本人確認になっているか
ここからは、実際に登録した後のお話です。
マッチングアプリでは年齢確認が義務付けられており、どのアプリでも年齢がわかる証明書の写真を提出する必要があります。
年齢確認と本人確認ってどう違うの?と思う人もいるかと思いますか、全然違います!
- 年齢確認→18歳(20歳)以上か確認をする、基本的には機械が生まれ年を自動でチェック
- 本人確認→申請と生年月日、氏名、性別があっているかを人の目で確認する
正直なところ、年齢確認は18歳以上であれば問題ないので、年齢や性別を偽っても問題なく審査を通過してしまいます。
これは実際に登録して実証済み。年齢確認しか実施していないアプリで、29歳女性の私のアカウントと23歳男性の偽アカウント、同じ証明書ですんなりと審査が通ってしまいました。
「年齢と証明書の発行元以外は隠してOK」というアプリの場合、性別や年齢を偽って登録している人が紛れている可能性があることを頭に入れておきましょう。
こちらもレベルを3つに分けてチェックしましょう。
本人確認の安全ポイント
- 安全レベル1:年齢さえわかればOK、他は隠しても良い
- 安全レベル2:年齢や性別、氏名などを提示、隠してはいけない
- 安全レベル3:身分証明書の他に、顔写真の照合や、独身証明や年収証明の提出が必要
安全ポイント9:通報機能や運営のパトロールがされているか
最後に、運営のパトロールや通報への対処です。
迷惑ユーザーとして報告する機能はどこのマッチングアプリにもついているのですが、実際にアカウント停止などの処置をしているかが問題。
通報機能のチェックポイント
- 安全レベル1:違反と思われる人を通報できる
- 安全レベル2:実際にイエローカードや強制退会などをしている
私が40個近くのマッチングアプリを使っていた中で、実際に違反ユーザーの表記を見つけたのは以下の4つです。
- Omiai
- ペアーズ
- with
- タップル
アプリ利用時に心配しなくても良い危険性について
本記事で紹介している安全確認をしたアプリを使っていることを前提とした上で、それらのアプリを使う上では心配しなくても良いことをお伝えします。
- サクラに遭遇する確率はほぼゼロ(ただし”業者”には注意)
- 個人情報の流出に合う可能性はかなり低い
- 身バレしてしまう可能性はあるが、偶然の遭遇なので確率は低い(身バレ防止方法はこちら)
- アプリで会うのが怖い人は事前の対策を取っておけばOK(対策方法はこちら)
アプリ自体は出会いを増やす良いツールなので、安全に関する知識をつけた上で上手に活用していきましょう!