福島県 南湖神社で松平定信公の御加護!開運・厄除け・安産祈願の人気スポット

今回ご紹介するのは、福島県白河市にある「南湖神社」さんです。

南湖神社は、国の史跡名勝にも指定されている南湖公園の中に鎮座する神社です。

松平定信公を御祭神とし、諸願成就の神様・守国大明神として地域の方々に信仰され、安産祈願でも多くの方が訪れます

ご自身や大切な人が新しい命を授かったという方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください!

日本最古の公園内に鎮座する南湖神社:松平定信公を祀る歴史と魅力

福島県白河市にある南湖神社の松平定信公の石像

南湖公園内に鎮座する「南湖神社」は、東北自動車道白川ICから車で10分ほどの場所にある神社です。湖と日本庭園に囲まれた自然の中にあり、どこを見ても美しい景色が広がっています。

南湖神社は松平定信公を神様として祀っており、境内の入り口には威厳ある石像が置かれています。定信公は大飢饉の中人々を救ったことから、開運や厄除けのご利益があるとされる、縁起の良い神様として有名です。

その他にも安産・家内安全・縁結び・学業成就など、一年を通して80万人ほどの参拝者が様々な願いを持って訪れています。

また境内には樹齢210年とされるご神木の「楽翁桜」と呼ばれる大きなしだれ桜があり、桜の季節には空から降り注ぐような見事な桜が見られます。楽翁桜の他にも秋の紅葉や、隣接する日本庭園など四季折々の美しい見どころがたくさんありますよ。

今回は、南湖神社の権禰宜である中目瑞英さんに、神社の魅力や安産祈願についてインタビューしました。

大正11年創建:松平定信公を祀る南湖神社の誕生

インタビュアー

どのような神社か教えてください。

中目さん

南湖神社は、初代宮司である中目瑞男と白河の町の有志らで、白河の発展の礎を築いた名君である松平定信公をお祀りする神社を建てようとの機運が高まったのが始まりです。

「日本資本主義の父」と称えられる渋沢栄一先生のご支援をいただきながら、大正11年にご創建されました。

インタビュアー

初代宮司と有志の方々の、松平定信公をお祀りする神社を建てようという思いがきっかけなのですね!

地域のみなさんのお気持ちがこもった神社なのですね。大変感銘を受けます…。

また、大正11年といえば今から100年ほど前でしょうか。渋沢栄一氏のご支援もあったというのは興味深いですね。歴史を感じます。

所願成就の神様・守国大明神:松平定信公の御利益

福島県白河市にある南湖神社に祀られている松平定信公

インタビュアー

松平定信公はどのような神様として信仰されているのでしょうか。

中目さん

御祭神の定信公は、諸願成就の神様・守国大明神として地域の人々より篤い崇敬を集めております。

厄除開運・方位除けをはじめ、初宮詣・七五三・交通安全・家内安全・商売繁盛など様々なご祈願をなさる方々が一年中絶えることはありません。

また定信公といえば寛政の改革を行った方として有名ですが、田沼意次の行った政治を正しい方向に直した方ということで、物事を正しい方向へ導いてくださる神様だと言われています。

インタビュアー

松平定信公は所願成就の神様・守国大明神として、人生の節目ごと様々な願いを聞いてくださるのですね。

物事を正しい方向へ導いてくださる神様でもあるとのことですので、心の中に迷いが生じたときなどにも助けになっていただけそうです。

今日もたくさんの方がご参拝されていますが、地域のみなさんから大事にされているのが伝わってきます。

国指定史跡名勝の南湖公園:南湖神社の美しい立地

南湖神社がある南湖公園内の桜・楽翁桜がライトアップされている様子

インタビュアー

南湖神社を訪れた際の見どころはどこでしょうか。

中目さん

日本最古の公園として知られ、また国の史跡名勝にも指定されている南湖公園の中に鎮座しており、身分の分け隔てなく誰もが憩い楽しむことのできる「士民共楽」という理念に基づき造られています。

湖畔には松や桜、楓などの木々が植えられ、四季折々に優雅な風趣をたたえながら、一年中多くの人びとを魅了し続けています。

参道の中ほどにある、樹齢200年を数える「楽翁桜」は、春になると境内を更に美しく彩り、夜間のライトアップでより幻想的な雰囲気を漂わせます。

インタビュアー

士民共楽の理念から、南湖公園の中に建てられたのですね!

私も先ほど園内を散策させていただいたのですが、春の花と緑が美しく、心が潤うようでした。

楽翁桜は夜になるとライトアップされるのですね。

それは見事でしょうね…。想像するだけでうっとりしてしまいます。

南湖神社の安産祈願:歴史と詳細ガイド

福島県白河市の南湖神社にある蘿月庵

インタビュアー

安産祈願の神様としての由来を教えてください。

中目さん

当時の東北地方には「子返し」と呼ばれる風習がありました。

これは子供が多いことを嫌がって、生まれた子供を間引くというものでした。

定信公はこの風習を「人道的によろしくない」として廃止をしました。

また妊娠が判明したときには、医師を派遣して診察をさせたり、お祝い金を与えたりしました。

その上で無事に出産できたとなれば、更にお米やお祝い金を贈るなど妊娠や出産を積極的に支援しました。

なお当時の白河には女性の数が少なかったということもあり、会津の女性と白河の男性との縁組を数多く取り持ち、人口を3,500人増やしたとも言われています。

このように定信公は今でいう福祉政策に熱心に取り組まれたことから、安産の神様としても崇敬を集めています

インタビュアー

当時はそのような悲しい風習があったのですね。

心が締め付けられるようですが、その風習を廃止されたのが、まさに松平定信公なのですね。

妊娠のお祝い金や縁組をなさったとは、大変驚きました。

福祉政策にご熱心で子供を大切にされていた背景から、安産の神様として崇められるようになったということなのですね。

参拝作法:感謝の気持ちを込めて

インタビュアー

安産祈願のご利益を得たい場合は、何をすれば良いでしょうか?

中目さん

当社では安産祈願のご祈祷を行っておりますし、ご社頭にて安産のお守りもお分かちしております。

きっと不安な気持ちでいっぱいだと思いますので、ぜひご自身のお気持ちがいちばん安らぐ方法でお参りいただければよろしいかと思います。

なお、お参りの作法としては日ごろお守りいただいている感謝の気持ちを込めながら、二礼二拍手一礼でお参りいただければと思います。

インタビュアー

安産祈願のご祈祷を行なっていただいたり、お守りをいただいたりといったことも可能なのですね。

ただ、ご祈祷やお守りにこだわりすぎることなく、安らかな気持ちで安産のお願いをさせていただくので良いということですね。

確かに出産までは心も体も変化が多い時期ですし、安らかな方法を選んで良いというのはありがたいです。

お参りの際は、感謝の気持ちを込めながら二礼二拍手一礼を忘れないようにしたいですね。

最適な時期:体調と都合を考慮して

福島県白河市にある南湖神社の拝殿の内観

インタビュアー

安産祈願はいつ行うのが適切でしょうか?

中目さん

妊娠5ヶ月目の戌の日に行うことが良いと言われています。

これは、犬のお産が軽く安産であることに由来しています。

また妊娠5ヶ月というのは、現代においてはちょうど安定期に入るということもあるようです。

ただ必ずそうしなければならないということではなく、体調やご家族皆様のご都合などもありますので、皆様でご相談していただき、一番いいと思われる日をお選びいただくのが良いかと思います。

インタビュアー

戌の日というのは、現代においても理にかなっている時期なんですね。

まずはご本人の体調を優先し、家族の都合などを相談した上でお参りの日程は決めるのが良いですね。

初穂料:5,000円~10,000円が目安

インタビュアー

安産祈願の初穂料について教えてください。

中目さん

お気持ちでお包みいただければ結構ですが、おおよそ5,000円や10,000円ぐらいを包まれる方が多いと思います。

インタビュアー

安産祈願の初穂料はお気持ちで良いのですね。

ただ、どのくらい包めばよいか迷われる方もいらっしゃると思うので、5,000円や10,000円程度という目安があるのはありがたいです。

代理参拝でもOK:柔軟な参拝方法

福島県白河市にある南湖神社の社殿を斜めからのぞむ

インタビュアー

妊娠しているパートナーや友人のために参拝してもご利益を授かることはできますか?

中目さん

もちろん大丈夫です。

それぞれご都合がおありかと思いますので、あまり気になさらなくて大丈夫です。

また「代参」ということも昔から行われていましたし、遠方に住む子供夫婦のためにご両親が代わりにお参りにきましたという方も実際にいらっしゃいます

もし当人のお参りが難しい場合にはご無理なさらず、他の方が代わりにお参りされても問題ありませんかと思います。

インタビュアー

代理での参拝でもよいというのは、ありがたいです。

ご本人が参拝できればなによりですが、難しい場合はパートナーやご両親、友人にお願いすることもできますね。

南湖神社の安産お守り:3種類から選べる

福島県白河市にある南湖神社のお守り

インタビュアー

安産のご利益が得られると言われているものはありますか。

中目さん

安産祈願のお守りとして、袋タイプとカードタイプ、またかわいらしい犬の根付タイプの3種類をお分かちしております。

インタビュアー

安産祈願のお守りは、3種類もご用意されていて、持ち歩きやすいものを選ぶことができますね。

安産のお守りはいつも持ち歩いていた方がよいのでしょうか?

中目さん

効果の高い低いということより、お守りは別名で「肌守り」とも言われていますので、肌身離さず常日頃お持ち歩きいただくほうがよろしいかと思います。

インタビュアー

お守りは「肌守り」という別名があるのですね!

南湖神社ではお守りの種類も選べることですし、ぜひ肌身離さず持ち歩きたいですね。

お守りの返納方法:お宮参りでのお礼参り

落ち葉が敷き詰められた南湖神社の風景

インタビュアー

無事に出産が終わった後、お礼参りは行った方が良いのでしょうか?

またお守りを返納する正しい方法を教えてください。

中目さん

もしご都合がよろしければ、お越しいただければと思いますし、お宮参りの際にお礼を申し上げるということでもいいと思います。

お守りやお札は、当社でお預かりしたのちお焚き上げいたします。

所定の納める場所がありますので、そこに納めていただければ大丈夫です。

インタビュアー

お礼参りは出産後すぐでなくても良いということですね。

なかなか都合がつかないようであれば、お宮参りでお礼をお伝えしたいですね。

お守りやお札は、南湖神社のものであればお焚き上げしていただけるというのはありがたいです!

お願いする場合は、お礼参りの際に忘れずに持参したいですね。

参拝者の声:安産祈願の喜びの報告

インタビュアー

参拝者の方からの報告や感想などはありますか?

中目さん

安産祈願にお越しになった方が、お宮参りでまたお見えになり、「おかげさまで無事に産むことができました。ありがとうございました。」ということをおっしゃっていただいたときは嬉しかったですね。

インタビュアー

安産祈願に来られた方が、後日お宮参りでお子さんと一緒に元気な姿を見せてもらえるのは神社ならではですよね。

お話を聞いているだけでも、そのときの喜びや感動が伝わってきます。

南湖神社からのメッセージ:安産祈願を考える方へ

福島県白河市にある南湖神社が建つ南湖公園の桜の木

インタビュアー

最後に、新しい命を迎えるカップルに一言メッセージをお願いします。

中目さん

昔から子供は「国の宝」であり、皆で一緒に育んでいくものであると考えられてきました。

今は不安な気持ちでいっぱいかと思いますが、あまりお一人で抱え込むことなく、ぜひともご夫婦やご家族、ご友人同士でその気持ちを共有していただければと思います。

当社では、安心して新しい命と向き合うためのお手伝いができればと思っております。

神様のご加護と恵みを益々いただかれ、無事に元気なお子様を授かることができますように願っています

インタビュアー

新たな家族のことを思うと出産前は嬉しさもありつつ、確かに不安な気持ちも出てくるものですよね。

パートナーはもちろんのこと、両親や友人と気持ちを共有して心を安らかに保ちたいですね。

南湖神社をお参りし松平定信公のご神徳にあずかることで、出産に対してより前向きな気持ちになれそうです。

新たな命の誕生に向けて、ぜひパワーを養って欲しいですね。本日は貴重なお話をありがとうございました!

アクセスと基本情報

住所 〒961-0811
福島県白河市菅生館2
電話番号 0248-23-3015
公式サイト http://nankojinja.server-shared.com/index.html

南湖神社周辺のパワースポット:併せて訪れたい2か所

ここでは、南湖神社と併せて行きたいパワースポットを2つご紹介します。どちらも神社からアクセスが良いのでおすすめですよ。

南湖公園:日本最古の公園で自然を満喫

「南湖公園」は、南湖神社が鎮座している公園です。ここは、松平定信公によってつくられた、日本最古の公園として知られています

広々とした公園は南湖を囲むように作られており、ゆっくり歩いて30~40分で一周できます。水に浮かぶ蓮の花を始め、桜や紅葉など、四季折々の美しい自然が楽しめますよ。また園内にある松楽亭では、日本庭園を眺めながら、生菓子と抹茶をいただくこともできます。

南湖神社で安産祈願をされたあとは、ぜひ隣接する南湖公園の湖畔をお散歩して、パワーをもらってはいかがでしょうか。

公式サイト:http://www.city.shirakawa.fukushima.jp/sp/page/page001742.html

霊が宿る2つのパワースポットの聖地「白河鹿嶋神社」

「白河鹿嶋神社」は、南湖神社から車で7分ほどの場所にあります。ここでは、厄払いをはじめ様々なご祈祷を受けることができ、家内安全や安産にも霊験あらたかな神社です。

境内には、神霊が宿るとされる2つのパワースポットがあります。1つ目は、ご神体山である森の中にある磐座(いわくら)という大岩で、古代から聖地と呼ばれているパワースポットです。また2つ目はご神木とされる杉の大木で、なんと樹齢1000年といわれています。

どちらも、ホームページの写真からでも迫力が伝わってきますよ。参拝される際には、ぜひお近くで霊気を感じてみてくださいね。

公式サイト:http://www.kashimajinja.jp/index.html