【埼玉デート】秩父今宮神社で安産祈願と名水巡り|龍神とフクロウが織りなす神秘の空間
秩父今宮神社は埼玉県秩父市にある神社です。秩父今宮神社には出産に縁のある神様が祀られており、安産のご利益をもとめて多くの妊婦さんが安産祈願に訪れます。
また、境内にある御神木には龍神様が宿り、パワースポットとしても人気です。
今回は秩父今宮神社の宮司である塩谷崇之さんに、安産祈願の神様としての由来やご利益にあずかるための考え方について、詳しくお話を伺いました。
出産を控えている方はもちろん、パートナーや大切な人が妊娠中という方々にも、ぜひご覧いただきたいです。
秩父今宮神社は埼玉県秩父市にある神社です。秩父今宮神社には出産に縁のある神様が祀られており、安産のご利益をもとめて多くの妊婦さんが安産祈願に訪れます。
また、境内にある御神木には龍神様が宿り、パワースポットとしても人気です。
今回は秩父今宮神社の宮司である塩谷崇之さんに、安産祈願の神様としての由来やご利益にあずかるための考え方について、詳しくお話を伺いました。
出産を控えている方はもちろん、パートナーや大切な人が妊娠中という方々にも、ぜひご覧いただきたいです。
秩父今宮神社の安産祈願:由来と言い伝え
イザナギ・イザナミから受け継ぐ生命の起源
宮司
秩父市には古くから武甲山伏流水の湧き出づる霊泉があり、生命のおおもととして、水神への祭祀が営まれてきました。
やがてこの泉に、八百万の神々を産んだ最初の夫婦神である伊邪那岐(イザナギ)・伊邪那美(イザナミ)の二柱の大神が祀らるようになりました。
日本神話には、このイザナギ・イザナミの夫婦の契りによって、日本の国土をはじめ、八百万の神々を次々と産み出す様子が描かれております。
こうしてこの二柱の夫婦神は、我が国の生命起源の神様として、また良縁・子宝・安産の神様として、古来より多くの人々の崇敬を集めてきました。
妊婦さんは、自らの胎内に新たな生命を宿し、まさにこの世に産みだすという尊い働きをすることになります。
この二柱の神様に対し、生命の誕生という大切な役割を担わせていただくことへの感謝とともに、新たな生命を生み出す尊いお力をお授けいただくようお祈りいただくことが、安産祈願において大切なことです。
また、妊娠・出産は妊婦さんにとって大きな喜びであるとともに、苦しみと危険を伴う命がけの経験です。
その喜びや苦しみは、やはり自ら出産を経験した女性にしかわからない部分があります。
ですから、安産の御祈願は、出産の大役を無事お果たしになられた女の神様のご神徳をいただくのがよろしいかと存じます。
インタビュアー
出産は妊婦さんにとってまさに命がけの経験ですが、たくさんの神々を出産された神様が見守ってくれていると思うと心強いですね。
安産祈願をする時には、感謝の気持ちをもって、無事に出産する力を授けてくださるように祈ります。
木花咲弥姫の安産伝説:産泰さまの由来
宮司
秩父今宮神社では、摂社において産泰大神をお祀りしており、安産祈願に来られた妊婦さんに「産泰さま」の御札を授与しております。
「産泰さま」というのは、日本神話に登場する木花咲弥姫(コノハナサクヤヒメ)という女の神さまです。産泰さまには、こんなお話があります。
天照大御神の孫にあたる邇邇芸命(ニニギノミコト)が、あるところで大変美しい女神に出会いました。
名を尋ねると、「国津神の大山祇命(オオヤマツミノミコト)の娘で木花咲弥姫(コノハナサクヤヒメ)」と名乗りました。
姫は、邇邇芸命に求婚されて一夜の契りを結び身籠りましたが、邇邇芸命は国津神との不貞を疑いました。
姫は「もしこの子が貴方の子でなければ、無事に産むことはできないでしょう。反対に貴方の御子ならば安産に違いありません。」と、出入り口の無い産屋を造り中にこもりました。
やがて出産の時が来ると内側から火を放ち、燃え盛る炎の中で無事に三神を産みになられ、ご自身も無事であったといいます。
以来、安産の神・女性の守護神として多くの崇敬を集めています。
インタビュアー
秩父今宮神社に祀られている神様には、出産にまつわるたくさんの言い伝えがあるんですね。安産の神と呼ばれる神様に守っていただけたら、妊婦さんもとても安心できると思います。
イザナミ様に産泰様、どちらの神様も妊婦さんの力になってくれることでしょうね。妊娠したらぜひ改めて参拝したいです。
秩父今宮神社の安産祈願:ご利益と参拝方法
安産祈願の心得:水の恵みと家族の絆
宮司
すべての生命のおおもとは「水」です。
おなかの赤ちゃんを守り育む妊婦さんの体内は水で満ちています。まずは、妊婦さん自身が、体に良いお水をきちんと取り入れ、そしてその恵みに感謝することが大切です。
また、出産というのは、妊婦さん一人の営みではありません。妊婦さんだけでなく、できればご主人やご家族の方々も一緒に御祈願に行っていただきたいと思います。
出産は、イザナギ・イザナミの二神やそれぞれのご先祖さまから脈々と受け継がれてきた生命を、子や孫に受け継いでゆくという大切な役割を担うことになります。
ですから、安産の祈願においては、妊婦さんとおなかの赤ちゃんの安全な出産はもちろん、それだけでなく、ご先祖様から子孫への命の繋がりというものを意識していただきたいです。
そして、子孫繁栄を願う神様やご先祖様のお力もいただけるよう、お祈りしてください。
インタビュアー
おなかの中の赤ちゃんも、羊水に守られています。お母さんが摂った水は巡りめぐって赤ちゃんに届くので、いい水を飲むようにしたいですね。
また、新しい命の誕生を、妊婦さんはもちろん家族全員で温かく見守ることで、神様も応援してくださるでしょうね。
安産祈願の参拝者:地元に愛される神社の現状
宮司
秩父今宮神社で安産祈願のご祈祷を受けられる方は毎月1組程度でしょうか。大きなおなかを抱えて、日課のように毎日、朝晩とお詣りに来られる妊婦さんもいらっしゃいました。
インタビュアー
秩父今宮神社は古くから地元民に親しまれてきた神社ですから、昔からお産の無事を祈る姿をたくさん見てこられたのでしょうね。
妊婦さんやそのご家族にとって「赤ちゃんが無事生まれてくること」は今も昔も変わらない願いだと思います。これからもたくさんの方のお産を見守ってくださるのでしょうね。
家族や友人による代理参拝:みんなで願う安産
宮司
妊婦さんご本人でなくても、ご主人やご両親、ご友人など代理の方がご祈祷を受けていただくこともできます。
先ほども申し上げたように、出産は妊婦さん一人のものではありません。ぜひ周りの方々も一緒にご祈願いただきたいと思います。
インタビュアー
代理で安産祈願ができるのは、離れて暮らしている娘や孫の安産を祈って参拝されたい人にとっても嬉しいですね。
また、妊娠中は何かと体調を崩してしまうことが多く、参拝したくてもできないということもあると思います。そんな時でも代理で参拝できるのはありがたいです。
安産祈願の喜びの声:参拝者からの感謝の報告
宮司
おなかの赤ちゃんの生命を感じながら、自然の中で心静かにお詣りできたと喜んでおられました。
大きなおなかを抱えて毎日お詣りされていた方は、無事元気なお子さんを出産され、出産後も親子で参拝に来られます。
インタビュアー
マタニティブルーという言葉もあるように、妊娠中は何かと不安になってしまう方は多いと思います。そんな時でも秩父今宮神社に参拝することで気持ちはスッキリするでしょうね。
安産の神様をお祭りする秩父今宮神社にとって、「無事に出産できた」という報告は何よりうれしいものだと思います。
御神木とフクロウの不思議な縁:安産の象徴
宮司
秩父今宮神社の樹齢千年の御神木には、大きな樹洞があります。
この御神木には毎年5月頃になると、南の国からフクロウのアオバズクが飛来し、樹洞の中で子どもを産み育て、秋になると一緒に巣立っていきます。
夏頃になって子どもが巣離れすると、親子そろって御神木の枝にとまっている姿を拝むことができます。
フクロウは、出産の「不苦労」にもつながります。ちょうどそのころお詣りに来ていた妊婦さんは、この子育てフクロウに勇気づけられたと、お喜びになっていました。
インタビュアー
樹齢千年ですか!?9メートルもの幹周りだそうですが、確かにものすごく貫禄がある堂々としたお姿の御神木ですね。
フクロウが毎年のように来て子どもを産み育てるなんて、子宝や安産のご利益があると言われている秩父今宮神社にピッタリですね。フクロウもそのご利益にあずかりにくるわけですね。
親子フクロウがとっても可愛らしく、見ているだけで母性があふれだします。
安産祈願に来て、御神木にとまっているフクロウを見ることができた妊婦さんは、幸せな気持ちでいっぱいになるでしょうね。
秩父今宮神社の安産お守り:三体守の特別な力
宮司
秩父今宮神社で人気のある「特別祈願三体守」は、子宝祈願・安産祈願という願目があります。
「三体守」というのは、当社に祀られている龍神さま・観音さま・行者さまの3つの神仏のお力がひとつになった御守りですが、願目ごとにご神前で特別の御祈願を行っています。
インタビュアー
神様と仏様のお力がひとつになったお守りですか!なんとも心強いですね。
安産のお守りは肌身離さず身に付けておいた方がよいのでしょうか。
宮司
肌身離さず身に着けておく方がよければそうすればよいし、大切にしまっておいていただいてもかまいません。
御守りではありませんが、安産祈願を行った腹帯を身に着けることで、神様を感じていただく方も多いようです。
インタビュアー
特に決まりはないのですね。神様に守っていただいているという気持ちが大切なんですね。神様に失礼のないよう、大切に扱いたいと思います。
安産お守りの返納方法:感謝を込めて
宮司
お礼参りに訪れた際にでも、古神札として神社に返納していただけばよろしいかと存じます。神社のほうで御祓いのうえお焚き上げをいたします。
インタビュアー
無事に出産し、少し落ち着いたらお礼もかねて秩父今宮神社へお参りに行き、その時にお返しするといいですね。
ご利益にあずかった妊婦さんもご家族も、神様にお礼をお伝えしたいでしょうから、ちょうどいい機会ですね。
秩父今宮神社:悠久の歴史と魅力的な見どころ
秩父今宮神社の起源:水神信仰から始まる2000年の歴史
宮司
秩父今宮神社は日本有数の古い神社で、記録として残される前の西暦100年前後に、武甲山からの霊泉に「水神」を祀ったのが始まりと言われています。
インタビュアー
記録として残される前で西暦100年前後というと、日本でまだ文字が使われていない頃ということですよね。秩父今宮神社は、武甲山からの霊泉ととても深い結びつきがあるのですね。
歴史としての記録が始まるようも昔から、この地で大切に祀られてきたお水だなんて、あまりの歴史の深さに感動で鳥肌が立ちます。
秩父今宮神社の見どころ:龍神池と清龍の滝
宮司
秩父今宮神社には、武甲山伏流水が湧き出ている泉があります。龍神様が住むと言われており、「龍神池」と呼ばれています。
武甲山伏流水は境内にある清龍の滝で汲むことができますよ。
インタビュアー
武甲山伏流水は平成の名水百選にも選ばれたお水だそうですね。
秩父市には武甲山伏流水が湧き出ているところがいくつかありますが、秩父今宮神社の「龍神池」は秩父最古の泉だと聞きました。とても貴重ですね。
安産祈願が終わったあとには、清龍の滝で武甲山伏流水をくんでいくのを忘れないようにしないといけませんね。
これをひと口いただけば、龍神様やご夫婦の神様、そして産泰様のご利益が体の中まで届き赤ちゃんをより守ってくださるような気がします。
今日はお忙しい中、貴重なお話をお聞かせくださり、ありがとうございました。
アクセスと基本情報
住所 | 〒368-0043 埼玉県秩父市中町16-10 |
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電話番号 | 0494-22-3386 |
公式サイト | http://www.imamiyajinja.jp/ |