【山口県下関市】忌宮神社で安産祈願!神功皇后ゆかりの1800年の歴史を紹介
山口県下関市に鎮座する「忌宮神社(いみのみやじんじゃ)」は、神話の時代から続く由緒正しい神社です。
下関市の街中にあり、毎年夏に行われる「数方庭祭(すほうていまつり)」は天下の奇祭と呼ばれ、多くの方々に親しまれています。
この度は、忌宮神社の宮司である礒部 正明さんのご厚意により、安産祈願の由来や忌宮神社の魅力について話を伺うことができました。
安産祈願に興味がある方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
忌宮神社:神功皇后と安産祈願の深い関わり
神功皇后の伝説:忌宮神社が安産の神として崇められる理由
宮司
当社は、仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)が九州の熊襲(くまそ)をご平定の為に西下の際に興された、「豊浦の宮(とゆらのみや)」跡の地にございます。
仲哀天皇はご平定途中に崩御あらせられたため、そのお后様である神功皇后(じんぐうこうごう)が後をお継ぎになられました。
ご懐妊中ながら熊襲平定、また御神託により三韓征伐という大業をなされました。
ご帰還の後に御子(のちの応神天皇)を無事にご出産あそばされましたが、その後、そうした由来から安産の神として信仰されております。
インタビュアー
仲哀天皇というと、現在から1800年以上前の時代になりますよね。今に至るまで、お后様である神功皇后の活躍や安産のエピソードが残っているのは興味深いですね。
忌宮神社の安産祈願:参拝方法とご利益
正しい参拝方法:腹帯への御神印と祈願
宮司
安産祈願をなされる際に腹帯をお持ちいただければ、ご神印を押し御祈願をさせていただきます。
インタビュアー
参拝する際は腹帯を持参したほうが良いのですね。
安産を願って参拝される方は毎年どのくらいいらっしゃいますか?
宮司
年間100組以上の方が参拝されます。
インタビュアー
3日に1組ほどでしょうか。たくさんの方が安産のご利益を求めて参拝されているんですね。
最適なタイミング:妊娠5ヶ月目の戌の日
宮司
妊娠して安定期に入られた5ヵ月目の戌の日にお詣りされることが多いですが、ご都合やご自身のご体調もございますので、お詣りが可能なタイミングで御祈願なされるのがよろしいかと存じます。
インタビュアー
戌の日に参拝しようと思っていても、遠方の方や体調によっては難しいこともありますよね。参拝できるタイミングで、しっかり気持ちを込めてお詣りすることが大切ですね。
初穂料と代理参拝について
宮司
5,000円からお気持ちをお納めいただいております。
インタビュアー
妊娠しているパートナーや友人のために参拝してもご利益を授かることはできますか?
宮司
もちろんです。遠方で参拝が難しい方のご両親や、友人の為にご代理でお越しになられる方もいらっしゃいます。
インタビュアー
代理でも大丈夫なのは心強いです。
参拝者からの喜びの声
宮司
安産祈願を受けられて、「お礼参りに来ました」という方や、「初宮詣に来ました」という方が大勢いらっしゃいます。
インタビュアー
「無事出産を終えられた」というご報告は、とてもうれしいものですよね。実際に初宮詣でお子さんの姿を拝見できればその喜びもひとしおでしょう。
安産のご利益があると言われている神社ならではのご報告ですね。
忌宮神社の特別な安産守り:へその緒を保管できる桐箱付き
宮司
当社には桐箱に入った安産守りがございます。子どもを包むようにデザインされた御守で、無事にお産まれになられましたら、桐箱にへその緒を残すこともできます。
インタビュアー
へその緒をしまうケースとして使うことができるのは良いですね。いつか安産祈願に来たらぜひ手に入れたいです!
安産お守りの正しい扱い方:神様の目として大切に
宮司
御守は神様の目のようなものだと思ってください。
常に神様が見ていらっしゃるという気持ちを忘れずに、ぞんざいに扱わず大切にしていれば大神様の御蔭を賜れますよ。
インタビュアー
御守は授かって終わりではなく、手元に届いた瞬間から丁寧に扱うことが大切なんですね。
いつでも神様が見守ってくださっているのだと思って日々を過ごすことが、もしかしたら一番重要なことなのかもしれませんね。
出産後のお礼参りと御守りの返納について
宮司
可能であればお礼参りや初宮詣を行われたほうが良いでしょう。
御守については感謝の気持ちを込めて、お宮にお持ちいただければ、神職がお祓いの後、お焚き上げをいたします。
インタビュアー
出産後は何かとバタバタするものですから、落ち着いた頃に御守を返納するのが良さそうですね。
忌宮神社:1800年の歴史と見どころ
由緒正しい神社:旧国幣小社としての誇り
宮司
旧国幣小社であり、約1800年の歴史がある古社(延喜式内社)です。
インタビュアー
神話の時代から続く由緒ある神社なんですね。境内は穏やかな雰囲気で、気持ちが落ち着きます。
逆さ松や数方庭祭の大幟が見どころ
宮司
神功皇后が新羅ご征討の際に逆さまに植えられた松(逆松)や、天皇に仕えた武内宿禰(たけうちのすくね)の手植えと伝えられる宿禰公孫樹がございます。
その他、宝物館・相撲資料館もございます。また夏に一週間行われる天下の奇祭「数方庭祭(すほうていまつり)」の大幟等見応えがたくさんございます。
インタビュアー
参拝の際は、境内の中を散策してみたり宝物館や相撲資料館を訪れるのも良さそうですね。
また、数方庭祭も面白そうです。確か、山口県の民俗文化財にも指定されているお祭りですよね。天を衝くほどの竹には思わず圧倒されます。
宮司からのメッセージ:安産への祈りと励まし
宮司
現代の術をもっても出産というのは奇跡であり、不安も大変に多いことかと存じます。
神様にお守りをいただき、心安らかに母子ともに健やかに出産できますようにお祈りを申し上げます。
インタビュアー
「出産は奇跡」その通りだと思います。新しい命を授かったことへの感謝はもちろん、無事出産を終えられるよう真摯に神様に気持ちをお伝えすることが大切ですね。
今日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
忌宮神社のアクセスと基本情報
住所 | 〒752-0967 山口県下関市長府宮の内町1-18 |
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電話番号 | 083-245-1093 |
FAX | 083-245-9426 |
公式サイト | https://iminomiya-jinjya.com/ |