「アート陽風」で和紙作品やオリジナル小物を作るクリエイティブな体験デート|千葉県いすみ市

今回の記事では、千葉県いすみ市にある絵本と水彩画教室「アート陽風(みなみかぜ)」の大原教室をメインにしたデートプランをご紹介します。

アート陽風では、和紙を使って絵はがきやノート作りを体験することができます。教えてもらえる和綴じ製本の技術はアルバムや御朱印帳などにも応用でき、味わいのあるオリジナル作品を作れるのが魅力ですよ。

今回は、そんなアート陽風の講師・浅野さんと、体験教室を行う施設のオーナーさんに詳しく話をうかがいました。

伝統的な技法で作る楽しさを体感できる「アート陽風」

手作り絵本材料の和紙
▲手作りノートの材料となる和紙(引用:アート陽風ブログ「製本屋と絵かきと猫の日記」

アート陽風は、千葉県いすみ市にある絵本と水彩画の教室です。房総半島の南部に位置するいすみ市には海と里山の風景が広がり、伝統ある「大原はだか祭り」では賑わいを見せるまちです。

そのエリアの海にほど近い場所で、アート陽風は手作りノートの体験教室を行っています。

編集部

アート陽風で体験教室を始められたきっかけについて教えてください。

浅野さん

アート陽風は千葉県の茂原で絵本と水彩画教室を開いていました。そこに、オーナーさんから大原でも教室を開かないかとお声かけいただいたのがきっかけです。

オーナーさん

アート陽風の大原教室には、「北土舎(ほくとしゃ)」という民芸品店が隣接しています。北土舎は、もともと足袋屋だった明治時代の建物を改装し、地域の工芸を伝えるために生まれ変わった店です。

私は、「そうした商品を見て購入するだけでなく、自身で作るという体験ができたらより楽しめるのではないか?」という思いがあり、工芸と人とをつなぐ活動を展開しています。

その活動の一端を担う形で、アート陽風の浅野さんに声をかけました。大原では水彩画や時によってイベント的な教室を開いています。

公式:北土舎

定番の絵葉書から季節の作品まで。「アート陽風」で和雑貨作りを楽しもう

絵本と水彩画教室「アート陽風」で制作できる御朱印帳

編集部

アート陽風の体験教室では、どのような方が教えてくださいますか?

浅野さん

私、浅野陽(あさのみなみ)(※1)が講師を務めています。以前住んでいた飯能市では、10年以上日本画教室を開いていました。絵の描き方から丁寧に教えますので、自分だけの絵はがきやうちわ作りを楽しんでいただけますよ。

また、製本職人である浅野哲示(※2)が製本の技術を教えています。東京の「山田大成堂」という和綴じ専門の製本屋で10年勤めた後独立した職人で、現在は製本の注文を受けながら「マスミ東京」という経師屋の総合カルチャー教室でも教えている講師です。

(※1)画家、絵本「海に入るみこし」作者(公式:浅野陽のプロフィール
(※2)製本工房主宰(公式:浅野啓示のプロフィール

編集部

体験はどのような場所で行うのですか?

オーナーさん

体験教室は、私がオーナーを務める北土舎内の「レンタルスペースNARUSE」で開催しています。約16畳のウッディな居心地のよい空間です。

同じ敷地内には北土舎があり、千葉県の内外で作られている民芸品や、手仕事作家による作品の魅力にも触れることができると思います。

公式:いすみレンタルスペースNARUSE

アルバムや御朱印帳など、アイディアを生かした世界に一つだけのオリジナル作品を

絵本と水彩画教室「アート陽風」で制作できる季節の絵はがき
▲季節の絵はがき。水彩画の色の作り方、塗り方を教わって作る自分だけの作品。

編集部

アート陽風の体験教室では、どのようなものを作るのか具体的に教えてください。

浅野さん

一日体験教室として、季節の絵はがきとノート作りを年間を通して開催しています。

ノート作りでは、和綴じという製本技術を伝授します。最近はノートとして使う方は少なくなりましたが、作り方を少し変えて御朱印帳にしたり、印刷した写真を貼ってアルバムにしたり、版画作品などの貼り込み帳としても使えるんですよ。

手作りの本でアルバム作り
▲写真を貼ってアルバムにもできる和綴じ製本。

また、自分でページをレイアウトして記念の本に仕上げることもできます。結婚式などの芳名帳として作るのもいいですね。四つ目綴じのノートに仕上げることもできます。

春にはおひな様や貝合わせ、夏には暑中見舞いの葉書を手作り

編集部

季節によって異なる制作体験がありましたら、教えていただけますか?

浅野さん

春の教室では、和紙や色紙(しきし)のおひな様作り、貝合わせを制作しています。

和紙のおひな様
▲和紙で作るおひな様。和紙の模様がきれいな着物になっています。

貝合わせの体験作品
▲ハマグリに色を付けて作る貝合わせ。貝合わせは平安時代、貴族の間に受け継がれた遊びのひとつ。

夏には暑中見舞いはがき作り、また9月の大原はだか祭りに向けての「お祭りノート」作りなどがあります。

みこしノート作りの作品
▲地域伝統の「大原はだか祭り」の汐踏みの様子を表した手作りノート。和紙で白い波を見事に表現。

冬には和紙でクリスマス!趣のあるかわいいサンタやベル飾り、クリスマスカードを

編集部

和紙の風合いは日本の行事によくマッチしますが、クリスマスの時期にも同様の制作体験はあるのですか?

浅野さん

もちろん、クリスマスの時期の一日体験もあります。クリスマスでは、和紙で小さなサンタさんと立体のベルを作る内容です。

和紙で作るサンタとベル
▲和紙のサンタとベル。和紙の風合いでフワフワ感を表現。

プレゼントを無地の和紙で包んで、ちょこっと絵を描くだけでもステキな贈り物になりますよ。

和紙で包んだプレゼントと平らなベル
▲クリスマスカラーの和紙にトナカイの模様を描いたプレゼントの包み。平らなベルもステキ。

和紙の風合いを生かしたカードは簡単に作れる上に、和紙ならではの味わいが楽しめるんです。

和紙で制作した小さなクリスマスカード
▲揉み紙に絵を描いたクリスマスカード。揉み紙の特徴が活かされた素敵な作品。

「アート陽風」でクリエイティブな1日を。体験の流れ

編集部

制作体験の流れについて、詳しく教えてください。

浅野さん

一日体験のノート作りでは、中身から作っていると何時間もかかってしまうので、大体できあがっているノートに自分でデザインした表紙を付けて仕上げてもらいます。

表紙はクロスまたは紙を選んでいただき、両面テープを貼った色紙(いろがみ)を切り抜いて貼っていくのですが、表紙を飾るだけでも素敵なオリジナルノートになりますよ。

みこしノート作りの制作の様子
▲「大原はだか祭り」のノート制作風景。

自分でデザインした表紙で作るオリジナルノートは人気がありますね。子どもにも大変喜ばれています。

水彩画教室では、まず色を塗る楽しさを体験してほしいので、私の描いた絵を鉛筆で描き写して色を塗ってもらいます。形を描くのが難しいという方には塗り絵方式のものも用意してあるので、ご自分に合ったスタイルで楽しんでいただきたいです。

体験用の絵の描き方
▲季節の絵はがき、描く順番、子どもの描き方の見本。

和紙のクリスマスベル作りは、土台を画用紙などの厚紙で作り、和紙をちぎって貼り込んでいきます。小学生でも楽しみながら作れる作品で、以前開いていた水彩画教室でも、和紙のベルは好評でしたよ。

和紙で作成したクリスマスベル
▲ちぎり和紙の魅力が活かされているクリスマスベル作り。

貝合わせは、まず貝の中を無地の色で塗り、乾いたら鉛筆で形を写して色を塗っていきます。本来は日本画絵の具を使うのですが、それだと大変時間がかるため、速乾性のアクリルガッシュなどの絵の具を使っています。

貝合わせに描かれたおひな様
▲土台の色と絵柄の組み合わせで雅な雰囲気になる貝合わせ。

少し難しいのですが、短時間で描く楽しみを体験できるのが貝合わせづくりです。貝合わせは、どの世代の方にも人気ですね。

先生がしっかりサポートしてくれるから初めても大丈夫!動きやすい服装で参加を

編集部

こうした体験が初めての方でも参加は可能でしょうか?

浅野さん

一日体験の時は時間が限られますので、誰でも、初めてでもできるように工夫しています。どの段階でも苦労する場面があるようですが、希望があればサポートをしますのでお気軽に参加してください。

編集部

体験に必要な持ち物はありますか?適した服装などがあれば、教えてください。

浅野さん

持ち物はほとんどこちらで用意していますが、必要なものはその都度違いますので、体験教室ごとにお知らせをしています。

服装は、絵の具の色が付いて困るようなオシャレな洋服は避けた方がいいでしょうね。袖がたるんでこすれたりするような物や、かっちりしたスーツなどでは腕が動かしにくいかもしれません。

教室イベント開催時は当日申し込みでもOK!気軽に参加できるのがうれしい

編集部

今後のイベント開催などがありましたら、教えてください。

浅野さん

2023年は、月に1度くらいのペースで教室イベントを開く予定です。イベント開催の日は11:00から16:00までオープンしているので、当日申し込みでもOKです。

主に紙を使ったもの作りになると思いますが、私の姪の結婚式に2人の似顔絵を表紙に描いた芳名帳をプレゼントしたことがあるので、ノート作りの中でそういう企画もできたら楽しいと考えています。

以前に企画した内容や、今後の教室開催については、ブログ記事の「展示とワークショップ」カテゴリーからご覧になってください。

公式:アート陽風ブログ(展示とワークショップ)

「アート陽風」はものづくりが大好きなカップルのデートにもおすすめ

ここからは、アート陽風で過ごすカップルの楽しみ方について聞いていきましょう。

ふたつでひとつの貝合わせは、お互いへのプレゼントにぴったり!

貝合わせを添えた春の飾り
▲貝合わせを添えた春の飾り付け(引用:アート陽風ブログ「製本屋と絵かきと猫の日記」

編集部

カップルデートにおすすめの制作体験を教えてください。

浅野さん

貝合わせ作りがおすすめですね。貝合わせは季節のものというだけでなく、昔は嫁入り道具にも入っていたという縁起物です。

揃って初めてひとつの物なので、2人でひとつずつ作ってプレゼントしあったり、片方ずつ持っているのもロマンチックだと思いますよ。

また、御朱印帳を作って一緒に縁結びの神社にお参りするのもいいですね。結婚式を控えたカップルなら、和綴じ製本で芳名帳を作るのはいかがでしょうか?

おめでたい扇をふたりで作り上る時間が、かけがえのない思い出に

編集部

ほかにも、カップルにおすすめの変わった制作体験がありましたら教えてください。

浅野さん

扇に百人一首を描いたような作品も作れます。

扇百人一首の作品
▲浅野陽作、舞い扇(日本画で描いた物)。

これは私が姪の結婚祝いに制作したものです。扇に絵を描くのは難しくても、薄い和紙に模写絵を描いて貼り付ければ、また味のある仕上がりになりますよ。

2人の共同作業でひとつの扇を作り上げると、素敵な時間になるのではないでしょうか。

編集部

なるほど。体験の様子を写真撮影しても大丈夫ですか?

浅野さん

撮影はできますが、教室内で他の方も一緒に制作している場合は、写らないように配慮をしていただけたらと思います。

制作前は芝生でゆっくり一休み。ふたりで海辺をお散歩デートするのも気持ちいい

レンタルスペースNARUSEの外観

編集部

体験のほかに、どのようなところがカップルにとって魅力でしょうか?

オーナーさん

JR外房線大原駅より徒歩1分という立地ですね。駅前にありながら施設の前には芝生の広場があります。

体験前後にはこの芝生でお茶でも飲みながら一休みするのも気持ちがいいものですよ。また、ここから歩いて15分ほどで海へたどり着け、太平洋を望むことができるのも魅力ですね。

編集部

少し早く訪れて海を散歩するのも良いかもしれませんね。

ちなみに、中にはデートの思い出になるものを買いたいカップルもいるかと思います。講師の方が作成した商品を購入することは可能ですか?

浅野さん

可能です。他の教室では、浅野陽の絵本を購入してくださる方もいらっしゃいました。

公式:浅野陽の絵本作品

制作後はカジュアルレストラン&伊勢海老料理でおいしいランチはいかが?

編集部

アート陽風の近くで、カップルのランチにおすすめの場所があればご紹介いただけますか?

浅野さん

北土舎のある通りは大原商店街となっています。商店街の南の端、大原八幡神社の隣にあるカジュアルレストラン「CHOICE!」がおすすめです。

肉・魚・野菜など、地元でとれた新鮮食材を使用した料理がおいしく、いろいろなメニューから選べますよ。

参考:CHOICE!

その他にもお寿司、カフェ、老舗レストラン、昔ながらの食堂があるので、好みの場所でランチタイムを過ごすことができます。また少し足を延ばせば、日本トップクラスの漁獲量を誇る伊勢海老を堪能できる場所もあるので、チェックしてみてくださいね。

公式:伊勢海老・地魚料理 割烹かねなか

大原商店街マップ
▲大原商店街のマップ(2020年10月時点)(引用:アート陽風ブログ「製本屋と絵かきと猫の日記」

ドラマ撮影に使われた有名神社の岬から、二人で太平洋を眺めるのもロマンチック

編集部

カップルが立ち寄るのにおすすめのデートスポットはありますか?

浅野さん

ドラマの撮影などにも利用された、小浜八幡神社(こはまはちまんじんじゃ)の岬から眺める太平洋の景観は一見の価値ありですよ。  

参考:虹色こまち(小浜八幡神社)

また、大原駅から上総中野(かずさなかの)駅までを1両編成で走る「いすみ鉄道」は有名です。観光列車としても知られるいすみ鉄道からは、のどかな田園風景が広がっています。

可愛らしい各駅舎は撮影スポットになると思いますよ。

公式:いすみ鉄道

いすみ鉄道沿線では、国吉駅から徒歩12分ほどの距離に「国吉神社」があります。境内にある「出雲大社上総教会」は、縁結びで知られる島根県の「出雲大社」から正式に分祀されたお社とのことで、カップルでお詣りにするにはぴったりではないでしょうか。

公式:国吉神社 出雲大社上総教会

縁結び大学では、いすみ鉄道の列車旅デートについてもご案内しています。ぜひ併せてご覧ください。
「いすみ鉄道」でローカル線と房総半島の魅力を堪能する列車旅デート

和紙の手触りや色合いに癒されて、恋人との距離が近づくデートに

編集部

これから訪れるカップルへメッセージをお願いします。

浅野さん

「絵を描こう」と構えるのではなく、ちょっと手を動かして何かを一緒に作るという気持ちで取り組んでみてください。2人で一緒に作業するなかで、お互いの気持ちが近づいていくと思いますよ。

一日体験では、普段あまり触れることの無い和紙の手触りや、伝統のある和綴じ製本の面白さ、実用性をぜひ知っていただきたいです。また「北土舎」の地域の工芸品の魅力にも触れていただきたいですね。

オーナーさん

駅の近くにありながら、こんな緑にあふれて落ち着いた空間はなかなかないと、訪れる方には大変好評をいただいております。ぜひ、お二人でお越しください。お待ちしています。

編集部

今回は、アート陽風の素敵な体験教室についてお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

「アート陽風」大原教室の基本情報

手作りのオリジナルノート

体験料金・持ち物・予約など

体験料金 1,500円~3,000円
※体験内容によって都度異なるので、公式サイトでご確認ください。
持ち物 不要
予約 必要(電話またはメールにて)
問合せフォーム

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※記事中の金額は全て税込表示です。

アクセス・営業時間

住所 〒298-0004
千葉県いすみ市大原8754-1(いすみレンタルスペースNARUSE)
連絡先 ・アクセスや開催時間の問い合わせ:070-1390-3053(北土舎)
・体験内容問い合わせ、申し込み:steely_can@yahoo.co.jp
アクセス 外房線大原駅より徒歩1分
営業時間・休店日 北土舎:11:00~16:30(毎月1日〜20日頃まで営業)
※体験は閉店より1時間前までに要来店
駐車場 5台。近隣に市営の駐車場あり(2時間まで無料)。
公式サイト http://miias-19.sakuratan.com/

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