【いすみ鉄道】ローカル線で房総半島の魅力を堪能する列車旅デート|千葉県

今回紹介するのは、千葉県の房総半島を走る「いすみ鉄道」の列車に乗り、のどかな景観に癒されるデートです。

「いすみ鉄道」は元々旧国鉄の木原線を引き継いだ、いわゆるローカル線です。特徴的なのは、いすみ鉄道ならではの魅力を積極的に発信し、地域の人々と協力した独特の取り組みを行っていることです。

沿線には房総半島の豊かな自然や、長い歴史を感じられるスポットがたくさんあります。列車に揺られながら、気になるところにぶらりと立ち寄る、ローカル線ならではの楽しみ方ができますよ。

鉄道好きなカップルは、ぜひチェックしてみてください。

こんなカップルにおすすめ!
向いてる年代:20歳〜59歳
おすすめカップル:ローカル線が好き、ぶらり旅が好き、歴史が好き
どんなデート?:景色を楽しむ、史跡を楽しむ

概要:いすみ鉄道の列車で房総半島をぶらりデート

今回のデートでは「いすみ鉄道」に揺られながら、房総半島の景観と歴史をのんびりと楽しみましょう。

今回のデートのメイン
いすみ鉄道
周辺のデートスポット
・国吉神社・出雲大社上総教会
・ポッポの丘
・大多喜城
ランチにおすすめのお店
・いすみ鉄道で販売している駅弁
・そば処 くらや

いすみ鉄道の魅力は、鉄道会社と地域の人々が協力して守っている美しい景色です。始発から終点までの約1時間、車窓から見られるのどかな風景を眺めながら、のんびりと過ごしましょう。

レトロ感溢れる列車に揺られながらの旅は、とてもおだやかなものになると思いますよ。また、普通列車として運行されている『台湾ランタン列車』では、車内に台湾から取り寄せたカラフルなランタンが飾ってあり、のどかな車窓とともにお楽しみいただけます♪

沿線には「国吉神社・出雲大社上総教会」や「大多喜城」「ポッポの丘」など魅力的なスポットもたくさん!フリー乗車券もあるので、あてのない電車旅をしながら、気になるところにぶらりと途中下車するのも良いですね。

デートのランチには、大原駅の売店で売られている駅弁がぴったり!お店でランチを食べたいカップルには、大多喜駅の近くにある老舗のおそば屋さん「そば処 くらや」もおすすめです。

それでは、今回のデートプランのメインである「いすみ鉄道」について詳しく見ていきましょう。

ローカル線と房総半島の魅力を伝えるいすみ鉄道

菜の花畑と桜並木の中を走るいすみ鉄道の列車

「いすみ鉄道」は千葉県の房総半島を東西に走るローカル線です。元々は木原線という国鉄の地方交通線だったものを引継ぎ、いすみ鉄道として運行が開始されました。

利用者の減少などで、全国的にローカル線は厳しい状況に置かれています。

しかし、そんな中でもいすみ鉄道はローカル線ならではの良さを積極的に発信しています。その意欲的な取り組みはメディアからも注目され、TVや雑誌などで紹介されたことがあるんですよ。

今回は、いすみ市地域おこし協力隊として、いすみ鉄道活性化のため活動されている玉尾さんに、その特徴や魅力について教えていただきました。

車窓からは房総の四季折々の姿が堪能できる

編集部

房総半島ののどかな景観のなかを列車が行く様子は「ザ・ローカル線!」といった感じでとても絵になりますね。まずは「いすみ鉄道」がどのような鉄道なのか教えてください。

玉尾さん

千葉県の房総半島外房エリアのいすみ市大原駅から大多喜町の上総中野駅を結ぶ、全長26.8kmのローカル線です。

いすみ鉄道終点の上総中野駅から、内房エリアの五井駅までを結ぶ小湊鐡道と合わせてご乗車されるお客様が非常に多く、そのことから、両線を合わせて「房総横断鉄道」と呼ばれ親しまれています。

いすみ鉄道と小湊鐡道の路線図
▲いすみ鉄道と小湊鐡道の路線図。合わせると65.9kmの行程になります

「房総横断乗車券」という、いすみ鉄道と小湊鐡道の列車旅を楽しめるお得なチケットも販売していますよ。

編集部

いすみ鉄道と小湊鐡道は、房総半島の中心部を東西に走っているのですね。房総半島といえば豊かな自然が有名なので、どのような景色が見られるのかとワクワクします。

沿線の特徴はなんでしょうか?車窓からの眺めが素敵なポイントなどがあれば、ぜひ教えてください。

玉尾さん

始発駅の大原駅は海に近いため、駅から徒歩約25分で大原漁港へアクセス可能です。こちらの漁港は伊勢海老がよくとれ、日本屈指の漁獲量を誇ることで非常に有名です。毎週日曜日には港の朝市が開かれ、地元の人はもちろん観光客も多く訪れます。
※新型コロナウイルスの感染拡大により現在は不定期開催

>>大原漁港についてはこちら

また、いすみ鉄道の沿線は毎年春に咲く桜と菜の花が大変美しく、多くの観光客がいらっしゃいます。

例えば上総東~新田野駅間では、沿線の桜並木と列車の足元に咲き誇る菜の花を楽しめます。また、国吉~上総中川駅間にある大野入口交差点付近も、菜の花が一面に咲き誇るスポットで、非常に人気です。

国吉駅と上総中川駅間にある菜の花畑の様子
▲国吉駅~上総中川駅間に咲く一面の菜の花。うっとりする美しさ!

東総元(ひがしふさもと)~久我原駅間では、線路の両脇に植えられている桜のトンネルをくぐりぬけて走行します。さらに総元駅も桜と菜の花のコラボをお楽しみいただけるため、毎年多くのお客様が訪れるんですよ。

東総元駅と久我原駅間にある桜のトンネル
▲東総元~久我原駅間にある桜のトンネルと菜の花。幻想的な感じすらします

菜の花が特に綺麗なスポットでは、皆さん興奮しながら撮影を楽しまれていますよ。春は沿線のいたる場所が本当に美しいです。

編集部

一面に咲き誇る菜の花は壮観ですね。この菜の花の手入れには、地域の皆様も協力されているのだとか。沿線に住む人々みんなでこの景観を作り、守っているのだ思うと、感動的です。

桜が舞い、一面に菜の花が咲くなか列車に乗って旅するなんて、考えただけでもワクワクしますね!

玉尾さん

春も素敵ですが、それ以外の季節にも房総のどかな田園風景が広がり、また違った魅力が味わえます。例えば、6月は沿線各所に咲くあじさいが見頃です。特に国吉駅や小谷松駅がおすすめスポットです。

小谷松駅のあじさいといすみ鉄道の車両
▲小谷松駅に咲くあじさい。無人駅のホームを鮮やかに彩っています

また、沿線は田植えが他の地域より早い場所が多く、8月ごろには収穫の時期を迎えます。稲穂がゆらゆらと揺れる美しい景色を、他より一足早くご堪能いただけますよ。

稲穂が茂る田んぼの中を走るいすみ鉄道の列車
▲夏の沿線の様子。稲穂の綺麗な緑が映えます

大多喜~小谷松駅間には、祠(ほこら)と1本のイチョウがあるスポットがあるのですが、秋の紅葉の時期には、こちらのイチョウが見事に黄色に色づき壮観です。これを目当てに訪れるカメラマンも多くいらっしゃいます。

大多喜駅と小谷松駅の間にあるイチョウの木と祠
▲大多喜~小谷松駅間にある祠とイチョウ。ポツンと佇む様子には独特の存在感があります

大多喜~小谷松駅間の橋から大多喜城が見えるスポットは、通年通して楽しめるかと思います。夷隅(いすみ)川と一緒に佇むお城は本当に美しいですよ。

編集部

沿線は季節を問わず見どころ満載ですね。四季折々の房総の姿は、いつまでも眺めていられそう。

どこを切り取っても絵になるので、写真撮影の用意は必須ですね!ぜひ天気のいい日を狙って乗車したいです。

ちなみに、いすみ鉄道ならではのサービスや、接客時に工夫されていることはありますか?

玉尾さん

「いすみ鉄道沿線ガイドマップ」いうパンフレットを無料で配布しています。いすみ鉄道沿線の観光スポットを一目でご覧いただけますよ。

他には、入場券や急行券など昔懐かしい硬券切符も、大原駅売店や大多喜駅窓口にて販売しております。

編集部

硬券切符!今では珍しいですよね。鉄道ファンにはたまらないと思います。乗車記念に取っておきたくなるでしょうね。

ゆっくり流れる風景とレトロ感あふれる車両がいすみ鉄道の魅力

編集部

玉尾さんの思う「いすみ鉄道」の魅力はどのようなところでしょうか?

玉尾さん

四季折々の何気ない風景や雰囲気を楽しめるところです。

特にここだ!というわかりやすいスポットはないですが、都会の列車とは違ったゆっくり流れる風景と「ガタンゴトン」というジョイント音で、乗っているだけで心地よくなってきます。

編集部

列車の振動と「ガタンゴトン」という音は、不思議と安らぎますよね。心地よすぎて寝過ごさないよう気を付けなくては(笑)。

玉尾さん

そうですね(笑)。他には、手を振って列車をお見送りするシーンが多く見られ、そんな場面を見ると人の温かさを感じることができ、ジーンとくるものがありますよ。

いすみ鉄道の職員によるお見送りの様子
▲列車の出発時にはお見送りがあることも(2021年撮影)

編集部

職員さんはもちろん、沿線近くにお住まいの方や写真を撮っている方も、列車に向かって自然と手を振ってくれるという口コミを見ました。みんなが手を振り合いたくなるような不思議な魅力がいすみ鉄道にはあるのかもしれませんね。

いすみ鉄道といえば、黄色い「菜の花列車」が有名ですよね。他にも様々な車両があると思いますが、どのような車両なのか具体的に教えていただけますか?

玉尾さん

列車は黄色の菜の花カラーの列車が最も多く運行しています。

いすみ鉄道の普通列車いすみ300形が走る様子
▲「菜の花列車」と呼ばれる、いすみ鉄道の普通列車「いすみ300形」

内装は「ロングシートの車両」と「ボックスシートでお手洗い付きの車両」の2パターンございます。

これらは2010年代に運行開始した車両ですので、車内は比較的きれいです。座席のシートは、昔の列車を彷彿とさせる青いモケットシートを採用しています。
※表面が毛羽立ったふわふわとしたシートのこと。

いすみ350形の車内の様子
▲ロングシートの車両。懐かしい雰囲気がありますね。

いすみ300形の車内の様子
▲ボックスシートの車両。こちらも青いシートがレトロです

編集部

菜の花カラーの列車が菜の花畑を行く様子は一段と絵になりますね。車内のレトロな雰囲気も味わい深くて素敵です。

いすみ鉄道には、全国から鉄道ファンが訪れる人気車両があると聞いています。こちらについても教えていただけますか?

玉尾さん

昭和に誕生した「キハ」という旧国鉄型車両ですね。週末に観光急行列車として運行しています。こちらはJR西日本から譲渡されたされた車両です。内装もほぼ現役時代のまま保存しており、さながら動く博物館のような印象なんですよ。

いすみ鉄道の車両キハ52
▲旧国鉄型車両のキハ52。ほかにキハ28も運行中

いすみ鉄道の旧国鉄型車両が走る様子
▲旧国鉄型車両が走る様子。のどかな風景にレトロな列車がマッチしています

観光急行列車として運行している「キハ28」「キハ52」という形式は、日本で唯一の現役運行している気動車で、たくさんの鉄道ファンから愛されています。

車内には、天井からつるされた「扇風機」や、瓶ジュースを開けられる「センヌキ」、座席の上の「網棚」など、JR線時代のものがそのまま残っています。観光急行列車に乗れば、まるで昔にタイムスリップしたかのような旅をお楽しみいただけるのではないでしょうか。

旧国鉄型車両キハ52の車内にある扇風機
▲キハ52の車内にある扇風機。JR線当時のものが使われています

旧国鉄型車両キハ52の車内にあるセンヌキ
▲キハ52の車内にあるセンヌキ。あえて瓶の飲み物を持ち込むのも一興です

旧国鉄型車両キハ52の車内にある記念車両スタンプ
▲キハ52の車内にある記念車両スタンプ。デートの記念に押したいですね

いすみ鉄道の車両について、もっと詳しく知りたい方は公式ホームページでも紹介しているので、ぜひご覧ください。

>>いすみ鉄道の車両について

編集部

本当にタイムスリップしたような雰囲気を味わえそうですね。また、車窓から見えるのどかな風景とあいまって、列車旅がより心安らぐ時間になりそうです。

終点に着いても降りるのがもったいなくなりそう!

鉄道ファンだけでなく、レトロなものが好きなカップルも楽しめるのではないでしょうか。これまで「特に鉄道が好き」というわけではなかった、というカップルにも味わってほしいなと感じました。

カップルが列車旅をするなら、そんな楽しみ方が良いでしょうか。玉尾さんのおすすめの楽しみ方があれば教えてください。

玉尾さん

デートでの利用であれば、週末に普通列車の黄色の列車と、旧国鉄型車両の乗り比べがおすすめかなと思います。特に旧国鉄型車両は乗った時の感覚が別格で、思わず中を探検したくなるような仕掛けがたくさん施されていますよ。

編集部

新しい普通列車も、レトロな旧国鉄型車両もどちらも魅力満載ですものね。往路は普通列車でのんびり、復路は急行の旧国鉄型車両に乗るなどして乗り分けると良さそうですね。

いすみ鉄道応援団が活躍!秘境感のある無人駅にも注目

編集部

いすみ鉄道の駅は全部で14駅あるそうですが、特徴的な駅などはありますか。また、人気の駅員さんやキャラクターなどがいらしたら、そちらも教えてほしいです。

玉尾さん

いすみ鉄道の駅はほぼ無人駅ですが、国吉駅は週末になると活気づきます。ボランティアで活動をしている「いすみ鉄道応援団」という団体があり、ポップコーンやタコ飯弁当さらにアイスクリームなどの販売を行っています。

応援団の方々のうち、何名かは頭にいすみ鉄道の黄色い列車の被り物をして販売しており、「い鉄くん」の愛称で親しまれています。国吉駅の名物的な存在で、お客様と写真撮影をする姿もしばしば見かけます。

列車のお見送りをするいすみ鉄道応援団の方々
▲いすみ鉄道応援団の方々によるお見送り。アットホームな雰囲気に思わずほっこり

いすみ鉄道の駅員扮する「い鉄君」
▲い鉄くんこと、いすみ鉄道応援団の方。見かけたら、一緒に写真撮影をお願いしてみましょう!

なお、国吉駅ではレンタサイクルの貸し出しも無料で行っています。国吉駅周辺の飲食店や観光施設へのアクセスに便利ですよ。

>>レンタサイクルについてはこちら

編集部

応援団の方々の活動が、そのまま駅の特徴にもなっているのですね。地域の方々と手を取り合ういすみ鉄道ならではの魅力だと思います。

「い鉄くん」は、ちょっぴりシュールでなんとも言えない魅力がありますね。国吉駅を通る際は、ぜひお会いしたいです。彼(?)との1枚は、デートの記念撮影にもぴったりだと思います。

玉尾さん

ほかには久我原駅なども特徴的だと思います。こちらは無人駅ですが、うっそうとした森の中に駅があり、周りに何もないことから「東京から一番近い秘境駅」としてテレビや雑誌に度々取り上げられています。

いすみ鉄道の久我原駅のホーム
▲久我原駅のホーム。夏になると草が茂って一層秘境感が増すのだとか。

編集部

以前、秘境駅マニアの友人が、嬉々としてこの駅の写真を見せてくれたことを思い出しました。森の中にポツンとある駅で、駅舎までの道も車ではまず通れないのだとか。

車で訪れるのは色んな意味で大変とのことなので、列車旅で通る際はぜひ写真に収めたいですね!降りた後がちょっと大変そうですが(笑)。

キハ30の運転体験&幻想的な「台湾ランタン列車」は必見

編集部

いすみ鉄道ではイベントも開催されていると聞いています。どのようなイベントか教えていただけますか?

玉尾さん

現在、国吉駅で月に一度「キハ30運転体験」を開催しています。キハ30は、いすみ鉄道の前身である国鉄木原線で普通列車として活躍をしていた車両で、とても貴重な存在です。事前にお申込みが必要ですが一般の方の参加も受け付けております。

キハ30運転体験の様子
▲キハ30の運転体験の様子。旧国鉄型車両の運転席に座れる時点で大興奮ものです

体験されたお客様からは「ブレーキが難しかった。でも回数を重ねるごとにちょっとずつ感覚をつかめてきて楽しかった」など、満足だったというお声を毎回いただいております。

編集部

とても贅沢な体験なので、毎回好評なのもうなづけます!

キハ30の運転体験は、テキストに沿った机上講習から実写講習まであり、かなり本格的だそうですね。鉄道好きのカップルにはたまらない体験になりそうです。

他にもカップル向けのイベントはありますか?

玉尾さん

イベントではないですが、黄色の普通列車1両の車内に、台湾から取り寄せたランタンを天井から吊るして運行している「台湾ランタン列車」がございます。こちらは常時飾り付けをしておりますので、いつご乗車いただいてもご覧いただけますよ。

昼間でももちろん綺麗ですが、夜間の乗車がおすすめです。夜の方がより一層ランタンが映えてさらに美しさが増します。ぜひこれを機会に夜にもご乗車いただければと思います。

ランタン列車の車内の様子
▲ランタン列車の車内の昼間の様子。なんと35基も吊るされているんですよ!

いすみ鉄道のランタン列車の夕方の様子
▲夕方から夜にかけてはランタンがさらに映えて幻想的!

ランタン列車の外観
▲ランタン列車の外観。車体にもランタンの装飾が施されます

編集部

台湾の雰囲気が満載ですね!近年、台湾は女性を中心に大人気なので、これは彼女を誘ったら喜ばれるんじゃないでしょうか。テンションが上がらずにはいられないです(笑)。

ランタンはどれもすごく綺麗で、ずっと眺めていたくなります。

玉尾さん

このランタンには、キラキラ光るよう小さな穴がくり抜かれています。よく見ると、星型やハート型に穴が開いているものがあるので、ご乗車の際はぜひ探してみてください。

いすみ鉄道ランタン列車のランタン
▲よ~く見ると、小さなハートの穴が!

編集部

ハートの穴!見つけました!見つけるとなんだか嬉しくなりますね。幸せになれる気がします♪

玉尾さん

車両前面には『祈福(ちーふー)』と書かれたヘッドマークを掲出しています。『祈福』は中国語で「幸福を祈る」という意味で、「この列車に乗ると願いが叶う!」というコンセプトなんです。車内では『祈福』と書かれた缶バッジを販売しています。

いすみ鉄道大原駅売店・大多喜町観光本陣・いすみ鉄道オンラインストアでお買い求めいただけます。

ランタン列車の車内で販売されている缶バッジ
▲デザインが可愛い「祈福缶バッジ」。デートの記念品に良さそう。

また、鉄印帳ともコラボをして、星空をバックに走る台湾ランタン列車をデザインした鉄印も販売しています。こちらは大多喜駅改札窓口(9:00~17:00)のみ販売中です。

いすみ鉄道ランタン列車の限定鉄印帳
▲ぜひ手に入れたいランタン列車バージョンの鉄印!

編集部

どちらもたまらなく可愛いですね。グッズや鉄印まであり、列車好きのカップルはもちろんですが、台湾好きなカップルも存分に楽しめそうです。

台湾ランタン列車なら、車窓から見える房総半島の風景を眺めつつ、台湾観光をした気分も味わえて、ちょっと得した気分になりそうです。

台湾ランタン列車は特にイベントというわけではなく、普通列車として運行されているそうですね。運行情報を調べて狙って乗車できるので、デートにもピッタリだと思います。

台湾ランタン列車の運行情報

台湾ランタン列車は普通列車として運行していますが、毎日必ず運行しているわけではありません。
運行スケジュールを確認して乗車してみてくださいね。
いすみ鉄道「台湾ランタン列車」の運行スケジュール

玉尾さん

そうですね。他にも、ハロウィンの時期には、毎年旧国鉄型車両内を飾り付けし、さらに車両前部に特別なヘッドマークを掲出しています。また全員ではないですが、運転士さんやアテンダントさんもコスプレをしてお客様と一緒に楽しみます。

ハロウィン列車の車内の様子
▲ハロウィン列車の車内。レトロな車内にかわいらしい飾り付けが光ります

さらに、冬季は大多喜駅ホーム上にて竹灯籠のライトアップを行っております。綺麗なイルミネーションをお楽しみいただけますよ。

いすみ鉄道大多喜駅の竹灯籠イルミネーション
▲大多喜駅の竹灯籠。優しい明りがホームと乗客の心を包みます

編集部

列車や駅の印象がガラリと変わりますね。乗るたびにいすみ鉄道の新たな魅力が見つかりそうです。

ちなみに、ご紹介いただいた運行体験や台湾ランタン列車の料金はどのようになっていますか?

玉尾さん

運転体験は、一般のお客様は15,000円、キハ倶楽部会員は11,000円です。こちらは昼食に国吉駅名物のタコ飯弁当付きです。台湾ランタン列車やハロウィン列車は普通列車ですので、通常料金でご乗車いただけます。

イベントや新商品の告知、沿線の風景など、いすみ鉄道に関わる情報は、主に公式ホームページやSNS(Twitter、Instagram、Facebook)で発信しています。

イベントによりますが、基本的に事前予約制のものが多いため、事前に確認してからお越しいただけますと幸いです。

▼いすみ鉄道公式SNSはこちら
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Instagram
Facebook

編集部

開催中のイベントや、沿線の現状が事前に分かると、デートの予定も立てやすいので嬉しいです。

いすみ鉄道は、メディアへの出演をはじめ、かなり積極的に情報発信をされていますよね。これからもローカル線の魅力をどんどん発信していってほしいと思います。

人気のお土産は「い鐵揚げ」土日祝には駅弁の販売もある

編集部

いすみ鉄道、あるいはその沿線ならではのお土産などがあれば教えてください。

玉尾さん

始発駅である大原駅の売店では、いすみ鉄道グッズやおつまみ、さらに千葉県のお土産セットなど多数の商品を取り揃えております。

中でも「い鐵(てつ)揚げ」はロングセラーで大人気の商品です。こちらは令和3年度の千葉県優良県産品にも選ばれました。しょうゆ味とカレー味の2種類があり、きっと病みつきになりますよ。
※【参考】いすみ鉄道公式サイト

い鐵揚げのカレー味としょうゆ味の袋
▲2種類の味がある「い鐵揚げ」癖になる美味しさです

これらは大多喜駅観光本陣や、いすみ鉄道オンラインストアでもお買い求めいただけます。

>>いすみ鉄道オンラインストア

編集部

い鐵揚げは、濡れ煎餅を揚げたお菓子ですね。以前お土産でもらって食べたことがあります。揚げ煎餅なのにしっとりという独特の食感が癖になり、あっという間に1袋食べてしまいました!列車旅のお供にもピッタリだと思います。

玉尾さん

そうなんです!美味しいですよね。

他に、現在全国の第三セクター鉄道がコラボで実施をしている「鉄印帳」もあります。こちらは、大多喜駅の窓口でのみ販売しており、社長の直筆サイン入りのものなどたくさんの種類があります。
※政府や地方自治体が出資者に加わっている会社のこと

>>鉄印帳についてはこちら

編集部

鉄印帳!今すごく人気ですよね。鉄印帳を購入すると、菜の花列車などのカードがおまけで付いてくるそうで、これは鉄道ファンには嬉しいサービスだと思います。

先ほど、タコ飯弁当が国吉駅の名物だと伺いましたが、ほかにも駅弁はあるのでしょうか。デートのランチにおすすめの駅弁などがあれば教えてほしいです。

玉尾さん

駅弁では「いすみの宝石箱弁当(1,500円)」がおすすめです。お弁当の周りを包む厚紙がいすみ鉄道の列車をあしらったデザインで可愛らしいですよ。

また、お弁当の中身もいすみ鉄道沿線の幸をふんだんに盛り込んでおりますので、ご満足いただける内容になっているかと思います。

いすみの宝石箱弁当の内容
▲いすみの宝石箱弁当。彩り豊かでボリューミーなお弁当です

駅弁は土日祝のみですが、大原駅売店で販売しております。当日売りの在庫は少ないのですが、事前に連絡すれば売店での受取も可能です。

>>お弁当についてはこちら

編集部

かわいらしいパッケージの中身は、意外なほど本格的ですね。列車に揺られ、綺麗な景色を眺めながらのお弁当はさぞ美味しいことでしょう。

デートでお弁当が欲しい場合は、事前にきちんと連絡して、確実にゲットしたいです。

「いすみ鉄道」を利用した人の口コミ・評価

いすみ鉄道の乗車記念ボード

編集部

「いすみ鉄道」を利用した方からは、どのようなお声を聞きますか?

玉尾さん

観光でお越しのお客様からは、「桜と菜の花とコラボレーションを楽しめました!」と嬉しいお言葉をいただきました。また、旧国鉄型車両は全国からお越しになるファンの方がおられるので、「やっと乗れた~!」「大阪や九州から乗りにきました!」などのお言葉いただくことが多いです。

本当に楽しく列車旅を満喫いただけたのだと感じ、嬉しく思います。

編集部

いすみ鉄道ならではの良さを求めてやってくるファンの方も多いかと思います。お話を伺っているだけで、利用者のみなさんの笑顔が浮かびます。

利用者からの温かい声は、働かれている方の励みになると思いますが、玉尾さんが「いすみ鉄道で働いていて良かった」と感じる瞬間はどのような時でしょうか。

玉尾さん

私が旧国鉄型車両でアテンダントとして乗務していた時の話になりますが、家族連れのお客様に懐かしい改札鋏の入鋏体験をさせてさしあげたところ、「懐かしい~!」と非常に喜んでいただきました。

また他にも、日付入りの記念撮影ボードも保有しているため、お客様の写真撮影のお手伝いをした際に「思い出になりました!」とお喜びいただくことがあり、このようにお客様から笑顔をいただく瞬間が一番うれしいです。

編集部

玉尾さんをはじめ、いすみ鉄道で働くみなさまの優しさがお客様の笑顔を育んでいるのだと思います。いすみ鉄道は人も駅もすごく温かで、優しい雰囲気に包まれた鉄道だなと感じました。

ローカル線ならではのレトロな良さを評価する声が多数!

編集部では、GoogleやSNSから独自に感想や口コミを調べてみました。一部を要約してご紹介します。

アイコン
レトロ感が最高!今後も残して欲しい路線
アイコン
「また乗りたいな」と思えるほどの素敵な旅ができた
アイコン
国吉駅の応援団の方々が優しい!

列車のレトロ感と、景色の綺麗さを評価する声が多くみられました。特に菜の花や桜が咲く春の景色に対する評価が高く、撮影のために乗車される方も多いようです。

また、「今後も残し続けてほしい!」という応援の声も目立ちました。いすみ鉄道は、地元の方々はもちろん、全国の鉄道ファンからも愛されているようです。

「いすみ鉄道」からカップルへのメッセージ

編集部

最後に、いすみ鉄道で鉄道デートを検討中のカップルに向けて、メッセージをお願いします。

玉尾さん

いすみ鉄道では、都会では味わえないゆったりとした時間を過ごせます。あえて何も計画せず、一日フリー乗車券を買ってあてもなく乗り降りする旅もおもしろいと思います。無人駅はそれぞれに特徴がありますので、目的もなく降りて散歩するのもおすすめですよ。

例えば、国吉駅で降りていすみ鉄道応援団からポップコーンやタコ飯弁当を買って食べる、レンタサイクルを借りて沿線を散策なんていかがでしょうか。

もしくは大多喜駅まで乗車して、城下町の散策も楽しいと思います。

編集部

始発の大原駅から、終点の上総中野駅まで普通列車で約1時間、房総半島の景観を楽しみながらあてのない列車旅は、のんびりリラックスするデートにぴったりですね。日ごろの喧騒を忘れてゆったりとした時間を過ごして欲しいと思います。

玉尾さん、本日はありがとうございました。

「いすみ鉄道」の基本情報

社名 いすみ鉄道株式会社
本社所在地 〒298-0216
千葉県夷隅郡大多喜町大多喜264
問い合わせ先 TEL:0470-82-2161
FAX:0470-82-2249
営業区間 大原駅~上総中野駅
※接続交通についてはこちら
運行時間・運休日 通常運行
運休日なし
運賃 詳細は下記の運賃表ページ参照
いすみ鉄道運賃表
公式サイト https://isumirail.co.jp/
公式SNS

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

「いすみ鉄道」沿線のデートスポット

ここからはいすみ鉄道の沿線にあるデートスポットをご紹介します。いすみ鉄道の沿線は、房総半島の歴史や自然を楽しめるスポットで溢れています。

列車の窓から見て気になったスポットには、思い切って直接足を運んでみましょう!いすみ鉄道には車や自転車のレンタルをしている駅もあるので、観光の際にはそれらを活用するとスムーズです。

>>レンタカー・レンタサイクル詳細

周辺のおすすめデートスポット

由緒正しいパワースポット「国吉神社・出雲大社上総教会」

国吉神社

国吉駅から徒歩15分ほどのところにある「国吉神社・出雲大社上総教会」は、縁結びのパワースポットとして有名です。

国吉神社は創建約1500年もの歴史を誇る由緒正しい神社で、地元の氏神様として親しまれています。

隣の出雲大社上総協会は、縁結びで有名な島根の出雲大社の正式な分院で、関東ではここと相模原にしかない貴重な神社なのだとか。

なお、国吉駅にもこの国吉神社のPRとして駅舎に大しめ縄が飾ってあります。国吉駅でしめ縄が気になったら、ぜひこちらの神社にも足を運んで2人の縁をお祈りしてみてはいかがでしょう。

公式URL:国吉神社・出雲大社上総教会

貴重な鉄道車両内でTKGが味わえる「ポッポの丘」

ポッポの丘に展示されている引退した鉄道車両

終点の上総中川駅から徒歩で約30分ほどのところにある「ポッポの丘」には、引退した鉄道車両が展示されています。貴重な車両を多く保有・展示していて、車両の中に入ることもでき、鉄道ファンにはたまらないスポットです。

鉄道関連のグッズやお土産が販売されているほか、施設内にある「カフェTKG」では、地元の農場直送の産みたて卵を使った「たまごかけごはん(TKG)」を堪能できます。

カフェのごはんは一部の展示車両内にも持ち込めます。引退車両内で食べるTKGは、一味違った美味しさがあるかも!

公式URL:ポッポの丘

【現在休館中】徳川四天王のひとり、本多忠勝ゆかりのお城「大多喜城」

「大多喜城」は、徳川四天王のひとり、本多忠勝が住んでいたお城です。堀や大井戸など当時の遺構がいくつか残されているほか、千葉県立中央博物館大多喜城分館として天守も再現されています。お城好きなカップルには、ぜひ訪れてみてほしいスポットです。

お城のある大多喜町は、この大多喜城を中心に城下町として発展した経緯をもち、「房総半島の小江戸」とも呼ばれたのだとか。

大多喜城の最寄り駅である大多喜駅の周囲は、かつての城下町の雰囲気を残しているので、その辺りの散策も楽しいですよ。

参考URL:大多喜町公式サイト「大多喜城」

美味しいおそばをリーズナブルな価格で!「そば処 くらや」

「デートのお昼はお店で食べたい」というカップルには、大多喜城下町通り沿いにある「そば処 くらや」がおすすめです。昭和の雰囲気漂う店内では、リーズナブルな価格で美味しいおそばをいただけます。

地元では人気のおそば屋さんで、時間が遅いと売り切れになってしまうこともあるそう。訪れる際は時間に要注意です。

その他のデートスポット

  • 大原漁港:毎週行われる「港の朝市」が魅力的!(最寄り駅:大原駅)
  • 養老渓谷:養老川沿いの美しい渓谷。房総随一の温泉郷でもある(最寄り駅:上総中野駅)

まとめ:「いすみ鉄道」に乗り、房総半島の自然と人の温かさに癒やされよう

房総半島のおだやかな景観を眺めながらの列車旅は、2人の心を癒してくれると思います。鉄道職員さんや、地域の人々の温かさが溢れているのも、いすみ鉄道ならでは!

沿線には房総半島の自然や歴史を感じられるスポットがたくさんありますので、気ままにぶらりと途中下車して立ち寄ってみるのがおすすめです。

運行体験イベントや台湾ランタン列車などもあるため、列車への乗車目的で訪れても存分に楽しめます。ここだけの体験を2人で満喫しましょう。

ローカル線でのんびりとした列車旅を検討しているカップルは、ぜひ今回のプランを参考にしてみてくださいね。