生島足島神社で体験する伝統の神前式|長野県が誇る風光明媚な結婚式会場
この記事では、生島足島神社での結婚式について解説をしています。
長野県上田市の風光明媚な土地にある生島足島神社は、生島大神・足島大神の二柱を祀る神社です。
池に浮かぶように見える本社社殿での神前結婚式は、雅楽の演奏や優雅な巫女舞が奉納され、日本古来の伝統が感じられると人気です。
日本ならではの伝統を感じる神前結婚式を検討している方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
大地を御神体とする生島足島神社の歴史と魅力
長野県上田市に鎮座する生島足島神社は、上田電鉄別所線の下之郷駅から徒歩約5分の距離にある神社です。約80台駐車可能な無料駐車場もあり、車での列席も可能です。
生島足島神社には万物に生命力を与える「生島大神」と、万物に満足を与える「足島大神」の二柱が祀られています。
大地そのものが御神体として祀られている御本殿は、日本最古の形式のひとつと言われる池心の宮園池(いけこころのみやえんち)が魅力です。
夫婦円満の象徴とされる欅の大木がある生島足島神社は、末永い幸せな結婚生活を願う神前式を行いたい方におすすめです。
今回は生島足島神社で結婚式の担当をしている古川とし子さん、巫女の横⼭実早紀さん・樋⼝真⾐さんにお話を伺いました。
奈良時代から続く生島足島神社の由緒ある歴史
インタビュアー
生島足島神社が、どのような神社か教えてください。
担当
生島足島神社には、万物に生命力を与える生島大神、万物を満ち足らしめる⾜島⼤神という、二柱の神さまが祀られております。
創建の年代は明らかではないのですが、すでに奈良時代、平城天皇より土地の寄進があったとの記録がございます。
生島大神と足島大神は上宮にお鎮まりになっており、下宮の摂社は多くの御子神に恵まれました諏訪大神が、そして子安社には夫婦神の子安大神がお祀りされています。そのため安産祈願に訪れる方も多いですね。
当社は歴代の帝の崇敬厚く、今日までの長い歴史がございます。
インタビュアー
奈良時代以前、古来より崇められてきた神社なのですね。お祭りも有名だと伺いました。
担当
はい、祭事もたくさんございますが、特に寅年と申年に斎行される「御柱祭」は重要な神事です。山から伐り出された御柱を境内に建てますが、他にも神事行列などもあり賑わいます。地元の方はもちろん、遠方からも多くの方々がお祭りを見にいらっしゃいます。近くの駅では臨時列車を運行するほどです。
インタビュアー
6年に1度しか斎行されないとは、大祭は貴重な機会になりますね。次回は、ぜひ私も御柱祭を拝見したいです!
生島足島神社の見どころ:歴史的文書と縁結びの御神木
インタビュアー
訪れた場合の見どころや、おすすめはありますか?
担当
たくさんあるのですが・・・。当社はたいへん広い境内があり、御本社のほかにも摂社の諏訪神社が鎮座します。また、武田信玄が必勝を祈った古文書など貴重な資料が展示されている歌舞伎舞台は県宝に指定されています。
樹齢800年を越える「夫婦欅」や1本の根から親子の欅が生えている「家族欅」など、ご夫婦、ご家族の幸せを祈願して毎年大勢の方がお参りにいらっしゃいます。
インタビュアー
境内は本当に広いですね。御社殿を囲むようにある神池は朱塗りの橋などがあり、境内を散策するだけで身も心も洗われるような美しい景色だと感じました。
担当
神池にはガチョウや鴨もいます。ぜひお参りにいらして、そのまま境内をめぐり散策を楽しんでいただけたらと思います。
インタビュアー
カップルのデートスポットとしても、素敵な場所ですね。友人と参拝し、いつかここで神前結婚式をと願いながら境内を散策したいと思います。
生島足島神社の神前結婚式:特徴と魅力
縁結びの神社から始まった神前結婚式の伝統
インタビュアー
生島足島神社で神前結婚式を行うようになったのは、いつ頃からなのでしょうか?
担当
生島足島神社はたいへん長い歴史がございます。神前結婚式は古来からというわけではありませんが、当神社には樹齢800年を越える夫婦欅がございまして、夫婦円満の御神木と崇められています。
良縁に恵まれるご利益もあり、出会いのご縁から結婚式へと自然な流れのなかで始まったのではないでしょうか。
インタビュアー
夫婦円満の御神木が、あるのですね。生島足島神社は安産祈願でも、有名と伺っております。良縁にめぐまれ、こちらで神前結婚式を望む方も多くいらっしゃるのでしょう。
神前での誓いが育む夫婦の敬愛の心
インタビュアー
神前結婚式とその他の結婚式で、大きな違いやメリットはありますか?
担当
神前結婚式では心身を清め、三三九度を行い、新郎新婦が声をあわせ夫婦の契りを結ぶことを御神前に誓います。
神さまにふたりの門出をご奉告し誓いをすることで、互いに敬愛する気持ちを大切に過ごすことができるのではと思います。
インタビュアー
厳かな儀式を行うことで、より深くふたりの記憶に残り、思いやりをもった夫婦生活を築いていけそうです。
雅楽と巫女舞が彩る厳かな神前式の魅力
インタビュアー
生島足島神社ならではの、メリットなどはありますか?
担当
境内がたいへん広く参道も長いので、新郎新婦と参列者の方々が社殿に向かう参進も充分に時間をとってお進みいただけます。白無垢や打ち掛け姿の新婦さんが緑の中を歩んでいく姿はとても美しく、参拝者の皆さんも感動されます。
インタビュアー
参進は朱色の傘が鮮やかで、たいへん華やかな儀式です。他の参拝者の皆さんから祝福を受けたりと、素敵な思い出となりますね。
担当
はい、あとは雅楽の演奏もあり厳かな結婚式が挙げられることも皆さんに喜ばれております。また、挙式は3つのプランをご用意しているので、新郎新婦さんのご希望にあったものを選べるのも好評です。
インタビュアー
お話を伺っていますと、まったく知識のない方でもこちらの神前結婚式なら安心してお任せできると感じました。
これまで神社にご縁のなかった方も一度参拝にきて、ブライダル業者さんに相談することで、具体的な神前結婚式の様子がわかるのではないでしょうか。
生島足島神社の神前結婚式:儀式の流れと意味
インタビュアー
生島足島神社の、神前結婚式の流れについて教えてください。
担当
以下のような流れになります。
一、修祓
一、報鼓・参進
一、斎主一拝
一、献饌
一、祝詞奏上
一、夫婦盃(三三九度)
一、指輪交換
一、誓詞奏上
一、奉奏
一、⽟串拝礼
一、撤饌
一、斎主一拝
一、親族盃(親族固めの儀)
一、境内順拝
インタビュアー
難しい漢字が並ぶように感じますが、詳しく教えていただけますか?
担当
たとえば修祓は心身のお清めで、参進は御社殿まで新郎新婦や参列者の方々がお進みになっていくことです。
献饌と撤饌は神前にお供物を供えること、納めにお供物を徹することです。実際の挙式ではご説明いたしますので、安心なさってください。
奉奏は挙式のプランによりますが、雅楽の調べにのせて巫女舞を奉納いたします。
インタビュアー
日本古来の優雅な雅楽の演奏や巫女の舞があるとは、厳かでありながら華やかな挙式が目に浮かぶようです。
和装や日本伝統の良さだけではなく、それぞれ意味のある儀式を行うことで、ふたりの心のよりどころとなるのではないでしょうか。最近、神前結婚式を望むカップルが増えているというのもうなずけます。
挙式カップルと参列者の声:生島足島神社での思い出
インタビュアー
挙式されたご夫婦、または参列者の方々からはどのような感想が多いですか?
担当
たくさんのお声を頂いているのですが、やはり多いのは「神前式結婚をしたいと思っていたので、かなうことができて良かった」という感想ですね。
また生島足島神社は地域に敬愛されており、ご両親さまがこの神社で挙式をしたので、自分たちも生島足島神社で挙式しようと思っていた、というように二代続けて挙式をなさる方も多いです。
インタビュアー
親子二代に渡り同じ神社で神前結婚式を挙げるとは、素敵なお話ですね。
担当
はい、実際にいろいろな人生の節目でこちらの神社に来ていたご縁があって「ぜひ挙式も生島足島神社で」という方が多いですね。挙式でもお世話になって感謝していますというお話を伺うと、とても嬉しく思います。
インタビュアー
小さい頃からお参りしていた神社、ご両親が挙式された神社、お祭りを見にいっていた神社、ふたりでデートした場所、何かご縁があるところで結婚式を挙げるのは素晴らしいことだと思います。
お身内の方もきっと晴れがましく、幸せな気持ちになれるでしょうね。
心に残る神前結婚式のエピソード
インタビュアー
今までに執り行われた神前結婚式で、印象に残ったエピソードなどがあれば教えてください。
担当
ご病気のお母様がお嬢様の花嫁姿を見たいとのことで、病院からベッドを持ち込み、看護師さんも付添って参列していただいたことがございます。お式を無事に挙げることができ、お母さまにも喜んでいただき本当に感動いたしました。
おふたりとご家族のためにお手伝いできたことは一生忘れられない思い出ですね。
インタビュアー
娘さんの晴れ姿を見られたお母さまも感激なさったことでしょう。アットホームなお式を挙げられる神前結婚式の良さが改めて感じられるお話ですね。
生島足島神社の神前結婚式Q&A:予約から当日まで
神前結婚式の予約時期と申込み方法
インタビュアー
挙式の予約は、何ヶ月前頃から可能でしょうか?
担当
おおむね6カ月前後~2カ月前までとなっております。予約などについてはご相談いただければと思います。
インタビュアー
皆さん挙式ということであれば、それなりの準備期間があると思います。半年くらい前の予約を心がけると、希望の日時が取りやすいかもしれませんね。
生島足島神社の挙式実績:月間平均と人気時期
インタビュアー
生島足島神社では毎月、何組くらいの挙式が行われていますか?
担当
時期にもよりますが、だいたい月に3組くらいです。
インタビュアー
週末に1組の挙式が、あるようなイメージですね。生島足島神社は祭事も多いので、スケジュールは早めに確認したほうが良さそうですね。
神前式でのドレス着用:和洋折衷スタイルの可能性
インタビュアー
ウェディングドレスで、神前式に臨まれる方はいますか?
担当
当社ではドレスでの挙式も可能です。実際にセレモニードレスをお召しになる方はいらっしゃいます。境内に業者の方がおりますので、貸衣装や着付け、ヘアメイクや写真撮影など式全般についてお任せできますので、こちらを利用される方が多いですね。
インタビュアー
ブライダル業者さんの紹介というのはよく聞きますが、生島足島神社では境内に業者さんがいらっしゃるのですね!その場で相談できますし、神前結婚式について詳しいでしょうから安心してお任せできますね。
生島足島神社の神前結婚式プランと料金案内
神楽殿挙式 | 80,000円 |
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御本社挙式 | 100,000円 |
御本社特別挙式 「豊栄」 |
200,000円 |
生の雅楽演奏と巫女さんによる「豊栄の舞」が奉納されます。境内から本社に向かい新郎新婦と参列者が歩く「参進」でも雅楽の演奏者が列に加わり華やかです。
今日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
取材を通して感じた生島足島神社の魅力と神前式の意義
神池に浮かぶ神島にたたずむ御本社で執り行われる神前結婚式はさぞ美しく、厳かな儀式になることでしょう。
ここ生島足島神社は「いのちを与えてくれる神さま」と「万物を満ち足らしめる神さま」がいらっしゃると、ご担当者様が教えてくれました。取材を終えて改めて振り返ると、「命」と「満ち足りた心」がいかに私たちにとって大切なことかを実感します。
生命は何より大切なものであり、心が満ち足りると幸せな人生が送れます。生きる上で最も大切なことを与えてくださる神さまへ祈りを捧げに、いつかまた訪れたいなという思いを抱いた取材でした。
生島足島神社:アクセスと基本情報
住所 | 〒386−1211
長野県上田市下之郷中池 |
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電話番号 | 0268-38-2755 |
公式サイト | https://www.ikushimatarushima.com |