高畠町の映えスポット巡りで幻想的な風景に浸るデート|山形県

今回の記事でご紹介するのは、高畠町(たかはたまち)観光協会の藤田さんにお聞きした情報を元に考えた、高畠町の撮影スポットをめぐる、"映え"デートプランです。

高畠町は山形県の南東部に位置する盆地帯にあります。山や丘に囲まれた稔り豊かな美しい町で、それを意味する「まほろばの里」と呼ばれ、四季の美しい風景や農作物に大変恵まれているんです。

町の史跡が残る公園やダイナミックな景色に圧倒される映えスポットもある、魅力的な町ですよ。

今回は、2人のデートの記念に映えショットを残せる場所を選びご紹介します。高畠町でのデートをお考えのカップルは、ぜひ参考にしてください。

高畠町の映えスポット巡りおすすめルート

高畠町の観光スポットは、駅から車で30分ほどのエリアに集中しているため、サイクリングで周ることも可能です。高畠駅ではレンタサイクルの貸し出しを行っているので、サイクリングで周りたいカップルは、まず高畠駅を訪れるとよいでしょう。

太陽館のレンタサイクル
▲JR高畠駅の駅舎を兼ねた複合施設「太陽館」でのレンタサイクル貸出。

高畠駅では、電動アシスト自転車、ロードバイク、タンデム自転車など、60台以上のレンタサイクルを完備しています。サイクリングで巡る方は、かつての線路跡を活用した「まほろばの緑道」という遊歩道からスタートするのがおすすめです。

遊歩道では桜並木の景色がどこまでも広がり、ペダルをこぎながら心も弾んできますよ。

まほろば古の里(いにしえのさと)歴史公園では、季節ごとの色鮮やかな景色が見事で、何枚でも撮影したくなります。ライトアップされた幻想的な風景も心に残りますよ。

瓜割石庭公園(うりわりせきていこうえん)では、採石場跡地のダイナミックな高畠石の光景に驚かされます。さまざまなアングルから、2人だけのインパクトある1枚を残してください。

冬には高畠駅を中心に「まほろば冬咲きぼたんまつり」が行われます。会場では、雪の中に浮かび上がるように鮮やかな牡丹が並び、可愛らしい写真を撮ることができるでしょう。

まほろば冬咲きぼたんまつりの展示
▲藁の囲いの中から、色鮮やかな表情をのぞかせる牡丹。

また高畠町では、生産量が日本トップクラスのデラウェアをはじめ、栽培の歴史も長いラ・フランスなど、多くの果物が栽培されています。

ぶどうの季節には「まほろば観光果樹園」を訪れてみてはいかがでしょうか。ぶどうが花のように盛り付けされた「ぶどうパフェ」の映えショットも楽しめますよ。

このように、高畠町には自然の恵みと豊かさを感じられる人気スポットがたくさんあります。サイクリングで周ることもできますので、ぜひ計画を立てて映えスポット巡りに出かけてみましょう。

おすすめ"映え"スポット1「まほろば古の里歴史公園」

高畠町の「まほろば古の里歴史公園」
▲まほろば古の里歴史公園の秋の風景

まほろば古の里歴史公園は、縄文時代の景観と四季の美しい風景が魅力の公園です。敷地内には縄文時代の復元住居や古墳、考古資料館があり、三重塔を有する安久津八幡(あくつはちまん)神社もあります。

三重塔は季節ごとに変わる風景に溶け込み、高畠町のシンボルとして多くの人が訪れる人気スポットですよ。

5月初旬には菜の花と山桜、こいのぼりのコラボレーションが見られ、目を楽しませてくれます。

まほろば古の里歴史公園の春
▲桜を背景にこいのぼりが泳ぐ様子。

また10月後半から11月上旬は紅葉の最盛期で、野山の魅力がより一層増す風景になりますよ。

まほろば古の里歴史公園の秋
▲紅葉した山あいににひっそりと佇む三重塔。池には鳥の姿も。

春と秋に行われるイルミネーションも見どころで、園内は幻想的な雰囲気に包まれます。年末年始と冬のイベント時期に合わせた三重塔のライトアップもきれいですよ。

女性スタッフのアイコン
藤田さん

春は菜の花畑、夏はひまわり畑、秋はイチョウの木の下で撮影をしている姿が多く見られます。

おすすめは三重塔を入れた1枚!ライトアップで幻想的な写真になる

まほろば古の里歴史公園のインスタ画面
▲イルミネーションによって幻想的に浮かび上がる風景。(引用:インスタグラム

まほろば古の里歴史公園の人気の撮影スポットは、三重塔です。春には黄色い菜の花のじゅうたん越しに三重塔を映した1枚や、秋の紅葉をメインに三重塔を隅に入れたショットなど、工夫された写真がたくさんインスタにアップされています。

イルミネーションで浮かび上がる三重塔もきれいですね。幻想的な1枚を狙いたいカップルは、ライトアップの時間に訪れるとよいでしょう。

まほろば古の里歴史公園周辺の観光スポット

高畠駅からまほろば古の里歴史公園に行く途中には、見どころスポットが点在していますので、あわせてご紹介します。

レンタサイクルで周る方は、気になったスポットにぶらりと立ち寄ることもできますよ。

桜のトンネルがどこまでも続く「まほろばの緑道」

まほろばの緑道の春

「まほろばの緑道(りょくどう)」は、高畠鉄道・山形交通高畠線の線路跡を活用した遊歩道です。観光スポットを結ぶように伸びる約7kmの歩道には、700本ものソメイヨシノが植樹されています。

春のデートでは、桜のトンネルを自転車でくぐりながら散策していただくのがおすすめですよ。秋には、黄〜赤と移りゆく紅葉にも楽しませてもらえる人気のスポットです。

まほろばの緑道の秋
▲秋には桜の葉が見事に紅葉する遊歩道。

落ち着いた雰囲気でくつろげる「浜田広介記念館」

駅からサイクリングで10分ほど走ると、浜田広介(はまだひろすけ)記念館があります。山形県の童話作家・浜田広介の業績を伝えようと開館された施設で、館内では「日本のアンデルセン」とも呼ばれた「ひろすけ童話」の世界観に浸ることができます。

>>公式サイト:浜田広介記念館

人気の撮影スポット!石造りの駅舎が目を引く「旧高畠駅」

高畠町の旧高畠駅

旧高畠駅は石造りの駅舎で、外観には地元の高畠石が使われています。敷地内には当時運行されていた列車や線路などが保存され、建物は国の登録有形文化財に指定されています。

高畠町を代表する写真スポットとして人気があり、展示されている電気機関車や貨車をバックに撮影すると、ノスタルジックな1枚を残すことができますよ。

>>公式サイト:旧高畠駅

女性スタッフのアイコン
藤田さん

近年、まほろばの緑道や旧高畠駅でウェディングフォトを撮影するカップルも増えています。

昭和レトロな雰囲気でコーヒータイムを「昭和縁結び通り商店街」

旧高畠駅のすぐ先には、東西1kmほどに伸びる「昭和縁結び通り商店街」があります。昭和30年代をモチーフにした店舗が並んでいて、カフェや食事処もありますよ。

「昭和ミニ史料館」と題し、昭和レトロな展示を行っているお店では、昭和の雰囲気に浸れます。

甘いものが食べたくなったら、地元で人気の和菓子屋「おばこや」の花見団子がおすすめです。歴史の古いお店で、春の5種団子は売り切れ必至の人気商品。

まほろば古の里歴史公園の基本情報(アクセス)

住所 〒992-0302
山形県高畠町安久津2136
電話番号 0238-57-3844(高畠町観光協会)
開園時間・休園日 無休
アクセス ・JR山形駅より車で約1時間
・JR高畠駅より車で約15分
公式サイト https://takahata.info/log/?l=70087

おすすめ"映え"スポット2「瓜割石庭公園」

高畠町の「瓜割石庭公園」

瓜割石庭公園は、高畠町の名産「高畠石」の採石場を整備した公園です。高畠石は、古墳時代の石室から始まり、江戸時代では民家の石塀などに広く使われ、現在も採石が行なわれています。

園内には高さ50mもの巨大な岩壁がそびえ立ち、その圧倒的な光景は心に焼き付けられますよ。高畠町内では最近一番の映えスポットで、ライブ会場になることもあります。

ベストシーズンは夏で、岩に囲まれた空間は快適な清涼感が得られます。岩肌を見上げたり、石材のトンネルをくぐったりしながら、不思議な空間を楽しんでみてください。

岩に囲まれた空間で空を見上げて撮影してみよう

瓜割石庭公園のインスタ画面
▲そびえ立つ岩を見上げたショットは迫力があります。(引用:インスタグラム

岩の洞窟をくぐり抜けた先の、岩に囲まれた空間で撮影される方が多いようです。岩の合間から空を見上げた1枚は秘境のような雰囲気がありますね。

いろいろな角度から撮影すると、アート作品のような写真も期待できそうです。

瓜割石庭公園周辺の観光スポット

瓜割石庭公園を訪れた後、休憩できるスポットをご紹介しておきます。

色々な味を楽しめるジェラートがおすすめ「道の駅たかはた」

食事をするなら「道の駅たかはた」がおすすめです。

「レストラン縄文」は和食、洋食のほか、ジェラートも美味しいですよ。バニラ、カベルネソーヴィニヨン、ラムレーズン、イチゴミルク、カシス、黒ごま、白桃など、季節によって味わえる種類も変わります。

また、高畠町の観光案内や展示コーナーもあり、町の情報も得られます。レンタサイクルの貸し出しも行っていますよ(春~秋の季節)。

>>道の駅たかはた(公式サイト)

瓜割石庭公園の基本情報(アクセス)

住所 〒992-0302
山形県東置賜郡高畠町安久津
電話番号 0238-52-5433(道の駅たかはた)
 開園時間・休園日 無休
アクセス 【車】
東北中央自動車道「南陽高畠IC」から10分
【公共交通機関】
JR高畠駅から15分
※冬期間は積雪によりアクセス不可
駐車場:5~10台(大型車駐車不可)
公式サイト https://takahata.info/log/?l=70093

おすすめ"映え"スポット3「まほろば冬咲きぼたんまつり」

「まほろば冬咲きぼたんまつり」の展示
▲会場のステージに設置された大ぶりの牡丹。

「まほろば冬咲きぼたんまつり」は、高畠駅がメイン会場となって開催する高畠町の冬のイベントです。会場内には30基ほどの“こも”が設置され、約70鉢の牡丹が咲き誇ります。好きな牡丹と一緒に撮影する人が多いですよ。

「まほろば冬咲きぼたんまつり」の牡丹
▲藁の囲いの中から、色鮮やかな表情をのぞかせる牡丹。

牡丹の花をじっくりとご覧になりたい方は、昼間に訪れるのがおすすめです。

また、牡丹の花を囲っている「こも」の中には保温用の電球が常に点灯しており、日が落ちるとそれらが浮かび上がって幻想的な風景が広がります。

「まほろば冬咲きぼたんまつり」牡丹のライトアップ
▲メイン会場のライトアップ。昼間とは違った雰囲気を見せる雪の中の牡丹。

「まほろば冬咲きぼたんまつり」かまくらのライトアップ
▲かまくらの中でライトアップされた牡丹。

会場内にはイルミネーションも施され、夜は牡丹と光の競演を見にカップルが大勢訪れています。ライトアップの風景や写真映えを楽しみたい方は、夕方以降の時間帯がおすすめですよ。

「まほろば冬咲きぼたんまつり」牡丹のライトアップ
▲雪一面の景色にイルミネーションが映えます。

また会場内には、ビーフシチューや黒毛和牛すじ煮込みなど、温かいメニューを取り揃えたテント販売もあります。駅にはレストランもあるので、ラーメンから焼肉ランチまで、グルメを堪能できますよ。

イルミネーションをバックに、“こも”と牡丹を撮影して風情ある1枚に

まほろば冬咲きぼたんまつりのインスタ画面
▲雪の中ライトアップされた画像が並びます(引用:インスタグラム

イルミネーションをバックに雪の中に浮かび上がる牡丹を撮影すると、印象的な1枚が残せると思います。夜景モードで撮影するなど、ライトアップされた風景をきれいに撮るためのコツをチェックしておくと良いでしょう。

「まほろば冬咲きぼたんまつり」周辺の観光スポット

「まほろば冬咲きぼたんまつり」のメイン会場周辺にも、デートで楽しめるスポットや、イベント限定の周遊バスがあるのでご紹介しておきます。

フルーツワインも気になる「高畠ワイナリー」

「まほろば冬咲きぼたんまつり」は、よねおりかんこうセンター、高畠ワイナリー、道の駅たかはたが共催会場になっています。それぞれがメイン会場とは異なった展示をしているので、見て回ってもいいですね。

特に高畠ワイナリーは東北最大級のワイナリーで、高畠町ならではのフルーツワインもあります。JR高畠駅からも徒歩10分とアクセスが良く、ワインのお土産チェックにもおすすですよ。

>>公式サイト:高畠ワイナリー

学業成就におすすめ、日本三文殊の一つ「亀岡文殊」

車をご利用の方であれば、日本三文殊のひとつ「亀岡文殊」に行くのもおすすめです。知恵の神様として知られる格式高い場所で、学業成就や就職活動のためにお参りしてはいかがでしょうか。

>>参考サイト:松高山大聖寺(亀岡文殊)

温かいお湯でくつろげる「太陽館温泉」

太陽館温泉は、JR高畠駅の駅舎機能を備えたコミュニティ施設「太陽館」内の温泉施設です。まち巡りを終えた後は、温泉に浸かってデートをしめくくるのもいいですね。

>>公式サイト:太陽館温泉

イベント限定で周遊バスを運行「高畠ワイナリー&フォトスポットツアー」

高畠町では、イベント限定の町内巡りの周遊バスに無料で乗ることができます。JR高畠駅発着で、いま高畠町で話題になっている「映えスポット」と県内有数のお土産どころをガイド付きで巡りますよ。

運行日は2月12日限定で、所要時間2時間。JR高畠駅→高畠ワイナリー→瓜割石庭公園→旧高畠駅→よねおりかんこうセンター→JR高畠駅のルートです。

>>公式サイト:町内巡り周遊バスについて

「まほろば冬咲きぼたんまつり」の基本情報(アクセス)

開催場所 JR高畠駅「太陽館」(メイン会場)
〒999-2173
山形県東置賜郡高畠町大字山崎200-1
電話番号 0238-57-3844(高畠町観光協会)
開催日時 2023年2月9日(木)~2月12日(日)
10:00~20:00
アクセス ・東北中央自動車道米沢北ICから車で20分
・東北自動車道白石ICから車で60分
公式サイト https://takahata.info/log/?l=426110

食べる"映え"スポット4「まほろば観光果樹園」

まほろば観光果樹園では、6月~7月にさくらんぼ狩り、8月~10月頃にぶどう狩りが楽しめます。さくらんぼは40分間で食べ放題、主に佐藤錦や紅秀峰が味わえます。

一方、ぶどうの種類も豊富で、山形県名産のデラウェアをはじめ、スチューベン、ピオーネ、高墨、黄玉、シャインマスカットなど、時期によってさまざまな品種が食べ放題です。

直売所では、新鮮野菜や100%のストレートジュースなども販売しています。

おすすめ映えメニューはコレ!ぶどうパフェ

直売所は2022年にリニューアルオープンされ、併設のカフェでは果樹園のスイーツの提供が始まりました。ぶどうの時期には、採れたてのぶどうを贅沢に使ったぶどうパフェが登場します。

ぶどうが花開いたような豪華な盛り付けは、インスタ映えする写真撮影を楽しめますよ。パフェの上に乗るぶどうは、時期によって品種が変わります。なかでもシャインマスカットパフェが大人気!

ひとつのパフェをカップルで仲良くシェアするのもいいですね。

まほろば観光果樹園の基本情報(アクセス)

住所 〒992-0301
山形県東置賜郡高畠町二井宿183(ぶどう直売所)
電話番号 0238-52-4366(ぶどう直売所)
営業時間・定休日 9:30~16:30(最終入園16:00)
不定休
アクセス JR高畠駅より車で15分
公式サイト http://www3.omn.ne.jp/~mahorobb/

取材協力・画像提供:高畠町観光協会(https://takahata.info/