【山形県】東置賜郡高畠町の「浜田広介記念館」を中心に巡る!心を豊かにするデートプラン

今回ご紹介するのは、山形県の高畠町にある「まほろば・童話の里 浜田広介記念館」を中心にしたデートプランです。

「浜田広介記念館」は、数々の名作童話を残した浜田広介(ひろすけ)氏の物語の世界に入り込める場所。敷地内の庭園では、自然を感じながら作品に親しむことができます

ほかには、美味しい自然の恵みである地元の農産物が揃うグルメスポットと、ぶどう畑を併設した高畠ワイナリーを回りますよ。

こちらのデートプランには、自然のそばで知って・味わって・感じる体験が詰まっているので、心底くつろげると思います。

心の栄養補給にもぴったりです!ぜひ次のデートの参考にしてくださいね。

こんなカップルにおすすめ!
向いてる年代:全て
おすすめカップル:知る・学ぶことが好きなカップル
どんなデート?:心が豊かになるデート
目安時間:半日
目安予算:2人で8,000円

概要:高畠町の注目スポットを巡る充実のデートプラン

山形県東置賜郡高畠町にある「浜田広介記念館」と花壇

デートは高畠町をはじめ置賜(おきたま)の特産物が一挙に揃う場所「よねおりかんこうセンター」からスタートです。

地域で採れたもの・作られたものがぎゅっと集まっているので、「高畠町ってこんなところ」というのが感覚的につかめると思います。そして、よねおりかんこうセンターには近隣の特産物を活かした料理を供するレストランが4軒もあるんです!

デートを満喫するためにも、まずはしっかり腹ごしらえといきましょう。

12:00 よねおりかんこうセンターに到着
12:00〜13:00 よねおりかんこうセンターで昼食をとる
13:00〜13:30 よねおりかんこうセンターの直売品や特産品を見て回る
13:30〜14:30 浜田広介記念館の館内を見て回る
14:30〜15:00 浜田広介記念館の喫茶でひと休み
15:00〜15:30 浜田広介記念館の売店と庭園を見て回る
15:30〜17:00 高畠ワイナリーを見て回る

次に訪れるのが今回のメイン、「浜田広介記念館」です!

「浜田広介記念館」の滞在時間の目安は1時間ですが、スクリーン上映もあり、名作が揃う図書館に夢中になると、あっという間に時間が経ってしまうはず。

童話の世界を体現したような心踊る庭園を満喫するためにも、散策時間をゆったりと確保しておくのがおすすめですよ。

今回のフィナーレには、「高畠ワイナリー」を選びました。ぶどうや製法へのこだわりが非常に強く、日本はもとより世界中から今後ますます注目されそうな期待のワイナリーです。そんな未来へのワクワク感を、今後の二人に重ね合わせながら、仲を深めてくださいね。

名作童話の世界に魅せられる浜田広介記念館

山形県東置賜郡高畠町にある「浜田広介記念館」の本館展示室

浜田広介氏は、「日本のアンデルセン」と称される山形県の童話作家です。作品は童話や童謡が中心で、その作品数はなんと約1,000編!日本の児童文学の先駆け的な存在である浜田広介氏の業績を、広く永く伝えるべく誕生したのが「浜田広介記念館」です。

代表的な作品には「泣いた赤おに」「りゅうの目のなみだ」「よぶこどり」「むくどりの夢」などがあります。子供の頃に読んだという読者も多いことと思いますが、今読み返すことで心に響くものが多いのが、浜田広介氏の作品の特長です。幼少期の記憶をたどりながら、それぞれの物語に込められた作者の思いを知ると、心温まるひと時が過ごせると思います。

「浜田広介記念館」は、展示方法も魅力的。ただ作品と解説を並べるだけでなく、スライドボックス・お話の木・パタパタ絵本・マジックスクリーンなど実際に触れながら作品に親しむ仕掛けも待ち受けています。

「泣いた赤おに」と「りゅうの目のなみだ」は大画面での動画上映もあり、思わず涙腺が緩んでしまうかも。でも、パートナーの隣であればほろりときても、きっと大丈夫。そんな一面を見せ合うのも、二人の距離を縮めてくれることと思います。

他にも、ひろすけ童話をはじめ国内外の童話絵本や紙芝居など約3,000冊を閲読できるスペース「小さな図書館」や、童話のキャラクターの石像が立つお庭「ひろすけ庭園」もあります。童話の世界にじっくりと浸ることができますよ。

それでは、「浜田広介記念館」で学芸員を務める古畑さんに、施設について詳しく伺いましょう!

「日本のアンデルセン」と呼ばれる浜田氏の童話の世界を存分に味わえる

山形県東置賜郡高畠町にある「浜田広介記念館」の展示を見る人

編集部

浜田広介氏というと、すぐに作品が思い浮かぶ読者も多いことと思いますが、「浜田広介記念館」はどのような施設なのでしょうか?

古畑さん

当館では浜田広介の年譜や遺品、幼年時代にまつわる品々や代表作「泣いた赤おに」に関わる書籍・原稿をはじめとする、ひろすけ童話の関連資料を展示しています。

浜田広介は山形県出身の童話作家で、「日本のアンデルセン」とも呼ばれています。日本児童文学の先駆け的な存在で、作家人生50余年の間に約1,000編もの童話や童謡を世に送り出しました

代表作品には「泣いた赤おに」「りゅうの目のなみだ」「よぶこどり」などがあります。ぜひ当館にお越しいただき、浜田広介の愛と善意の童話を、見て聞いて触れていただきたいと思います。

編集部

「浜田広介記念館」は郷愁を誘うような民家風の建物で、自然と心が和みますね。館内にも木材が多用されていてのんびりとした雰囲気があり、心安らかに作品に没頭できるように感じました。

浜田広介氏は「人間を本質的に善なるものととらえること」を信条とされていたそうですが、どの作品も優しい語り口調でありながら心に強く訴えるものがありますね。

幼い頃に絵本で読んだという方や、教科書に載っていたという方も多いことと思いますが、大人になった今だからこそ新たに感じるものもありそうです。

「泣いた赤おに」「りゅうの目のなみだ」のスライド上映は必見

編集部

これぞ「浜田広介記念館」ならではというような、展示や体験について教えてください。

古畑さん

「泣いた赤おに」「りゅうの目のなみだ」という童話作品のマルチスライドを30分おきに上映しています。

また、小石に絵を描く「ひろすけ小石」やぬりえ、折り紙などの体験も有料で用意しております。「ひろすけ小石」は描いた後、当館の玄関スペースなどに置くことができるので、また来館した際には描いた石を探すとワクワクしていただけると思います。

山形県東置賜郡高畠町の「浜田広介記念館」にあるひろすけ小石
▲「鬼はどんな顔をしてたっけ?」と思いながら絵を描くと童心に帰りそう

編集部

絵本には自分のペースで童話の世界に入り込める魅力がありますが、スライドはやはり映像と音による臨場感とインパクトが魅力的ですね。

それぞれ約15分間ですが、すっかり見入ってしまい、あっという間に感じました。思わずうるっときてしまうシーンもあり、スライド上映の後もしばらくそこに座っていたくなるような感覚になるかもしれません。

小石に絵を描くというのは日常なかなかできない体験ですし、作品鑑賞後の余韻に浸りながら思いを絵に託すのは貴重な経験になりそうです。参加料が50円というのも良心的ですね。気軽にトライできそうです。

ちなみに、古畑さんが特に好きな展示はどちらですか?

古畑さん

私のお気に入りは「泣いた赤おに」の関連資料です。広介は推敲癖があり、「泣いた赤おに」も改題や改作を繰り返しました。「泣いた赤おに」のマルチスライドの鑑賞後に、ぜひご覧いただければと思います。

山形県東置賜郡高畠町にある「浜田広介記念館」の常設展の展示風景
▲年譜を見ると「あのお話もひろすけ作品だったのか!」と気づくこともありそう

編集部

「泣いた赤おに」はファンが多いですし、まさに名作ですよね。私も大好きでしたが、改題や改作がなされていたというのは今回初めて知りました。書籍や原稿などで変遷をたどると、作品に込められた思いをより深く感じることができ、「泣いた赤おに」がますます好きになりそうです。

「泣いた赤おに」の関連資料の他にも、浜田広介氏の年譜や遺品などの展示もありますね。

「泣いた赤おに」が生まれたのは浜田氏が40歳の時だったということを年譜で知り、年を重ねても精力的に作品を作られた様子に勇気付けられました。

作品だけでなく浜田広介氏ご本人について知れる点も、「浜田広介記念館」の魅力と言えそうです。

廊下スペースにあるひろすけ童話の絵や造形作品にも注目を!

山形県東置賜郡高畠町にある「浜田広介記念館」で行われた絵本原画展の様子

編集部

「浜田広介記念館」には、企画展や期間限定の催しなどはありますか?

古畑さん

過去には「鬼」「世界の童話」をテーマにした企画展や絵本原画展、書簡展などの企画展を行いました。企画展は主に夏に開催しています。

廊下スペースにあたるギャラリーでは、子供たちのひろすけ童話の絵や造形作品などの展示を随時行っています。

編集部

子供たちの絵や造形作品には、企画展とは異なる魅力がありますね。それぞれ子供ならではのユニークな視点も興味深く、ひとつひとつ眺めると、自分自身の幼少の頃の思い出や気持ちがよみがえることもありそうです。

カップルで幼少期の話をしあうと、パートナーの魅力を新発見できるかもしれません。ぜひ会話を楽しみながら眺めて欲しいですね。

>>展示企画の年間スケジュール

浜田広介氏の生家も見学しよう

山形県東置賜郡高畠町の「浜田広介記念館」にあるひろすけ生家

編集部

「浜田広介記念館」は、広々とした庭園があるのも魅力だと感じましたが、館外の楽しみについて教えてください。

古畑さん

庭には、「りゅうの目のなみだ」の池や「泣いた赤おに」に登場する赤おにや青おにの石像など、ひろすけ童話をモチーフにしたものが多数あり、散策することができます。

水をかけると色が変わる「赤おに像」もあります。ぜひ「赤おに」像と並んで記念撮影をしてください。

また敷地内には、江戸時代末期に建築された木造平屋建て農家造りの、ひろすけ生家があります。広介が子どもの頃に住んでいた建物で、当館の敷地内に移築復元しました。生家の中にも入ることができますので、ぜひ内部をご覧ください。

編集部

池の中には魚やオタマジャクシなどが生息していて、物語の世界と現実世界が交錯し、作中に入り込んだような感覚になりますね。

浜田氏の生家は、囲炉裏があったり煙り抜きの破風があったりと非常に趣深い建物ですね。浜田氏のぬくもりが残っているような雰囲気もあり、優しい空間だと感じました。

展示を巡った後は売店でお土産を探そう

編集部

「浜田広介記念館」での、展示以外の楽しみについて教えてください。

古畑さん

当館には喫茶・売店コーナーがあります。喫茶ではコーヒーなどのドリンク、売店では「ひろすけ童話」の絵本や記念館のオリジナルグッズなどを販売しています。

編集部

喫茶コーナーは席数も多く、ゆっくりと過ごせそうですね。ひと休みしている間も童話の世界が続いているような気分になりそうです。

売店で売られているオリジナルグッズの中には、「浜田広介記念館」でしか購入できないものもあるそうですね。赤おにゼリーなど、カップルのおうちデートを盛り上げてくれそうなものも多いように思いました。

浜田広介記念館の口コミ評価

編集部

「浜田広介記念館」を訪れた方からは、どのようなご感想がありますか?

古畑さん

「浜田広介の作品は、とても素晴らしく心温まる作品ばかりで感動した」「普段忘れている思いやりに気づかされた」といったお声をいただいています。

館内も屋外も魅力たっぷり

編集部でもインターネットで口コミをチェックしてみました。参考になりそうなものを、いくつかピックアップして紹介します。

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心の栄養補給をするような気分になる
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スライド上映は何度見ても泣いてしまう
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スタッフの方の接客が温かく心地よく過ごせる
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池がある庭は、まるで童話の世界のよう
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復元展示されている浜田広介の生家も無料で入れておすすめ
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お庭も広々としていて癒される

作品の世界に浸っていることが伺える声が多く、大人も子供も楽しめる場所であることがわかります。「心温まるデートをしたい」と考えているカップルにはぴったりですね。

浜田広介記念館からのメッセージ

山形県東置賜郡高畠町にある「浜田広介記念館」を池越しに眺めた様子

編集部

「浜田広介記念館」への来館を検討しているカップルへ、メッセージをお願いします。

古畑さん

温かい童話の世界にじっくり浸ることができる施設です。館内には絵本を中心とした図書スペースもありますので、ぜひゆっくりとした時間をお過ごしください。

編集部

優しい気持ちになるような素敵な施設ですね。本日はありがとうございました。

浜田広介記念館の基本情報

住所 〒992-0334
山形県東置賜郡高畠町大字一本柳2110
アクセス 【電車】
「高畠駅」よりタクシーで5分、徒歩で20分、自転車で約10分
※高畠駅にレンタサイクルあり

【車】
・「南陽高畠IC」より5分
・「白石IC」より国道113号線で1時間

【バス】
山交バス「浜田広介記念館前」下車後、徒歩3分
※バスの運行は平日のみ
営業時間 9:00~17:00(16:30受付終了)
※12月1日~3月31日は9:30~17:00(16:30受付終了)
休館日 ・月曜日(祝日の場合は翌日休)
・祝日の翌日
・年末年始(12月28日~1月4日)
※展示替えのため臨時休館する場合あり
駐車場 あり

入館料

※かっこ内は団体料金(団体は15名以上)

・大人:500円(300円)
・学生:300円(200円)
・小中学生:200円(100円)
比較的空いている時間帯 ・平日(春や秋など学校や幼児施設など団体利用時は除く)
・土日祝日の14:00以降
公式サイト http://hirosuke-kinenkan.jp/

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です

浜田広介記念館の前後に訪れたい周辺デートスポット

「浜田広介記念館」と合わせて訪れたい、周辺のおすすめスポットを紹介します。

高畠町にはワインや季節の果物などおいしいものがたくさんあります。ここからは町の魅力がたっぷりと詰まった場所をピックアップしていますので、ぜひ二人で足を運んでみてくださいね。

周辺のおすすめデートスポット

地元の農産物と特産品が集結「よねおりかんこうセンター」

置賜の新鮮な農産物や特産物が集まるスポットです。デートの記念品やお土産探しにもぴったりですが、特に注目して欲しいのは、よねおりかんこうセンターの飲食店です!

米沢牛・黒毛和牛をカジュアルにいただける「よう山亭」など4軒も軒を連ね、多種多様なご当地グルメがイートインできますよ。その味の評判が良いのもポイントで、きっと二人とも満足できるはず。そこまでお腹が空いていない際は、牛串や牛肉入りコロッケをいただくのもおすすめです。

「浜田広介記念館」からは車で約5分です。

よねおりかんこうセンター:https://yoneorikankou.com/

ワイナリー見学もできる「高畠ワイナリー」

1990年に誕生し、世界の銘醸地に並ぶプレミアムワイナリーを目指しているのが「高畠ワイナリー」です。自社農園を保持し、地元の農家が育てたぶどうやさくらんぼ、ラ・フランスも使用しながら、こだわり抜いた製法で醸造されるワインは一度試す価値ありです。

ワイナリーでは、ワインやおつまみを買ったり、ワインの製造工程を見学することもできます。白ワイン入りのオリジナルソフトクリームもぜひ試してみてくださいね。「浜田広介記念館」からは車で7分程度です。

高畠ワイナリー:https://www.takahata-winery.jp/

まとめ:高畠町でのんびり過ごして心をストレッチ!

「浜田広介記念館」は童話の世界に浸り、心の底からのんびりできる場所です。またデートで回る「よねおりかんこうセンター」や「高畠ワイナリー」も、高畠の自然が育んだ美味しさにゆっくりと向き合うことのできる場所です。

のどかな雰囲気の漂う高畠町で、心のびやかな休日を過ごしてくださいね。