【新潟県】旧齋藤家別邸と周辺で歴史に触れ、古町花街でランチを堪能するデート

この記事では、新潟市にある「旧齋藤家別邸」をメインに、新潟市について学べる美術館・博物館を見学し、古町花街で贅沢ランチを堪能するデートプランを紹介します。

旧齋藤家別邸は、国指定の名勝である庭園が美しい施設です。お庭だけでなく、数寄屋造りで自然と調和した建物もとても美しいんですよ。また、建物内では庭園を見ながらお抹茶と和菓子を味わうこともできます。

新潟市ならではの砂丘地に建てられた旧齋藤家別邸を訪問する前後には、新潟市美術館や新潟市歴史博物館(みなとぴあ)も訪問し、より深く新潟市について学んでみましょう。

今回はそんな新潟市の歴史や文化について知る、大人のためのデートをご紹介します。

こんなカップルにおすすめ!
向いてる年代:20歳以上
おすすめカップル:歴史好きカップル、特別なランチタイムを過ごしたいカップル
どんなデート?:新潟市の歴史に触れ、リッチなランチタイムを過ごすデート

概要:新潟市の文化や歴史が学べる場所を巡るデート

今回メインでご紹介する「旧齋藤家別邸」の近くには新潟の歴史や文化がわかる美術館と博物館があり、ランチにピッタリな古町花街も徒歩圏内にあります。そこで、美術館や博物館と古町花街を訪問するデートプランを考えました。

今回のデートのメイン
旧齋藤家別邸
周辺のデートスポット
・新潟市美術館
・新潟市歴史博物館(みなとぴあ)
ランチにおすすめのお店
・割烹 螢
・燈里屋
・ふくをよぶ店 かき忠

「旧齋藤家別邸」は1時間程度で回れる施設ですが、建物もお庭も貴重な文化財です。見学する際、建物内では靴下の着用が必要です。またお庭に穴が開かないよう、ヒールのない靴を履いて静かに見学しましょう。

「新潟市美術館」は、旧齋藤家別邸から徒歩10分以内で行ける美術館です。美術館の第二駐車場は旧齋藤家別邸の見学時にも使えるため、新潟市美術館と旧齋藤家別邸は続けて訪問すると良いですよ。

みなとぴあの愛称で知られる「新潟市歴史博物館」は、旧齋藤家別邸から車で10分、バスだと20分近くかかります。周辺の道は水辺に沿って整備されているため、新潟港や信濃川を眺めながらゆっくり散策するのもおすすめです。

新潟の歴史に触れるデートでのランチは、花街文化が今に生きる古町花街の料亭や飲食店を利用しましょう。今回ご紹介する「割烹 螢」や「燈里屋」は、ラグジュアリーな空間で贅沢なランチがいただけるのに比較的リーズナブルで、訪問しやすいお店です。

中でも「ふくをよぶ店 かき忠」のランチセットは、老舗料亭の味を1,000~1,500円とリーズナブルに味わえます。歴史的にも有名な昭和初期の文人墨客(高浜虚子など)が通った名店ですので、歴史好きな方には特におすすめですよ。(日曜は休み)

それでは今回のメインとなる「旧齋藤家別邸」について、詳しくご紹介します。

約100年前に新潟の豪商によって建てられた「旧齋藤家別邸」

白壁通りから見た旧齋藤家別邸

旧齋藤家別邸は、新潟の豪商「齋藤家」の四代目・齋藤喜十郎の別荘として約100年前に建てられました。多くの企業や銀行の取締役・監査役を務めた齋藤喜十郎は、新潟県多額納税者として貴族院多額納税者議員になったこともあり、大きな財力がありました

そんな齋藤喜十郎が建てた別荘には、砂丘地の高低差を活かした広大な回遊式庭園があり、国指定名勝となっています。ただ庭園だけでなく、豪華な内装ながらも庭園と調和するように建てられた数寄屋造りの建物も見どころのひとつです。

施設の中では、老舗店の和菓子とお抹茶がいただける喫茶コーナーがありますし、手作り体験やお庭の見方、日本文化について学べるセミナーも多数開催されています。落ち着いた空間で歴史や文化に触れることができるため、大人のカップルには特におすすめです。

また、施設内は撮影できる場所がたくさんあります。周りへの配慮はもちろん必要ですが、どの季節に訪れても素敵なお庭が見られるため、ぜひ写真にも収めてくださいね。

今回は「旧齋藤家別邸」の学芸員で広報も担当されている久保さんに、施設の魅力や見どころを教えていただきました。

「旧齋藤家別邸」の庭園は新潟市初の国指定名勝

旧齋藤家別邸で学芸員をされている久保さん
▲今回インタビューにお答えくださった久保さんです!

編集部

旧齋藤家別邸は趣のある建物とお庭があって、大人のカップルにピッタリなデートができそうだと感じました。まずは旧齋藤家別邸について教えてください。

久保さん

当館は、新潟三大財閥とも称された豪商「齋藤家」の四代・齋藤喜十郎が、大正6年から9年にかけて造った別邸です。砂丘の地形や植生を巧みに利用した庭園は、渋沢栄一邸の作庭にも関わった東京根岸の庭師の作とされ、大正期における港町・商都新潟の風土色を豊かに伝えています

また、庭に向けて開放的に作られた建築は、凝った意匠や銘木が随所に見られる近代和風建築の秀作とされます。平成27年には「旧齋藤氏別邸庭園」として新潟市初の国指定の名勝にもなりました。

編集部

旧齋藤家別邸のお庭は、街中にあるとは思えないような静けさと美しさですし、「砂丘地の高低差を活かして作られた大正期の貴重な庭園」として国から評価されるのも納得できます。

お庭そのものも美しいですが、建物の中から外を見ると建具が額縁のようで、お庭が絵画にも見えて表情が変わりますよね。建物の落ち着いたたたずまいと、生命力が感じられるお庭のコントラストもとても素敵です!

お庭や古民家のような建物が評価されている場所は、日本中探すとたくさんあると思いますが、久保さんが「旧齋藤家別邸ならでは」と感じるのはどのような点でしょうか?

久保さん

市街地にありながら、砂丘の地形を活用したダイナミックな景観を楽しめる庭園は、全国的にも珍しいと思われます。写真映えする撮影ポイントも多いので、ぜひ自分だけの最高の一枚を撮っていただきたいです。

庭園では季節ごとにさまざまな表情を見ることができます。例えば、春にはツツジなどの明るい花が咲き、夏は深緑に包まれ、秋は見事な紅葉が視界を埋め、冬には雪国らしい雪景色を鑑賞できます。

広間から春の庭園を眺めた様子
▲春の庭園には温かい光が差し込みます

夏の庭園の様子
▲夏の庭園はみずみずしい植物が見られます

紅葉シーズンの庭園の様子
▲紅葉狩りが街中でできるなんてうれしいですよね

雪化粧の庭園の様子
▲新潟ならではの雪化粧も素敵です

編集部

タモリさんが街歩きをしながら町の歴史などに触れるNHKの「ブラタモリ」でも、「新潟市は砂の町」と紹介されていたことがありましたね。旧齋藤家別邸の庭園は、砂丘地ならではの高低差がある地形で、斜面を活かした滝は大きな見どころのひとつですね。

館内に撮影ポイントが多いとのことですが、具体的にはどのような場所がおすすめですか?

久保さん

建物内から望む庭園の景色、庭園内から建物や滝・池を眺めるなど、当館には多くのフォトスポットがあります。庭園内には座って眺められる場所も点在しているため、休みつつ庭園の情景をゆっくり味わっていただければと思います。

庭園の中にある滝
▲街中にこんな大きな滝があるお宅があるなんて驚きですよね

編集部

施設内では動画撮影や自撮り棒の使用はできず、一部フラッシュ禁止の場所もあるそうですね。美しい景色に目を奪われて、夢中で撮影してしまうかもしれませんが、池や滝などもありますし、マナーを守って撮影したいと思いました。

とても静かな空間なので、カップル2人だけの世界にも浸れると思います。気に入ったポイントがあれば、2人で心ゆくまでじっくりと眺めてほしいですね。

美しい回遊式庭園とデザインの凝った建物の両方が魅力的

編集部

久保さんは、旧齋藤家別邸の魅力はどのようなところにあると考えていらっしゃいますか?

久保さん

一番の見どころは、四季折々の豊かな自然の景色を楽しむことができる池泉回遊式庭園です。また、「庭屋一如」と表現されるように、当館は庭園と建物が一体的に計画・建築されており、各部屋から見える庭園の景色が異なる風情を演出していることも大きな魅力だと思います。

広間から紅葉を眺めた様子
▲窓越しに庭園を眺めると絵画のように見えます

建物も、大正期の良質な数寄屋風建築です。座敷や茶室の床の間周辺や建具、そして建物の随所に施された凝ったデザインも見どころのひとつです。

彫刻で竹林を表現した欄間
▲西の間には彫刻で竹林を表現した欄間(らんま)もあり、見どころのひとつとなっています

庭園内に建つ茶室「松鼓庵」
▲こちらは庭園内にある茶室「松鼓庵」です。床の間や建具に注目してみましょう

編集部

池泉回遊式庭園とは、広い敷地のなかに地形を活かした池などを作り、その周りに園路があって散策ができる庭園のことですね。

園内にある大きな池はもちろん見応えがありますが、滝などもあって水が流れる音にも癒されそうだと思いました。きっと鳥なども入ってくると思うので、2人で探してみるのもよさそうです。

来館された方には、どのようなことを感じてほしいと考えていらっしゃいますか?

久保さん

日本の伝統的な庭園や建築の美しさを楽しんでいただき、その背景にある歴史や作庭・建築技術に思いを馳せてほしいと思います。

館内にある佐藤紫煙作の板戸絵
▲館内には、花鳥画を得意とし、明治から昭和に活躍した日本画家・佐藤紫煙の板戸絵もあります

編集部

庭園では、岩や石材は佐渡の赤玉石、京都の鞍馬石、茨城の筑波石など、全国各地から貴重な石を取り寄せているそうですね。ぜひ隅々まで見てみたいと思います。また、大正時代の大工さんの細かい手仕事にも注目したいです!

いけばなや花街がテーマの企画展などが開催される

編集部

旧齋藤家別邸では企画展をされているようですが、久保さんのおすすめの展示はどのような内容でしょうか?

久保さん

毎年実施している雛人形や五月人形の企画展では、新旧のさまざまな形の人形を展示しています。オリンピックが開催される年にはオリンピックのスタジアムを意識した雛人形展示を行うなど、内容は年によって変えています。ぜひ何度も足を運んでいただきたいです。

旧齋藤家別邸で開催される雛人形展の様子
▲旧齋藤家別邸の雛人形展は竹の上に並べられたりひし形に配置されたりと、飾り方も特徴的です

編集部

雛人形展は2月中旬からの約1か月間、五月人形展は4月中旬からの約1か月間、開催されているんですよね。雛人形や五月人形が実家にあるという方もいると思いますが、ほかの人形と見比べる機会はなかなかありません。

芸妓さんが所有していた雛人形が展示されたこともあると聞きました。この機会に昭和初期やそれ以前の時代の人形を見たり、展示されている人形と自分の家にある人形とを見比べたりするといいですね。

久保さん

これまで界隈の歴史に関する企画展、日本の伝統的な建築技術と大工道具に関する企画展も行ってきました。前年に引き続き、令和5年もいけばなの展覧会や、福岡県柳川市のつるし雛「さげもん」と旧齋藤家別邸の雛人形とコラボ展示をテーマに開催しました。

令和3年の初夏に開かれた「ちいさな草月いけばな展」の様子
▲令和3年の初夏に開催された「ちいさな草月いけばな展」で飾られた作品(引用:公式Facebook

編集部

いけばなの展示は会議室のような会場で行われることも多いですが、旧齋藤家別邸のような立派な建物で行われると、より一層贅沢に感じられそうですね。民謡や神楽など、動きのあるものが見られる催事もあると聞きました。

デートに行こうと思ったときに企画展や催事がないかは、事前にホームページなどで確認するといいですね。

>>企画展や催事についてはこちらから

水引製作や掛け軸の扱い方セミナーまで体験メニューが豊富にある

編集部

旧齋藤家別邸で体験できることはありますか?

久保さん

四季折々の庭園の散策、凝ったデザインが随所に見られる建物の見学ができるほか、日本の伝統文化である和菓子や水引作品を作る講座、掛軸の扱い方や庭園・建築の見方を学ぶセミナーなども、定期的に実施しています。

色紙に飾られたお正月用の水引
▲こちらはお正月用水引飾り。水引作り講座は年に数回あり、季節にあったものを製作します(引用:公式Facebook

編集部

水引は、五月人形の兜やお正月飾りなど、季節に合わせた形の作品が作れるそうですね。ご祝儀袋についている水引しか知らなかったので、とても可愛い水引を見てビックリしましたが、作ってみたいと思いました!ほかにも苔玉作りなど、大人が楽しめる体験がたくさん準備されていますよね。

デートで2人一緒に何か作る体験は思い出作りにもなるので、ぜひカップルにも積極的に参加してほしいです。製作講座もセミナーも、参加費は入館料と合わせて1,000円前後で、気軽に参加できそうだと思いました。

>>講座やセミナーについてはこちらから

館内では老舗和菓子屋のお菓子とお抹茶がいただける

編集部

館内に休憩できる場所はありますか?

久保さん

館内にある喫茶では、地元の老舗和菓子店のあんこを使った季節の和菓子と抹茶のセットが人気です。ほかにも甘酒やコーヒー、ジュースも提供しています。

旧齋藤家別邸でいただけるお抹茶と和菓子
▲和菓子は季節ごとに変わり、目でも楽しめます

編集部

和菓子は明治4年から続く老舗菓子店、「金巻屋(かねまきや)」さんのお菓子がいただけるそうですね。季節ごとデザインが変わる生菓子がとても美しくて、旧齋藤家別邸の和の空間でいただくと、より一層特別な味わいに感じられそうだと思いました。

>>金巻屋についてはこちらから

コーヒーや甘酒を注文すると、お抹茶と一緒にいただけるお菓子とはまた違ったお茶請けがつくそうですね。お菓子や器を見比べたり、写真を撮ったりするのもいいかと思います。

喫茶で提供される甘酒
▲こちらは甘酒です。温・冷2種類あり、お茶請けもついてきます

館内にはショップもあるそうですが、どのような商品を販売していますか?

久保さん

当館のガイドブックやポストカード、カレンダーなどとともに、かわいらしい便箋やタオル、ハンカチなど、プレゼントにピッタリな小物類も販売しています。

ショップで販売されている和風小物
▲ショップには数百円で買える小物がたくさんあります。しおりは何名かでシェアできそうですね!

編集部

和風の小物をたくさん販売されているんですね。手ごろな商品も多くて、和風のちょっとしたプレゼントを探している方にもいい商品が見つかりそうです。2人で色違いのタオルを買ってみるのもよさそうだと思いました!

旧齋藤家別邸の口コミ・評価

編集部

旧齋藤家別邸を見学したお客様からは、どのような感想が寄せられていますか?

久保さん

庭園の雄大さ、建築の凝った造りが素晴らしく、とても感動したといった感想をいただくことが多いです。特に紅葉の時期には「市街地の中にいて紅葉に囲まれる貴重な体験ができた」といった感想もいただいています。

秋のライトアップイベントの様子
▲紅葉の季節は庭園がライトアップされます

編集部

紅葉のシーズンは庭園がライトアップされるんですね。太陽の下で見る紅葉もいいと思いますが、ライトアップされた紅葉も雰囲気がいいですね。

口コミ:建物やお庭が美しいのはもちろん、スタッフも丁寧に接してくれる

それでは、編集部でも調査した口コミをご紹介します。

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建物もお庭も想像より立派でした。素晴らしいです!
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ボランティアガイドさんがいて、丁寧に説明してもらえました。受付の方も非常に感じがよかったです。
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各部屋から見えるお庭の風景が計算しつくされていて、庭師のセンスや才能が感じられました。心が癒されます。

建物やお庭が素晴らしいのはもちろん、ボランティアガイドさんや受付の方に丁寧に接してもらえたといった声が多くありました。施設内にはボランティアの方がいらっしゃって、お掃除や案内をしているそうです。わからないことや聞きたいことがあれば、気軽に声をかけてほしいとのことですよ。

また、お庭は外で眺めるのももちろんいいですが、建物の窓から見ると違った印象を受けます。お庭はぜひいろんな角度から眺めてくださいね。

旧齋藤家別邸からカップルへのメッセージ

旧齋藤家別邸で一番初めに見学するの1階大広間

編集部

最後に、旧齋藤家別邸に行ってみたいと思ったカップルへ、メッセージをお願いします。

久保さん

当館の庭園と建物は、その歴史的・文化財的価値の高さから国の名勝に指定されています。写真映えのするダイナミックで美しい風景は、普段から文化財や博物館などに接しているわけではないお客様にも大変好評なんですよ。どなたでも、ぜひ気軽にご来館ください。

ハートに見える窓
▲館内にはハート形に見える窓もあります。探して撮影しましょう!

編集部

確かに国指定の名勝と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、「新潟の地形を活かした美しい庭園と豪華な大正建築が見られる場所」と思うと、少し気楽に訪問できるかもしれませんね。お庭も建物もどちらも素晴らしい旧齋藤家別邸、ぜひ多くのカップルに来てほしいと思いました。

今日はお忙しいところ貴重なお話をたくさん聞かせていただき、ありがとうございました。

「旧齋藤家別邸」の基本情報

住所 〒951-8104
新潟県新潟市中央区西大畑町576
電話番号 025-210-8350
アクセス ・新潟駅万代口バスターミナル2番線から新潟市観光循環バスで「北方文化博物館新潟分館前」下車徒歩1分
・新潟駅万代口バスターミナル7番線からC2系統浜浦町線「西大畑」下車徒歩6分
営業時間 ・4月~9月:9:30~18:00
・10月~3月:9:30~17:00

※天候や管理上の都合、催事により公開や入場を一部制限する場合があります

休館日 ・毎週月曜日(休日の場合は開館し、翌日休館)
・祝休日の翌日(土日の場合は火曜日)
・年末年始(12月28日~翌1月3日)
駐車場 あり(21台・無料)
※近隣にある「新潟市美術館第二駐車場」を利用
空いている曜日 平日
平均滞在時間 30分〜1時間程度
料金 【個人】
・大人:300円
・小中学生:100円
※小中学生は土日無料
公式サイト https://saitouke.jp/

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

「旧齋藤家別邸」周辺のデートプラン

旧齋藤家別邸の見学の前後、お昼には古町花街の料亭ランチを味わってみてはいかがでしょうか。また近隣の新潟市美術館や、みなとぴあなどの美術館・博物館めぐりをしながら、新潟の歴史や文化に触れるのもおすすめです。

古町花街の会ホームページ:https://furumachi-sangyou.jp/kagai/
※ホームページ内で古町花街マップをダウンロードできます。

おすすめのデートスポット

砂丘地を活かして建てられ、外観も魅力的な「新潟市美術館」

新潟市美術館は、旧齋藤家別邸から徒歩圏内にある美術館です。収集のテーマは「新潟の昨日・今日・明日」「19-20世紀の美術」「21世紀の美術」の3つです。

新潟出身の作家では、昭和に活躍した洋画家・阿部展也氏の作品を多く所蔵しています。

新潟市美術館は、砂丘地の地形を活かして建てられていて、館内は緩やかなスロープが連なっています。また、寒さと強い風に負けず建物が長持ちするよう、独自の工法で埋められている外壁も特徴的です。

新潟市出身の建築家・前川國男氏が晩年に設計した美術館は、外観も楽しめます。ぜひお2人で写真をたくさん撮ってくださいね。

縁結び大学では新潟市美術館へのインタビューも行いました。見どころなどを紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

公式URL:http://www.ncam.jp/

地元の地形や歴史を学ぶ「新潟市歴史博物館(みなとぴあ)」

信濃川と新潟西港に面する新潟市歴史博物館は、一般公募された「みなとぴあ」の愛称で親しまれています。みなとぴあは、港とユートピア(理想郷)を使った造語です。

館内の常設展のテーマは「郷土の水と人々のあゆみ」で、砂丘と低湿地が多い新潟市の暮らしと水について紹介していますし、新潟の歴史について学べる3つの映像作品も観賞できます。また、年に4回新潟の歴史や新潟と交流のある都市の交流展示なども行われています。

新潟市歴史博物館の建物は、夜になるとライトアップされて雰囲気がとてもよく、デートにピッタリです。周辺は「みなとオアシス新潟」として整備されていて眺めもいいですよ。

公式URL:https://www.nchm.jp/

古町花街のおすすめ料亭ランチ

・「割烹 螢」…ホテルイタリア軒の別館にあり、伝統芸能「古町芸妓」も手配してもらえる
・「燈里屋(あかりや)」…地酒が豊富で個室もたくさんある
・「ふくをよぶ店 かき忠」…席数が多く、小上がり、テーブル、カウンターと席種も豊富

まとめ:新潟市の文化を深く知るデートをしよう

「旧齋藤家別邸」は、新潟の豪商で政治家としても活躍した齋藤喜十郎の別荘として建てられました。完成から100年以上経過していますが、市民に愛され大切にされてきた場所です。贅沢に作られたお庭や建物は撮影もできます。じっくりと時間を掛けて隅々まで見てくださいね。

旧齋藤家別邸ではセミナーや企画展もたくさん開かれています。日本文化や新潟の歴史について学びたい、日本文化が感じられるものを手作りしてみたいと考えているカップルは、ぜひ催事にも参加してみましょう。

また、旧齋藤家別邸の近くには、新潟ゆかりの芸術家の作品がたくさん展示された「新潟市美術館」や、新潟市の人々が水や文化にどう関ってきたか学べる「新潟市歴史博物館(みなとぴあ)」もあります。齋藤喜十郎の生きた明治や大正、それ以前の新潟について、お2人で理解を深めてくださいね。