十日町市の絶景デートコース!自然美×アートの映えスポット3選
こちらの記事では、十日町市観光協会の桑原さんにお聞きした情報を元に作った、十日町市の撮影スポットをめぐる、"映え"デートプランを紹介します。
十日町・川西・中里・松代・松之山の5つの地域からなる十日町市は、「大地の芸術祭」の舞台です。20年以上続いている大地の芸術祭は、地域芸術祭のパイオニアで、およそ200点ものアート作品があり、映えスポットがいっぱいあります。
本記事では、特におすすめの場所を選りすぐりました。忘れがたい景色に出合えるデートプランに仕上がっていますので、心に残るデートプランを探しているカップルはぜひ最後までご覧ください。
十日町市の絶景スポットを巡るおすすめデートコース
里山の自然と現代アートが融合した十日町市でのデートは、まずは「清津峡渓谷トンネル」からスタートしましょう。荒々しい雰囲気の岩肌とダイナミックな清津川が、1日への期待を膨らませてくれます。
「たくさんの失われた窓のために」は、里山の景色の美しさを再発見させてくれるアート作品です。写真に撮るのはもちろん、心ゆくまで眺めて目にもしっかり焼き付けてください。
広大なブナ林「美人林」は、季節の移ろいを感じさせてくれる幻想的な場所です。一面に広がるブナ林を前にすると、まるで絵画を眺めているような気分になるでしょう。二人で手を繋ぎ、仲良く散策してください。
お腹が空いたら、「越後まつだい里山食堂」を訪れましょう。越後まつだい里山食堂は、越後妻有で育った旬な食材を使った食事をいただけるお店です。スイーツメニューも充実しているので、ひと休みしたい時にもぴったりだと思います。
宿泊込みでのデートを検討しているカップルは、松之山温泉に泊まるのがおすすめです。松之山温泉は日本三大薬湯と称されるほど薬効成分が濃厚な温泉で、疲れた体を芯から癒してくれます。
▲雪で覆われた松之山温泉街は、どこか懐かしい雰囲気でムードたっぷり。
▲松之山温泉のお湯は、あまりに成分濃度が高いため結晶化することがあるのだそう。
国の登録有形文化財に指定される宿や食にこだわる宿など、個性的な宿泊施設がたくさんあるので、二人の好みの場所を見つけてくつろげばより思い出深いデートになるでしょう。
絶景スポット1:幻想的な空間「清津峡渓谷トンネル」
▲中国の建築家集団「マ・ヤンソン/MADアーキテクツ」によるアート作品「Tunnel of Light」
全長約750mの清津峡渓谷トンネルは、2018年に行われた大地の芸術祭でマ・ヤンソン/MADアーキテクツによってリニューアルされました。作品名は「Tunnel of LIght」です。
トンネルのいちばん奥にあるパノラマステーションは、床面に張られた水がトンネルの円形と峡谷のV字を反射する水鏡となり、とても神秘的な空間です。水面の両端を進むと、水鏡の中に自分たちの姿が映り込みちょっぴり嬉しい気分になるでしょう。
なお、最奥のパノラマステーションは東向きのため、暗くならないうちに訪れるのがポイントです。明るい時間帯の方が、清津峡渓谷トンネルの魅力を満喫できると思います。
ゴールデンウィーク・夏休み・紅葉の時期は特に人気のため、事前予約が必要になる場合があります。ゆっくり過ごしたい方は、繁忙期以外の時期に来るのが良いでしょう。
幻想的な水鏡空間で二人のシルエット写真を撮ろう
▲季節や天気によって雰囲気がガラリと変わる!(引用:インスタグラム)
清津峡渓谷トンネルでよく撮影されるのは、清津峡の自然を背景にしたトンネル内での写真です。人物は逆光になりシルエットのように映し出されるので、おしゃれな雰囲気の写真に仕上がりますよ。
清津峡渓谷トンネル周辺のおすすめ立ち寄りスポット
清津峡渓谷トンネルの周辺には、飲食店やお土産屋などデート向きの場所がいくつかあります。清津峡渓谷トンネルを中心に回りたい方は、次の観光スポットを参考にしてみてくださいね。
疲れを癒す無料足湯「清津峡エントランス」
「清津峡エントランス」は、清津峡渓谷トンネルの入口の手前にある施設です。1階にはカフェとお土産売り場があります。
清津峡渓谷トンネルを歩いて疲れたら、2階にある足湯に浸かってひと休みするのも良いでしょう。
地元食材を使用した絶品カレー「清津百貨 KIYOTSU CAFÉ」
「清津百貨 KIYOTSU CAFÉ」は、清津峡渓谷トンネルから車で3分のところにあるナチュラルな雰囲気のお店です。「地元食材を使用したスパイスカレー」や「高加水パンチャバタサンドイッチ」などの食事の他、スイーツメニューもあります。
公式フェイスブック:清津百貨 KIYOTSU CAFÉ
清津峡渓谷トンネルの基本情報とアクセス
住所 | 〒949-8433 新潟県十日町市小出癸2119-2 |
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電話番号 | 025-763-4800(清津峡渓谷トンネル管理事務所) |
営業時間 |
■12/1~2/28 ※冬期間は降雪状況等により臨時休坑の場合あり |
定休日 | 無休 ※冬期間は降雪状況等により臨時休坑の場合あり |
アクセス | 【清津峡入口まで】 越後湯沢駅より森宮野原行き急行バス(約25分)、「清津峡入口」で下車後、徒歩で約30分 【清津峡渓谷トンネル入口まで】 第1駐車場から徒歩で3~5分 第2駐車場から徒歩で7~10分 |
公式サイト | https://nakasato-kiyotsu.com/ |
絶景スポット2:大地の芸術祭の人気作品「たくさんの失われた窓のために」
▲枠の中の風景を眺めるだけで心が落ち着くよう。内海昭子「たくさんの失われた窓のために」
内海昭子さんが手がけた「たくさんの失われた窓のために」は、越後妻有の風景を一望できる「桔梗原うるおい公園」にあります。窓枠とカーテンがぽつんと佇んでいる「たくさんの失われた窓のために」は、大地の芸術祭で人気のある作品のひとつです。
季節によって作品の雰囲気が変わるのも、本作品の魅力と言えるでしょう。「桜の季節はどんな感じかな」「紅葉の頃も素敵だろうね」と二人で話しながら想像を膨らませるのも、幸せなひと時だと思います。
野外にある作品なので、晴天時がおすすめです。どこまでも続く青空の下、川や山を背景に白いカーテンが揺れる光景は、まるで絵画のような美しさがあります。
里山の風景と一体化したアート作品を背景に撮影を楽しもう
▲カーテンがなびいていると、より情緒的な雰囲気になる。(引用:インスタグラム)
風に揺れるカーテンとともに撮影すると、とてもフォトジェニックで思い出深い記念写真になるはず。なお、怪我防止と作品保護のため窓枠とカーテンに触れることや登ることは禁じられていますので、注意しながら観賞および撮影してくださいね。
「たくさんの失われた窓のために」周辺のおすすめ観光スポット
続いて、「たくさんの失われた窓のために」の近くにあるおすすめのスポットを紹介します。
清流を眺めながらの露天風呂「原町温泉 ゆくら妻有」
「ゆくら妻有」は、「たくさんの失われた窓のために」から徒歩5分ほどの場所にある温泉施設です。露天風呂からは清津川が眺められ、癒しのひと時が過ごせます。ラーメンやカレーなどをいただける食事処もあるので、お昼時にもぴったりです。
公式サイト:ゆくら妻有
自然の中でリラックス「清津川フレッシュパーク」
「清津川フレッシュパーク」は、ゆくら妻有に隣接している公園です。桜並木があるので、春にはお弁当を持ってピクニックをするのも良いと思います。
ディスクゴルフや川遊び、バーベキューやキャンプもできるので、アウトドア派のカップルは特に満足できるでしょう。
公式サイト:清津川フレッシュパーク
「たくさんの失われた窓のために」の基本情報とアクセス
住所 | 〒949-8419 新潟県十日町市桔梗原キ1463-1(桔梗原うるおい公園) |
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電話番号 | 025-761-7767(「大地の芸術祭の里」総合案内所) |
観賞できない期間 | 冬季(雪囲いがされているため) |
アクセス | 十日町駅よりバス「清田山線」(約35分)、「桔梗原」で下車後、徒歩で約1分 |
公式サイト | https://www.echigo-tsumari.jp/art/artwork/for_lots_of_lost_windows/ |
絶景スポット3:幻想的なブナの森「美人林」
「美人林」は、約3ヘクタールもの広大なブナ林です。
木の太さが均一に揃っていてどこを眺めても美しい光景が広がっていますが、特に訪れて欲しいのは「ため池」の周辺。幻想的な雰囲気が漂っていて、忘れがたい体験となるでしょう。
▲ブナの木が水面に映ったため池は、うっとりするような美しさ。
春は根開けと新緑・夏は深い緑・秋は紅葉・冬は雪景色と、季節によって景色がガラリと変化する美人林は、晴れている時はもちろん雨の日もおすすめです。
葉に当たる雨音や濡れた幹の様子から、美人林のブナの生命力がひときわ強く感じられます。相合傘で肩を寄せ合いながら散策すると、心の距離がぐっと縮まりそうです。
多彩な表情を楽しむ!様々なアングルでの撮影ポイント
▲高いブナの木を正面から眺め、見上げてと、様々な角度から美しいアングルを探そう。(引用:インスタグラム)
ブナ林を引きで撮るだけでなく、見上げるカットや葉っぱに寄ったカットなど、インスタグラムでは趣向を凝らした写真がいっぱい投稿されていました。季節によって映える撮り方が変わると思うので、二人で仲良く美しいシーンを探しながら散策してみてくださいね。
全身が写るように引きで撮影すれば、すらりと長いブナ林のたおやかな雰囲気が伝わる素敵な写真が撮れるでしょう。
美人林周辺のおすすめ観光スポット
美人林の周辺でゆっくり過ごそうと考えている方には、次に紹介するスポットがおすすめです。
里山の自然を学ぶ科学館「十日町市立里山科学館 越後松之山『森の学校』キョロロ」
「十日町市立里山科学館 越後松之山『森の学校』キョロロ」は、美人林から徒歩3分ほどの場所にある科学館です。
あえてサビで全面を覆っている外観がとてもユニークで、館内では十日町市の里山に生息する様々な生物について学べます。様々な種類の蝶の標本が壁一面に飾られているスペースは、一見の価値ありですよ。
公式サイト:十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ
地元の味覚を堪能「茶処 笑家」の郷土料理
「茶処 笑家(しょうや)」では、地元で採れた旬の山菜や野菜を使った食事がいただけます。
看板メニューは「中飯」です。中飯とは、野良仕事の時に持って行く食事のことで、松之山の自然の味覚がたっぷり詰まっています。
※冬期(11月下旬~4月の雪解けまで)は休業しています。
参考サイト:茶処 笑家(十日町市観光協会)
美人林の基本情報とアクセス
住所 | 〒942-1411 新潟県十日町市松之山松口1712-2付近 |
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電話番号 | 025-597-3442(松代・松之山温泉観光案内所) |
アクセス | 【電車】 まつだい駅よりタクシーで約15分 まつだい駅よりバス、「堺松」で下車後、徒歩で約20分 【車】 塩沢石打ICからR353経由で約50分 ※冬季は堺松入口から美人林までの区間は通行止め。美人林までは冬用タイヤを装着の上、R353坂下入口から入ること |
参考サイト | https://www.tokamachishikankou.jp/spot/bijinbayashi/(十日町市観光協会) |
アート空間で味わう「越後まつだい里山食堂」
▲ジャン・リュック=ヴィルムート「カフェ・ルフレ」
「越後まつだい里山食堂」は、店内が丸ごと大地の芸術祭のアート作品というユニークなお店です。
ジャン・リュック=ヴィルムートが手がけた「カフェ・ルフレ」は、一面ガラス貼りの窓からは外の風景が眺められ、鏡のテーブルには天井に飾られた里の風景写真が映り込みます。
旬の里山の恵みを堪能!おすすめランチビュッフェ
「越後まつだい里山食堂」では、土・日・祝日のみ「里山ビュッフェ」が登場します。ビュッフェ台に並ぶのは、郷土料理と家庭料理をベースにした約20種もの色とりどりの料理たち!どの料理にも越後妻有の新鮮な野菜や自然が育んだ山菜がいっぱい使われていて、体の中から元気がわいてくるはずです。
ビュッフェを満喫したら、季節感あふれる「里山スイーツ」をいただきましょう。天気の良い日は、テイクアウトOKのスイーツを選び外でのんびり過ごすのも良いと思います。
平日のランチは、日替わり総菜の盛り合わせ・ご飯・汁物がセットになった「里山ごはん」がおすすめです。季節によって食材や献立が変わるので、何度来ても新鮮な気分が味わえます。
越後まつだい里山食堂の基本情報とアクセス
住所 | 〒942-1526 新潟県十日町市松代3743-1(まつだい「農舞台」内) |
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電話番号 | 025-594-7181 |
営業時間 | 10:00~17:00(LO16:30、ランチタイム11:00~14:00) |
定休日 | 火曜・水曜 |
アクセス | 【電車】 まつだい駅より徒歩で3分 【車】 越後川口ICより車で約45分 六日町ICより車で約45分 |
公式サイト | https://www.echigo-tsumari.jp/travelinformation/satoyamashokudo/ |
取材協力・画像提供:(一社)十日町市観光協会(https://www.tokamachishikankou.jp/)