息栖神社に参拝してパワーをいただきリフレッシュするデート|茨城県神栖市

本記事では、茨城県神栖市に鎮座する「息栖(いきす)神社」に参拝して古(いにしえ)から伝わるパワーをいただき、非日常の雰囲気で気分転換できる近隣スポットを巡るデートプランを紹介します。

息栖神社は、鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)・香取神宮(千葉県香取市)とともに「東国三社」と呼ばれ、応神天皇の御代(第15代・3~4世紀)に創建されたとも言われる古社です。

近年は、東日本でも有数のパワースポットとして知られ、参拝するカップルも増加中。周囲は、のどかな水郷の情緒にあふれていますから、ゆったりとドライブデートを楽しむにもぴったりですよ。

最近少し疲れ気味かな、心身をリフレッシュしたいな、と感じている二人には、ぴったりのデートコースになると思います。神栖市界隈でのデートを計画しているカップルは、ぜひ参考にしてくださいね。

こんなカップルにおすすめ!
おすすめ年代:10代~40代
おすすめカップル:神社仏閣が好き、パワースポット巡りをしている、リフレッシュしたい
どんなデート?:東国三社、三社参り、水郷、スーパーカー、旧車、ステーキ

概要:パワースポットでリフレッシュするデートプラン

常陸利根川のほとりに建つ「息栖神社」は、静かな自然の森の中にたたずみ、凛(りん)とした空気感に包まれています。「一の鳥居」は常陸利根川の川辺に立ち、水辺に沈む夕陽も美しいスポットです。

今回のデートのメイン
息栖(いきす)神社
周辺のデートスポット
・神栖市1,000人画廊
・港公園
・サーキットの狼ミュージアム
ランチにおすすめのお店
ステーキハウスさいとう
日本料理 六左衛門

息栖神社には、カップルの愛が深まると伝わる「忍潮井(おしおい)」など、数々のパワースポットが存在しています。東国三社の一つでもあり、何とも神秘的な雰囲気を体感できる古社なんですよ。

お昼時には、車で3分ほどの「ステーキハウスさいとう」を訪ねてみましょうか。シェフが眼の前の鉄板で、本格派のステーキやガーリックライスを調理してくれます。お値打ち感ある価格も魅力です。

ランチ後には、インスタ映え抜群の「神栖市1,000人画廊」を訪れるのもおすすめ。鹿島灘に面した海岸沿いに、風力発電の大きな風車と護岸壁に描かれた絵画が約6kmも続くさまは、圧巻の光景ですよ。

ここからは、今回のデートでメインとなる息栖神社について、具体的に見ていきましょう。

パワースポットの宝庫!東国三社の一角「息栖神社」

「息栖神社」社殿と開花した宮桜

水郷地帯に鎮座する東国三社の一角を占める「息栖神社」は、ほかの2社に比べると比較的コンパクトで、身近な親しみやすい印象を受ける方も多いと思います。

鹿島・香取の両神宮に祀られるのは、武神とその神剣であるのに対して、息栖神社では、武神の乗り物であった「天鳥舟(あめのとりふね)」という控えめな存在を祀っているためかもしれませんね。

それでも、他の2社に負けぬほどのパワースポットが息栖神社の境内には残され、水郷の情緒あふれる周辺スポットとともに、多くの参拝者が訪れます。広大なエリアなので、車の利用がおすすめですよ。

今回は、息栖神社の氏子総代(うじこそうだい)(※1)にインタビュー取材をお願いし、同神社の特徴や魅力について語っていただきました。

(※1)氏子の中から選ばれた代表世話人で、宮司に協力し、祭祀や神社の保持振興に努める役割を担う。

都心からのアクセス良好!駐車場完備でドライブデートにぴったり

編集部

以前も参拝させていただきましたが、常陸利根川沿いで、のどかな水郷の雰囲気にも惹かれています。最初に、「息栖神社」の特徴やロケーションについて、お話しいただけますか?

息栖神社・氏子総代

息栖神社は、茨城県の神栖市に鎮座しており、鹿島神宮・香取神宮と並んで、古くから東国三社として知られてきました。鹿島・香取の両神宮と比較すると、小規模な神社です。

それでも、歴史は非常に古く、自然の森に囲まれた境内のご神域に足を踏み入れると、身も心も洗い浄められような静寂を感じます。

編集部

東国三社の中では、あまり観光化されていないことも魅力に感じます。静かで、凛とした御神気を感じる境内です。

最寄り駅は、小見川駅でしたね?

息栖神社・氏子総代

はい、最寄りの駅はJR成田線の小見川駅で、6.4kmほど離れています。JR鹿島線の鹿島神宮駅からは、約10kmほどの距離です。公共交通は比較的不便ながら、神栖市のコミュニティバスが両駅と結んでいますよ。

また、JR東京駅の八重洲南口発の高速バスかしま号(鹿島神宮駅行き)利用で約90分乗車し、最寄りの「鹿島セントラルホテル」バス停で下車すれば、タクシー利用で5分ほど(徒歩約30分)です。

編集部

息栖神社や周辺は、意外と都心部からアクセスしやすいですよね。私も丸の内勤務時代、金曜日の終業後に東京駅から高速バスで水郷地帯の宿に直行して、1泊2日旅行を楽しんだことがありました。

近隣在住でなくても、都内からであれば、日帰りデートでの参拝も十分可能だと実感しています。

息栖神社・氏子総代

それでも、自家用車で参拝される方を多く見受けますよ。駐車場は、息栖神社専用の駐車場と、神栖市の駐車場との2ヵ所で、バス4台、普通車120台ほど駐車可能です。両駐車場とも無料で利用できます。

編集部

駐車場については、ドライブデートの一環で参拝するカップルも、まったく心配なさそうですね。車利用の方が動きやすいエリアなので、周囲のスポットと合わせて楽しみやすいと感じます。

創建から1,600年超!大切な決断を下す前に参拝するのも吉

編集部

「息栖神社」の御由緒や歴史について、簡単にご紹介をいただけますか?

息栖神社・氏子総代

そもそも息栖神社の創建は、第15代応神天皇の御代(3~4世紀)と伝えられています。御祭神の神格からして、神代時代に鹿島・香取両神宮の御祭神に従って東国に至ったもの、と見てよいでしょう。

鹿島・香取両神宮はそれぞれ台地に鎮座するものの、当神社の御祭神・久那斗神(くなどのかみ)および天鳥船神(あめのとりふねのかみ)は、しばらく海辺の港・日川(にっかわ)に留まりました。

やがて応神朝になってから、神社として祀られたものと伝えられています。久那斗神は出雲の大神さまより、鹿島・香取の大神さまの道案内を命ぜられて、東国に来られたようですね。

編集部

東国三社の一角とされるだけあり、鹿島・香取の両神宮と息栖神社は、とても密接な関係にありますね。関東でも有数の古社で、ご創建以来1,600年は軽く越えていそうです。

息栖神社・氏子総代

その後、第51代平城(へいぜい)天皇の勅命を受けた藤原内麿呂によって、日川より現在の息栖地区に遷座したのが大同2年(807年)の4月と伝わっています。国史書・三代実録に記された「於岐都説(おきつせ)神社」が現在の息栖神社です。

編集部

息栖地区にご遷座してから数えても、すでに1,200年以上が過ぎているわけですね。

御祭神・五柱の御神徳や御利益についても、ぜひ教えてください。

息栖神社・氏子総代

久那斗神は路(みち)の神で、別れ道での災厄を防いでくれる神であり、井戸の神でもあります。天鳥船神は航海・航空の神です。そして、住吉三神(底筒男命・中筒男命・表筒男命)は海上交通・漁業の神として、ご神徳が下されていますよ。

ちなみに、江戸期に関東以北の皆さんは、伊勢神宮に参拝した後、利根川沿いの美しい景色を観光することも兼ねて、「下三宮巡り」をしたそうです。当時、年間約1万7,000名が東国三社に詣でたと言われます。

編集部

少なくとも江戸期には、息栖神社も東国三社として一般庶民にも浸透していたわけですね。

二人の今後を考えていたり、人生や事業に新たな一歩を踏み出そうとしたりしているカップルには、ありがたい御祭神だと思いました。大切な決断を下す前に、息栖神社を参拝させていただくとよいかもしれません。

忍潮井は必見!四季折々で楽しめるパワースポットの豊富な境内

編集部

とりわけ歴史の長い「息栖神社」ですが、カップルがデートの一環で訪れた際、見どころはどちらになるでしょうか?パワースポットも多く残されていると伺っています。

息栖神社・氏子総代

息栖神社には、複数のパワースポットがあります。代表的なパワースポットとしては、日本三霊泉(※2)の一つと言われいる「忍潮井(おしおい)」です。

(※2)他2つは、伊勢の明星井(あけぼのい)と伏見の直井(なおい)と言われる。

常陸利根川に面した一の鳥居の両サイドには、小さな鳥居がある井戸があり、男瓶(おがめ)と女瓶(めがめ)が設置されていて、真水が湧き出しています(忍潮井)。

女瓶の水を男性が飲み、男瓶の水を女性が飲むと二人は結ばれるとの伝承が古くからありますが、現在は危険なので飲むことはできません。手水舎の水が同じ水脈なので、手水舎で飲んでいただけますよ。

「息栖神社」一の鳥居と両サイドにある忍潮井
▲常陸利根川沿いに立つ一の鳥居と、両サイドに湧く忍潮井(小さな2つの鳥居の下にある)

編集部

一の鳥居は、境内の外側の川沿いに立っていて、他の神社では見られない面白い光景だと思います。先に忍潮井の中の男瓶・女瓶を覗いてきましたら、とても澄んだ水で、魚も泳いでいましたね。

息栖神社・氏子総代

そうですね。一の鳥居は常陸利根川沿いにありますから、夕方になると、水辺に沈む美しい夕陽を眺めることもできるんですよ。

息栖神社の御神木は、樹齢1,000年以上の大杉で、別名「夫婦(めおと)杉」と言われます。一本の木が途中から2つに分かれ、決して離れない夫婦のようです。こちらも、パワースポットと言われます。

さらに、境内では、珍しい招霊(おがたま)の木も知られていますよ。1円玉の裏模様になっているモクレン科の木で、樹木の中で精霊を最も多く生み出し、幸運をもたらしてくれるそうです。

編集部

一の鳥居辺りは、確かにインスタ映えしそうな光景が広がっていますね。時間が許せば、夕陽を堪能できる時間まで、カップルでゆっくりしてもよさそうです。

御神木の大杉には、とても強い気が流れていると言う参拝者もいて、分かる方には分かるようでした。

息栖神社・氏子総代

他にも、希少な緑の桜と呼ばれる御衣黄(ぎょいこう)や、風が止んで静かになり、平和になるとされる凪(なぎ)の木なども生えています。境内の木々の花は、4~5月にかけて次々と咲くんですよ。

本殿前の宮桜(三笠宮崇仁親王殿下お手植えのソメイヨシノ)が4月から咲き始め、続いてオガタマの木や、御衣黄の花が開きます。オガタマの木の花は、心地よい芳香なんですよ。

「息栖神社」社殿と開花した宮桜
▲社殿と開花した宮桜(左側)

なお、令和5年度(2023年度)には、神栖市の観光誘致事業の一環として、周辺を一望できる展望台などが建設されました

編集部

四季折々で、境内のさまざまな木々が花開くのですね。季節ごとにデートの一環で参拝させていただくのも、新たな発見があって楽しめると感じました。展望台では、風情ある水郷の景色を一層満喫できそうです。

境内の魅力を堪能!デート前に参拝のおすすめ経路を押さえよう

編集部

デートの一環で「息栖神社」に参拝させていただく際、おすすめの参拝経路(順路)などはありますか?

息栖神社・氏子総代

神栖市の駐車場から二の鳥居まで、専用の参拝通路が150mほどあります。二の鳥居から境内に入り、両脇に並ぶ燈篭を眺めながら進むと手水舎に至るので、手を洗い、口をすすいで身を清めましょう。

その後、神門から内境内を進み、拝殿に向かい参拝します。参拝後に御神木の大杉(夫婦杉)に触れて、社務所で御朱印や御守を授与していただきましょう。

さらに、珍しい木々からパワーをもらい、松尾芭蕉らの句碑をご覧になって、二の鳥居前の伏見稲荷大社の勧請稲荷神社(境内社)もお参りしてください。

その後、常陸利根川沿いの一の鳥居まで進み、両サイドにある忍潮井をご覧になるとよろしいでしょう。社務所から忍潮井までは、おおよそ300mの距離です。

編集部

なるほど、息栖神社に参拝させていただく際の効果的な動線が見えてきました。デートで訪れたカップルは、特に初めての方であれば、基本この参拝経路をたどれば、息栖神社の魅力をたっぷり味わえると思います。

息栖神社・氏子総代

先にも少し触れましたが、パワースポットと言われる忍潮井では、井戸の中にある男瓶・女瓶を見られると、カップルの愛が発展するとともに、幸運を授かると言われてきました。

また、御神木の夫婦杉に触れると、一層夫婦の絆が深まるとも伝わっています。

編集部

せっかくカップルで息栖神社に参拝させていただくのなら、パワースポットはしっかりと押さえておきたいところです。

公式サイトに載っている境内案内図を一度見ておくと、より具体的にパワースポットの位置関係が分かりますね。

>>息栖神社公式サイト「境内」

最も賑わう正月の元旦祭!一般参拝者が参加できるお祭りも

編集部

長い歴史を誇る「息栖神社」ですが、行われるお祭りについても、ぜひ教えていただけますか?

息栖神社・氏子総代

年間に行われる祭事は、計11回ありますよ。大祭は3月6日の祈年祭、4月13日の例大祭(大祭式例祭)、そして11月13日の秋祭(新嘗祭・にいなめさい)の三祭です。

一般の氏子や参拝者が参加いただけるものとしては、三祭となっています。正月の元旦祭は、氏子も初詣に来られ、お焚火で暖を取り、手水舎でお水取りを行い、地元の鹿島灘太鼓の奉納太鼓をご覧になっていますよ。

2月2日の節分祭では福豆を、6月30日の大祓(夏越の祓)では境内で振る舞われる餅をいただいてください。

編集部

例大祭は、息栖神社の最大祭事であるとお聞きしていますが、鹿島神宮の大宮司が来られて祭詞を奏上されるそうですね。やはり、東国三社の強い結び付きを感じます。

あと、一般参拝者が参加できるお祭りを目当てに、デートのスケジュールを調整してもいいですね。二人で、印象深い時間を過ごせそうだと思いました。

お祭りごとを除いても、息栖神社に参拝される方々が近年増えているそうですね。

息栖神社・氏子総代

息栖神社としての祭事ではありませんが、何と言っても東国三社参りの方々が年間を通じて多く、遠方より来ていただいております。近年は、東国三社巡りのバスツアーも多く企画されているようです。

古くは、伊勢神宮より北に住まう人々は、お伊勢さまの参拝後に「下三宮参り」と称し、さらなるご利益をいただくために、東国三社を詣でています。

編集部

ドライブデートとして、カップルでの三社参りを計画しても楽しめるかもしれませんね。可能ならば、1泊2日くらいのお泊りデートにすれば、水郷地帯の風情ある光景も存分に堪能できそうです。

さまざまなデートスタイルが可能な息栖神社の境内

編集部

カップルがデートの一環で「息栖神社」に参拝した際に、ゆったりと過ごせる場所・時間帯などはありますか?

息栖神社・氏子総代

境内の参道や、常陸利根川の堤防を散策しながら、沈みゆく夕陽を観賞されるといいでしょう。ちなみに、息栖神社近辺には、お茶屋さんやお土産屋さんなどはありませんので、注意してください。

編集部

忍潮井を参拝した流れで、常陸利根川沿いの堤防を二人で散策するとよさそうですね。息栖神社の周囲には、飲食店などは見当たらないので、車利用の方がデートしやすそうだと思いました。

デートの一環で参拝するカップルの、季節ごとに違う楽しみ方などがありましたら、教えてください。

息栖神社・氏子総代

春は宮桜が本殿を飾り立て、オガタマの木の小さな花が香りを放ち、御衣黄が緑の桜を咲かせ、初夏はサツキの花が皆さまを迎えています。夏は境内の森で蝉しぐれを浴び、涼しさを味わってください。

冬に雪が降ると、参道両脇の燈篭に雪が積もり、赤い神門を一層際立たせて、一味違った境内の光景を楽しめますよ。

編集部

季節ごとに参拝しながらのデートも、境内の違った表情を満喫できそうです。インスタ映えするスポットも多いので、撮影好きのカップルは、時間帯を変えて訪れても新たな発見ができると感じました。

続いて、おすすめの記念撮影スポットなどが境内にあれば、ぜひご紹介をお願いします。

息栖神社・氏子総代

まず、二の鳥居前の「東国三社息栖神社」の看板石を入れた参道通りでの撮影ですね。

次に、一の鳥居と両サイドにある忍潮井の鳥居を入れて。そして、本殿脇の樹齢1,000年を超える御神木(夫婦杉)と一緒に。

「息栖神社」二の鳥居と看板石
▲二の鳥居と、その前に立つ看板石。「東国三社息栖神社」と彫られている

他にも、常陸利根川の堤防から眺める一の鳥居と二の鳥居を結ぶ参道通りも、よい撮影スポットになってくれますよ。水郷ですから、もちろん常陸利根川の水辺もおすすめです。

編集部

地元の氏子総代の方に教えていただく撮影スポットは、なるほどという納得感があります。水郷にある静かな古社の雰囲気が好きなカップルには、息栖神社でのデートはぴったりだと感じました。

美しい正統派の御朱印!二人で色違いの御守を受けるのもおすすめ

編集部

デートで「息栖神社」を参拝したカップルに、おすすめの授与品(御守)などはありますか?

息栖神社・氏子総代

鹿島神宮・香取神宮・息栖神社の三社共通の御守で、「東国三社守」がありますよ。三魂(木の玉)がついた木の三面に、各々の神紋を張り付けて完成するとご利益を得られるというものです。

息栖神社の御守は多くありますが、御祭神は路の神なので、除厄招福や交通守護、海上守護などの御利益を得られるものが目立ちます。ファッション的なものや、錦で作られた横型の「しあわせ守」も人気ですよ。

編集部

先ほど社務所を覗かせていただきました。「しあわせ守」や、「とんぼ玉えんむすび御守」は、見た目にも綺麗ですし、色違いで受けられるので、参拝記念にカップルでそろえるのも素敵ですね。

昨今では御朱印を集めるカップルも増えてきた感があります。息栖神社に参拝して受けられる御朱印について、具体的に教えてください。

息栖神社・氏子総代

御朱印は一種類で、息栖神社と彫られた角型象形文字印と、三笠宮崇仁親王殿下から下賜された篆書体(てんしょたい)で「参拝記念」と彫られた水晶印を、朱肉で押印しています。

水晶の記念朱印は、本来六角形ですが、あえて角を少し欠けさせて、縁起のよい八角形としたものなんですよ。

「息栖神社」で受けられる御朱印のサンプル
▲正統派で、まさに「ザ御朱印」といった感じ。下の捺印が三笠宮崇仁親王殿下から下賜された水晶印によるもの

編集部

サンプルを拝見しましたら、「これぞ由緒正しき正統派の御朱印」という感じでした。至ってシンプルなのですが、品のよいスッキリとした美しさがありますね。息栖神社らしいと思いました。

御朱印の受付は、社務所にて毎日16時まで、初穂料500円をお納めする、と伺っています。

「息栖神社」の口コミ・感想をチェック!

編集部

「息栖神社」に参拝された皆さんから、しばしばお耳にされる声などありましたら、ぜひ教えてください。

息栖神社・氏子総代

参拝者された方々の多くは、息栖神社はこじんまりとしているが、静かでホッとするような雰囲気がある、ということを感じられるようです。

松尾芭蕉がこちらを訪れた折、「この里は気吹戸主(久那斗神)の風寒し」という俳句を詠んだように、心身ともに清々しい感じになると言われます。

編集部

同感ですね。東国三社の中では最も小規模ながら、不思議な落ち着き、安らぎのようなものを境内から感じます。

新たな道に一歩を踏み出そうとしている二人はもちろん、最近少々お疲れ気味のカップルにも、参拝をおすすめしたいと思いました。

ホッとできる境内の空気感と常陸利根川沿いの絶景に多くのファンが!

編集部でも取材させていただく前に、息栖神社についてWeb上でリサーチしました。デートの一環で参拝するカップルが参考になりそうな口コミも見かけましたので、いくつか要約して紹介しましょう。

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常陸利根川沿いの鳥居付近の光景が何とも素敵です。
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境内社の稲荷神社は、お狐さんが綺麗!境内の空気が爽やか!
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東国三社の中では小さいけれど、観光化され過ぎてなくてよい。

静かで、落ち着ける境内に心惹かれる参拝者が多い印象でした。常陸利根川沿いの、フォトジェニックな光景にもファンが多そうです。デートの一環で参拝しても、充実した一日を過ごせるでしょう。

「息栖神社」からカップルへのメッセージ

編集部

最後になりますが、今後デートの一環で「息栖神社」に参拝することを検討中のカップルに向けて、メッセージをお願いします。

息栖神社・氏子総代

こじんまりした神社ですが、清々しい空気を味わっていただき、縁結びの忍潮井で男瓶・女瓶を覗いて、お二人の縁が深まるように願ってください。また、境内のパワースポツトも豊富ですよ。

そして、神社発祥創祀の古事記の神話にも興味を持っていただき、息栖神社を含めた東国三社を心に留めていただければと思います。

編集部

長い歴史と由緒がある古社だけに、パワースポットも豊富に見られますね。ホッと安らぎたいカップルや、新たな一歩を模索している二人には、おすすめのデートスポットになりそうです。

本日はお忙しい最中にお時間を割いていただき、大変ありがとうございました。

「息栖神社」の基本情報

住所 〒314-0133
茨城県神栖市息栖2882
電話 0299-92-2300
アクセス 【車】
(東関東自動車道)潮来ICより約15分/佐原・香取ICより約20分
(水戸方面より)国道51号・国道124号・県道44号経由で約90分
(銚子方面より)国道124号・県道44号経由で約35分

【公共交通機関】
(JR成田線・成田廻り)小見川駅下車・タクシー利用で約15分
(JR鹿島線)鹿島神宮駅/潮来駅下車・タクシー利用で約25~30分
※神栖市コミュニティバスが両駅より息栖神社まで結んでいるものの、運行本数が非常に少ない
(高速バスかしま号)JR東京駅八重洲南口発の鹿島神宮駅行き利用・「鹿島セントラルホテル」バス停まで約90分・下車後タクシー利用で約5分
※徒歩ならば約30分
駐車場 無料駐車場あり
※息栖神社専用駐車場と神栖市営駐車場の2ヵ所
※普通車約120台駐車可能
社務所開設時間 毎日8:30~16:00
御朱印・昇殿参拝受付時間 毎日9:00~16:00
飲食施設 なし
公式サイト https://ikisujinja.com/

※最新の情報は公式サイト等でご確認をお願いいたします。

「息栖神社」参拝の前後に訪れたいデートスポット

ここからは、「息栖神社」参拝と合わせて訪れたい周辺スポットを紹介しましょう。神栖市らしい魅力にあふれるスポットや、ランチにぴったりのお店もあります。デート計画中のカップルは必見ですよ。

周辺のおすすめデートスポット

コスパ抜群!シェフの手技も楽しめる「ステーキハウスさいとう」

「ステーキハウスさいとう」は、息栖神社から車で3分ほどのご近所さん。眼の前の鉄板で、シェフが上質なお肉を焼き上げてくれるという、本格派のステーキレストランなんですよ。

気軽に、でもシッカリとお肉をいただきたいというカップルには、お値打ち価格のランチセットがおすすめ。ステーキ肉150gにサラダ、もやしソテー、ライス、お味噌汁が付いて、何と1,250円です。

お肉好きの方には、ステーキ肉を200gに増量したお得なセットもありますよ。オーダーして待っている間も、シェフの見事な手技を間近で眺められるので、自然に会話も弾みます。毎週月曜日が定休です。

※公式サイト・公式SNSともになし(電話:0299-92-1468)
食べログサイト:https://tabelog.com/ibaraki/A0804/A080401/8013148/

フォトジェニック!風車と壁画が続く「神栖市1,000人画廊」

「神栖市1,000人画廊」は、全長6kmほどの南海浜護岸壁面をキャンバスとして、一般公募によって市民の皆さんが大きな壁画を描いてきたもの。風力発電の大きな風車も連なり、圧巻の光景ですよ。

鹿島灘に面したフォトジェニックなスポットなので、数多くの映画やドラマ、ミュージックビデオに登場してきました。インスタ映えするため、市外・県外の皆さんにも急激に人気になりつつあります。

レベルの高い壁画が多いことでも知られ、しっかり楽しみたければ、少なくとも1時間は確保して訪れたいところ。壁画の撮影やSNS投稿については、神栖市を挙げて歓迎しているので、心配は要りません。

参考URL:神栖市観光協会「1,000人画廊」

往年のスーパーカーを実車展示する「サーキットの狼ミュージアム」

「サーキットの狼ミュージアム」は、昭和のスーパーカーブームを彷彿とさせる、実車を展示した博物館。スーパーカーだけでなく、国産旧車やバイクも展示されているので、ファンにはたまりませんよ。

フェラーリやランボルギーニ、ポルシェ、ロータスなどの欧州系旧車がメインですが、タイミングがよければ、コンディション維持のために動かしている車を間近に眺められることもあります。

オーナーさんやスタッフさんも感じよく、カップル歓迎なことも嬉しいポイント。ただ開館が土曜日・日曜日・祝祭日の10:00~16:00(最終入館15:30)限定なので、そこだけは注意してくださいね。

公式URL:サーキットの狼ミュージアム

その他の周辺デートスポット

  • 港公園(鹿島港のプラント・工場が一望できる。夜景も含めて、好きな方にはたまらないスポット)
  • 日本料理 六左衛門(味もよく、見た目にも美しい和食をゆったり気分で。車・バイクの展示あり)

まとめ:水郷の静かな古社からリフレッシュする一日

この記事では、茨城県神栖市に鎮座する東国三社の一つ、「息栖神社」にカップルで参拝し、地元ならではの魅力にあふれた周辺スポットも巡って、リフレッシュするデートプランを紹介しました。

神栖神社は、風情ある水郷に位置して、ホッとできる空気に満ちた境内と、常陸利根川沿いの絶景が魅力の古社。新たな一歩を踏み出す二人、リフレッシュしたい二人には、絶好のデートスポットです。

東国三社の中では、規模が最も小さい神社ですが、境内のパワースポットの多さは見逃せませんよ。神栖市界隈でのデートを計画するカップルのお役に立てれば幸いです。